きのこたけのこ戦争とは?ついに終結?国民総選挙の結果は? おもしろ

きのこたけのこ戦争とは?ついに終結?国民総選挙の結果は?

歴史に残る長期戦争と言えばフランスとイギリス王国間の100年戦争が有名ですが、「きのこたけのこ戦争」も現在まで40年近く続く内戦です。勝敗の結果が出ようが、第三勢力が仲介しようが、未だ和解の道は見えてきません。海外の反応や色々な画像で戦争の経緯を解説します。

目次

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きのこたけのこ戦争とは?

ThePixelman / Pixabay

そもそも「きのこたけのこ戦争」とは、どんな戦争なのでしょうか。

「きのこの山」か「たけのこの里」のどちらが美味しいかという論争

1975年明治製菓が5年の歳月をかけて発売した「きのこの里」は、チョコレートとクラッカーを組み合わせた可愛いチョコスナックで、味はもちろん和風のネーミングや緑色の色調主体のパッケージも大変好評でした。

それから4年後の1979年、明治製菓はチョコレートとクッキーを組み合わせた斬新なデザイン「たけのこの里」を発売しました。それが引金となり両者のファンの間で、どちらが美味しいかという論争が始まりました。

当初は地域限定の論争が各地で起きる程度で、それが何度も波のようにくり返されていました。それが20世紀末よりインターネットの普及により、瞬く間に論争が全国規模となり本格的な内戦の様相を呈して来ました。

2001年には明治が便乗し、売り上げ回復に成功した

21世紀が近付くにつれ、チョコスナック界のフラッグシップである「きのこの山」と「たけのこの里」も、何度かパッケージを刷新したり、イチゴ味を加えたりしましたが、徐々に売上は低下していきました。

2001年東京ディズニーシーのオフィシャルスポンサーになった明治が、論争に便乗して「きのこ・たけのこ総選挙」キャンペーンを開催しました。選挙で、きのこ党とたけのこ党との論争を再点火しました。

総選挙に合わせた新パッケージの商品を打ち出したキャンペーンは、激しい選挙戦の結果たけのこ党が勝利しました。この選挙で明治は「きのこの山」と「たけのこの里」の売上回復に見事成功しました。

長年続いた戦争は2018年の「国民総選挙2018」により終結を迎えた

明治は2001年の総選挙後も、02年「きのこの山100万人党員募集」キャンペーン、09年「きのこ・たけのこあなたはどっち派?」キャンペーンを実施する傍ら、商品ラインアップを充実させていきました。

勝敗よりも売上回復と商品の認知度アップを担う明治のキャンペーンが不定期に実施されてきましたが、やがて両党から改めて白黒をつけたいという機運が高まり、18年に再度総選挙を行う事になりました。

嵐の松本潤さんが演説するCMで「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」の開催が発表され、新たな戦いの火蓋が切られました。気になる結果ですが、またしてもたけのこ党の勝利となりました。

「たけのこの里」勝利の一因はイチロー?

今回の総選挙で「たけのこの里」が勝利した一因に、有名なアスリートからの支持が寄与しています。その1人が女子レスリングの吉田沙保里選手です。吉田さんは自身のツイッターで、たけのこ党だと表明しています。

もう1人が、メジャーリーガーのイチロー選手です。イチローさんが出演している、サントリービール「プレミアムモルツ」のCMの中で、たけのこ党を支持しています。

実際のCMはイチローさんにインタビューする形式で、その中の質問の1つが「きのこ派ですか、たけのこ派ですか?」でした。その答えが「たけのこかな」だったので、たけのこ党が大いに勢いづく要因となりました。

男性・熊本県人は「きのこの山」好き、若年層・鹿児島県人は「たけのこの里」好き

スマートフォンのアンケートアプリを使って、「きのこの山」と「たけのこの里」の支持層などを詳細に分析した結果が出ています。総選挙のTwitterを分析した結果も出ていますので合せて紹介しましょう。

全体としてはやはり「たけのこの里」が優勢でしたが、男性だけの結果を集計すると「きのこの山」が優勢となりました。また年齢別では若年層がより「たけのこの里」を支持していました。

2018年総選挙の5月時点のTwitterを分析した結果、「たけのこの里」優位は明白ながら、「きのこの山」は熊本県で特異的に支持されており、「たけのこの里」は鹿児島県などで人気が高い結果が出ました。

「きのこの山」と「たけのこの里」の味はほぼ同じ

明治が発売しているチョコスナック「きのこの山」と「たけのこの里」ですが、その形状と、チョコレートとの組み合わせがクラッカーかクッキーかの違いが生み出す食感が、大きな差となっています。

食べ方、楽しみ方のアイデアが色々と出ていますが、両者の味についてはほぼ同じなのです。チョコレートの量が多いのは「きのこの山」ですが、食べてしまえば味の差はそんなに無いといえます。

