アンネリーゼミシェルは病気だった?悪魔祓いや真相とは? エンタメ

アンネリーゼミシェルは病気だった?悪魔祓いや真相とは?

映画エミリーローズのモチーフとなった「アンネリーゼミシェル」は、病気のような症状から悪魔の声が聞こえ、悪魔祓いが行われました。聖母マリアが現れたともされていますが、悪魔祓いの翌年に亡くなっています。今回はアンネリーゼミシェルの事件の真相を紹介します。

目次

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アンネリーゼミシェルについて知りたい

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「エミリーローズ」というホラー映画が日本でも公開され、そのモチーフとなった少女アンネリーゼミシェルが話題となりました。映画があまりに残酷なため、フィクションだと勘違いした人もいたくらいです。

もちろんエミリーローズはドキュメンタリーではないため、脚色されている部分もあります。では、アンネリーゼミシェルの身にどのようなことが起こったのでしょうか。

今回はアンネリーゼミシェルの真相について紹介します。

アンネリーゼミシェルとは?

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アンネリーゼミシェルはドイツ人で、カトリック教会の悪魔祓いの儀式を受け、その翌年に亡くなった女性として知られています。悪魔の声が聞こえるようになったり自己損傷を行ったりするなど異常行動も見られました。

まずはアンネリーゼミシェルのプロフィールや映画「エミリーローズ」について紹介します。

アンネリーゼミシェルのプロフィール

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アンネリーゼミシェルは、1952年9月21日、旧ドイツ連邦共和国のバイエルン州ライプルフィングで生まれました。両親ともカトリック教徒であり、週に2回はミサに通うほどでした。

学生になってからも熱心に教会に足を運んでいましたが、周りからは引っ込み思案だが信心深い印象を持たれており、好かれる人物だったようです。

悪魔祓い、エクソシズムを受けた

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アンネリーゼミシェルの存在が世界的に知られるようになったのは、悪魔祓いの儀式であるエクソシズムを受け、その翌年に亡くなったためです。

エクソシズムは400年も前の儀式書を基に行われており、18世紀には見られなくなったものまで行われていました。カトリック教のエクソシズムは司祭の権限とされています。

映画エミリーローズのモデルになった

アンネリーゼミシェルの人生は世界から注目され、その裁判を題材とした映画「エミリーローズ」が2005年にアメリカで公開されました。

映画の主人公であるエミリーローズは、大学生のある日幻覚や幻聴の症状が現れ、神父に助けを求めます。悪魔祓いをしてもらいますが、失敗に終わります。

悪魔の存在は認められず神父は裁判にかけられますが、弁護士のエリンが助けようと奔走します。日本でも2006年に公開され、6言語に翻訳されました。

アンネリーゼミシェルは病気だったの?真相は?

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そもそもアンネリーゼミシェルが悪魔祓い、エクソシズムを受けるきっかけになったのは、原因不明の病気に罹ったためでした。原因が分からないので治療法も見つけることができませんでした。

では、アンネリーゼミシェルはどのような病気だったのでしょうか。病気の進行とともにどのような症状が出たのか真相を見ていきましょう。

16歳で側頭葉てんかんと診断されている

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アンネリーゼミシェルが16歳になった時、突然胸を押し付けられるような感覚に襲われたようです。激しい痙攣で意識を失うこともあり、母親は医者に連れていきました。

様々な検査をしても異常は見つからず、3年の間に2度も同じ症状が起こりました。医者からは側頭葉てんかんとの診断を受け、抗てんかん剤を処方されたようです。

1973年にはうつ病になる

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1970年から精神病院に入院していたアンネリーゼミシェルでしたが、症状が改善されることはありませんでした。側頭葉てんかんと診断された後も、抗てんかん剤が効くことはなかったようです。

1973年にはうつ病となりました。痙攣を抑えるために処方された薬は精神病や精神障害のある人にも処方されるもので、薬の影響でうつ病を発症した可能性もあります。

「呪われている」などの声が聞こえるようになる

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薬で症状は軽くならず、むしろ悪化の一途をたどっていました。寝室で寝ているとドアがノックされる音が聞こえたり、「地獄に堕ちろ」「呪われている」という悪魔の声の幻聴も聴こえるようになりました。

痙攣以上に幻覚は精神を破壊していき、目つきが変わるほどだったようです。医学的治療に不信感を抱き病院を変えましたが、そこでもてんかんと診断されただけでした。

本人は病気ではなく悪魔のしわざと訴える

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徐々にアンネリーゼミシェルは病気なのではなく、悪魔の仕業なのだと考え始めます。敬虔なカトリック教徒だったため、身体の不調と悪魔を結びつけるのは自然なことでした。

医師も直感で、アンネリーゼミシェルの体内に悪魔が住み着いていることを感じ取りました。周りが腐ったような悪臭で充満していたようです。

この頃にはアンネリーゼミシェルは悪魔の顔も見えるようになり、悪魔の存在を信じてうたがいませんでした。

症状は悪化し攻撃的症状まで出るようになった

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アンネリーゼミシェルは自己損傷に向かう攻撃的症状が現れるようになりました。具体的には失禁した自身の尿を飲んだり、昆虫や死んだ鳥の頭などを食べたりしていたようです。

毎日のように全裸で400回もスクワットしたかと思えば、床に這いつくばって犬のように吠え始めるなど、誰の目から見ても異常であることは明らかでした。

アンネリーゼミシェルの前に聖母マリアが現れた?

