炎上した加山雄三の愛船・光進丸が奇跡を起こしていた!?損害&保険なども調査! 歌手・アーティスト

炎上した加山雄三の愛船・光進丸が奇跡を起こしていた!?損害&保険なども調査!

加山雄三さんと言えば、ベテラン俳優にしてシンガーソングライターの草分け的人物です。そんな加山さんの愛船・光進丸が2018年4月に炎上したことは、記憶に新しいと思います。今回は光進丸火災事故を中心に、加山さんと船にまつわる情報をご紹介したいと思います。

炎上した加山雄三の愛船・光進丸について紹介

加山雄三さんは1960年のデビュー以来、映画に歌にと大活躍し、現在では俳優としても歌手としても不動の地位を築き上げています。そんな加山さんの愛船・光進丸が出火により炎上したのは、2018年4月1日のことでした。4月2日に会見を開き、沈痛な面持ちで胸の内を明かした加山さんの姿が、強く印象に残った方も多いでしょう。

「たかが船」と思う方もいるかもしれません。しかし加山さんの船への思い入れは並々ならぬものがあり、特に炎上した3代目光進丸が加山さんの分身であったという表現も、あながち大げさではない理由があるのです。今回は光進丸炎上の詳細や、加山さんと船の関係、そして光進丸が最後に見せた知られざる奇跡についてご紹介します。

加山雄三プロフィール

  • 名前:加山 雄三(かやま ゆうぞう)
  • 出身地:神奈川県茅ヶ崎市
  • 生年月日:1937年4月11日(81歳)
  • 1960年:「男対男」にて映画初出演。
  • 1961年:1stシングル「夜の太陽」にて歌手デビュー。映画「大学の若大将」の出演を皮切りに、若大将シリーズが続々と発表される(全18作)。
  • 1972年:「包丁」にてドラマ初出演。
  • 2011年:「第61回芸術選奨」文部科学大臣賞を受賞。
  • 2014年:日本国から贈られる勲章の一つ旭日小綬章を受賞。
  • 2017年:音楽文化に貢献した人物などに贈られる岩谷時子賞を受賞。

加山雄三さんは芸能一家に生まれました。父は俳優、祖母と母は女優です。また妻の松本めぐみさんも元女優であり、4人の子供たちもそれぞれメディアに関わる仕事をしています。華々しい経歴を持ち、これまで順風満帆な人生を歩んできたかに思える加山さんですが、1970年に経営に関わっていたホテルが倒産。巨額の負債を抱えました。

当時仕事も減少していた加山さんは、かつてない苦境に追い込まれることとなりました。一時は夫人と1つの生卵を半分こして食べていたというから驚きです。しかしそんな極貧生活に耐え、僅か10年で借金を返済。その後TV番組への露出や楽曲のヒットも相まって、現在の地位を確立したのです。

加山雄三の愛船・光進丸炎上事件:火災から沈没まで

そんな加山さんの愛船・光進丸が火災に見舞われたのは、2018年4月1日午後9時25分頃のことでした。当時光進丸が停泊していた安良里(あらり)漁港のある静岡県賀茂郡西伊豆町にて、「船が燃えている」と119番通報があったのです。

この通報を受け消防は60名体制で海上より消火。同月3日午後3時半頃に鎮火しました。鎮火後船内の排水作業が行われましたが、火災の際にできた亀裂より海水が侵入し、4日午前9時半頃光進丸は沈没。同月18日午後2時頃に海上へ引き上げられ、清水港へ移送されました。

加山雄三の愛船・光進丸炎上事件:光進丸の価格など

光進丸は加山雄三さんが自身で設計したクルーザー。全長25.6m、総重量は104tとメガヨット(約30~90mの外洋を航海可能な船)に近い大きさです。炎上した光進丸は3代目で、初代は1964年に造船されました。3代目光進丸は1982年に造船、投じた資産は4億円超とも言われています。

初代光進丸は1965年、映画「海の若大将」にてお披露目され、1978年8月には加山さんの36thシングルのタイトルにもなりました。3代目光進丸が完成したのは1982年4月11日のこと。加山さんと光進丸は誕生日が同じなのです。炎上さえしなければ、あと10日ほどで共に年を重ねることができるはずでした。

加山雄三の愛船・光進丸炎上事件:被害について

火災当時、加山雄三さんは沖縄県でコンサートを行っており乗船していませんでした。管理会社の人間も火災当日の昼間に一時乗船していたものの、出火の際は既に下船。船の周囲が黒煙に包まれるほどの火事でしたが、奇跡的に死者も負傷者も出ませんでした。

加山雄三の愛船・光進丸炎上事件:出火原因は放火?

静岡県の下田警察署は2018年5月8日、光進丸火災事故の実況見分を清水港にて行いました。しかし船内の焼損は著しく、出火原因の特定には至りませんでした。火事が起こった4月1日に管理会社の人間が電気系統のスイッチを入れたという証言から、下田署は電気系統のトラブルである可能性が高いとみていました。

世間では放火を疑う声も

しかし火災時に爆発音がしたという話もあり「通常ではあり得ない」と疑問を呈する専門家もいたようです。無人の船が突如炎上した事実に、巷では「放火ではないか」といった噂が囁かれました。しかし20~30m沖合に停泊していた光進丸に放火するとなると、小型船舶などで近づいてから犯行を行う必要があります。

船への放火動機で一番に挙がるのは船主による保険金詐欺だそうですが、加山さんが保険金欲しさに愛艇に火をつけるとも思えません。また後述する理由により、保険金詐欺の可能性は極めて低いと言わざるを得ません。やはり下田署のみていたとおり、電気系統のトラブルによる火災というのが、一番有力な説でしょう。

加山雄三の愛船・光進丸炎上事件:保険金や損害の値段は?

