肝練り・ひえもんとりがやばすぎる!ネットで話題の薩摩の文化とはおもしろ

肝練り・ひえもんとりがやばすぎる!ネットで話題の薩摩の文化とは

薩摩・島津=やばいという風潮の裏付けとして肝練り・ひえもんとりの存在があります。では肝練り・ひえもんとりとは一体何を意味しているのか?史実なのか、それとも西郷どんの某シーンの元ネタとの噂はガセで話題になっただけで嘘なのか。登場する漫画等も含め解説します。

目次

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驚愕の文化!薩摩の「肝練り」とは?

まずは肝練りについて紹介、解説を行います。西郷どんのあるシーンの元ネタでもあ肝練りは一体どんな文化なのでしょうか。

肝練りは薩摩の度胸試しを意味する

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肝練りは火縄銃を天井から水平に吊るし、参加者がその周辺を囲むようにして座ります。その後、縄に着火し火縄銃をぐるぐる回し発砲されるまで待つという薩摩流の度胸試しです。

ネットでは火縄銃ロシアンルーレットとも呼ばれ「狂ってる」「自ら戦力を減らして行くスタイル」と揶揄されることもある肝練りにはいくつものルールがあります。

まず逃げてはいけません。誰かに当たって死んだからと言って悲しんでもいけません。弾に当たった人も痛がるのも駄目であり、肝練り戦の為の胆力を養う意味もあります。

西郷どんの藩主決定シーンの元ネタは肝練り?

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2018年の大河ドラマ西郷どん。同年1月27日に放送された回で時期藩主を決めるシーンがありました。しかし、その方法はロシアンルーレットであった為史実虫のトンデモ展開過ぎると言われました。

その一方で肝練りの存在を知っているからは、まあ薩摩だしと納得の声や島津は戦国時代を生きているなど比較的好意的なコメントも寄せられています。

またロシアンルーレットが選ばれたのも肝練りの存在があったからで、元ネタも肝練りなのではと言われています。

西郷どんのシーンはTwitterでも話題に

前述のロシアンルーレットはTwitterでも話題になりました。まず反対や困惑としては以下のような意見があります。

また時代的にロシアン・ルーレットに使用できるようなリボルバー式の銃が日本で入手できるのか疑問視する声もありました。肝練りを知っている人からはこんな意見も飛び出しています。

肝練りは司馬遼太郎の創作で実は嘘?

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司馬遼太郎は数多くの歴史小説を出版しており今も多数のファンがいる大物作家です。その一方で司馬史観という言葉が生み出されており、現実との乖離があります。

肝入りは司馬遼太郎も小説の中で登場させており、これは司馬遼太郎による創作で実際は無かった嘘の文化ではないかと言われることがますが別に出典があるようです。

しかしながら、この状態で火縄銃が発射されるのかは疑問視されていることも付け加えておきます。

https://career-find.jp/archives/77580

他にもあった!驚異の肝試し「ひえもんとり」

嘘や冗談のような肝練り。しかしながら、薩摩に伝わる驚愕の文化は肝練りだけではありません。続いてはひえもんとりについて解説します。

ひえもんとりのやり方

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ひえもんとりもまた肝練りと同じく薩摩流の肝試しの1つです。斬首された下手人に対して行うもので、打ち首にされた下手人の腹を刀で裂き肝を取り出します。

単に肝を取り出すだけのこともあれば、取り出した肝をその場で食らうこともあったと司馬遼太郎は自著の中で記しています。

ひえもんとりを行う意味は胆力の強化

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死者への冒涜と取られてもおかしくのないひえもんとりですが、行う事に意味や目的はしっかりとあり、戦場で臆さない胆力を鍛える為でした。

また一説によれば薩摩は貧乏であったために、下級武士の中には発狂する者もいたとされます。ひえもんとりは彼らのガス抜きの為に行われていたとの説も存在します。

罪人の生き胆を素手で奪い合うという話も

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ひえもんとりには死体では無く生きた人間を使うこともあると言います。その場合、参加者は東西に分かれて競い合うのですが、本来仲間である対戦相手を傷つけない為に素手での参加になるます。

生きた人間とは死刑囚であり、生き胆を奪わんと参加者たちが一斉に襲い掛かります。しかし、刃物がない為頼れる武器は歯でした。

参加者は一斉に死刑囚の肉体に噛みつき、皮を剥いで肉を食いちぎります。そして一番早く肝、もしくは胆嚢を取り出した者が勝者となります。尚生き延びた場合死刑囚は無罪放免になるとも言われています。

罪人の内臓を欲するのは時代的にも普通?

