ゴイアニア被曝事故とは?きっかけは廃病院での盗難?拡大した被害 雑学・ライフスタイル

ゴイアニア被曝事故とは?きっかけは廃病院での盗難?拡大した被害

ゴイアニア被曝事故はブラジルのゴイアニア放射線病院に泥棒が入ったことから始まり、犯人の他にも多くの人が被曝しました。今回は、そんなゴイアニア被曝事故の原因となった放射性物質セシウム137や、病院の場所、概要などをまとめました。

目次

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アンビリーバボーでも放送!ゴイアニア被曝事故の概要

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ブラジルで起こったゴイアニア被曝事故は、日本のテレビ番組「アンビリーバボー」でも放送されました。

249人もの人が被曝し、4人がなくなった事故で、放射能の恐ろしさを改めて世界中に知らしめた事故でした。

放置され廃墟となっていたブラジルの「ゴイアニア放射線病院」

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ゴイアニア被爆事故が起こる原因となったのは、ブラジルのゴヤス州の州都、ゴイアニア市の「ゴイアニア放射線病院」でした。

この病院は事件当時すでに廃墟となっていて、他の場所への移転が決まっていました。

「ゴイアニア放射線病院」へ2人の泥棒が盗みへ入る

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1987年9月10日~13日頃、2人の若者がこの廃墟となったゴイアニア放射線病院に高額で売れるsクラップがあるという噂を聞きつけ、泥棒に入りました。

病院にはまだ様々な医療機器などが放置されており、病院と地元自治体が所有権を争っていた放射線照射装置もそのままにされていました。

危険なものと知らず、放射線照射装置を分解

盗みに入った2人は病院に放置されていた放射線照射装置を見つけ、それが危険なものだとは気が付かず、高価なスクラップを取り出すために放射線照射装置を分解します。

光る粉「セシウム137」を取り出してしまう

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放射線照射装置を分解していた犯人2人は、中から光る粉「セシウム137」を発見し、取り出します。この粉は放射能が漏れ出ないために厳重に保護されていましたが、危険性を知らない2人はこの装置も解体します。

この時泥棒2人はこの粉が光ることに気が付かず、火薬だと思っていましたが、この粉はガンマ線源であり、放射能を出す非常に危険な粉でした。

装置を売られた業者が被害を広げた

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泥棒2人は放射能が漏れ出ないようにしていた遮蔽装置を業者に売り、この遮蔽装置にはまだセシウム137がついていました。

この光る粉に気が付いた業者は珍しさからいろいろな人に見せびらかし、被害を広げてしまいます。

その結果、気が付かない間に放射能はたくさんの人の体を蝕み、249人もの被爆者を出してしまうことになります。

ゴイアニア被爆事故の詳しい場所は?

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ゴイアニア被爆事故の起こった「ゴイアニア放射線病院」は、ブラジルにあるゴヤス州の州都、ゴイアニア市にありました。

当時すでに他の場所への移転が決まっており、廃墟状態でした。

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ゴイアニア被爆事故の発覚を時系列で解説!

ゴイアニア被曝事故は、病院に泥棒が入ったことから始まり、その後放射性物質だと知らないで多くの人が触れ、被害が広まりました。

ゴイアニア被曝事故の始まりから発覚まで、時系列で解説します。

1987年9月10日~13日頃、ゴイアニア放射線病院に泥棒が入る

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1987年9月10日~13日頃、廃墟となったゴイアニア放射線病院に高額で売れるスクラップがあるという噂を聞いた2人の若者が、泥棒に入ります。

ブラジルの貧困地域では、このような盗難などはよくある出来事でした。

犯人は線源容器の入った回転遮蔽装置を自宅へ持ち帰る

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ゴイアニア放射線病院に泥棒に入った2人は、放射線照射装置を発見し、その中から線源容器が入った回転遮蔽装置を取り出し、自宅に持ち帰ってしまいます。

回転遮蔽装置を盗んだ2人は、線源からガンマ線を被曝し続けてしまってしました。

13日、2人に嘔吐の症状が出るも食あたりと判断

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9月13日、セシウム137に直接触れてしまい、被曝してしまった泥棒2人に嘔吐の症状が出てきます。

しかし、2人はこの症状をただの食あたりだと考え、そのまま放置しました。

14日、1人にめまい、下痢、左手に浮腫が出現

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翌日14日、泥棒の内1人にさらにめまいや下痢、おそらく線源に直接あたり続けていたと考えられている左手に浮腫が出現しました。

15日、病院を受診するも食物アレルギーと診断される

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14日の症状からさすがにただの食あたりではないと感じた泥棒は、病院を受診します。しかし、経緯を知らない医師はまさか被曝しているとは思わず、食物アレルギーと診断しました。

この日、症状があらわれた泥棒は軽い仕事しかできなかったそうです。

18日、もう1人が自宅で放射線漏洩

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9月18日、もう1人の泥棒が自宅の庭で線源装置にドライバーで穴を開け、中からセシウム137を取り出し、放射線を漏洩させてしまいます。

