ピンクスライムとは?アメリカのマクドナルドで使用されていた?日本は? エンタメ

ピンクスライムとは?アメリカのマクドナルドで使用されていた?日本は?

ピンクスライムはくず肉をアンモニアで殺菌処理したもののことで、アメリカのマクドナルドのナゲットに使われていたという噂が広まり、健康が脅かされているのではないかと心配する人が多くいました。今回はピンクスライムについて、日本の肉は安全なのかも含めて紹介します。

目次

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ピンクスライムについて知りたい

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2012年、ABCニュースでピンクスライムが使用されていることが大々的に報じられ、訴訟騒ぎにまで発展しました。

日本もアメリカから食品を輸入していたため、ピンクスライムが混じっているのではないかという不安を感じた人も多くいました。

今回はピンクスライムについて、製造過程やマクドナルドの実態を含めて詳しく紹介します。

ピンクスライムって何?

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ピンクスライムは名前だけ聞くとお肉のことだとは分からない人も多いでしょう。食品だと聞いても決して健康そうなイメージは湧きません。

では、ピンクスライムとはどのようなものを指すのでしょうか。

アメリカの畜産副産物に対する批判的な呼称

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ピンクスライムとはアメリカの畜産副産物に対する批判的な呼称です。アメリカではLFTB、BLBTと呼ばれることもあります。

アンモニアを使用したものがピンクスライムにあたりますが、代わりにクエン酸を使用したものはFTBとも呼ばれます。

ピンクスライムの製造方法や成分は?

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ピンクスライムは食肉を取った後の牛骨からさらに肉片をこそぎ取り、加熱処理してから遠心分離機で脂肪を除去してペーストにした後、アンモニアガスで殺菌したものを指します。

ビーフプロダクツ社によると、ピンクスライムでも94〜97%が牛赤身肉とされています。90%赤身挽肉と同じようにタンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンB群を含んでいると主張しています。

アメリカでは合法とされている

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ピンクスライムのように抗菌剤としてアンモニアを使用することは、アメリカで合法とされています。お肉以外にもお菓子などの食品でアンモニアを使用しているケースもあります。

ピンクスライムは健康に影響がないとされていますが、アンモニアでの殺菌処理が合法のアメリカでは、アンモニアを用いて防腐処理を行ったことに対する表記義務はありません。

つまり、ピンクスライムを食べたくないと思っていても知らずに口にしてしまう恐れがあるのです。実際、ピンクスライムは現在でも学校給食で使用されることもあるようです。

日本やヨーロッパでは使ってはいけない

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ピンクスライムがアメリカで現在でも使われているのは、アンモニアを使用することが合法であるためです。しかし食品の安全基準は国によって異なります。

日本やヨーロッパではアンモニアを食品に使用することは認められていません。ピンクスライムに限らず、アンモニアが使われているものは消費者に届けてはいけないと決まっています。

口にするのは同じ人間なのに、国が異なれば食の安全基準が異なることに違和感を覚える人も多くいます。

マクドナルドでピンクスライムが使われている?

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アメリカでピンクスライムに関する報道によって一般消費者に大きな不安が広がったのは、マクドナルドなどファストフード店でも使われており頻繁に口にしていると感じる人が多かったためです。

スーパーなど自身の目で確かめて買える食品とは異なり、マクドナルドなどお肉が見えない状態で出されるものは安全かどうか判断することが難しくなってしまいます。

アメリカのマクドナルドでは、実際にピンクスライムを使用していたのでしょうか。

アメリカではナゲットに使っていた

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ピンクスライムの認識がアメリカ全土に広まると、アメリカのマクドナルドではナゲットにピンクスライムが使われていたという噂が広まりました。

カナダはナゲットの製造過程を公開してピンクスライムを使用していないことをアピールしました。しかしアメリカでは問題となった後も製造過程を公開しなかったため、噂はさらに信憑性を増しました。

2014年にアメリカでもナゲットの製造過程が公開され、鶏の胸肉、リブ、もも肉、皮の白身肉しか使用していない点をアピールしました。

2012年にアメリカのマクドナルドが使用中止を発表

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2012年、アメリカのマクドナルドはピンクスライムの使用を中止することを発表しました。テレビでピンクスライムについての報道が繰り返されていたため、売り上げが大幅減少するのを防ぐためだったのでしょう。

この発表によって消費者は安心して食べられるかと思われましたが、今まで何の肉か分からないものを食べていたという衝撃から購入を控える人も出てきました。

また、マクドナルドが報道とは関係ないと言いつつ使用の中止を発表したことで、ピンクスライムが良質だと主張するなら使い続けられるはずだと主張との矛盾を指摘する人もいました。

日本のマクドナルドは大丈夫なの?

