大嶺翔太選手の引退は借金が原因?プロ野球界にとりまく金銭事情とは スポーツ

大嶺翔太選手の引退は借金が原因?プロ野球界にとりまく金銭事情とは

2018年6月23日、千葉ロッテマリーンズは大嶺翔太内野手からの退団申し入れを受理したことを発表しました。26歳の若さでの引退、その理由は借金が原因であることが分かりました。華やかなイメージのあるプロ野球界で起こるお金事情とは何なのか、ご紹介していきます。

大嶺翔太選手の引退は借金が原因?

2018年6月23日、千葉ロッテマリーンズの大嶺翔太選手が球団を退団、任意引退選手として引退することが発表されました。ペナントレースが熱を帯びる中の突然の引退発表、特にシーズン途中での自主退団という形は珍しいケースであり、その背景に借金などのお金事情が絡んでいることも判明したことから、注目される問題となりました。

今回、自分のプライベートな部分でいろいろな方にお金を借りて返せないという金銭トラブルが発生し、多くの方にご迷惑をおかけしてしまったことを深くおわび申し上げます。こんな自分を応援していただいたファンの皆様、そして期待をかけていただいた井口監督、再三、注意と指導をしてくださった球団の皆様の思いを裏切る形となってしまい大変申し訳ありません。全ては自分のプロ野球選手としての自覚のなさから出たものだと思います。これを受けて、今、自分に出来ることは環境を変え、気持ちを入れ直すことだと決断しました。(引用:日刊スポーツ)

上の文章は球団を通じて大嶺翔太選手自身が発表したコメント全文です。チームメイトや少しグレーな所からもお金を借りていたことも判明し、これ以上球団に迷惑はかけられないという思いから、引退を決意したようです。

大嶺翔太選手のプロフィール

大嶺翔太選手は沖縄の八重山商工高校出身で、2009年ドラフト3位でロッテマリーンズに入団しました。1年目から2軍のペナントレースであるイースタンリーグの公式戦で打率.260、本塁打3、打点17などの好成績を残す活躍を見せ、将来のチームの主力として期待されていました。

その後不動のレギュラーとかではないものの、内野どこでも守れるユーティリティプレイヤーとして活躍していましたが、今回引退という運びになってしまいました。1軍での通算成績は196試合出場、打率210.、安打数74安打、打点数35打点、本塁打数7本塁打でした。

借金を抱え引退した大嶺翔太選手。実は過去にもトラブルが

借金が原因となり、26歳の若さで引退という結末を迎えた大嶺翔太選手ですが、実は過去にもあるトラブルを起こしていました。それはドラフトで指名された2009年末のことで、地元の石垣市内の居酒屋で飲酒及び喫煙をしていたところを沖縄県警察の方に補導されたという問題が起こりました。

当時高校生である大嶺翔太選手の不祥事は問題視され、そのことが原因で大嶺翔太選手の千葉ロッテマリーンズ入団は先送りとなりました。翌年無事にロッテマリーンズと正式契約を結びましたが、仮契約時より年俸は50万円減額されてしまいました。入団当初から素行が不安視されていたのだと思います。

借金を抱えた大嶺翔太を任意引退選手としたロッテの選択

金銭トラブルが判明し、一からやり直したいということでロッテに退団申し入れを行った大嶺翔太選手。それに対してロッテは必死に引き留めをしていたようです。しかし固まっている大嶺翔太選手の決意を最後は尊重し、任意引退選手という形でロッテマリーンズは公示しました。

任意引退選手とは?大嶺翔太選手への想い

任意引退選手とは、自分の意志で契約を更新しない、または解除をするなどして、現役を引退した選手のことです。球団からこの扱いを受けると、もし復帰することとなったとき、その球団から復帰しなければなりません。他の球団で復帰したい場合は、任意引退扱いを公示した球団の許可が必要になります。

