チェルノブイリの遺体は腐らない?象の足とは?現在についても エンタメ

チェルノブイリの遺体は腐らない?象の足とは?現在についても

1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故では、即死する象の足や赤い森も出現しました。遺体が腐らないという噂もあり、奇形動物も生まれたようです。今回はチェルノブイリについて、現在の様子や福島との比較を含めて遺体が腐らない理由を解説します。

目次

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チェルノブイリの遺体は腐らないの?

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世界最大の原子力事故が起きたチェルノブイリ原子力発電所。事故から30年以上が経過した今でも生活や自然は元通りにはなっていません。

今でも人が踏み入れることのできない地域が存在しており、影響の大きさが垣間見えます。そんなチェルノブイリでは、亡くなっても遺体が腐らないと言われています。

今回は事故の原因や状況を含め、本当に遺体は腐らないのかについて紹介します。

チェルノブイリとはどんな場所?

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チェルノブイリという言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。その当時まだ生まれてなくても、歴史の授業などで習うとても重大な事故だからです。

事故の概要を紹介するとともに、チェルノブイリがどのような場所であったのかを紹介します。

チェルノブイリは原子力発電所

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チェルノブイリはウクライナ・ソビエト社会主義共和国の中にあった原子力発電所です。現在のウクライナのキエフ州プリピャチに位置しています。

1971年に着工、1978年から稼働し始めました。当時の正式名称は「V・I・レーニン記念チェルノブイリ原子力発電所」でした。

1991年のソ連崩壊によって「チェルノブイリ原子力発電所」に変更されました。事故後も国の電力を賄うために1〜3号炉は運転を続け、2000年12月に停止となりました。

1986年に原子力事故が起きた

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原子力事故が起きたのは、1986年4月26日1時23分のことです。当時、4つの炉が稼働しており、そのほかの2つの炉は建設中でした。

前日の4月25日に4号路は保守点検に向けて原子炉を止める作業をしており、この機会にいくつかの試験を行う予定でした。

実験中に事故が起きて爆発や火災が起きた

原子力事故が起きたのは、緊急時にタービン発電機の慢性回転で所内の電源を確保できるかとうい実験中でした。突如爆発が起こり、その後火災が発生しました。

事故は様々な要因が重なって起こったものだとされており、安全装置を無効化していたことや根本的設計が欠如していたことなどが挙げられています。

火災自体は26日5時ごろに収まりましたが、5月3日に日本でも雨から放射性物質が検出されるなど北半球の広範囲に影響を及ぼしました。

チェルノブイリでの死者数は?

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チェルノブイリ原子力発電所事故では、急性放射線障害によって作業員28名が亡くなり、2010年末までに22人が亡くなりました。

事故が直接の原因となって亡くなったのは50人ですが、汚染された牛乳を飲んで亡くなったのは9人、軍人や炭鉱労働者からも多数の死者が出ています。

放射線によって長期的に見ると死者数はそれ以上となることが予想されており、把握しきれていないのが現状です。

近づくと即死する象の足

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象の足とは、4号炉で事故から8ヶ月後に発見された炉心溶融物の塊の通称です。ドリルでも壊せないほど硬く、見た目の黒さやシワの多さから象の足に例えられました。

象の足は主に二酸化ケイ素から成り立っており、放射線量がかなり高く、5分間の被曝でヒトの半数致死線量に達するほどです。現在は放射性崩壊で危険性が少し弱まりました。

近づくと即死するほどの威力があり、一時は地下水に到達して飲み水に影響が出ると懸念されていました。

チェルノブイリの遺体は腐らないのは本当?

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チェルノブイリの事故で亡くなっても、放射線の影響で遺体が腐らないと言う噂があります。実際に遺体が腐っていなかったのを目撃した作業員も少なくありません。

では、本当に放射線の関係で遺体は腐らないのでしょうか。

放射線の関係で腐らない?

