

妊婦はいくらを食べちゃダメ!?妊娠中の食中毒の危険性とは?
今回は妊婦がいくらを食べちゃダメ!という話題について注目します。妊娠中はいくらはダメって本当でしょうか?理由は食中毒?アニサキスやリステリア菌が危険?妊娠初期に食べ過ぎたら?寿司もダメ?妊婦がいくらを食べることによる影響について、詳しくご紹介します。
目次
[表示]- 01.
妊婦はいくらを食べちゃダメ?妊娠中はダメな理由は?
- 01.1.
妊娠中の妊婦はいくらを食べて良いの?
- 01.2.
いくらはそもそも食中毒を起こしやすい?
- 01.3.
いくらにはリステリア菌がいる可能性が高い!
- 01.4.
いくらにはアニサキスもいる可能性がある!
- 01.5.
いくら等の魚卵は塩分にも注意!
- 01.6.
いくらはビタミンAも心配!
- 01.7.
いくらは添加物も危険!?
- 01.8.
安心できるお店で適量ならOKという見方も?
- 02.
妊娠中にいくらを食べてしまった!そんな時は?
- 02.1.
実際に妊娠中にいくらを食べた人の体験談は?
- 02.2.
妊娠初期にいくらを食べ過ぎた!胎児に影響は?
- 03.
妊婦が気をつけるべきその他の食品は?
- 03.1.
①生魚の寿司・刺身
- 03.2.
②ナチュラルチーズ
- 03.3.
③生野菜・果物
- 03.4.
④レアの肉
- 03.5.
⑤生卵
- 04.
妊婦が食品の種類の他に気をつけるべきことは?
- 04.1.
妊婦は食品の保管にも注意!
- 04.2.
料理を作ったらなるべく早く食べて!
- 04.3.
古くなったものは処分!
- 04.4.
調理器具や食器にも注意!
- 05.
妊婦はいくらは食べちゃダメ?注意が必要!
妊婦はいくらを食べちゃダメ?妊娠中はダメな理由は?
妊婦はいくらを食べてはだめ!と言われているようです。妊娠中はいくらを食べてはダメなのでしょうか?また、ダメであればその理由はなんなのでしょうか?
妊娠中の妊婦はいくらを食べて良いの?
妊娠中の妊婦はいくらを食べて良いのか?結論から言うと、妊婦はいくらを食べるのは避けたほうが良いようです。それではどうして、妊婦はいくらを食べてはダメなのでしょうか?
いくらはそもそも食中毒を起こしやすい?
実は、妊婦でなくても、いくらは元々食中毒を起こしやすい食品だと言われています。過去にはいくらが原因でO-157による食中毒が問題になったこともありました。
しかし、主にいくらが食中毒を起こしやすいと言われている原因は、リステリア菌が関係しているようです。
いくらにはリステリア菌がいる可能性が高い!
妊婦がいくらを食べてはいけない!と言われている一番の理由は、リステリア菌です。いくらにはリステリア菌がいる可能性が高いと言われています。
リステリア菌とは自然界に広く存在している細菌で、妊娠中でなければ感染しても気がつかないくらいの症状であることも多いそうです。
しかし、妊婦の場合はまずリステリア菌に感染する確率が普通の人の20倍と高く、さらに妊娠中にリステリア菌に感染すると重症化することが多いそうです。
妊婦がリステリア菌に感染すると敗血症や髄膜炎、けいれんや意識障害に陥ることもあります。その上、お腹の子供にも感染してしまうと、流産や早産、場合によっては死産につながることもあります。
リステリア菌は感染してから1ヶ月程度の潜伏期間ののち、発熱や嘔吐、頭痛、関節痛等の症状が現れ始めるそうです。
リステリア菌は冷蔵庫内でも増殖します。リステリア菌感染を予防するには、加熱するのが良いと言われています。65℃以上で数分間加熱すればリステリア菌は死滅するそうです。にん
いくらにはアニサキスもいる可能性がある!
