パンダのしっぽの色は白?黒?個体差あり?そもそも白黒なのはなぜ? タレント

パンダのしっぽの色は白?黒?個体差あり?そもそも白黒なのはなぜ?

たれぱんだなどのキャラクターやぬいぐるみでは黒いことが多いパンダしっぽですが、実際には白なのをご存知ですか?パンダしっぽに個体差はないのか、カモフラージュや笹を食べることが原因と言われる白黒の理由など、パンダの体色のなぜ?についてまとめて紹介していきます。

目次

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パンダのしっぽの色は白?黒?

sharonang / Pixabay

白黒模様の体色が可愛らしく、幼児から大人まで愛されているパンダ。

耳と目の周りが黒いことはよく知られていますが、パンダしっぽが白なのか、黒なのかはっきり覚えている方は少ないのではないでしょうか?

また柄には個体差があるのでは?とも思われますが、パンダしっぽの色は決まりはあるのでしょうか。

パンダのしっぽの色は黒じゃない!?

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たれぱんだなどのキャラクターの絵や、動物園で売られているぬいぐるみでは黒いことが多いパンダしっぽですが、実際には白です。

パンダは実物が見られる動物園も国内では東京都台東区の上野動物園、和歌山県のアドベンチャーランド、兵庫県の神戸市立王子動物園の3園に限られることから、じっくりと観察する機会も少ないですよね。

そのため実物よりも、イラストやぬいぐるみの体色の印象の方が強いのかもしれません。

パンダのしっぽの実際の画像は?白だった!

あまり注目したことがないという方も多いであろう、パンダしっぽ。パンダしっぽの色がハッキリと確認できる画像を紹介していきます。

前肢の周りが服を着ているように黒いのと、後肢が黒いだけで、胴体部分は白の面積が広いことが分かりますね。また、こうしてみると意外とパンダしっぽは大きいことが分かりますね。

幼体のパンダのしっぽも白です。ちなみに生まれたてのパンダの赤ちゃんは毛がほとんど生えていなく、地肌のピンクが目立つ状態です。およそ1ヶ月かけて毛が生えそろい、成体と同じ白黒の体色になります。

パンダのしっぽの色はみんな白?個体差はない?

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パンダしっぽの色には個体差がなく、全頭同じく白です。野生のパンダは標高2000m〜3000mの高山域に生息しており、雪が積もった際に体を隠せるようにしっぽの色が白いと考えられています。

カモフラージュのために進化して得たのが白いしっぽであるため、個体差や例外はないのです。

動物園のパンダはしっぽが黒っぽいことも?

しかし中には「動物園で見た時、パンダしっぽが黒かった気がする」と感じる方もいるかもしれません。

動物園のパンダはしっぽに糞がついていたり、土でこすれて汚れていたりして、茶褐色~黒色に見えることがあります。

しかし綺麗な状態では全頭白いので、人工繁殖した個体のパンダしっぽは黒い、ということではありません。

パンダのしっぽが白だと知っている人は少ない…

見られる動物園が限られていることもあり、パンダを見る時には何とか顔を見たい、正面から写真に収めたいと考える人が多いため、パンダしっぽの色が全頭白いことはあまり知られていません。

オレオクッキーのCMキャラクターである「オレオパンダ」が、2019年3月にTwitterで「パンダしっぽの色は?」というクイズを出した際にも、黒、個体差ありとの答えが多く寄せられました。

また、ネット掲示板でも「パンダしっぽの色に決まりはあるのか?」という質問が複数されており、しっぽの色をはっきり記憶している人は少ない様子です。

パンダのしっぽの色はクイズ番組でも出題されている!

NHKの大人気雑学紹介番組『チコちゃんに叱られる!』が2019年4月にコミカライズされた際、パンダしっぽの色が白か?黒か?というクイズが取り上げられました。

他にも学研などの子供向け雑誌のクイズでパンダのしっぽの色が出題されることが多く、こういった点からも意外と白であることが知られていない様子が窺えます。

パンダのしっぽは白なのに、パンダキャラのしっぽが黒い理由は?

パンダしっぽの色は実際には白いのですが、たれぱんだを始めとするキャラクターのイラストやぬいぐるみには尻尾が黒いものも多く、このことが一層しっぽの色に対する誤解を深めています。

全頭白いのならば、キャラクターも白くした方が良いのでは?とおもわれますが、どうしてぬいぐるみやキャラクターのパンダしっぽは黒いことが多いのでしょうか。

パンダのキャラクター・たれぱんだやぬいぐるみはしっぽが黒い!

上の画像の通り、パンダのキャラクターとして有名なサンエックスの「たれぱんだ」のしっぽの色は、全頭等しく黒色です。

またぬいぐるみも国内・海外で売られているもの問わず、パンダしっぽは黒いものが多い傾向にあります。

パンダキャラがしっぽが黒いのはバランスのため?

