死への羽ばたきとは?ウィリアムズの実験内容や他の興味深い実験も! エンタメ

死への羽ばたきとは?ウィリアムズの実験内容や他の興味深い実験も!

死への羽ばたきは昆虫学者ウィリアムズが行なった実験ですが、その見た目がかなりグロテスクであることから閲覧注意となっていることが多いです。しかし閲覧注意となると怖いもの見たさで見たくなるという人も多いでしょう。今回は死への羽ばたきについて詳しく紹介します。

目次

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死への羽ばたきとは?

死への羽ばたきとは、サナギの体を切り離してプラスチック管で繋げるとその管を通して変態することはできるが、羽ばたくと組織が分裂して落下し死んでしまうという実験結果です。

この実験の様子がとてもグロテスクだと話題となり、多くの人に知れ渡りました。今回は死への羽ばたきについて詳しく紹介します。

死への羽ばたきは昆虫学者カロール・ウィリアムズが行った実験

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死への羽ばたきは昆虫学者のウィリアムズが行なった実験です。彼は幼虫やサナギの実験を多くしており、特に昆虫の変態の研究に尽力しました。

死への羽ばたきもそのうちの1つであり、サナギがどのような環境下であれば変態できるのか、通常のガと同じように空を飛べるのかが研究されました。

死への羽ばたきの実験内容と実験結果

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ウィリアムズの死への羽ばたき実験では、サナギが傷ついた場合にどのような変化が見られるのかを確かめました。同じ年齢のサナギを4種類の環境下におき、その変化を観察しました。

ここでは、死への羽ばたき実験の内容と結果を紹介します。

死への羽ばたき実験①普通のサナギ

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1つ目は普通のサナギを用意しました。普通のサナギを用意することで、環境を変えた際にサナギにどのような変化が出るのかを比較することができます。

1ヶ月後、普通のサナギは通常通り変態してガとなりました。

死への羽ばたき実験②半分に切ってプラスチックをかぶせる

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2つ目のサナギは、サナギを半分に切り、それぞれの断面にプラスチックをかぶせました。プラスチックをかぶせることで体の前半分と後ろ半分が結合するのを防げます。

1ヶ月後、半分に切ってプラスチックをかぶせたサナギは、前半分だけ変態しましたが後ろ半分はサナギの状態のままでした。

死への羽ばたき実験③半分に切って管で連結

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3つ目のサナギは、サナギの体を前後に切り離し、それをプラスチック管で連結させるというものです。組織自体は切り離されていますが、プラスチック管で体はつながっています。

1ヶ月後、このサナギは傷を回復させてプラスチック管の中に組織を橋渡しすることで体の前後とも変態することに成功しました。

死への羽ばたき実験④連結した管に球を入れて密封

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4つ目のサナギは、3つ目と同様に体を前後に切り離してプラスチック菅で連結させたものです。ただし、こちらにはプラスチック管の中に可動の球をいれています。

これによってプラスチック管の中に組織を張り巡らせることができなくなりました。このサナギは1ヶ月後、組織の発達が不十分で変態は起こりませんでした。

死への羽ばたきとは?③の実験結果からの名称

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普通のサナギと3種類の変化を加えたサナギの中で変態してガとなったのは、普通のサナギと3つ目のサナギです。3つ目のサナギは羽化して羽ばたこうとしました。

プラスチック管内の組織は通常の体内にある組織に比べると弱いため、羽ばたく瞬間に切れてガは羽ばたくことができませんでした。この後、ガは地面に落ちて死んでいます。

この様子から、「死への羽ばたき」は名づけられました。見た目のグロさで閲覧注意となっていることが多く、他にもウィリアムズはグロい実験をしていることも話題となりました。

昆虫学者カロール・ウィリアムズについて

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死への羽ばたきを実験したのは昆虫学者ウィリアムズです。彼はこれ以外にも様々な功績を残しており、有名な昆虫学者でした。

ここではウィリアムズの経歴や功績について紹介します。

経歴

カロール・ミルトン・ウィリアムズは1916年12月2日にアメリカのリッチモンドで生まれました。1959年からハーバード大学の生物学科学部長を勤めました。

さらに功績が認められ、生物学のベンジャミン・バッセイ名誉教授の地位も獲得しています。米国科学アカデミーにも選出され、生物科学の委員長でもありました。

アメリカ医学研究所、法王庁科学アカデミー、アメリカ哲学協会の会員でもあるなど、昆虫学者・動物学者として世界から認められた人物です。

幼虫やサナギでの実験

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ウィリアムズは昆虫学者ですが、その中でも特に昆虫の変態分野にフォーカスしていました。幼虫やサナギを使った実験が多く、死への羽ばたきもそのうちの1つです。