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アメリカのマクドナルドでピンクスライムを使っていたことで、日本のマクドナルドでも使われているのではないかという不安が広がりました。

日本のマクドナルドでも、同様にピンクスライムを使っていた期間があったのでしょうか。

牛肉はオーストラリア産とニュージーランド産を使用

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日本のマクドナルドでは、牛肉に関してはオーストラリア産とニュージーランド産のものを使用しています。産地によって牛肉の風味や食感は異なり、日本人の口にあるのはこれらの牛肉だったようです。

主にオーストラリア産の牛肉を使用しており、広大な牧場でのびのびと育つ牛たちは自然に育った牧草のみを食べているので健康的です。

牛肉はオーストラリアの工場で加工され、日本の千葉と愛媛にある工場でパティを作っています。卵やパン粉といったつなぎは使わず、牛肉100%にこだわっています。

ピンクスライムは使っていない

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日本のマクドナルドでは、ピンクスライムは一切使用されていません。安全管理も徹底しているため、消費者が安心して食べられるような仕組みをとっています。

パティは焼く前に微生物検査をしており、出荷前の検査全てに合格しなければパティが全国の店舗に届けられることはありません。

日本のマクドナルドでは牛肉に限らず、メニューの原材料がどこから来ているのか、どのように作られているのかについての情報が公式サイトに載っているので、気になる人はチェックしてみてください。

2003年に米国産牛肉の輸入停止

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ピンクスライムの問題とは別に、2003年から日本はBSE問題によってアメリカからの牛肉輸入を禁止していました。BSEとは牛海綿状脳症のことを指します。

日本でも大企業による牛肉偽装事件が社会問題となりましたが、2003年にアメリカでもBSEが確認されたため、全面的に輸入がストップしました。

2005年に再開するも牛ひき肉や牛加工品は停止のまま

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2005年12月に、月齢20ヶ月以下の牛肉に関してはアメリカとカナダからの輸入が再開されました。この時点では牛肉に限られ、牛ひき肉や牛加工品は引き続き輸入停止の状態となっていました。

2006年1月にアメリカからの牛肉に脊柱が混入していたとして再び輸入再停止、同年7月から輸入が再々開されました。しかしアメリカ産牛肉への不信感が高まり、消費を控える人も少なくありませんでした。

これにより、2012年に加熱したピンクスライムが日本にやってくることはなかったと見られています。

2013年、2015年に牛ひき肉、牛加工品も再開

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2013年2月1日にアメリカ産牛肉の輸入規制緩和が行われました。これまで20ヶ月以下の牛肉に限られていたのが、30ヶ月以下へと引き上げられました。

また、2013年に牛挽肉の輸入、2015年に牛肉加工品の輸入が可能となりました。

ピンクスライムを取り上げたABCニュースは訴訟を起こされた

アメリカのABCニュースは、ピンクスライムについて11回にわたり報道し、消費者の間に不安が広がりました。これを受けて2012年9月、ビーフプロダクツ社はABCニュースと記者を相手に提訴しました。

申し立てによると、ABCニュースは意図的な情報操作によって製品や取引関係に不法な妨害行為を行ったとしています。これに対してABCニュースは訴訟却下の申請を行いました。

2017年6月5日から公判が始まり、原告勝訴の場合は57億ドルまでの賠償金がABCニュースに課せられる可能性がありましたが、示談が成立しました。なお、示談金の額は明かされていません。

ピンクスライムみたいなアイスが話題に?

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通常、アイスクリームには大量の糖質や脂質が含まれているのでダイエットでは避けるべき食べ物として扱われています。しかし、減量中でもアイスクリームを食べたいという人は多いです。

ベラルーシの食品研究者は、砂糖を一切使用していないヘルシーなアイスクリームを開発しました。新しいフレーバーは肉であり、食肉が混ぜられています。

プロテインや脂肪が含まれているため栄養価も高く、味は改良の余地があるようですが美味しく食べられるようになると糖尿病など普通のデザートが食べられない人にも重宝されそうです。

ピンクスライムは評判や印象が悪い

今回は2012年に大問題となったピンクスライムについて紹介しました。知らないうちに健康を脅かす可能性のある物質を体内に取り入れているというのは恐ろしいことですよね。

一方で過熱報道されただけで、そこまでピンクスライムは危険なものではない、他の食品にもアンモニアが使われているという専門家もいます。

今でも知らないうちに安全が保証されていない物質が食品に使われている可能性もゼロではありません。食品表示をしっかり確認し、自身が口にするものはしっかりと理解しておきましょう。