集団ヒステリーとは?日本や海外の事件・事例まとめ!原因と治療法は? 社会

集団ヒステリーとは?日本や海外の事件・事例まとめ!原因と治療法は?

日本や海外で起こった集団ヒステリー事件の事例をまとめました。こっくりさんやいじめが関係?柳川高校で起こった女子高生集団ヒステリーとは?原因や治療法はあるのか?ハースの集団ヒステリーとは?についても詳しく見ていきましょう。

目次

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集団ヒステリーとは?

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集団ヒステリーと聞くと、なんだか怖い・恐ろしいもの、あるいはマイナスなイメージを持つものという印象を抱く人が多いのではないでしょうか。

では、実際に集団ヒステリーとは一体どのような事象を指す言葉なのか、詳しく見ていきましょう。

集団ヒステリー・集団パニックとは何?

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集団ヒステリーおよび集団パニックは、いきなり爆発的に起こるものではありません。1人など少数の人間から伝播していくものなのです。

ある1人の人間が恐怖心や不安な気持ちを抱き、それが次々に周りの人たちへと伝染していきます。そして、最終的にその不安定な精神状態が集団全体に広まり、妄想やパニックといった事象へと繋がっていくのです。

集団ヒステリーの原因は、他人への同調

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それでは、集団ヒステリーはなぜ起こってしまうのでしょうか?その原因について解説していきます。

まず、人間は他人の行動や感情に影響を受けやすい特徴を持ちます。もし集団の中に元気な人がいれば活動的で明るい雰囲気に、怒っている人がいればピリピリとした雰囲気になるでしょう。

他にも、道端で上を見上げている人がいれば「上に何かあるのかな?」と気になってあなた自身も上を見ることに繋がります。このような他人への同調が原因となり得るのです。

集団ヒステリーの起源は中世ヨーロッパ

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集団ヒステリーの起源はフランスやドイツといった中世ヨーロッパにあると言われています。

大勢の人々が我を失うほどまでにダンスに熱狂し、自身の身体に痙攣を起こさせたり幻覚や妄想を見るほどまでに半狂乱な状態へと陥ってしまったのです。

いじめも一種の集団ヒステリー

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いじめと集団ヒステリーとは一見関係が無いようにも思えますが、当然のようにいじめがあるという環境を受け入れることも集団ヒステリーに当てはまるとされています。

集団ヒステリーに位置づけされるいじめは1980年代に多く発生しており、いじめの対象者は無造作に選ばれました。秩序の無い低モラル下で起こりうる当然の結果だと周りが受け入れていたのが原因とされています。

日本人は集団ヒステリーに陥りやすい⁉

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周りに合わせ、同調することを大切にしてきた日本人にとって、「集団ヒステリー」というものは身近な事象になり得ます。

意識下であれ無意識下であれ、周りから浮かないようにと過ごしている日本人が大半であると言えます。そして、それが日本人の特徴の一つともなっています。

出る杭は打たれるということわざがピッタリな日本にとって、集団ヒステリーというのは陥りやすい事象であると言えるでしょう。

実際にあった集団ヒステリー事件・事例は?【日本国内編】

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日本国内で起きた集団ヒステリー事件の1つとして、柳川高校の女子高生集団ヒステリー事件が挙げられます。

他にも、日本国内だけでも今までに様々なヒステリー事件が起こっています。その事例をいくつか紹介していきましょう。

岐阜県の団地でポルターガイスト現象の集団被害

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岐阜県にある「高畑住宅」と呼ばれる住宅団地において、ポルターガイストが頻発するという事件が起こりました。1999~2002年にかけて断続的に続いたとされる集団ヒステリー事件となります。

当時、大手のニュース番組でも大々的に取り上げられるなど、話題となった事件となったようです。結果としてポルターガイストの原因は解明できておらず、集団ヒステリーの一種だったのではないかとされています。

千葉県のショッピングセンターで女子中学生らがパニック症状に

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2006年7月27日、千葉県内のショッピングセンターにて女子中学生らがパニック症状に陥る集団ヒステリー事件が発生しました。

1人の生徒が体調を崩し倒れたのが発端となり、それをみてショックを受けた生徒らが次々に過呼吸などのパニック症状を引き起こしました。

病院へ搬送された女子生徒らは計11人にわたるもので、多くの生徒に影響を与えるものとなりました。

2クラスの中学生が体験ツアー帰りのバスの中で集団パニック

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幽霊関係の集団ヒステリー事件の1つの事例として、京都の宇治トンネルを通るバスの中で発生したものがあります。

