「星をみるひと」とは?面白いクソゲー?理不尽すぎる仕様まとめ! おもしろ

「星をみるひと」とは?面白いクソゲー?理不尽すぎる仕様まとめ!

たくさんの「クソゲー」と評され埋もれてしまったゲームの中で、迷彩(?)をはなつファミコンソフト「星をみるひと」をご紹介します。評価は散々なのですが、ストーリー・BGMに関しては高評価、一部マニアに強烈な支持を受けているのです。

目次

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「星をみるひと」とは?現在でも愛されるクソゲー?

現在も一部マニアに支持されているという「星をみるひと」はどんなゲームなのでしょうか。

「星をみるひと」は、HOT-Bから発売されたファミコン用ソフト

1993年まで存在していたゲームソフト制作会社・HOT-Bから、1987年10月27日に発売されたファミコン用ソフトです。

システムやBGMはよかった?ゲームバランスや操作性が悪くクソゲーに

シナリオの世界観、BGMの評価高い作品ですが、ゲームバランス、操作性が悪いという問題ありの「クソゲー」の烙印をおされています。

発売前の注目度・話題性の高いソフトでもあったのですが、実際ゲームを進めるとあまりにも難易度が高いため、各種媒体でネタにされています。

「星をみるひと」は「かりう」等の謎のひらがなセンスでも話題に

NeuPaddy / Pixabay

「星をみるひと」のひらがなセンスも話題の一つです。例えば、「かりう」「とれろ」「にゅうえあ」「くらっと」などです。

その中でも「かりう」はプレーヤーの頭を悩ませる物で、強烈な印象を残しているようです。敵が「かりう」という物体を投げつけてきて、これを喰らうと「麻痺」して病気になってしまいます。

麻痺を回復する術がないゲームなので全員麻痺したら全滅、ゲーム終盤まで麻痺には悩ませられることになります。

その後「STAR GAZER」や「ロマンシングステラバイザー」等のリメイクも

「クソゲー」と烙印を押されながらも「星をみるひと」は一部ゲーマーに強烈な支持があり、異彩を放っています。

有志でこのゲームをリスペクトした「STARGAZAR」という同人ゲームが生まれました。さらに「STARGAZAR」に影響を受け「ロマンシングステラバイザー」が作成されます。(2015年)

この「ロマンシングステラバイザー」は「フリゲ2015あなたが選ぶ今年のフリーゲーム」13位、中々の評価を得ています。

「星をみるひと」のストーリーのあらすじは?説明書にしか説明がない?

未来のある場所に「みなみ」という少年がいて、彼は自分が誰か、ここがどこかもわかりません。しかし彼を目の敵としている敵の存在がいきなり襲い掛かってくるのでした。

この世界は都市の管理をコンピュータで行っており、そのコンピュータは居住者たちの心の中までも干渉し、絶えずマインドコントロールしています。ですが、その洗脳が出来ない存在がいました。

主人公は特殊な能力を持つ者として、世界を救うというあらすじです。あらすじは説明書でしか調べられませんので、説明書なしの中古ソフトを購入したら、インターネットで検索する必要があります。

未来のある場所に、「みなみ」という少年がいた。彼には、そこがどこかも自分が誰なのかも分からなかった。

しかし、彼を目のかたきにおそいかかるものたちがいる。 メカニックなロボット・軍隊であるガードフォース・攻撃本能しかない異様な生物・ 超能力者狩りをするデスサイキックたちが、彼を見つけるといきなり攻撃してくるのだった。 なぜなら彼は超能力者であるから。・・・・・・・・・・・・・

彼らのいる巨大都市“アークシティ”では、その都市の管理を“クルーⅢ”と呼ばれるコンピュータが行っていた。 “クルーⅢ”は、より完全な都市管理のため居住者の心の中まで干渉していて、 わずかでも、都市に有害な心がめばえた居住者に対して絶えず矯正を行っていた。このシステムをマインドコントロールといい、その効力は“クルーⅢ”自身の存在も忘れさせるほど強かった。

しかし、ごく一部の人々にはマインドコントロールがきかないのがわかった。そこで、“クルーⅢ”は、その人達を“サイキック”となづけてサイキック狩りをはじめた。 サイキックは、捕らえられアークシティに連れ去られた。そこに、取り残された4人の子供がこのゲームの主人公である。

(引用:Stardast Rain – The 7th Style)

「星をみるひと」の脚本が鴻上尚史というのはデマ?

RPG「星をみるひと」のシナリオを書いたのは鴻上尚史さんとツイッターに拡散されていたようです。

「いや、これは俺じゃないんだよ」とTwitterで鴻上尚史さん本人がはっきり否定しています。

鴻上尚史さんは日本を代表する劇作家・演出家です。テレビ、ラジオでもよく出演されています。

「星をみるひと」をやってみた人のレポート・レビューは?

geralt / Pixabay

「星をみるひと」をプレイした人のレポート・レビューをまとめるとスタートから酷評でツッコミどころ満載のようです。

いきなり最初から戦闘が始まり、全滅からスタートするという展開が何が何だかわからない、バグなのか街がどこにあるかわからない(理由があるようですが。)などスタートから苦しいという評価です。

「星をみるひと」の理不尽な仕様は意図的?「マニュアルプロテクト」説?

現在はチュートリアルとしてゲーム中でプレイの方法を学べますが、当時のファミコンソフトの容量には限界があるため、プレイの方法は説明書・ソフトの箱を見て学ぶのが一般的でした。

中古販売によるメーカーの利益損失対策で「説明書・箱も捨て本体だけ売る」という流れを阻止する「マニュアルプロテクト」としての機能を兼ね備えていたといわれています。

この「マニュアルプロテクト」を逆手にとっているという説もあります。ですが、当時の背景から、開発者の能力に限界があったのは言うまでもないでしょう。

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もはや面白い?「星をみるひと」の理不尽すぎる仕様まとめ!