この時泥棒はこの粉のことを火薬だと思っており、火を付けようとしていました。

同日、業者に線源容器を回転遮蔽装置ごと売却

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同じ18日に書いた嫌である業者に線源装置を回転遮蔽装置ごと売却します。業者は自宅の敷地内にある会対抗上に回転遮蔽装置を保管していましたが、その日の夜に中の粉が青白く光っていることに気が付きます。

珍しい光る粉を手に入れた業者は、知人・友人に見せびらかす

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回転遮蔽装置の中の粉が光っていることに気が付いた業者は、その珍しさから知人や友人にセシウム137を見せびらかします。

21日、「セシウム137」を業者の友人が一部持ち出し、家族親戚に配る

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9月21日、業者の友人がドライバーでさらに線源装置からセシウム137を取り出し、持ち帰って弟に分け与えました。

業者も中から取り出したセシウム137、家族や親戚に配りましたカーニバルの際にはこの光粉を異称に取りつけ、衣装を光らせようと考えていました。。

21日~業者の妻の体に異変が!病院に受診するも食物アレルギーと診断される

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21日~23日、業者の妻に嘔吐と下痢の症状があらわれました。妻は病院を受診しましたが、医師には食物アレルギーだと診断されました。

妻は動くことができず、実母が地方からやってきて、彼女の看病をしました。

その後も多数の人に「セシウム137」が触れられる

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その後もせしうむセシウム137は業者の従業員や家族、さらに速家族へと次々に触れられ、多くの人が被曝してしまいます。

さらに、業者の従業員がさらに鉛を求めてゴイアニア放射線病院に侵入し、残っていた遮蔽装置300㎏を盗み出しました。

光る粉の危険性に気づいた業者の妻が、線源容器を手に保健当局事務所へ

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業者の妻は光粉に触れたものが次々に症状を発症していることから原因はこの粉であるということに気付き、従業員とともに解体工場から線源容器を持ち出し、保健当局事務所へ向かいました。

医師は妻を熱帯病病院へ

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保健当局事務所に線源容器を持って行った妻は、事務所の医師にこの粉の危険性を説明しました。しかし、事務所の医師は線源容器を庭に放置し、妻と従業員を熱帯病病院に向かわせます。

すでに熱帯病病院では妻と似た症状の患者が数人受診しており、妻もその他の患者と同様に流行の熱帯病だと診断されます。

しかし、別の医師は一連の患者の症状は放射線皮膚炎ではないかと疑うようになり、別の医師も相談を受けていたことから、妻の持ってきた線源容器の中身は放射性物質なのではないかと疑われました。

29日8時、放射線皮膚炎を疑った医師が保健当局事務所へ

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29日8時、ゴイアニアにいた放射線医学専門家の医師に連絡が届き、線量計を持って線源容器が保管されている事務所に向かいました。

線量計は事務所の前で振り切れ、故障だと思った医師は再び代替の熱量計を持ってきましたが、再び線量計は振り切れました。そして、医師は測定できないほどの放射源がそこにあるということに気が付きます。

同日12時、業者の元へ!汚染が発覚し周辺住民が避難

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29日12時、事務所の医師に話を聞いた放射線医学専門家の医師は妻の業者の解体工場に向かい、そこでも線量計で測定しようとしました。

しかし、周囲はすでにどこも針が降り切れるほどの汚染状態だった為、周辺の住民に避難するよう呼びかけ、住民たちは避難しました。

249人もの被爆者を出した

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避難した周辺住民たちは市内のオリンピックスタジアムに隔離され、計11万人がホールボディカウンターでの計測を受けました。

その結果、249人が放射能に被曝していることが認められ、除染を受け、重傷者は海軍病院に入院しました。

ゴイアニア被曝事故発覚から収束まで

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ゴイアニア事故は最終的に4人の死者を出し、249人もの被爆者を出しました。放射能はあらゆる場所に残っていた為、汚染除去作業が行われます。

事態が発覚してから収束するまでの流れをご紹介します。

ゴイアニア被爆事故での死者は4名に

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ゴイアニア被曝事故では、業者の妻、業者の兄の娘、従業員の2人、合計4人が死亡しました。

業者の妻はセシウム137の近くにいる時間が長かったため、業者の兄の娘はセシウムに触れた手で食事をして内部被曝、従業者の2人は作業のために部品に多く増えていた為、被曝して亡くなってしまいました。

無くなった4人の遺体が入れられた棺桶は鉛で覆われ、コンクリートで作られた墓に埋葬されました。放射線照射装置を盗んだ2人は死亡はしなかったものの、右腕や指の切断をするほどの放射線障害が残りました。

汚染除去作業・建物の解体

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放射線による汚染は人だけでなくセシウム137を取り出した泥棒の家、業者の家、工場などにも放射線を残しました。

そのため、汚染除去作業だけでなく、汚染が確認された建物は解体が行われました。

表土の入れ替えを行う

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放射能の汚染は建物だけでなく、地域の土にも影響を与えています。そのため、汚染された表土は入れ替えられられました。

しかし、現代の珠順で考えると、この作業は不十分だと考えられています。

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