ウィリアムズは他にもホルモン注射をして頭部のないガを産卵させるという実験を行いました。

二酸化炭素麻酔を開発

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幼虫やサナギの外科実験から、ウィリアムズは二酸化炭素麻酔の開発に成功しました。二酸化炭素は空気中にある分には問題ありませんが、濃度が高まると呼吸が停止して死に至ってしまいます。

二酸化炭素の濃度が7%を超えると人間は数分で意識を失ってしまうほど強力であり、ドライアイスを閉め切った室内で昇華させて亡くなるケースがあるのはこのためです。

麻酔作用もありますが、長時間の二酸化炭素麻酔は危険です。そのため医療では用いられていませんが、屠殺や殺処分などで用いられている方法です。

農薬の進歩にも貢献

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農業は人間の生活を支える基盤であり、古来から欠かせないものでした。テクノロジーが発達した現代でも、作物を育てるという根本的な部分は変わっていません。

しかし、種を植えたら自動的に作物が収穫できるわけではありません。自然災害によって枯れてしまうケースもありますが、害虫に食べ尽くされてしまうことも多くあります。

それを防ぐために農薬があります。ウィリアムズは幼虫やサナギの実験を通して発育を撹乱するホルモンを使用すれば食べられない、という発見をし、農薬の進歩に貢献しました。

死への羽ばたきについての世間の反応

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死への羽ばたき実験は普通の人では考えられない実験方法であり、グロテスクだと話題となりました。死への羽ばたきは死への羽ばたきについて、世間ではどのような反応があったのでしょうか。

すごいと称賛する声

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見た目はグロテスクですが、昆虫の研究によって人間が恩恵を受けていることも少なくありません。一見人間とは関係のない実験に見えても、研究が進んでいくうちにどこかで繋がることも多くあります。

ウィリアムズの死への羽ばたきは、実験結果が興味深い、単純にすごいと称賛する声が多数寄せられています。単に体を切り離すのではなく、様々な条件下で実験したことで導き出される結果でした。

ネーミングが好評

死への羽ばたきというネーミングが好きという意見も多くあります。生物に興味がない人でも、「死への羽ばたき」と聞くと少し興味がそそられるのではないでしょうか。

羽ばたいた後に落ちて死んでしまったという儚さも含まれています。

その他興味深い実験紹介

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虫についての研究を行い、驚くべき結果を出しているのはウィリアムズだけではありません。現代でもいまだに解き明かされていないことは多く、今までの常識が覆る可能性もあります。

ここでは、興味深い実験とその結果を紹介します。

認知症治療に役立つかも?!プラナアリの実験

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これまで記憶は脳に蓄積されていくと考えることが一般的でした。ところが、プラナリアの実験によって記憶は脳の外にある可能性も出てきたのです。

プラナリアは再生能力が優れており、体を半分にされても2体の完全体になることができます。再生された脳にもかつて行われたトレーニングの成果を覚えていることが実験で判明しました。

記憶を脳から別の場所に送ることができる、あるいは記憶に脳が関与していない可能性もあります。まだ原因は解明されていませんが、これを応用すると認知症治療に役立つかもしれません。

古代の昆虫の巨大化の謎を解き明かす研究・実験

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古代の昆虫は現代の昆虫に比べて遥かに大きいものが大半でした。これまで、古代昆虫の巨大化は酸素濃度が濃かったためと考えられてきましたが、本当はこの逆なのではないかという説も出てきました。

イギリスのウィルコ・バーバーク教授は、酸素が幼虫に大きな影響を与えたとしています。幼虫は自発呼吸ができないため、成虫よりも酸素の影響を受けやすくなっています。

酸素は生きていく上で欠かせないものですが、ありすぎると毒となってしまいます。酸素濃度が濃いため体を巨大化させることで調整していたようです。

生き物にはまだまだ知られていない謎が多くある

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今回はウィリアムズの死への羽ばたきについて、実験内容やウィリアムズの功績を含めて詳しく紹介しました。昔に比べると生物の研究は進んでおり、人体の不思議も解明されてきつつあります。

しかし、生き物にはまだまだ知られていない謎が多く残されており、全てを解明するにはさらに時間が必要です。これからも新たな生物の謎が解明される可能性が高いので、注目しておきましょう!