ブロン中毒(od)はうつ病を招く?市販薬への依存と後遺症について 社会

ブロン中毒(od)はうつ病を招く?市販薬への依存と後遺症について

市販薬であるブロンをodし依存症となり、中毒でうつ病になり睡眠障害や最悪死亡する後遺症があると言われます。ブロンでダイエット効果があったり幸せを感じたりし、段々に服用量を増やさないと効かないという説もあります。パブロンゴールドで代用できる噂も検証します。

目次

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ブロン中毒でうつ病になるって本当!?

「ブロン」の中毒からうつ病にかかるという噂は本当なのでしょうか。ごく普通に入手可能な薬であるのに、それが「中毒」や「依存症」を引き起こすのに発売停止にならないのでしょうか。

本記事ではブロンを多く飲みすぎることによって、肉体的・精神的両面にどんな悪影響が発現するのかをまとめたいと思います。また「パブロンゴールド」で代用できる噂についても検証します。

市販薬のブロンは誰でも買える薬

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ブロンには「錠剤」と「シロップ」の2種類があり、どちらも医薬品としては「第2類医薬品」に指定される薬剤です。適用年齢は12歳以上とされ、薬局の他ネットでもコンビニでも販売可能です。

それは規制緩和により「販売登録者」が常駐する店舗での販売が「許認可」されたためです。一般市販薬では、この「第2類医薬品」の売上高が最も多く、ブロンもこのカテゴリに入っています。

但し発売元のエスエス製薬では、お一人様「1本」のみの販売と、未成年者は保護者許可を求める制限を設けています。

ブロンの元々の効果は「咳止め」

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ブロンの薬品としての効能は「鎮咳去痰剤」の位置づけであり、いわゆる咳止めの代表的な市販薬です。咳止めの薬の作用機序は、脳の咳中枢を抑制することと、気管支を拡張させる狙いがあります。

薬効成分には麻薬性と非麻薬性のどちらも存在します。後述しますが、ブロンには「ジヒドロコデイン」という麻薬性が強めの成分が配合されています。

この成分は比較的顕著な副作用に「眠気」があり、このためカフェインも同時に配合されます。咳止め作用を得るために、眠気と目覚ましが同居する薬であるということです。

ブロンは中毒になるの?

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ブロンは厚生労働省が認可する、ごく一般的な市販薬なので用法通り服用すれば中毒になることはありません。しかし麻薬性もある薬ですから、本来の使途以外で大量服用すれば問題は生じます。

どのような薬剤であっても、規定の服用量を守らなければ副作用ばかり強く発現します。ブロンの場合、麻薬性にだけ注目しますと、大脳の「快楽回路」刺激による多幸感が得られます。

このような薬理効果の薬剤は、通例非合法な「ドラッグ」に見られる作用です。しかしブロンは全くの合法市販薬であるため、目的がこの「トリップ感」であるなら習慣化する恐れは十分あります。

ブロンの「od」とは?「od」って何のこと?

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薬剤を一度に大量服用することを「オーバードーズ」と表現します。オーバードーズのスペルの頭文字をとって、これを「od(オーディー)」と呼称することが一般化しています。

ブロンはodすることによって、快楽を感じる「覚せい剤」に似た感覚があると言われます。ブロンのodを継続していくことで「耐性」が形成され、既定の分量では全く効かない依存状態になります。

これが俗にいう「ブロン中毒」という、社会的にも問題な、後遺症を伴う依存と中毒へ発展するのです。

ブロンをodすると誰でもうつ病になる!?

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そしてブロンのodが長く続くことが主たる原因となり、やがて「うつ病」になるケースがあります。ブロンから得られる幸せは、脳の幻想であり薬効が切れればたちまち辛い状態になります。

ストレス過剰となりメンタルヘルスが短期間で狂うのです。睡眠障害なども重篤となり、ブロンなしでは仕事も何もかもできない依存が形成される頃には、心が病んで来るのです。

無論、うつ病になりやすい傾向の人とそうでない人はいます。全員がうつ病になるわけではありませんが、心身は蝕まれていきます。

ブロン依存症とその後遺症

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ブロン依存症とその中毒で、覚せい剤以上の後遺症に悩まされるケースは後を絶ちません。安直な噂から、ダイエットに有効と聞いて、早晩ブロン中毒に進行する人すらもいます。

ブロン大量服用で幸せを感じる!?

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ブロンの「咳止め」効果は、脳に直接働きかける成分のせいで、刹那的な「幸せ」を感じる場合がよくあるようです。合法の市販薬で、そのような効果があると知れば依存する人も多く出ます。

元気に仕事が出来てしまう!?合法覚せい剤!?

