ドイツの怖い伝説ブラックサンタとは?見た目や特徴や来る条件は? エンタメ

ドイツの怖い伝説ブラックサンタとは?見た目や特徴や来る条件は?

クリスマスにはサンタだけでなく、ブラックサンタと呼ばれる悪い子を懲らしめる存在もいます。ブラックサンタとはドイツの伝承で、石炭や芋などを配る怖い存在とされています。今回はブラックサンタとはどのような都市伝説なのか、本物はいるのかを含めて紹介します。

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ブラックサンタとは?怖いサンタクロースの都市伝説

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クリスマスがやってくると、サンタからプレゼントがもらえるとワクワクしていた人も多いのではないでしょうか。不思議と自分の欲しいものが手に入り、クッキーなどを用意した人も多いでしょう。

しかしサンタが毎年来ることは約束されておらず、悪い子だった場合はプレゼントをもらえないこともあります。ブラックサンタとはその悪い子にお仕置きする役割を担っています。

では、ブラックサンタとはどの国で生まれ、どのような見た目をしているのでしょうか。

ブラックサンタはドイツの伝承

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ブラックサンタは本物は存在せずドイツで生まれた伝承であり、サンタクロースの存在が世界に広まるとともにブラックサンタもセットで広まりました。

ドイツは現在、先進国のひとつとなっていますが、昔は穀物が育たない土地が多くて貧しい国として知られていました。ドイツでは様々な伝承が伝わっており、ブラックサンタもそのうちのひとつです。

ブラックサンタの原型はクネヒト・ループレヒト

ブラックサンタの原型は、「クネヒト・ループレヒト」という聖ニコラスの同行者です。クネヒトには、召使い・従者などの意味があり、ループレヒトは男性の名前です。

クネヒト・ループレヒトの見た目は長い髭が生えていることが特徴です。格好は毛皮を着ているか藁で身を覆っており、長い棒や灰を入れる袋を持っていることも多いです。

ブラックサンタの見た目は?

サンタクロースが赤い服と白い髭が特徴的なのに対し、ブラックサンタは黒い服を見に纏っています。サンタクロースは少し太った男性で優しそうな雰囲気がありますが、ブラックサンタは痩せ細っています。

雰囲気からして怖く、ブラックサンタから派生して悪魔のような生物が描かれることも納得できます。顔を黒塗りされ、全く表情が読み取れないバージョンもあるようです。

ブラックサンタが来る条件

ブラックサンタは悪い子を懲らしめる役割を担っていますが、悪い子とは1年を通して悪かった子供ではありません。サンタがやって来る際、「お祈りができるか」と尋ねられます。

お祈りができる場合は良い子なのでサンタからプレゼントをもらえ、お祈りができなければブラックサンタにお仕置きされるシステムです。

信仰心がある=良い子とみなされるため、日本とは良い子の基準が異なります。

ブラックサンタの都市伝説

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ブラックサンタにまつわる都市伝説は様々あります。ブラックサンタはただ怖いだけでなく、要らないプレゼントを与えたり親元から離したりすると言われています。

ここでは、有名なブラックサンタの都市伝説について紹介します。

灰袋で叩く

ブラックサンタは灰の入った重い袋を持ち歩いています。これは悪い子を見つけた際に、その灰袋で叩けるようにしていると言われています。

子供にとって灰袋で叩かれるのは痛く、サンタからプレゼントをもらえないことよりも辛く感じるでしょう。

悪い子に石炭やジャガイモをプレゼント

お祈りができると答えた子供には、サンタから袋の中にキャンディーなど甘いお菓子を入れてもらえます。しかしブラックサンタに選ばれた悪い子は、袋の中に石炭やジャガイモを入れられるようです。

周りにはお菓子をもらって幸せそうな子供ばかりで、自身は石炭やジャガイモが与えられるというのは屈辱的に感じることでしょう。そんなものはいらないと感じる人が多いはずです。

袋に子供を入れて持ち帰る

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ブラックサンタが与える罰には種類があり、最も悪い子は大きな袋に入れて持ち帰られ、地獄に連れて行かれると言われています。最も悪い子とは、教会を訪れず信仰を行わなかった子供を指します。