パンダのキャラクターやぬいぐるみのしっぽが黒い理由は、後ろから見た時にも「パンダだ!」とはっきり認識できるようにするためだと言われています。

寝そべった時にも尻尾が黒い方がバランスが良いため、わざと黒くしているのだそうです。

ちなみに1972年に宮崎駿さんと高畑勲さんによって作られたアニメ『パンダコパンダ』に出てくるパンダの親子には、しっぽそのものがありません。

パンダのキャラがしっぽが黒いのは色がわからなかったから?

パンダのぬいぐるみが大量に作られるようになったのは、1972年に上野動物園に中国から2頭のパンダがやってきた時だと言われています。

この時に贈られた雄のカンカンと雌のランランは日本にパンダブームを巻き起こしたのですが、玩具メーカーも早急にパンダのぬいぐるみを製造する必要があったものの、しっぽの色が分からなかったのです。

前から見た写真しか入手できなかったため、しっぽも黒だろうという予想の元にぬいぐるみが作られたため、初期に作られたもののパンダしっぽは黒いものが多いのだとか。

ちなみに最近作られているIKEAのパンダのぬいぐるみなどは、しっぽもちゃんと白いんですよ。

たれぱんだのしっぽが黒いのはパンダではないから!?

リラックマやすみっコぐらしも展開しているサンエックスが産んんだ人気キャラクター、たれぱんだ。たれぱんだのしっぽも黒いのですが、これは勘違いなのではなくわざとなのでは?とも言われています。

たれぱんだはしっぽの色以外にも、体長が5cm~3mまで個体差がある、雌雄同体でアメーバのように分裂して増えるといったパンダとは程遠い特徴をいくつか持っています。

そのため、パンダとは全く違う「たれぱんだ」という種族のためにしっぽの色も黒いのでは?とも考えられるのです。

上野動物園で売られているパンダのぬいぐるみのしっぽの色は?

2017年に上野動物園で誕生し、再びパンダブームを巻き起こしたシャンシャン。

シャンシャンが誕生した際にも大量にぬいぐるみが売られたのですが、上野動物園で売られている「動物園専売品」のぬいぐるみのパンダしっぽは見事に白いです。

さらに色だけではく、パンダのあかちゃんぬいぐるみとして売られたものは重さや大きさも忠実に再現されており、上野動物園の意地を感じる傑作となっています。

パンダがそもそも白黒の理由はなぜ?

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しかし、そもそもなぜパンダの体色は白黒なのでしょうか?

白黒の理由については長らく議論がされてきましたが、2017年にカリフォルニア大学が野生動物と生息地のパターンを研究していく中で、パンダがなぜ白黒なのかについても新説が発表されました。

パンダが白黒の理由について、これまでに予想されてきた説を紹介していきます。

白は雪景色に隠れるため、黒は体温を保つため?

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なぜパンダの体色が白と黒にはっきり分かれているのかについては、白い毛皮は高山域に棲むためにカモフラージュに身につけたもので、黒い毛皮は太陽光を吸収して体温を高めるためとの説があります。

ちなみにパンダは成体になると体長1.2m~1.9 m 、体重は大型の個体で100kgを超えるとされますが、これも厳寒の環境を生き抜くための進化です。

体が大きい方が急激な体温の変化を起こしづらいため、厳しい環境に暮らしている恒温動物ほど大型化するとされ、この法則は発見者にちなんで「ベルクマンの法則」と呼ばれています。

カリフォルニア大学が分析してみた!

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2017年、カリフォルニア大学の研究チームがクマ科の生物39種を含む哺乳類195種もの体色と生息域の関連性について研究をする過程で、パンダはなぜ白黒なのかについて意外な発見をしています。

この研究では目や耳、前肢、後肢と部位ごとに生物の体毛と役割を調べ、生息地域の気温や気候、日光の照射時間などとの関係を調査しました。

そこでなぜパンダが白黒なのか、その理由の候補があがったのですが、なんと前述したような保温効果が目的ではないことが判明したのです。

実はパンダが白黒の主な理由は笹が低カロリーだから?

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パンダと言えば笹が好物と考えられていますが、他のクマの仲間が雑食もしくは肉食であるのに対し、パンダだけが食事の99%を笹で賄っているというのは不思議な感じがしますよね。

実はパンダは好きで笹を食べているわけではなく、本来は肉食なのにも関わらず仕方なく笹を食べているという悲しい事情があるのです。

新世代第四期に地球が寒冷化した際、アジアには森林が減り、植物もそれを餌にする草食動物も著しく減りました。

その時に寒冷地でも成長が早い笹を初めて食べだしたのが、史上最大の霊長類とされるギガントピテクスであり、それに倣ってパンダも笹を食べ始めたと考えられています。

しかし笹は栄養価が低く、季節に合わせて体色を変えられるほどのエネルギーは供給してくれません。そのため夏山でも冬山でもカモフラージュになるよう、パンダは白黒模様になったと指摘されているのです。

パンダの白黒模様は栄養不足で仕方がなかった?

