妊婦は蟹を食べちゃダメなの?噂の真相とカニを食べる時の注意点! ライフ

妊婦は蟹を食べちゃダメなの?噂の真相とカニを食べる時の注意点!

日本人が大好きな蟹。しかし、妊婦さんにとっては不安な食材の1つでもあります。そこで今回は妊婦さんが蟹を食べていいかを筆頭に、授乳中はどうかや、嘔吐下痢を伴う食中毒の有無、また妊娠中でも妊娠初期等時期によって刺身や蟹味噌を食べても良いかについて調査を行いました。

目次

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妊婦だけど蟹が食べたい!でも食べても平気なの?

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食べる時無言になる、というあるあるネタが全国的に知られる程愛されている蟹。鍋に刺身にと大活躍の蟹ですが妊娠中に食べても大丈夫なのか解説して参ります。

妊娠中でも蟹を食べても大丈夫!

結論から申し上げますと、妊婦さんが蟹を食べることは問題ありません。蟹を食べることでたんぱく質を摂取することができ、葉酸やビタミンEなども豊富です。

葉酸は妊娠中に大切な栄養素であり、妊娠初期の胎児の神経管の形成に欠かせない栄養素です。

しかしながら、何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しであり、食べることは可能ですが後述する理由により過剰な摂取はよくありません。

妊婦は蟹を食べてはだめの言い伝えは本当?

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日本には古くから「妊婦は蟹を食べてはいけない」と言い伝えられてきました。これは蟹が食べることで体を冷やす効能をもっており、それ故の言い伝えだと推測されます。

しかしながら、あくまで言い伝えであり前述した通り妊婦さんが蟹を食べても過剰に摂取しなければ問題ありません。

この他にも「妊婦が蟹を食べると生まれてくる子供が毛深くなる」などの言い伝えもありますが根拠はないようです。

刺身など生の蟹に潜む危険性!妊婦さんが食べるなら加熱必須!

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妊婦さんが蟹を食べるにあたって注意するべき点の1つが刺身やしゃぶしゃぶなど生あるいは半生の状態では食べず、必ず加熱して食べるというものがあります。

詳細については後述致しますが、生の蟹には食中毒の原因となる寄生虫やウイルスが付着している可能性があり、発症すれば胎児に重篤な影響を与える可能性があります。

これは蟹にのみ限った話ではなく、その他の魚介類の刺身や生肉でも同様です。胎児を守る為にも妊娠中は加熱してから蟹を食べましょう。

蟹味噌も控えるべき?

妊婦さんが蟹の身を食べるのは問題がありませんが、蟹味噌については控えるべきとの見解が医療関係者からも出されています。

蟹味噌は人でいう膵臓・肝臓に該当し有害物質を分解する働きを担っています。海底には有害物質であるカドミウムが存在しており、蟹もカドミウムを取り込んでいる可能性があります。

カドミウム濃度と早産の関連性を指摘する研究結果もある為、カドミウムを多く含んだ蟹味噌は妊娠中は避けたほうが良いとされます。

微量ながらカニには水銀が!食べ過ぎには注意

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蟹の体内に蓄積された水銀の量は少ないとされます。その為、妊婦さんが安心して食べられる魚介類ではあるのですが含有量が0な訳ではありません。

また栄養が豊富で安心だからと蟹ばかり食べていては栄養が偏ってしまうので、偏食気味に蟹ばかり食べるのは当然ながらよくありません。

カニに含まれる塩分にも注意!

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妊娠中は塩分の摂取量についても平常時以上に気をつける必要があり、妊婦さんが塩分を過剰摂取した場合、妊娠高血圧症候群を発症する可能性があります。

妊娠高血圧症候群に陥ると血流の流れが滞る為に胎児に十分な栄養素が行きわたらず、発育不全を引き起こし早産や死産が起こる可能性さえあります。

蟹は下処理の段階でどうしても多くの塩を使う必要があります。その為塩抜きをする、付ける調味料を少なめにするなどの対処が必要です。

蟹300gでプリン体の摂取上限に達することを念頭に!