しかし、これには深い理由があります。貧しくて教会に行けないほどの子供は満足に食べることもできません。両親の元で生活するより、少しでも食べ物がある場所へと連れていく方が幸せだと考えられています。

部屋中にモツをぶちまける

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灰袋で叩かれたり要らないプレゼントを与えられたりする以外にも、家を去る時に部屋中にモツをぶちまけられるという仕打ちが待っています。

モツは豚の内臓であり、強烈な生臭さを発することでも知られています。そのようなモツをぶちまけられると、部屋中が臭くなりお祝いムードも削がれることでしょう。

ブラックサンタは実はいい人?

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ブラックサンタは悪い子を懲らしめる怖い人物としてサンタと対照的に描かれることが多いですが、実は良い人なのではないかと考える人もいます。

悪い子に芋やもつをあげていますが、芋はドイツの主食であり、貧しい家庭にとっては貴重なエネルギー源でした。そしてもつには多くのビタミンが含まれているため、栄養豊富な食べ物でもあります。

サンタからプレゼントをもらえない貧しい家庭の子が食で困らないように、芋やモツをあげる習慣ができたとする説もあります。この習慣のおかげで助かったと感じる子供も多くいたことでしょう。

ブラックサンタに似た伝承

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ブラックサンタに限らず、世界には悪い子供を懲らしめるための伝承が数々あります。地域によってその見た目やキャラクターは異なりますが、子供が恐怖心を抱くことは共通しています。

ここでは、ヨーロッパと日本に伝わるブラックサンタのような役割を果たしている伝承を紹介します。

ヨーロッパのクランプス

クランプスはヨーロッパ中部に広まる伝説の生物であり、12月最初の2週間に星ニコラスの同行として現れます。錆びた鎖と鐘を持っており、農村地域には若い少女を鞭打ちする伝統が残っていることもあります。

クランプスは悪い子供を捕まえ、親の言うことを聞いて勉強するように脅します。仮面は木や羊の皮・角から手作りされることも多く、多くの青年がクランプスの行事に参加しています。

日本でも徐々にクランプスの存在が知られるようになり、2015年からは東京の一部でイベントを開催している団体も出てきました。ブラックサンタよりも見た目が怖いことでも知られています。

日本のなまはげ

なまはげは秋田県男鹿半島に伝わる年中行事のひとつであり、200年以上の歴史があることから国の重要無形民俗文化財やユネスコの無形文化遺産に登録されています。

なまはげは鬼の面を被っており、大きな出刃包丁を持ってケラミノやハバキをまとっています。「悪い子は居ねがー」と練り歩き、本物のなまはげを見た子供たちは怖いので泣き出してしまいます。

主人はなまはげを家に迎え入れて悪事を釈明し、お酒を振る舞って送り帰すまでが一連の流れとなっています。鬼の見た目ですが、実際には来訪神とされています。

サンタクロースにはモデルとなる人物がいる

クリスマスにサンタクロースの存在は欠かせないものですが、サンタクロースにもモデルとなった人物がいます。それが、4世紀に司教として活動していた聖ニコラスです。

ある家族はとても貧しいことを知り、窓から金貨の入った袋をこっそりと投げ入れました。偶然にもそれが暖炉の側に吊るされていた靴下に入ったため、靴下の中にプレゼントを入れる習慣ができました。

サンタといえば赤い服のイメージが定着していますが、これは1931年からコカ・コーラの宣伝のために赤い服が使われるようになったからのようです。

今年のクリスマスには本物のブラックサンタが来る?!

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2020年は新型コロナウイルスの影響で、予定通りの生活を送れなかった人も多いでしょう。年始に決めた目標を達成できなかったという人もいるかもしれません。

悪い子のところにはブラックサンタが来ると言われており、信仰心がなければプレゼントが芋だったり、もつを部屋の中にぶちまけられたりします。

今年のクリスマスは本物のブラックサンタがあなたの街にもやってくれるかもしれません。