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そして上記のような「幸せ」気分と同時に、多くの睡眠を必要としない「元気」が出る作用もあるのです。この効果はまさに非合法である覚せい剤の効き方と酷似するものです。

覚せい剤には「手を出さない」と誓っても、ブロンは入手が簡単すぎてやめられなくなるのです。この悪循環は、個人の「意思の力」では動かし難いほど、麻薬にも似た働きをします。

徐々に服用量を増やさないと効かない状態に

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そして薬物の大半がそうであるように、大量の服用「od」を続ければ耐性が出来てしまいます。odの程度が徐々に増幅し、常識では考えられないような分量が毎日必要となっていきます。

つい先日までの分量では、効かないとなれば、リスクを承知でブロンを増量していくようになります。

最初の効果が絶大過ぎてやがて依存に陥る

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大抵の「快楽物質」は、そのほとんどが最初の「1回」の幸せ感覚の再現を求めて止まないことになります。そうした薬物は厳格に取締られるので、市販薬で代用できるなら当然注目されます。

ブロンでは最初はわずかのodで強い快楽を得られます。しかも意欲と元気も出ますから、効果が出るまで量を増やしていきます。気づくと依存が進んでしまい、odが習慣化してしまいます。

後遺症が重くダイエットどころではないくらいにダメージ!?

ブロンのodで活力を得る人は、効果が切れる血中半減期には逆の「辛さ」を確実に味わいます。それは例えようもないほどの倦怠感であり、意欲減退と虚脱感だと言われます。

連れて食欲も落ちますので、ダイエット的効果はありますが、それは病的な痩せ方です。このような段階になると、断薬は極めて困難となり、心身両面が深刻な後遺症に苛まれます。

覚せい剤よりも辛い依存症は死亡さえ招く!

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ブロンの禁断症状とその断薬の辛さは、覚せい剤よりも強いとも言われます。だるさは極限に達しているのに、焦りで心休まることもなく、横になることさえも苦痛なのだというのです。

極端に多い分量のodで消化器官が疲弊し、肝機能は低下し全身状態が悪くなります。循環器系も、腎機能低下は明らかとなり、放置すれば死亡してしまうほどの健康被害は容易に予測できます。

あるいは精神面が病むことにより、希死念慮が高まる可能性もあります。身の置き所がなく、自殺によって死亡するケースもあるのです。

ブロンodの現状の凄まじさとは!?

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では、ブロンodの現状の凄まじさをご紹介しましょう。普通に暮らしている人にとっては、その服用量はそれだけでも死亡に値する量に見えるものです。

ブロン液は昭和に流行した「ラリる」薬の元祖!?

昭和40年代以後には、「ブロン液」を一気飲みして酩酊感を味わう遊びがありました。一般に「ラリる」という感覚を得るために、シンナーを呼気するなどの問題行動がごく一部で流行りました。

これは気管支拡張作用の「エフェドリン」の交感神経興奮効果と、ジヒドロコデインの相乗効果によるものです。ある側面では「ファッション」や流行への憧れによる乱用でもありました。

ブロンを1日で700錠!?それって8ビン以上では!?

ブロン依存・中毒症の治療にあたる医師の話では、1日2ビン約160錠のodは「ザラ」だそうです。酷い人になると、1日700錠という信じられない分量を服薬する患者もいたそうです。

これをビンに換算すると、8ビン以上の計算となります。ブロン依存の常用者によれば、ブロンが白い糖衣錠であることから「便が真っ白」になるなどの発言も得られています。

吉祥寺駅トイレに25ビン投げ捨て!それは2100錠の超異常事態!?

そして極めてショッキングな画像なのですが、吉祥寺の公衆トイレに、ブロン25ビンが放置される事変がありました。換算すれば、これは実に2100錠にも上る数字となります。

これをイチ個人で「何日間」で消費したのか考えますと、恐ろしいことだと思われます。また、衆目にわざわざ晒すこの行為は、その人が精神を病んでいるであろうことも示唆します。

ブロン1つで市販薬シェア50%超え!?ブロンは乱用市販薬キング!

そして驚愕の数字はそれどころではない状態になっていました。調査の仕方に大きく左右される結果と思われますが、なんとブロンは「乱用薬物」として、単体で50%のシェアなのだそうです。

一般用医薬品ってだいたい14,500種類はあると言われているのですが、ブロンはたった1種類で薬物乱用の50%を占める、乱用キングといっても過言ではない薬になっています。

(引用:noteコム)

ブロンの成分とその効果は?麻薬や覚せい剤以上の破壊力!?