体験ツアー帰りの中学生を乗せたバスの中で、1人の生徒が「幽霊が見えた」と騒いだのを皮切りに、他の生徒も「バスの中に幽霊がいる」とパニックになるなど、バスの中は騒然となりました。

加えて、騒ぎとなったバス以外の他のバス内においても同様にパニックとなり、救急車で搬送される事態となったようです。

上郡高校で女子生徒が体調不良を訴え、周りの女子高生集団がパニックに

2013年6月19日、兵庫県にある上郡高校で1人の女子高生の体調不良が周りの女子生徒らのパニック症状を引き起こす事件が発生しました。

1時間という短い時間の中で、21人もの女子高生集団が過呼吸状態へ陥り、中には病院へと搬送される者もいました。

柳川高校で女子生徒が叫んでうずくまり、女子生徒26人が体調を崩す

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女子高生集団ヒステリー事件の事例がもう1つあります。それが2014年6月30日に起こった福岡県にある柳川高校での事件です。

ある1人の女子生徒が突然叫び声をあげ、うずくまるという事象が発生し、それを見た女子生徒らも連鎖するように同じような症状を引き起こしたものとなります。

豊川信用金庫は危ないという噂から20億円が引き出される

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集団ヒステリー事件の事例の1つとして、豊川信用金庫事件があります。

これは、とある女子高生の「豊川信用金庫は危ない」という一言がきっかけとなり、豊川信用金庫から約20億円もの大金が引き出されるという大事態に至った事件です。

噂を流した女子高生はちょっとした冗談のつもりで悪気はありませんでした。それでも瞬く間にその噂が広まり混乱を巻き起こすという、集団ヒステリーの恐ろしさが垣間見える事件です。

修学旅行に来ていた女子生徒が次々に体調不良に

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修学旅行に来ていた女子生徒の中の1人が繰り返し腹痛を訴え、最終的に救急車で運ばれました。これを目撃していた同じグループの女子7名が、次々と体調不良を訴え救急車で運ばれることとなったのです。

救急車で運ばれるというシーンの衝撃性や、教師が付き添いをすることで的確な指示をする人間がいなかったことから、集団ヒステリー事件へとつながったと考えられています。

こっくりさんを行った子供達が精神異常に

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都市伝説としても有名なこっくりさんですが、そのこっくりさんを実際に行うことで精神異常をきたす子供が発生するという事件が起こりました。

神奈川県のとある学校で、女性生徒数人がこっくりさんを行っていたところ、一人の女子生徒が発狂したのをきっかけに他の生徒にもそれが伝播して精神的におかしくなるというものです。

他にもこっくりさんに関連する集団ヒステリー事件はいくつか見られ、怪談や心霊現象にまつわるものは人間の恐怖心をあおり、より集団ヒステリーに繋がりやすいものになっています。

実際にあった集団ヒステリー事件・事例は?【海外編】

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海外においても、集団ヒステリー事件が多く発生していると言われています。日本だけに限った話ではなく、世界中で集団ヒステリーが起きているのです。

それでは、海外で起こった集団ヒステリー事件の事例について、一つずつ見ていきましょう。

バングラデシュの工場労働者800人以上が集団で体調不良に

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2013年、バングラデシュで800人以上もの工場労働者が体調不良を訴えるという事件が発生しました。

工場労働者が体調不良になった原因として挙げたのは、工場現場にある水でした。しかし、水質調査をしたところ異常な物質は検出されず、至って問題のない水であることが判明しました。

このことから、この事件は集団ヒステリーの一種として結論付けられています。

アメリカの女性入院患者に対応したスタッフ全員が不調を訴える

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1994年、アメリカである女性の治療にあたっていた医療関係者が体調不良により失神してしまう恐ろしい事件が発生しました。

結果的に女性患者は死亡し、23人もの医療スタッフが失神する事態となりました。しかし、女性患者の処置をした医療スタッフからは何の異常も発見されなかったようです。

フランスで死の踊りが400人に感染

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1518年、フランスのストラスブールで多くの人々が踊り狂うという集団ヒステリー事件が発生しました。

ある1人の女性が熱狂的なダンスを繰り広げたところ、次第に踊る人たちが増えていき、1ヶ月で400人もの人々が躍る事態へと発展していきました。

ひたすらに踊り続け、中には踊り疲れた疲労で心肺停止、心臓発作などで死亡してしまう人もいたようです。

タンザニアで生徒のジョークから笑いが伝染!8か月で1000人以上が感染

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過呼吸や不安感などではなく、「笑い」が多くの人間に伝染してしまったというレアな事例も存在します。