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過剰に摂取すれば痛風につながることもあるプリン体ですが、実は蟹はプリン体を多分に含有しており、蟹300gで一日の摂取上限である400mgに達します。

痛風は高血圧や糖尿病などの合併症を引き起こす可能性もある病です。妊婦さんに限った話ではありませんが、おいしいからと言って多量の摂取は体によくありません。

冷えは妊婦の大敵!温めて食べるべし!

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前述の通り、蟹には体を冷やす作用があります。妊婦さんは体の変化は大きく、ホルモンバランスの変化によってただでさえ体が冷えやすくなっているとも言われます。

冷えは妊娠初期におけるつわりを悪化させたり、お腹が張り易くなったりと悪影響を与えます。

前述の通り、蟹には体を冷やす効果がありますので体を過度に冷やさない意味でも温めて食べることが推奨されます。

妊娠中にカニを食べると胎児がアレルギーになるは嘘?

 

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妊娠中に妊婦さんが蟹やエビと言った甲殻類を口にすると、子供が甲殻類アレルギーになるという噂があり、これが妊婦さんが蟹を敬遠する理由の1つと推測されています。

結論を申し上げると、妊娠中に蟹を食べたからと言って赤ちゃんが甲殻類アレルギーになることはありません。厚生労働省も根拠がないと断言しています。

妊婦さんにおすすめなカニ料理

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ここまで妊婦さんが蟹を食べても良いということと蟹を食べる際の注意点について纏めてきました。では、具体的にはどのような調理が妊婦さんにはおすすめか、紹介します。

栄養補給に最適、蟹ぞうすい

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妊婦さんにオススメな蟹料理の1つは蟹ぞうすいです。その根拠としてぞうすいを食べることで体を温めることが出来ます。

また白菜や人参などを一緒に投入することで、必要な栄養をバランスよく補給することも出来ます。

缶詰で御手軽にカニの焚き込みご飯

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蟹の缶詰を使った炊き込みご飯も妊婦さんにおススメです。蟹の缶詰を使うことで御手軽に美味しい炊き込みご飯が作れます。

またネット上には蟹の缶詰を使用した炊き込みご飯のレシピが数多く投稿されているので、分量等々が分かりやすいというメリットもあります。

定番の蟹鍋

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妊娠中に最もおすすめの蟹料理と言われるのが定番でもある蟹鍋です。鍋で煮詰めることで十分に火を通すことができ、野菜などを投入することで他の栄養も賄えます。

鍋は低カロリーであり、絞めに前述の蟹ぞうすいのようにして食べることも出来ます。注意としては蟹味噌は投入しない点です。

授乳中は蟹を食べても大丈夫?母乳や新生児への影響は?

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摂取量さえ間違わなければ妊娠中に蟹を食べても問題はなく、胎児へのアレルギーも根拠がないことは前述の通りです。では授乳中はどうなのでしょうか。

授乳中に蟹を食べると母乳が詰まるとの噂は嘘

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授乳中に蟹を食べると母乳が詰まるという噂がありますが、授乳中に母親が蟹を食べたからといって母乳が詰まることはありません。

母乳が詰まったり、母乳の質が低下する原因として脂質が考えられていますが蟹は脂質を殆ど含んでおらず、母乳が詰まるというのは噂にしか過ぎないようです。

自身や父親にアレルギーがある場合は避けた方が無難

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自身に蟹アレルギーがある場合は当然ですが、父親が甲殻類アレルギーの場合赤ちゃんに遺伝している可能性は捨てきれません。

母親が蟹を食べることで成分が母乳を通じて赤ちゃんの体内に取り込まれることがあります。その為、赤ちゃんのアレルギーの有無が確定しない間は避けた方が無難との意見があります。

また甲殻類アレルギーが発症するのは3~4歳の間とされてもいますので、医師に相談の上アレルギーテストを行うのも1つの手です。

生カニを食べて起きることのある食中毒!その原因は?