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遺体が腐らないというのは本当ですが、これが放射線の影響であるとは言い切れません。専門家によっても意見が分かれているようです。

放射線の影響で腐敗を進める菌が生存できない、寒い地域なので腐敗のスピードがゆっくり、亡くなった人はセメントで固められたので腐敗しないなど様々な見方ができます。

未発見の遺体がまだある

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先ほど死者の数を紹介しましたが、実際に全員把握できているわけではありません。未発見の遺体も多いことが予想されており、特に4号炉で作業していた人は跡形もなく溶けてしまった可能性もあります。

亡くなった作業員などが埋められて放射線が漏れ出ないようにセメントで固められたため、その中に身元不明の遺体も混じっています。

チェルノブイリで作業した人の体験談

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チェルノブイリの爆発によって辺りは住民が全員避難させられるほど危険な状態でしたが、その中でも懸命に作業を続ける人が多くいました。

防護服を着ていても被爆の可能性は高く、まさに命をかけて仕事をしていたのです。そんな彼らがチェルノブイリでどのようなものを見たのでしょうか。

犬の死体が腐っていなかった

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放射線の影響からか、犬の死体が腐っていなかったのを見た人もいます。無人の家にいたその犬は外部被曝も内部被曝も起こしていました。

内部被曝は被曝したネズミなどを食べて生き延びていたためであると思われます。数日その家を訪れると犬はなくなっていましたが、体はミイラのように腐敗は進んでいなかったようです。

巨大化したネズミがいた

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果樹園は放射線の影響があるため、人間は1つも食べることはできません。食べると内部被曝を起こし、死ぬ可能性が高いためです。

しかし動物たちは人のいなくなった果樹園を住処にしていました。果樹園を訪れた作業員は、そこで巨大なハツカネズミや猫ほどの大きさになったドブネズミを目撃しています。

作業員も被ばくした

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作業員は防護服に身を纏い、口にはマスクを着用して放射線を浴びないようにしていました。しかし放射線濃度が高すぎるため、被曝してまった作業員は多くいます。

最初の頃は放射線の怖さが浸透しておらず、軽装で作業にあたっていた人が多いことも原因となっています。最新機械を導入するよりも人件費が安いため、大量の作業員が派遣されました。

頭痛や吐き気、発熱、衰弱などの体調不良を起こし、作業が続けられないほどだったようです。自覚症状がなくても作業から数日後に亡くなってしまった人もいます。

胎児がミイラ化していた

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放射線の影響を受けたのはそこで生活していた人間や動物たちだけではありません。母のお腹の中で育っていた胎児たちも放射線の影響を受けていました。

事故後、奇形児が生まれないために妊婦に中絶が勧められました。中には8か月などもう少しで生まれてくるような、完全に赤ちゃんの形になっている胎児もいたようです。

そのため病院には多くの胎児の遺体が保管されていました。事故から1年半以上経って発見された胎児たちはミイラ化しており、腐敗は進んでいませんでした。

チェルノブイリのその後は?

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火災は2日ほどで収まりましたが、最も被害を大きくしたのは放射線です。目に見えないため、即死でなくても気づかないうちに被曝していることが多く、忘れた頃に影響が出始めることも多くあります。

ここでは、被曝による影響について紹介します。

原子爆弾の10倍の威力があり近づけない

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事故によってメルトダウンを起こしたため、貯水槽のパイプを開ける必要がありました。この任務を遂行したボランティア3人は命を落としましたが、彼らのおかげで大規模爆発は起こりませんでした。

この時に爆発が起きていれば、原爆の10倍もの威力であったとされる非常に怖いものです。放射線だけでなく爆発の影響でヨーロッパ全土が失われていた可能性もあるほどの規模です。

爆発は起らなくても、1時間毎に広島に落とされた原子爆弾の2倍の放射線量が放出していました。

放射能レベルが15000

チェルノブイリ原子力発電所事故の放射能レベルは15000とされています。爆発が起きた直後に測った時は3.6と安全圏内でした。

清掃員が派遣されて爆発の処理が行われていましたが、実際には15000と人が近づいてはいけないレベルだったのです。

目の色が変わる人がいた

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放射線の影響で、目の色が変わったケースも報告されています。地元の消防士だったバルディミア・プラヴィックは元々茶色の目をしていました。