1962年、タンザニアにある学校で女子生徒が言ったジョークが学校中へと知れ渡っていき、約100人ほどの生徒たちが笑い発作に陥るという事態が発生したのです。

まだ続きがあります。そのあと近隣の村や学校にまでその笑いは広がっていき、100人であった発症者が1000人以上に膨れ上がる結果となったのです。事態終息には8ヶ月かかったそうです。

アメリカのイリノイ州で起きた毒ガス犯の侵入という集団妄想

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世界第二次大戦が開戦している頃、アメリカのイリノイ州である集団ヒステリー事件が発生していました。

それは、毒ガス犯が自宅に侵入するといったものでした。しかし、警察は毒ガス犯が侵入したという物的証拠を押さえられず、結果として集団ヒステリーの類であると位置づけられました。

原因は、地元新聞による大々的な取り上げにより民衆たちの不安感が高まったこととされています。これにより、マニキュアや排ガスなどのちょっとした異臭を毒ガスと勘違いしたようです。

インドで未確認生物に襲われたという噂から地元民がパニックに

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2002年、謎の生物による襲撃を恐れ、インドの地元民たちがパニックに陥るという集団ヒステリー事件がありました。

謎の生物からの保護を警察へ訴えかけるも十分な措置は取られませんでした。不満を持った民衆は暴動を起こし、それを治めようとした警察の発砲により地元民の死者を出しています。

このような噂が広まった原因として、ある野宿中の男が負った怪我を「謎生物にやられた」と誤って伝えたことが挙げられます。実際はバッタなど昆虫による怪我であったようです。

ペルーで100人もの生徒たちが男に殺されるとパニックに

ペルーでは、黒い男に追いかけられ殺されかける幻覚を見た生徒が100人以上出る事件が発生しました。この事件は2016年4月29日から5月にわたる長い期間で発生していたようです。

生徒たちは黒い服を着た男に殺されると怯え、泣き喚き、中には意識すら失ってしまう者もいたようです。

マレーシアの学校で生徒や教師が幻覚を見て阿鼻叫喚

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2016年には、マレーシアの学校で生徒だけでなく教師も叫び声をあげ幻覚症状を見るといった事件が発生しました。

クランタン州コタバルの中学校をはじめとして、他3校まで被害は広がりました。結果的に、計130人弱がこの事件に巻き込まれています。

非常事態のときに集団パニックに陥らないための対策・対応方法は?

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もし自分が集団パニックに巻き込まれてしまったら、その対策方法について紹介していきましょう。

まずは、冷静でいることが大切です。言葉に言うのは簡単ですが、実際に集団の中に取り込まれてしまっては難しいことかもしれません。周りの状況を把握する癖付けをしておきましょう。

他に、災害時などの集団パニック時には、群衆の流れに逆らわないようにしましょう。下手に動くと怪我に繋がる可能性があるため、一度深呼吸してどう動くべきか冷静な判断が不可欠です。

集団ヒステリーを治すには?治療方法はあるの?

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集団ヒステリーを発症してしまった場合、治療方法は確立されているのでしょうか。

集団ヒステリーの症状は「解離性・転換性障害」の症状と酷似していると言われています。治療法の1つとして薬物治療がありますが、あくまでも補助的なものとして使用されているようです。

集団ヒステリーが引き起こす過呼吸などの症状は短時間で収まるものとされています。しかし、それが解離性障害を引き起こす原因ともなるため注意が必要であると言えるでしょう。

ゲーム「ハースストーン」にも呪文カードで集団ヒステリーが登場

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集団ヒステリーという現象は、ゲーム「ハースストーン」の中にも取り入れられるほどメジャーな言葉となりました。

カードゲーム「ハースストーン」では、場を混乱させるような呪文カード「集団ヒステリー」というカードが登場しています。

集団ヒステリーは意外と身近な事象だった!

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日本や海外における集団ヒステリー事件や事例についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。

中世という大昔から現在にかけて断続的に起こっている現象であり、日本という同調性の高い国に住んでいる以上自分にも起こりうる事象であると感じた方もいるのではないでしょうか。

「自分には関係ない」と他人事のように考えるのはやめ、安心・安全な毎日を送れるよう気を付けて過ごしていきましょう。