
ドープの意味とは?語源や使い方、実例は?ネガティブな意味もある?
ヒップホップやラップ関連でよく使用されるスラングドープ。最近ではバンドに対しても使われるドープとはどんな意味なのでしょうか?今回はdopeことドープの語源やdoope、deep dopeと言った別表現した場合の意味を解説するとともに使い方について調査しました。
目次
[表示]ドープの意味とは?語源は?
聞き慣れない言葉であるドープを使うにはまず意味を理解しなければなりません。本項ではドープの意味や語源について解説します。
ドープとはかっこいいの意味で使用されるスラング
ドープはカッコイイ、ヤバイ、最高と言った意味を持つスラングであり、主に若者が使用します。また相手の持ち物をほめる際にもドープは使用され、その場合は羨ましいと言う意味にもなります。
類義語としてはcoolやawesomeが該当しますが、後述するようにドープには上記以外のネガティブな意味もあることに注意しなければなりません。
そう言った意味ではドープは日本語でいうヤバイに通じるものがあります。
英語表記ではdope
ドープは英語です。当然ながら英語圏でも使用されます。日本人が記述する場合、ドープとカタカナで表記されることが多いようです。
とは言え、dopeと英語表記で記す人もいます。何れにせよ意味は通じますので記述する際は好みの書き方を選ぶといいでしょう。
洋楽のヒップホップでも頻繁に登場
前述の通りドープは英語であり、主に若者が使用する言葉です。また洋楽のラップやポップスにもドープは度々登場します。
音楽に関してはラップで使用されることが多いですが、あくまで多いというだけでありラップ専用の用語という訳ではありません。
ドープの語源は麻薬
ドープは本来麻薬のことを指します。スポーツなどで成績をあげる為に不正薬物を使用することをドーピングと呼びますが、ドーピングはドープに由来する動名詞です。
ドープの語源は諸説ありますが、かつて南アフリカで儀式の際に使用されていた飲料dopが語源だとする説が有名なようです。
使用しない一般人からすれば麻薬は恐ろしいものですが、常習者にとっては麻薬は最高な存在です。そこから転じてカッコイイや最高という意味で使用されるようになりました。
ドープとはネガティブな意味も持っている
ドープには麻薬以外にもネガティブな意味を持ちます。麻薬常習者を指す場合や稀にですがヘロインの隠語としてドープが用いられることもあります。
ドープの持つ意味は使われ方や前後の文脈によって変化し時には「愚かな」や「馬鹿」と言った意味で使用されることもあります。
尚余談ですが、ネットの一部利用者の中には広島東洋カープをドープと呼ぶ人もいます。これはドーピング絡みで生まれた蔑称です。
ラップ以外、バンドに対してもドープは使用可
ドープがネガティブな意味を持っているからと言って使用を控える必要はありません。文脈さえ違えなければドープは誉め言葉です。
昨今ではバンドに対しての誉め言葉としてドープが用いられることが増えて来ました。勿論前述の通り、ヒップホップ専用の誉め言葉ではありません。
バンドやヒップホップ以外の音楽にも誉め言葉としてドープを使用しても何の問題もありません。
ドープの使い方や実用例
続いてはドープの仕様方法について注意点も交えながら解説していきます。
ドープの使い方
スラングとしてドープを使用する場合は誉め言葉として使用します。具体的には「お前の服ドープだな」や「今日のMC〇〇いつもよりドープだった」などです。
Twitterでは好きなアーティストのライブに行った感想や新曲を聴いた感想にドープを使用したツイートが多数確認できます。
また単にドープのみで使用するのではなく、頭にクソや超をつけてより強い意味で賞賛しているパターンもあります。
ネガティブな意味合いでの使い方
ネガティブな意味でドープを使用する場合ですが、あいつは馬鹿、あいつは低能と言った意味で使用されることが多いです。とは言え日本では貶す意味でドープが使用されることは殆どないようです。
またアメリカでは大統領をdope(馬鹿)、hope(希望)、nope(無理)と韻を踏みつつ評価することがあります。
加えて使い方によっては馬鹿にしているのに誉め言葉として受け取られてしまうこともある為使いこなすにはそれ相応の知識も必要なようです。
doopeと書くと強調形になる!
カタカナでドープと記載し頭に超やクソをつけて強調する手法があることは前述した通りです。同様に英語表記においてもより強い意味合いを持たせる方法が存在します。
それがdoopeです。dopeでは無くdoopeと記すことでdopeよりも強い意味を持たせることが出来ます。
deep dopeならどっぷりハマルの意味に
dopeの活用形はまだあります。deep dopeと表記することで「どっぷりハマる」という意味となり、主に音楽に対する感想として使用します。
そもそもdope自体が中毒のようなニュアンスも持っており、deep dopeとすることでニュアンスがより強調されるわけです。
インスタグラムなどでも使用されるドープ
インスタグラムのハッシュタグにもdopeは用いられ、dopeのハッシュタグが付いた多数の写真が投稿されています。
またコメントとしてdopeが使用されることも多く、最高の写真だや写真の被写体がカッコイイと褒める意味合いで使用されています。
ドープは日常会話にも使われ始めている?
一般的とはまだ言い難いもののドープは徐々に浸透してきています。SNS上では音楽に対する賞賛としてではなく、一日の総括をドープと表現する投稿も多数なされています。
その為、そう遠くない将来日常会話においてもドープが使用されるようになる可能性が指摘されています。
ブランド名にも用いられるドープ
アメリカにはドープの名を冠するストリートファッションブランドがあり、日本国内においても通信販売などで展開されており人気を博しています。
またみちょぱプロデュースのカラコンブランドの名前もDOPE WINKです。こちらもカラコン愛好家の女性の間で高い評価を得ています。
ドープを使うなら場面に気を付けよう!
一般的とはまだ言い難いものの、SNSなどでは確かな浸透を見せているドープ。自身が好きなバンドやグループを褒めるのに使ってみるのも一興です。
とは言え、使い方を誤れば悪口にもなる可能性もあります。使うのであればTPOや文脈に配慮した上で使いましょう。