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江戸時代の処刑人であった山田浅右衛門は裕福な生活を送っていました。多数ある収入源の中の1つが処刑した死体から取り出した肝臓や胆嚢でした。

山田浅右衛門はこれを加工し結核に効く薬として販売していました。このことは史実のようで、山田浅右衛門の薬は莫大な収入を得ていました。

相手がいくら死刑囚、もしくは死者とは言えひえもんとりは非常に残虐な行為にも見えますが時代背景を考えると特別おかしい訳ではないとの意見もあります。

ひえもんとりは史実なの?

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現代の感覚ではありえないひえもんとりですが、全くの嘘という訳ではないようです。作家里見弴の父親は実際にひえもんとりを目撃したと言います。

里見はこれを受けてひえもんとりについて取材。短編「ひえもんとり」を書きあげました。

ネットに寄せられたひえもんとりの報告

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ネットには祖母が高祖父から聞き、投稿者に伝えたひえもんとりの話が投降されています。それによると、既に処刑された罪人に対して行われていたそうです。

農民も参加が可能で合図とともに処刑場に駆け出します。道中他の参加者を傷つけたり、遺体の肝臓以外に手を出すのも禁止。一番最初に肝臓に触れた人が勝者となるルールだったようです。

また処刑自体は処刑人が行い、噛みついたりはしなかったと言います。加えて当時は遺体から肝臓が無くなるのは極普通のことだと祖母が語ったとも記されていました。

肝練りやひえもんとりが登場する作品

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全くの嘘という訳ではない肝練りとひえもんとりですが、突飛過ぎて今一想像しにくいのも事実です。そこで本項では肝練りやひえもんとりが登場した作品を紹介します。

漫画「衛府の七忍」

作者山口貴由の山口節とも言える独特のセリフ回しと熱い展開や魅力的なキャラクターで中毒者も多い衛府の七人はこのマンガが凄いにも選ばれたことがある漫画です。

衛府の七人では霹鬼編にてひえもんとりが登場。島津に捕らえられた同編の主人公・タケルに対して生きたまま行われ、薩摩武士によりタケルはバラバラにされてしまいます。

尚劇中の薩摩武士はかなり屈強に描かれており、前項での説明では歯を用いると記していましたが素手で肉を引きちぎられ解体された描写がなされています。

漫画「薩摩義士伝」

漫画「薩摩義士伝」はタイトルの通り薩摩武士に焦点を当てた漫画作品であり、記念すべき第一話のタイトルがひえとりもんで、劇中でも様子が描かれます。

ネット上でひえとりもんの話題になった際はこの作品におけるひえとりもんのシーンがアップされることも少なくありません。

漫画「薩南示現流」

肝練りの描写として有名なのが薩南示現流であり、肝練りの画像は見たことあるけど元ネタが薩南示現流であるとは知らない人もいる程に肝練りのシーンは強いインパクトを誇ります。

しかしながら、漫画自体の内容自体も好評であり好きな漫画にあげる人も少なくありません。その一方で人を選ぶ作品でもあるようです。

創作物の中の薩摩はヤバい?

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冒頭で申し上げた通り、ネットでは薩摩=ヤバイと言った図式が出来上がっています。特に創作物に登場する薩摩の侍たちはその最たる例であり、少なからず彼らの影響があるようです。

誤チェストでお馴染み衛府の七忍の中馬たち薩摩武士

https://twitter.com/Vtuber_satsuma/status/1223158147948302337

ひえとりもんの項目で紹介した衛府の七忍には屈強でぶっ飛んだ薩摩武士たちが多数登場しネット上で人気を博しており中馬大蔵の発した「誤チェスト」はパワーワードとして話題になりました。