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アンネリーゼミシェルが幻聴の症状が現れた頃、母親はアンネリーゼミシェルが聖母マリア像を睨みつけている姿を目撃しました。その目つきは異常で、人が変わっていたように感じられたようです。

目の部分は真っ黒に染まり、爪はかぎ爪のようなものが生えているように見えたようです。この時、アンネリーゼミシェルには聖母マリアが見えていたのかもしれません。

聖母マリアは、アンネリーゼミシェルに対して堕落した若者や司祭者のために犠牲になって欲しいと頼み、それを了承したため生涯を神に捧げたのではないかと考える人もいます。

アンネリーゼミシェルは23歳で死亡

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アンネリーゼミシェルは23歳という若さでこの世を去ることとなりました。悪魔祓いの翌年に死去したため、両親と司祭は訴えられることとなりました。

ここでは、悪魔祓いが行われてからアンネリーゼミシェルがなくなるまでの経緯を紹介します。

1975年悪魔祓いが行われた

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アンネリーゼミシェルは十字架を通り過ぎれなくなったり、聖なる泉の水を飲めなくなったりするなどの症状も現れ、彼女の友人も悪魔の存在を認めました。

悪魔祓いをしてくれるよう司祭に頼みましたが、医療に頼るよう諭されました。その中でアルト神父は悪魔に支配されていると確信し、地元の司教にお願いしました。

そして1975年、ヨーゼフ・シュタングが悪魔祓いを始めたのです。1614年版の儀式書を手本とし、およそ10ヶ月間にわたって67セッション行われました。

アンネリーゼミシェルは食べることを拒んだ

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悪魔祓いの儀式は最長で4時間かかることもありましたが、その効果は実感できていたとは考えられませんでした。

儀式の最中もアンネはしきりに「背教的な司祭たちのために死んで償う」と語っていたようです。そして次第に「食べることは許されない」と発するようになりました。

アンネリーゼミシェルはその言葉通り、食事を取ることはありませんでした。体は衰弱しましたが、時には妹を投げ飛ばすなど考えられない力を見せました。

1976年に死亡が確認!死因は栄養失調

1976年、最後の儀式が終わった翌朝に部屋の中でアンネリーゼミシェルが倒れているのが母親によって発見されました。検死の結果、栄養失調と脱水による死亡だと確認されました。

死亡時の体重はわずか30kgであり、跪いて祈っていたことにより脛は骨折していたようです。アンネの最後の言葉は「どうかお赦しを」だと伝えられています。

アンネリーゼミシェル死亡後は?

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アンネリーゼミシェルの悪魔祓いは秘密裏に行われていたため、その事実を知るのは限られた人のみでした。しかし両親が司祭を訴えたことで、悪魔祓いをした事実も世間に知れ渡ることとなりました。

ここでは、アンネリーゼミシェルの死後について紹介します。

悪魔祓いをした司祭が起訴される

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検察官による調査後、1週間前までに手を施していたらアンネリーゼミシェルは助かったとして両親と悪魔祓いした司祭たちを起訴しました。

罪名は過失致死傷罪で、1978年から裁判が始まりました。両親は十分苦痛を受けたとして無罪とされましたが、司祭は6ヶ月間の勾留と3年の執行猶予となりました。

悪魔祓いの録音テープが法廷で流される

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悪魔祓いを頼り医学的治療を中止したことで死亡したとして、法廷では悪魔祓いの様子が収められた録音テープが流されました。

そのテープの中には時折人間の声ではない音が混じっており、それが悪魔の声とされています。アンネリーゼミシェルの体に憑依することで呪いの言葉やうめき声を発していたようです。

また、司祭らは悪魔祓いが終わる直前に完全に自由になったという発言を耳にしており、一貫して無罪を主張していました。

アンネリーゼミシェルに憑依した悪魔は6体もいた

アンネリーゼミシェルに憑依していた悪魔は1体だけでなく、6体もいたとされています。悪魔祓いの儀式の途中、それらの悪魔は自ら身元を明かすこともありました。

取り憑いていたのは、「カイン」「ヒトラー」「ユダ」「ネロ」「フライシュマン司教」「ルシファー」とされています。ヒトラーを名乗る悪魔はしきりに「ジークハイル」と発していました。

アンネリーゼミシェルの遺体が発掘される

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公判後、両親はアンネリーゼミシェルの遺体を発掘することを許可申請しました。その理由としては、急いで埋葬したので安い棺に入れられていることでした。

1978年2月にアンネリーゼミシェルの遺体は改めてオーク材の棺に入れられました。これは両親がカルメル会の修道女から告げられたことがきっかけだとされています。

修道女によると超自然現象であるため、アンネリーゼミシェルの死体は腐敗を免れているというものでした。しかし実際には腐敗が進んでいたようです。

アンネリーゼミシェルの姿は壮絶だった

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病気の進行が進むにつれ、アンネリーゼミシェルの姿は壮絶さを増していきました。顔には生気がなく、悪魔祓いが始まっても噛み付くなど人が近寄れない状態だったようです。

医学的治療を中止して悪魔祓いに頼るなんて両親がひどいと感じる人も多いですが、薬も全く効かず原因も分からないままだと何にでもすがりたいと思うのも不思議ではありません。

アンネリーゼミシェルは語り継がれる人生を歩んだ

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今回はエミリーローズのモチーフとなったアンネリーゼミシェルの人生について紹介しました。キリスト教にあまり馴染みのない日本人にとって悪魔祓いは非現実的なものに感じられるでしょう。

しかし今日でも悪魔祓いが実行されているところは世界にあります。彼女の人生は壮絶なものでしたが、本当に悪魔がいた可能性も完全に否定することはできません。