トラブルを起こしてしまい、球団から契約解除されてしまった選手もいる中で、球団は任意引退選手として扱いました。それは一からまた頑張ってほしいという親心や、万が一復帰するならまたやろうという願いがあるのかもしれません。それほどまでに大嶺翔太選手は期待されていた選手なのだと思います。

借金が原因で大嶺翔太選手が引退。その時兄は

大嶺翔太選手には、千葉ロッテマリーンズで投手として活躍している大嶺祐太選手というお兄さんがいます。同じ球団で活躍する兄弟プロ野球選手として注目され、今後チームの柱を任される2人として期待されていました。

兄としてもシーズン途中で引退する形で迷惑をかけ、申し訳なく感じています。今後はチームメートではなく、兄として見守っていきたい(引用:サンケイスポーツ)

上の文は今回の件に関して大嶺佑太選手が残したコメントです。残念ながら今回の問題が原因で弟の大嶺翔太選手は球団を離れることになりました。兄弟プロ野球選手として一緒に活躍することはもうありませんが、より一層の大嶺祐太選手のご活躍を応援していきたいという気持ちです。

引退するまでに及んだ大嶺翔太選手の借金。抱えた理由は?

借金などの金銭トラブルが原因で引退することとなってしまった大嶺翔太選手。ピンキリですが一般のサラリーマン以上の年収をもらっているプロ野球選手がほとんどの状況の中で、大嶺翔太選手が借金を抱えてしまった理由は何なのでしょうか。

きっかけは2年前の離婚から?

大嶺翔太選手は2013年に結婚したのですが、今回の騒動に至る2年前に離婚し、奥さんと4歳の娘さんと離れ離れの生活を余儀なくされました。当時、お金の管理を奥さんに任せっきりだった大嶺翔太選手は税金などのお金事情に対して無知だったようです。

お金の管理がままならないままお金を消費していた大嶺翔太選手は、ある時税金が払えないことが分かり、給料の差し押さえをされてしまいます。その時に、グレーなところから初めて10万円を借りたことがきっかけとなりました。

その後、禁止されていたチームメイトへの借金や、グレーなところで再度借りるなどを繰り返し、総額200万弱の借金を抱え返済を待ってもらえなくなった段階で、球団に知られることとなりました。

大嶺翔太選手だけじゃない。プロ野球界に渦巻く金銭事情とは?

借金を抱え引退してしまった大嶺翔太選手のように、金銭トラブルが原因でプロ野球界を去ることになってしまった選手も多くいます。無名だが期待されている若手選手から、1軍で活躍している有名選手まで、これまで多くの選手の金銭トラブルが発覚し、報道されています。以下でいくつかご紹介します。

プロ野球界に激震が走った、野球賭博問題

2015年、読売ジャイアンツの3選手が野球賭博をしていたことが発覚しました。翌2016年にもう1人発覚し、合計4選手に契約解除や謹慎などの処分が下されました。また、その後の調査にて、ジャイアンツの他数球団でも、賭博ではないものの選手間での金銭のやりとりがあることが判明しました。

1996年には、当時西鉄ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)の永易将之投手が暴力団の野球賭博に絡み、公式戦でわざと負けようとする八百長をしていたことが発覚しました。その後の事情聴取の結果、合計6名の選手に永久追放処分などの厳しい処分が下されました。この大問題は「黒い霧事件」と呼ばれ、現在でも語り継がれています。

お金持ちには付き物の問題?プロ野球脱税事件

「黒い霧事件」の翌年となる1997年、多くのプロ野球選手が脱税を行っていたという事実が発覚しました。架空経費の計上や経営コンサルタントに架空の顧問料を払うなどして、所得税の一部を脱税していたという事件で、多くの選手に罰金や出場停止などの処分が下されました。

脱税はしてはいけないことですが、脱税問題はプロ野球界だけには留まりません。2016年に世界に衝撃を与えた「パナマ文書問題」からもわかるように、世界中の多くの人が脱税をしていることが発覚しています。脱税はお金持ちには付き物の問題であるように思います。いくら持っていたとしても、人はお金にがめついてしまうのでしょうか。