また、いくらにはアニサキスがいる可能性もあると言われています。アニサキスとは寄生虫で、幼虫は2~3cmと目視でも確認が出来ます。
いくらにもアニサキスが潜んでいる可能性があるということで、もしもアニサキスを食べてしまうと、胃壁や腸壁に潜り込み、腹痛を引き起こします。
さらに、アニサキス症になってしまうと、胃カメラを使った手術をしないと取り除くことができないそうです。アニサキスが胎児に直接影響を及ぼすことはないものの、妊婦への大きなストレス等になりえます。
いくら等の魚卵は塩分にも注意!
その他、いくら等の魚卵は塩分が多いことも、妊婦にはあまりよくないです。塩分を取りすぎると、むくみや体重増加、妊娠高血圧症候群につながる原因になります。また、いくらはコレステロールも高いです。
そのため、いくらは生ものだから食中毒の危険性があるだけでなく、栄養成分的にも食べ過ぎには気をつける必要があるのです。
いくらはビタミンAも心配!
加えて、いくらにはビタミンA(レチノール)が多く含まれています。妊婦がレチノールを摂取しすぎると、胎児奇形の危険性があると言われています。
特に妊娠初期にレチノールを摂りすぎると、胎児に影響する可能性が高いようです。レチノール過剰摂取の面からも、妊婦はいくらを食べるのは避けるべきと言われています。
いくらは添加物も危険!?
最後に、いくらは添加物も危険だという見方があります。いくらは綺麗な赤色ですが、いくらには発色剤や着色料が使われていることも多いです。
いくらに使用されることがある発色剤の「亜硝酸ナトリウム」は毒性があるとも言われており、着色料は発がん性等が懸念されています。
もちろん、安全性は高いことから用いられている添加物ではありますが、妊娠中は特に気をつけたほうが良いという声もあります。
安心できるお店で適量ならOKという見方も?
ここまでは妊婦がいくらを食べる危険性についてご紹介してきましたが、一方で、生のいくらであっても、安心できるお店で適量を食べる分には問題ないという見方もあります。
実際にいくらや生魚に関しては、新鮮で安心できるものならば妊娠中も食べていたという人は少なくないようです。
妊娠中にいくらを食べてしまった!そんな時は?
それでは、もう妊娠中にいくらを食べてしまった!という人はどうなってしまうのでしょうか?実際にいくらを食べてしまった!という妊婦さんの体験談をご紹介します。
実際に妊娠中にいくらを食べた人の体験談は?
一人目の妊婦さんは、妊娠中にはいくらは避けるべき食べ物ということを知らず、いくら丼が美味しそうであったことから注文して食べてしまったそうです。
ふと、妊婦がいくらを食べていいのかな?と思ってネットで調べてみると、リステリア菌やアニサキス等の危険性を知って、しまった!と思ったそうです。
しかしながらもう食べてしまったものなので仕方がありません。この女性は、その後食中毒等の症状に悩まされることは、運良くなかったようです。
いくら丼はいくらがたくさんのっているので、食中毒だけでなくレチノールも過剰摂取も気になります。どうしても食べたいという時でも、自己責任なので少量にとどめておく方が良いかもしれません。
妊娠初期にいくらを食べ過ぎた!胎児に影響は?
別の女性は、特にレチノール過剰摂取に注意すべき妊娠初期に頻繁にいくらを食べており、後からその影響を知って不安になったそうです。
食中毒等の症状はなかったようですが、専門家の意見では、レチノールよりも塩分の方が心配という意見がありました。
どうしても食べたい!となったときも、塩分量には気をつけたいですね。
妊婦が気をつけるべきその他の食品は?