光進丸火災事故による損害額について、具体的な数字はわかりません。加山雄三さんがどういった保険をかけているのかも不明ですが、船主であれば船舶保険の「普通期間保険」というものをかけるのが一般的かと思われます。普通期間保険は沈没、座礁、火災、他船との接触事故などの損害を補償してくれる保険です。

保険金は0である可能性が高い

光進丸のケースは物理的に修繕不可能な現実全損に当てはまるかと思われますが、船舶に生じた欠陥による火災となるため、保険金が支払われない可能性が高いです。また加山さんが加入した保険は船舶保険ではなく動産総合保険だという噂もあるので、そちらについても調べてみました。

動産総合保険は対象となる動産の保管中・運送中・展示中の事故を補償してくれる保険です。当然火災事故もカバーしていますが、こちらも自然の消耗による損害や故障・欠陥などを起因とする損害は保険金が支払われない可能性が高いです。「保険金詐欺の可能性は低い」と先述したのは、このためです。

加山雄三の愛船・光進丸炎上事件:その他の損害金について

船の事故で問題となるのは、船体の損傷だけではありません。今回光進丸は沈没してしまったので、海中から引き上げる必要がありました。一般的に引き上げ作業は船主がサルベージ業者に依頼する形で行われます。サルベージ料金だけでなく、油濁損害や船骸撤去に費用がかかる場合もあります。

これで船体の損害に対する補償金もないとすると、今回加山雄三さんが被った損害額は莫大ということになりますね。しかし加山さんにとって、本当につらいのは損害金よりも愛艇を失った事実でしょう。光進丸は先述のとおり加山さんと同じ日に生まれた、半身のような存在です。しかも加山さんの船に対する思いは並々ならぬものなのです。

加山雄三の船に対する強い思い

加山さんは小学校の頃、東京商船大学の学生に算数を教えてもらっていました。その際に設計図などを見せてもらい、船の魅力にとりつかれたと言います。小学校5年生のときには自分でカヌーをつくり、海に漕ぎ出したそう。そして自分の船を造りたい一心で、もともと興味のなかった役者の世界に飛び込んだのです。

つまり光進丸は、加山さんの夢を体現する存在だったということです。しかも妻の松本めぐみさんとの馴れ初めも船の上だったそう。加山さんにとってまるでファム・ファタルのごとき存在だった光進丸。4月2日の会見であれほど沈痛な表情を見せたのにも頷けますね。

加山雄三の愛船・光進丸が最期に起こした奇跡とは

2018年6月15日、長寿トーク番組「徹子の部屋」に出演した加山雄三さんは、光進丸についての現在の心境などを語りました。光進丸は火災時、一度消火のために海中に沈められたのですが、引き上げたあと乗せられた台船の名前が「幸神丸」だったそうなのです。

光進丸は新たな夢を与えて旅立った

「“神”様に乗せられて旅立つんだ」と思ったという加山さん。「光進丸に試されていると思う。遊んでいないで、もっと人の役に立つことをしなさいと」そして同月16日、コンサートを開催した加山さんは「今後は災害救助船など人の役に立つ船を造りたい」と語ったのです。

4月の会見では、新造船の計画について「今は考えられない」と話していた加山さん。しかしかつて“自分の船を造りたい”という夢を叶えてくれた光進丸は、その身の最期に“人の役に立つ船を造る”という新たな夢を、加山さんに与えたのだと言えるのではないでしょうか。

加山雄三と鈴木史朗はゲーム仲間だった!

ところで加山雄三さんといえば、個人的にどうしても押さえておきたいポイントがあるので、蛇足ですが紹介させてください。実は加山さん、御歳81にして知る人ぞ知るゲーマーなのです。しかもゲーム歴はなんと約40年!好きなタイトルは「BIOHAZARD」や「Final Fantasy」、「グランツーリスモ」などでジャンルも多彩。

80代の紳士2人のプレイ実況に期待!

特にバイオハザードはナイフ縛り(武器にナイフしか使用しないプレイスタイル)でクリアするほどの猛者なんです。そしてなんといっても驚きなのは、あのアナウンサー・鈴木史朗さん(80歳)とバイオハザード仲間だということ。二人は2012年に競演したこともあるんです。

いやあ、見たい!加山さんと鈴木さんが並んでプレイしてる姿、すごく見たいです!もし「加山雄三と鈴木史朗のバイオハザードプレイ実況 Part1」とかあったら、視聴必至じゃないでしょうか?これからは人の役に立つことをしたいと語った加山さん。そんな企画を実現してくれたら、確実に幸せになる人間がここに1人いるんですが……。

光進丸が繋いだ夢…加山雄三の今後に期待!

……と、戯言はさておき。加山雄三さんと光進丸の軌跡、いかがだったでしょうか。「ちい散歩」の後継番組「若大将のゆうゆう散歩」の効果でかなり健康体だという加山さん。老いてますます壮ん、これからも精力的な活動が期待できそうです。光進丸が繋いだ夢、これからも大切にしていってほしいですね!