しかし高レベルの放射線汚染を受けた結果、青色に変化してしまったようです。報告されていないだけで、他にも目の色が変わった人がいる可能性も大きいです。

ガン患者が増えた

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放射線はすぐに症状が出ず、何年後かに突然出てくる場合もあります。特に事故発生当時子供だった人が小児甲状腺癌になる可能性が高いことが発表されました。

甲状腺癌は6,000件以上報告されており、早期発見・早期治療が望まれています。子供に多いのは、汚染されたミルクを通じて甲状腺に影響を与えたためと言われています。

チェルノブイリ付近の森は赤い森になった

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チェルノブイリ原子力発電所の周辺には針葉樹林が広がっています。特に西側にある森は最も深刻な放射線汚染を受けており、赤く変色してしまいました。

その見た目から「赤い森」と呼ばれるようになりました。今も赤い森のままであり、いつ緑の針葉樹林が観られるかは分かっていません。

奇形動物も現れた

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放射線の影響のひとつとして、奇形動物の出現があります。特にげっ歯類や鳥類で奇形動物が現れる可能性が高く、遺伝子レベルで放射線が影響を与えていることが明らかになっています。

中には4つの角を持つ牛や目の大きさがスイカ並みに大きい豚が目撃されたとの情報もあります。

チェルノブイリの現在は?

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チェルノブイリは今も放射線汚染の影響が強い地域もあり、事故から30年以上が経った今でも人間は戻ってきていない場所があります。

では、現在のチェルノブイリはどのような感じなのでしょうか。

立ち入り禁止区域に動物が住んでいる

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今も人間が立ち入り禁止となっている範囲は広いですが、野生の動物たちは戻ってきているようです。人がいないことで狩りが行われず、自然も破壊されないため、むしろ動物の生息数は増加しています。

事故前は希少動物とされていた種までも増殖しており、放射線以上に人間が動物の生態系を壊していたことがよく分かります。

現在も作業が行われている

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原子力発電所としての役目は完全に終えましたが、今でも作業が引き続き行われています。作業員たちは年間およそ20ミリシーベルトの放射線を浴びていますが、国からの補償はありません。

給与も特別高いわけでなく、近くに仕事ができる場所が少ないため、生活のために作業員を選んでいる人も多くいます。

また、立入禁止区域内でも自己責任で戻ってきて生活を営んでいる人もいます。高齢者は特に住んでいた場所を離れたくないという思いが強く、高齢化も問題となっています。

チェルノブイリの制御室が一般公開された

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2019年、今まで非公開となっていたチェルノブイリ原子力発電所4号炉の制御室が一般公開されました。防護服を着た状態であれば5分間の入室が許されます。

この場所はメルトダウンを起こした炉を操作していたところであり、原子力発電所事故の要であった重要な場所です。

いまだ放射線量は高いためリスクはありますが、これを機にチェルノブイリへの観光客が増え経済が少しでも潤うことが期待されています。

チェルノブイリと福島原発はどちらがすごかった?

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日本人にとって福島の原子力発電所事故は記憶に新しいでしょう。チェルノブイリの事故が規模の大きなものであることは分かりますが、どこか遠い場所の話程度に捉える人もいます。

様々な指標によって変わるため、一概に比べることはできませんが、チェルノブイリと福島を比べてみて、どちらがひどいのでしょうか。

福島原発のほうが規模が小さかった

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チェルノブイリより福島の方がひどかったと言われることも多いですが、規模だけを比べてみると福島の方が小さいです。福島の原子力事故で地面が汚染された面積は、チェルノブイリの1/10ほどです。

また、放射線の量も10〜20%程度であることがわかっています。被害についても迅速な対応や偶然が重なり、小さく抑えられました。

福島の国際原子力事象評価尺度は最悪のレベル7

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国際原子力機関と経済協力開発機構原子力機関が策定した「国際原子力事象評価尺度」では、チェルノブイリも福島も最悪レベルの7とされています。

基準としては放射性物質の重大な外部放出があること、再建不能なほど原子炉や放射性物質障壁が破壊したことなどです。福島はチェルノブイリより規模が小さかったとは言っても、世界最悪レベルの事故でした。

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