つまり、どちらも美味しいということになります。

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きのこたけのこ戦争の歴史

ここで改めて「きのこたけのこ戦争」の歴史を紐解いてみましょう。

1975年、明治製菓がきのこの山を発売する

板チョコ全盛時代に明治製菓の大阪工場で「アポロチョコ」が生産されました。製品の売行きがイマイチだったため、工場設備を有効活用するための試作品が「きのこの山」の原型でした。

アポロチョコにクラッカーの柄が付いた格好の試作品から、5年近い年月の間に改良に改良を重ねた結果、現在の形が完成しました。1975年、満を持して「きのこの山」は発売されました。

新たなチョコスナックと言うセグメントで、「きのこの山」は発売されるや急速に人気を獲得していきました。可愛らしい形と斬新なパッケージも、商品のヒットに大いに貢献しました。

1979年、たけのこの里の誕生により戦争がはじまる

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「きのこの山」の発売から4年後の1979年、明治製菓はあえて新しいチョコスナック「たけのこの里」を発売しました。たけのこの形のクッキーをチョコレートでコーティングした商品で、直ぐに人気が出ました。

こだわりは形だけではありません。コーティングしているチョコレートが、ミルクとビターの2層になっているのです。独特のクッキーの食感とチョコレートの美味しさが絶妙と評判になり、ファンが増えて行きました。

「たけのこの里」の発売からしばらくすると「きのこたけのこ戦争」が各地で始まりました。そして「きのこの山」のファンと「たけのこの里」の支持者は1歩も譲らず、自己アピール合戦を展開して行きました。

1987年にはすぎのこ村が発売されたがすぐに打ち切りになる

チョコスナックブームが一息ついた1987年、明治製菓はこのセグメントへ第3弾を投入して再び市場を活性化しようとします。その名も「すぎのこ村」と言い、杉の木をイメージした商品です。

「すぎのこ村」は、ビスケットの幹にクラッシュアーモンドを混ぜたミルクチョコレートをコーティングした商品でした。最初はCMの効果もあり、売行きは好調で期待されましたが、徐々にペースダウンしました。

やはりきのこやたけのこと違って杉では、食品のイメージじゃ無かったのかもしれません。残念ながら90年に入ると市場から消えて行きます。しかし92年「ラッキーミニ」と名を変えてしぶとく生き残りました。

きのこの山は20種類以上の限定商品を発売、一方たけのこの里は若年層から支持される

現在までに「きのこの山」は約30種類もの色々な味の限定商品を発売したり、全国7地域で限定商品を企画・販売しています。主力商品と言えども、ファンを飽きさせない工夫をしっかりしています。

「きのこの山」という息の長い商品を、常に第一線で活躍させるための工夫の1つが、これらの限定商品なのです。

一方「たけのこの里」は、女性や若い世代に大変人気があります。有名なアスリートからも支持を取り付けて、より一層人気を強固にしました。また種類は少ないですが限定商品も販売されています。

2018年、公式の「国民総選挙2018」により長年の戦争は終結した

2001年の総選挙において「たけのこ党」勝利で決着がついたかに見えましたが、その後「きのこ党」が復権ための活発なキャンペーンを展開した結果、この戦争は終りが見えなくなりました。

そこで明治は「きのこの山たけのこの里 国民総選挙2018」の実施を決定しました。選挙委員長には嵐の松本潤さんを起用し、約半年間の選挙期間を使った大々的な商品PRを実行しました。

投票結果は「たけのこ党」が693万1220票を集めました。「きのこ党」の獲得票数676万1773票を、16万9447票上回って勝利しました。これで約38年間に渡る戦争は終結したはずでした。

きのこたけのこ戦争の今までの勝敗結果

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ここからは、現在に至るまでの「きのこたけのこ戦争」の勝敗結果を見て行きましょう。

2001年「きのこ・たけのこ総選挙」【たけのこの里の勝利】

「きのこの山」か「たけのこの里」かの論争に便乗した明治製菓が打ち出したキャンペーンが「きのこ・たけのこ総選挙」でした。「きのこ党」、「たけのこ党」を名乗り、好きな党に投票することになりました。

お笑いコンビの、ナンチャンがきのこ党党首、ウッチャンがたけのこ党党首となって、それぞれ投票を呼びかけました。投票総数は100万票以上で、結果は55%の支持を集めた「たけのこ党」の勝利でした。

しかし敗北を認めないきのこ党は、翌年「追い越せたけのこの里、きのこの山100万人党員キャンペーン」を展開し、復権を目指しました。

2005年、明治が過去の調査結果を公表【たけのこの里の勝利】

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2005年、実際はどちらが売れているかを、直接明治製菓に問い合わせた記事によると、僅差ではあるものの「たけのこの里」の方が多く売れているとの回答がありました。特に若年層の支持が原動力のようです。