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前半でも触れてきましたが、ブロンに含有される有効成分は、麻薬や覚せい剤に比肩すると言われています。

有効成分「ジヒドロコデイン」は麻薬と同じ!?

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ブロンの主成分の1つである「ジヒドロコデイン」が麻薬性の高いものであることは前述しました。咳止め効果に優れた薬効ではありますが、麻薬性を「モルヒネ」と比較すると以下になります。

モルヒネの約1/3、コデインの約2倍、精神機能抑制作用・催眠作用及び呼吸抑制作用はモルヒネの約1/4、コデインと同等といわれる。延髄の咳嗽中枢に直接作用し、鎮咳作用を現す。鎮咳作用はコデインの約2倍強力である。

(引用:wikipedia)

地上最強の麻薬ともいわれる「ヘロイン」の原材料としても知られるモルヒネと比べた力価がこれです。ジヒドロコデインの安寧性薬効は、まったりとした幸せの感覚であることが想像できます。

睡眠効果と覚醒効果のW作用が幸せと錯覚!?

ジヒドロコデインの効果だけでは、ひたすら「弛緩」の方向性だけでしょう。すなわち強い眠気に襲われるリスクもあることになり、市販薬としてはこれでは困るわけです。

そこで反対の作用をもたらす、覚醒系の「カフェイン」が配合されています。気管支拡張作用の「エフェドリン」は、交感神経興奮剤です。

この相反する薬理効果によって、「シャッキリとふわふわ」が同居する薬を形成しているのです。

多幸感に包まれ服用がやめられない!?

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上述のような薬理効果が、服用した人に「多幸感」を与えます。この得難い「快楽」と共に、嫌な仕事ですら笑顔で出来てしまうような高揚感が同時に発現します。

これは覚せい剤が人体に与える効能と非常に似ているのです。それだけに一度味わうと、その繰り返しでやがて依存形成が進み、中毒症に陥ります。

ブロン84錠入り1ビンは、市場では約1000円くらいします。ですから重度のodは、経済的には大きなダメージもあるのです。典型的ブロン中毒者が1日2ビンとすれば、月負担は5~6万円もします。

コスパ的には「パブロンゴールド」で代用可能?

その点「パブロンゴールド」通称「金パブ」が、代用品となるなら金銭的負担は軽減されます。「金パブ」なら210錠ビンが、安ければ1500円程度で買えます。

パブロンゴールドにもジヒドロコデインは含有されていますから、可能とも思われます。しかしパブロンゴールドには「アセトアミノフェン」が含まれ、このダメージが嘔吐を誘発するそうです。

ブロンでは何も改善しない!せめて向精神薬を!

覚せい剤に手を出すことなく、市販薬でテンションMAXになれるブロンを求める人は後を絶ちません。しかしそのような効果はほんの一時的なものでしかなく、むしろその人を蝕みます。

何としても手を出さないことが肝要で、引き返すならば1日でも早いほうが望ましいです。ブロンでは何一つとして、改善することなどないことを知るべきです。

うつ病や心の病にはまず精神科受診を!

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ブロン中毒からうつ病を罹患してしまったような場合には、ブロンの呪縛から早く逃れましょう。思い切って精神科等の専門医を受診することが推奨されます。

うつ病は辛いので、ついブロンのodに逃げてしまいがちです。むろん、精神科医の処方する薬だけでうつ病が完治するとは限りませんが、まだ向精神薬の方が体にはマシなことは多いです。

但しここでも、医師の指導なしに向精神薬を乱用しては意味がありません。

市販薬でも乱用は危険!中毒になる前に回避しよう!

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ブロンだけに限らず、どんな薬であっても「用法」をしっかり守って服用しなければ「害」ばかりになります。薬で「安楽」な道を選ぼうとすれば、必ず体を壊す結果になるでしょう。

また、服薬時には、アルコール併用など「禁忌」とされることも絶対に避けましょう。飲み合わせが解らないような時は、薬剤師へ相談するようにしましょう。

ブロンで得られる幸福感はまやかし!安易な薬物乱用に頼ってはダメ!

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社会的問題となり、今も被害者を生み出し続ける「ブロン依存・中毒」を検証しました。市販薬は手軽に入手でき、医者にかかるほどではない時には重宝する手段です。

しかし本来の「用法」と違った使途で、薬物のodをすれば、ほぼ確実に後遺症を残す悲惨に至ります。メンタル面の辛さなどから、安直な逃げ方をしないようにしましょう。

どんな病も、重症化していなければ、最良の薬は「安静」に尽きます。どうか間違った道に迷いこむ前に、思い切ってゆっくり「休息」を取るよう心掛けていきましょう。