ここまでは、妊婦がいくらを食べた時の影響についてご紹介してきましたが。妊婦が注意が必要な食品は他にもありますので簡単にご紹介していきます。
①生魚の寿司・刺身
妊婦が注意が必要な食品の1つ目は寿司や刺身等の生魚です。生魚にもリステリア菌やアニサキスがいる可能性があるので、妊婦は避けるべき食品です。
また、マグロ等、魚によっては水銀が含まれている心配もありますし、うなぎにはレチノールも多く含まれています。
お寿司を食べる場合には、酢飯の糖分や醤油の塩分にも気を付ける必要があります。
②ナチュラルチーズ
妊婦が注意が必要な食べ物の2つ目はナチュラルチーズです。ナチュラルチーズは加熱殺菌していないものもあり、生のまま食べるとリステリア菌に感染する可能性があります。
特に日本のものではなく海外のナチュラルチーズには注意が必要です。輸入品のナチュラルチーズは必ず加熱して食べるようにしましょう。
チーズが食べたいのであれば、日本のプロセスチーズを選ぶと加熱されているので安心です。
③生野菜・果物
妊婦が注意が必要な食べ物の3つ目は、生野菜や果物です。生野菜や果物はリステリア菌に注意する必要があります。とはいえ、野菜や果物を生で食べることは栄養面的に重要です。
日本産の野菜であれば、それほどリステリア菌感染に過敏になる必要はないとも言われています。
また、生野菜や果物ではトキソプラズマ症にも注意したいです。トキソプラズマ症は土等にいるトキソプラズマが原因となって発症します。
妊婦がトキソプラズマに感染すると、流産や赤ちゃんの目や脳の障害につながってしまう可能性もあります。野菜や果物はよく洗うようにしましょう。
④レアの肉
妊婦が注意が必要な食べ物の4つ目は、しっかり加熱されていない生肉です。生ハムやローストビーフなどの加熱がしっかりされていない肉は、トキソプラズマに感染する場合があります。
また、リステリア菌にも注意が必要です。リステリア菌は、塩漬けの食品でも増殖してしまうので、加熱されていない生ハムも危険です。
⑤生卵
妊婦が注意が必要な食べ物の5つ目は、生卵です。生卵は加熱していない場合は食中毒になってしまう可能性があります。
しかしながら、絶対にダメということはないという意見もあります。自己責任ではありますが、注意はしつつ新鮮なものをたまに食べる程度ならば大丈夫という声もあります。
妊婦が食品の種類の他に気をつけるべきことは?
その他、妊婦は食品だけではなく食品の保管や食べ方、調理器具や食器にも注意が必要です。妊婦が注意すべき事項について、最後にご紹介します!
妊婦は食品の保管にも注意!
妊婦は、食品の保管にも人一倍注意する必要があります。食中毒の原因にもなるリステリア菌は、冷蔵庫の中でも繁殖してしまうので、冷蔵庫に保管していても食中毒の危険性があります。
生で食べる食品は、できるだけ生魚や生肉と接しないように保存した方がよいでしょう。
買い物の際には、特に夏場は保冷バックを利用するなど、新鮮に保つことができるよう工夫しましょう。
料理を作ったらなるべく早く食べて!
また、妊婦はできるだけ作りたてのものを食べるようにしたほうが良いでしょう。加熱した食品でも時間が経つとだんだん菌が繁殖していきます。なるべく早く食べきるようにしましょう。
古くなったものは処分!
そして、調理した食品は、冷蔵庫に入れていたとしても、長く時間が経ったものを食べるのはなるべく避けたほうがよいでしょう。
その他、賞味期限切れの食品等古くなったものは、食べないよう注意しましょう。定期的にチェックして古くなったものは処分するとよいですね。
調理器具や食器にも注意!
調理器具や食器についても、注意が必要です。生肉や生魚を扱った包丁やまな板は、熱湯消毒をするなど、普段よりも注意したほうがよいでしょう。
また、生肉や生魚を扱うときには、近くに生で食べるものを置かないようにしましょう。そして、食器についても清潔に保ちましょう。
妊婦はいくらは食べちゃダメ?注意が必要!
今回は、妊婦がいくらを食べる危険性について、ご紹介しました。いくらは食中毒を起こしやすく、リステリア菌やアニサキスによる食中毒の危険性もあることから、妊娠中は注意が必要です。
妊婦は避けるべき食品と言えますが、絶対に食べてはいけないというわけではないのでは?という意見もあります。安心できるお店で適量を食べるくらいならば大丈夫という人もいます。
しかし、いくらは食中毒だけでなく塩分やレチノールも気になるので、摂取量には注意すべきです。妊娠中はいろいろと過敏にはなりますが、なるべくストレスを溜めずに妊婦生活を楽しみたいですね。