ここでも「たけのこの里」が勝利しています。

2010年、米Amazonのレビュー数【きのこの山の勝利】

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海の向こうでも明治のチョコスナックは人気があるようです。2010年の時点で、米国Amazonのレビュー数では「きのこの山」が12に対して、「たけのこの里」はわずか3でした。

「きのこの山」のレビュー内容は殆どが最高評価の5つ星で、アメリカでの人気の高さが分かります。Amazonでの売上順位も「きのこの山」が常に「たけのこの里」を上回っています。

アメリカでは「きのこの山」が勝利しました。

2013年、Yahoo! Japanキーワード検索数【きのこの山の勝利】

2013年、Yahoo! Japanの検索ガイド「検索から見える県民性」の中で、都道府県別の検索数から、「きのこの山」と「たけのこの里」のどちらが多く検索されているかを調査しています。

結果は「きのこの山」の圧勝でした。全国で「たけのこの里」の方が多かったのは、青森県、秋田県そして佐賀県の3県のみでした。検索数だけで人気が有るか無いかを計れませんが、一つの指標になります。

2013年の都道府県別の検索数では「きのこの山」が勝利しました。

2014年、ReceRecoでの購買データ分析【たけのこの里の勝利】

スマートフォンの無料家計簿アプリ「ReceReco」の購買データから、「きのこの山」と「たけのこの里」のどちらが売れているのかを調査した結果が2014年に公表されています。

この調査では、「きのこの山」33%に対して「たけのこの里」67%と、倍以上の差で「たこのこの里」が圧勝しています。地域別で見ても、北海道から沖縄まで全域で「たけのこの里」が勝っています。

年代別の分析では、やはり40歳未満で「たけのこの里」が圧勝しており、全体を引っ張っています。2014年の購買調査では「たけのこの里」が勝利しました。

2016年、スプラトゥーンのフェスマッチ【たけのこの里の勝利】

2016年6月、任天堂のインクを地面に塗り合う対戦アクションゲーム「スプラトゥーン」の第15回フェスは、「アナタはどっち派?きのこの山vsたけのこの里」と銘打って実施されました。

まれに見る激戦となりましたが、結果は僅差で「たけのこの里」が勝利しました。

第三勢力としてアルフォートが現れて話題に

ところで、スプラトゥーンのフェスが発表された後、twitterでは第三勢力が台頭してきました。それがブルボンの「アルフォート」で、チョコレートとビスケットを組み合わせたチョコスナックです。

一時的にツウィート数で「きのこの山」や「たけのこの里」を抑えて、トップに立つほど話題になりました。

2018年、スプラトゥーン2のフェスマッチ【きのこの山の勝利】

2018年8月、任天堂のニンテンドースイッチ対戦アクションゲーム「スプラトゥーン2」の第13回フェス、「アナタはどっち派?きのこの山vsたけのこの里」が開催されました。

今回は、僅差で「きのこの山」の勝利となりました。

2018年「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」【たけのこの里の勝利】

2018年約38年間の内戦を決着させるため、「きのこの山たけのこの里 国民総選挙2018」が開催されました。前述の通り選挙委員長には嵐の松本潤さんを起用、両党はマニフェストをしっかりアピールしました。

きのこ党のマニフェストでは「愛」を全面的に押し出し、たけのこ党は「夢」を掲げて選挙戦を戦いました。結果は、たけのこ党が693万1220票を集めて勝利しました。

新党「どっちも党」も出馬、双方の和解・発展を目指した

2018年の選挙では2大巨党以外に、新党「どっちも党」も参戦しました。「どっちも党」は、きのこの山・たけのこの里両者の和解と発展を党是にした新党です。

新党ながら223万8204票を集め健闘しましたが、結果を受けて解党しています。

きのこたけのこ戦争のお互いの主張は?

「きのこの山」「たけのこの里」ファンには、それぞれ支持する理由があります。両者の言い分を見てみましょう。

たけのこの里支持者の主張

何と言ってもクッキーとチョコレートの一体感が良い事、クッキーのしっとりサクサク感がたまらない事、チョコレートの量が絶妙で口溶けがよい事、食べ応えがある事、大人っぽい感じがする事です。

きのこの山支持者の主張

一番は形が可愛い事、持ちやすく手が汚れない事、手軽に楽しめる事、チョコレートとクラッカーが分離している事、二つの食感を楽しめる事、チョコレートのボリュームがある事、クラッカーが絶妙の塩味である事です。

どちらでもない派の主張

どっちも美味しいので、ムキにならなくてもよいのではと言う人たちもいます。それぞれの良さがあるので、その時々で食べ分けて楽しめばと提案しています。明治の販売戦略にのせられるのはごめんと言う意見です。

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