本来ならパンダの巨体を維持するには栄養たっぷりの肉が必要です。同じカロリーを笹で賄おうとすると1日に9㎏~18㎏もの笹を食べることとなり、パンダは1日のうち16時間もの時間を食事に費やします。

しかも笹ならば何でも良いわけではなく、体を維持するために必要なリンやカルシウム、窒素を豊富に含む笹を探すためには、季節に合わせて新芽を探して移動する必要があるのです。

そのためパンダは体に蓄えられる栄養が少なく、冬眠もできないためにどんな環境でもカモフラージュできるように白黒になったとも、カリフォルニア大学の研究では考えられています。

パンダの白い部分は雪景色、黒い部分は森の中でのカモフラージュに!

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パンダの生息域には、ジャッカルやアジアゴールデンキャットといった大型の肉食獣も存在します。

大型の肉食獣であっても、返り討ちに遭う可能性が高い成体のパンダを狙うことはあまりないのですが、幼体や怪我を負った個体、老齢化したパンダなどはこれらの獣のターゲットになる可能性が高いです。

そのため雪原では白い毛を活かして、森林では黒い毛を活かして巧みに身を隠し、肉食獣の攻撃を避けるために白黒の体毛は役立っていると考えられています。

耳や目の周りが黒いのは凶悪性のアピールと個体識別に役立つ!

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また私たち人間が可愛いと感じるパンダの目の周りと耳の黒色の毛ですが、これは他の生物への威嚇の役目を果たしているとされます。

周囲の黒い毛全体が目のように見えることで、広い視野をを持っているようにアピールすることで天敵に狙われにくい効果が見られるのです。

またパンダ同士で仲間を見分ける際に、お互いの柄を使っているのではないかという研究結果も出ています。

現在では白黒模様が”最強の力”に!

厳しい環境を生き抜くためにパンダは白黒模様になったのですが、これが原因で人間に愛されるようになり、世界自然保護基金・WWFのマークにもなっています。

一時は絶滅危惧種に指定されていたパンダですが、可愛さから人間に手厚く保護されるようになり、2016年には絶滅危惧種の指定が解除されました。

このように人間に愛されて保護してもらえるということが、パンダの白黒模様が最強の能力である理由だとも指摘されています。

パンダってどんな動物なの?なぜ笹が主食なの?

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パンダに似た名前の動物に「レッサーパンダ」がいますが、外見はあまり似ていませんよね。また、漢字ではパンダは「大熊猫」と書きますが、これはなぜなのでしょうか?

ここでは、白黒の柄以外のパンダについてのトリビアをまとめて紹介していきます。

そもそもパンダは猫なの?クマなの?

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漢字で「大熊猫」と記載されますが、パンダはネコ目クマ科に分類されるクマの1種です。

「ネコ目」という分類は肉食の哺乳類全般を含むため、パンダが猫科の生物というわけではなく、犬もネコ目に含まれます。

パンダとレッサーパンダは仲間ではない?

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パンダの正式名称はジャイアント(巨大な)パンダ。レッサー(小さい)パンダと、名前が似ていることから近縁種なのかと思われがちですよね。

しかし、この2種は全く異なる生物で、19世紀にレッサーパンダの方が先に発見され、ネパール語で「竹を食べる生物」を意味する「ポンヤ(ポンジャ)」という名称がつけられました。

そこからパンダという名称が誕生したため、なんと元々はパンダとはレッサーパンダを指す言葉だったのです。ちなみにレッサーパンダは熊ではなく、アライグマの1種であることが近年の研究で分かっています。

パンダはなぜ笹を食べるの?

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パンダが笹を食べる理由は、前述のように食糧難の解消のためです。しかし笹は栄養が少ないだけではなく堅く、消化も困難です。

パンダはもともと草食動物ではないため、牛などのように「反芻胃」を持ちません。繊維を分解するような酵素も持っていないため、食べた笹も未消化で排出されることも多いのです。

食べた笹の総量に対して消化ができる量はおよそ20%程度とも言われており、そのためパンダの糞は緑色で、笹の香りだとされます。

パンダの赤ちゃんのしっぽは長い?

栄養が足りていないためにパンダの赤ちゃんの体はとても小さく、出生時の体重も僅か90g~130g。そして上の画像のようにしっぽが細長いのが特徴です。

これは成長するとしっぽが縮んだり千切れたりするわけではなく、パンダは出生時から生涯を通してしっぽの大きさが変わらないため、成長するにつれてしっぽが目立たなくなるだけなんです。

肉を食べていた頃のパンダは、チーターや豹のように狩りをする際に尻尾でバランスをとりながら走り、獲物を追いかけていたと言われています。しかし現在では尻尾が退化しており、成長しないのです。

可愛いパンダは少し切ない動物だった

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パンダしっぽは白なのか黒なのか?たれぱんだやぬいぐるみのしっぽが黒いのはなぜなのかという、パンダしっぽについて紹介するとともに、体色が白黒の理由や笹とパンダの関係についてお伝えしました。

個体差はなく、全ての個体でしっぽが白く、カモフラージュのために白黒の体毛を手に入れていたパンダ。人気の白黒模様は生き残るために仕方なく、手に入れた体色であることが分かりました。

もし生息地に草食動物が数多く生息していたら、パンダも現在とは全く違う外見と生態を持つ動物になっていたのでしょう。動物の進化と生存戦略というのは複雑で面白いですよね。