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記事中に記した通り、妊婦さんが生の蟹を食べることで母子ともにリスクが生じる可能性があります。では具体的にどのようなリスクがあるか、本項で解説致します。

嘔吐や下痢を招く「腸炎ビブリオ」

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妊婦さんが生の蟹を食べることで感染するリスクがある症例の1つに腸炎ビブリオがあります。蟹だけではなく他の魚介類からも感染することがあります。

腸炎ビブリオの潜伏期間は凡そ12時間。発症すれば38℃を超える熱と共に嘔吐と下痢、強い腹痛に見舞われますが通常2~3日で自然回復します。

ただし、重症化した場合は抗生剤ニューキロノンを使用して治療しますが、妊娠中はニューキロノンを使用することができません。

胎児への影響は?

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腸炎ビブリオに罹患した結果胎児に何らかの悪影響が及んだという報告は見受けられません。

しかし、食中毒で重篤な嘔吐下痢に陥った場合流産や早産となってしまう可能性があります。

妊娠中は命取り「リステリア菌」

リステリア菌は生の魚介類や生肉、空気中、土壌中、河川と幅広い範囲に存在する食中毒菌です。人へはリステリア菌に汚染された食べ物を口にすることで感染します。

通常感染には多量の菌が必要となりますが、妊娠中はその限りではなく少ないリステリア菌でも発症します。その確率は通常の人の凡そ20倍です。

そして、このリステリア菌ですが胎盤を通じて胎児へも感染し場合によっては非常に重篤な症状を引き起こします。

胎児への影響は?

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胎盤を通じてリステリア菌が胎児に感染した場合、流産・死産・早産のリスクが高まります。

また生まれた赤ちゃんも敗血症や髄膜炎と言った命に係わる重篤な病気を引き起こし、治療しても後遺症が残る可能性もある非常に恐ろしい病です。

通常ならば問題無いが「トキソプラズマ」

トキソプラズマは肉眼で見ることができない程小さな寄生虫であり、魚類、ほ乳類、鳥類といった生き物に寄生している他猫の糞にも存在してます。

感染しても多くの場合は自覚症状なく自然治癒し、症状が現れると発熱や全身の倦怠感などに見舞われますが重症化することはありません。

しかし、妊娠中に初めてトキソプラズマに感染した場合は胎盤を通じ胎児に感染する可能性があります。

胎児への影響は?

胎盤を通じてトキソプラズマが胎児へと移行すると先天性トキソプラズマ症を発症するおそれがあります。

先天性トキソプラズマ症は水頭症や網脈絡膜、精神発達障害が生じる他重篤な場合は流産・死産を招く可能性もあります。

【番外】激しい下痢が流産を招くことも「サルモネラ菌」

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サルモネラ菌と言えば卵のイメージがありますが、実は卵だけではなく魚介類にもサルモネラ菌は潜んでいます。

サルモネラ菌に感染すると、嘔吐や下痢といった典型的な食中毒症状が発生します。

胎児への影響は?

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サルモネラ菌は腸炎ビブリオを同じく菌自体が胎児に影響を与えることはありません。

しかし、激しい下痢によって流産や切迫早産を招く可能性があります。これは腸の動きにより、子宮収縮を引き起こしてしまう為です。

胎内感染は妊娠初期ほど重篤な症状に

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胎内感染による胎児の影響の大きさは妊娠初期に近いほどに甚大なものとなります。反面、胎内感染の可能性は妊娠初期に近いほど低いとされます。

これは逆もまたしかりであり、妊娠後期であればあるほど胎内感染の可能性は高まりますが、症状は軽度となる傾向にあります。

食中毒への対策はとにかく加熱!

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食中毒に対する対策として有効なのが加熱です。ここまで紹介した食中毒菌や寄生虫も熱を加えることで死滅します。ただし、生焼けでは意味がないので中心部まで火を通しましょう。

また食中毒菌が潜んでいるのが肉・魚介類のみとは限りません。野菜もしっかりと洗う、生ものと調理済みの食品を扱う皿や箸は分けるなどの対策を講じる必要もあります。

妊婦さんが蟹を食べる時は注意しよう!

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妊娠中で食べられるものに制限があるとは言え我慢のし過ぎはストレスであり、ストレスもまた妊婦さんにも赤ちゃんにもよくありません。

妊婦さん本人のみならず、父となる夫や家族も注意を払い妊婦さんと共に美味しく楽しく安全に蟹を食べれるよう配慮しましょう。