大嶺翔太選手も危ない?引退後に問題を起こしたプロ野球選手

借金が原因で引退を決意した大嶺翔太選手。一からやり直すことを決意した、けじめとしての引退でありましたが、実は引退後にお金事情に悩み、苦しんでいる元プロ野球選手は少なくありません。以下で2人のスター選手についてご紹介します。

ミスタータイガース、掛布雅之選手

1973年に阪神タイガースに入団して以来、阪神一筋で数々の功績を残し、ミスタータイガースとして今もなお伝説を語り継がれる掛布雅之さん。押しも押されぬ人気スター選手ですが、引退後は順風満帆とはいかなかったようです。

引退後、居酒屋などの飲食店や、スポーツ用品店の経営を始めた掛布雅之さん、しかしどのお店も思うようには繁盛せず経営不振に陥り、多額の負債を抱えてしまいます。その額は判明していませんが、一時期阪神タイガースのコーチに就いていた時も返済していたと言われており、相当の負債を抱えているのだと思います。

リアルドカベン、愛されキャラの香川伸行選手

1979年に南海ホークスに入団して以降、ドカベンという愛称で親しまれ、プロ野球界で異彩の存在を放つ愛されキャラとなった香川伸行選手。引退後も野球解説者としての仕事をしており、当時誰もが香川伸行選手はプロ野球に携わって生きていくのだと思っていたと思います。

しかし香川伸行選手は野球解説者の仕事が少なくなったことを皮切りに、居酒屋や野球学校の経営、讃岐うどんの通信販売などを始めました。それでも愛されキャラの香川選手には合っていたのでしょうか、経営はそれほど困難に陥っておらず、むしろ順調にいっていたと言われています。

不幸だったのは経営が順調だった最中、香川伸行選手が病気で倒れてしまい、働けなくなってしまいました。そのため経営は困難となり、治療費も重なって多額の負債を抱えるようになりました。その後香川伸行選手は2011年に自己破産し、2014年9月26日に帰らぬ人となっています。

引退後の人生は十人十色。大嶺翔太選手はどうなる

麻薬所持、殺人、強盗、猥褻。これらの犯罪を犯してしまった元プロ野球選手もいます。自ら命を絶ってしまった元プロ野球選手も非常に多いと言われています。一方で、引退後に順調に飲食店を営んでいる人、教師となりアマチュアの指導に精を出している人、他のプロスポーツに挑戦し活躍している人などもいます。

「これから本格的に、今後のことを考えていかなければいけないなと思っています。戦争から帰ってきた兵士はこういう状態なのかなと思いますね。毎日酒飲んでふらふら歩いて、なんの目的もなくあっという間に3年もたってしまって、自分の年齢さえ忘れてしまった」(引用:LITERA)

上記は2011年のある雑誌の取材で清原和博選手が語っていたコメントです。ずっと野球漬けの毎日を送っていた人が引退後にすぐやりたいことを見つけるのはとても困難だと思います。大嶺翔太選手はまだ26歳と若く、色々な選択肢があると思うので、ゆっくりとやりたいことを見つけていってほしいと思います。

大嶺翔太選手の引退は借金が原因?他まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。億超えの給料をもらえる選手もいるプロ野球の世界は一見華やかですが、実際は完全実力社会のシビアなものだと思います。現役の時も、引退後も、自分が切り開かなければ前へ進めない。守ってくれる人は誰もいない。想像できないほど大変だと思います。

今回大嶺翔太選手は借金が原因で任意引退という形になりましたが、一から出直すという決意を持ったまま、今後の人生を生きていってくれることを願っています。そして、今後このような形で有望な選手がプロ野球界を去ってしまうことが無くなっていけばいいというのが、いちプロ野球ファンとしての願いです。