前述のひえとりもんの描写に加え、尻小姓と馬鹿にした相手に殴られ尻もちをついた時は己を恥じて流れるように切腹、仲間も躊躇することなく解釈をしています。

また領内を荒らす鬼を退治する為に宮本武蔵を探す際には名前を聞かずいきなり斬りかかり複数人を惨殺するなど衛府の七忍の一癖も二癖もある人ばかりです。

薩摩の中では穏健派?ドリフターズの島津豊久

ヒラコーこと平野耕太作の漫画ドリフターズ。その主人公である島津豊久もまたヤバい薩摩人としてネット界隈では有名であり、劇中でも他の登場人物が豊久の行動に驚くことも少なくありません。

豊久自身、自分を功名餓鬼と称しており敵の首級をあげ功名をあげることが行動原理となっており、ファンからは劇中のセリフを引用し妖怪首おいてけと呼ばれることもあります。

しかしながら、前述の衛府の七忍の薩摩武士の登場により「斬りかかる前に大将首か聞くだけ話が通じる」「薩摩の中では穏健派」など評価がやや変わりました。

ゴールデンカムイの鯉登は普通?

ゴールデンカムイに登場する鯉登少尉は前述の人物と違い明治時代の人物で侍では無く軍人です。その為、前出の薩摩武士に比べればかなりマイルドな性格をしています。

とは言え、没個性的な訳ではなく薩摩出身者らしい個性をしっかりと持っており、他の個性的な登場人物の中にあっても埋もれるようなことはありません。

また部下が負傷させられた際には激昂するなど好漢でもあり、見た目のかっこよさと相まって人気のキャラクターの1人です。

その他、薩摩に関する文化や言い伝え

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昨今まで伝わる薩摩の驚きのエピソードは肝練りやひえもんとりだけではありません。幾つか本項で紹介致します。

もはや伝説の捨てがまり

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捨てがまりは関ヶ原合戦で行われた薩摩武士の勇猛果敢ぶりを象徴する最たる例であり、同時に敵陣に向かって退却という特性上訳が分からないとの評価もなされています。

捨てがまりは座禅陣とも呼ばれ、殿を務める兵の中から数名が文字通り命尽きるまで追撃部隊を足止め。以後これを繰返して本体を退却させるのを目的とします。

関ヶ原では凡そ300の残存戦力で実行。島津豊久など数多くの犠牲者を出しながらも島津義久は薩摩への帰還を成し遂げています。

男色=薩摩趣味と呼ばれた時代も

江戸時代に入り全国的に見て男色は下火になったと言われていますが、薩摩では幕末まで男色が盛んであり、一時男色を薩摩趣味を称することもあったと言います。

薩摩における男色は神聖視されており、逆に女性との交際したり、関係を持つことは卑しいものとして遠ざけられていました。

尚余談ですが男色のことを「衆道」と言うことがあり、衆道とはすなわち男の道という意味でもあります。

女性と話すとリンチされていた?

前述の通り、男色が神聖視され女性と関係を持つことは遠ざけられていた薩摩藩では女性と話す=男らしきない、薩摩武士の風上にもおけないと断じられました。

その為、路上で女性と立ち話をしたり、いちゃつこうものならリンチされることさえ時の薩摩ではあったと言われます。

えのころ飯なる驚愕料理

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江戸時代の薩摩で食べられていた料理にえのころ飯というものがあります。えのころ飯の作り方はまず子犬を捕まえることから始めます。

続いて捕まえた犬を殺し、腹を裂いて内臓を抜いた後中に米を詰め込んで丸焼きに。そうすることで米が蒸し焼きされ、その米を食べるのがえのころ飯です。

尚世界を見渡せば同じような手法で調理する料理はあり、赤犬を食べる風習が日本でもあったことにも留意して下さい。

肝練りにひえもんとりは創作ではなかった!

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存在が疑われることもある肝練り・ひえもんとりですが全くの嘘という訳ではありませんでした。現代人の感覚からは考えられないことですが、そもそも時代が違います。

考証や考察を行う場合、その辺りを加味しなければなりません。今後の研究により我々をあっと驚かせる新たな文化や風習が発見されるのを期待しましょう。

https://career-find.jp/archives/77580