理不尽といわれたポイントは後述のとおりです。

①主人公はいきなりフィールドマップに放り出される

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開始直後から突然フィールドマップに放り出されます。このスタートに困惑するプレイヤーが続出したことでしょう。

②最初に向かうべき街が超能力で隠れている

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驚きの②つ目ですが、最初に向かうべき街が「超能力で隠れている」という話の設定により、フィールド上に街が表示されていないのです。

普通のRPGなら街や城がはっきりわかるように表示されているものですが、このゲームは街を探すことからです。

HPなど回復できるポイントがこの街にしかないこのゲームは、街に気が付けなければ敵との戦いでゲーム展開が出来ません。

③町中での移動速度が遅いためNPCに話しかけにくい

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歩行速度の遅さも指摘の一つです。1マス移動するのに1秒近くかかるという速度のため時間がかかります。

革命的シューティングゲーム「グラディウス」「エグゼドエグゼスクラス」のような動きの重さがあり、街中のNPCに追いつくのにやっと、話しかけるのもやっとという遅さです。

④序盤にも出てくる敵が強すぎる上に逃げるコマンドがない

最序盤でも強力な敵「ふっかつしゃ」「さらまんど」が出現します。まさか初っ端から最強レベルのEPSを使われたり、謎の「かりう」を投げつけてきたりと、早くから大ピンチ連続なのです。

こちらが5ターンくらいで全敵を倒すとしたら、相手側は3ターンでこちらのHPを0に出来るというくらいの力の差で、初期から敵との強さの差が大きいです。行動選択を間違うとすぐ全滅してしまいます。

普通のRPGなら「逃げる」というコマンドがあるのですが、このゲームにそのようなコマンドはありません。さらには、間違えてコマンドを選択した時のキャンセルバックも出来ないため非常に注意が必要です。

⑤「かりう」を投げられると病気になり何もできなくなる

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「さらまんど」など、敵が投げてくる「かりう」を受けるとステータスが「びょうき」となり、戦闘中には一切の行動が出来なくなります。(この時点で実質的死亡です。)

この「かりう」で受けた病気を治療するEPSはあるのですが、仲間の1人だけが習得するのみで、その仲間が「かりう」を受けてしまうと手の施しようがありません。さらに覚えるのも終盤です。

物語が進めば「くらっと」という薬を入手できるようになりますが、戦闘中には使えません。結局しばらくの間「かりう」に悩みながらプレイしなければならなくなります。

⑥すばやさのステータスが意味を成さない

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前述で「にげる」というコマンドがないことを説明していますが、なぜかステータスに「すばやさ」が表示されているので批難が集まっていたのは言うまでもありません。

このステータスの意味はなんなのかと、疑問に思う方が多いようです。

⑦HPの1桁目が表示されない謎の仕様

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戦闘時のHPの1桁目が表示されないためわかりにくく、プレイヤーを混乱させています。例えば156のHPであれば、「15」といったような表示です。なぜなのか疑問を抱く人は多いようです。

⑧フィールド移動やてれぽーと失敗でたどり着く場所が予想外

「にげる」というコマンドがないこのゲームの唯一の戦闘離脱手段は、ESP「てれぽーと」です。

主人公のレベルがある程度上がって覚えてしまえば、戦闘の離脱が可能になる訳ですが、テレポートが失敗すると辿り着く場所が予想外で驚きをかくせないところに飛ばされているそうです。

⑨「IDかーど」が高価すぎる上にお助けキャラもノーヒント

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中盤以降にドアを開けるために「IDかーど」という道具が必要となります。この道具、最強クラスの装備品並みの値段なのです。それ以上の値段の「IDかーど」もあるとか、その上使い捨てです。

このカードをタダでくれるお助けキャラは存在するも、気づかずプレイしてしまいます。ノーヒントのため、まじめにお金を貯め続けてしまう人プレイヤーが多いといいます。

⑩武器を買う順番を間違えると詰む

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お手頃な価格の武器を購入し、レベル上げの進め方はRPGの基本的な進め方なのでしょうが、このやり方だとゲームが詰むことがあるといいます。どういう事なのでしょうか。

攻撃ダメージ計算法です。武器でのダメージは、レベルと武器の攻撃力で決まり、また、相手の防御力によってダメージが減ります。敵の強さは3段階で、1段階上がるだけでも相当変化があります。

自身のレベルが低く、弱い武器だと全くダメージが当たらず、敵を倒せないのでお金も稼げなくなるのです。結果「詰み」という展開で終わってしまいます。

⑪パスワードシステムが変

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ゲーム内の会話はアルファベットとひらがなだけであるのに対し、パスワードは特殊記号も使用されており、入力に時間がかかります。

パスワードを入力しゲーム再開しても、前回の状態が正しく再現されません。所持金・経験値は簡略化「くすりのもと」は削除されます。

アイテム数によっては「BOMB」が所持品に増えたり、削除されたりと不明な点が多いです。「じゃんぷ」で登録したワープ先もリセットされます。データ保存がなっていません。

理不尽さがよくわかる動画

前述で述べた操作速度、街の場所を探す面倒な時間ロスのことも納得いく動画です。

システムがクソだといえど、このゲームに対するプレイヤーそれぞれのコメントが意外に多いですね。

困ったら頼ろう!「星をみるひと」の攻略サイトは多数

理不尽な展開の連続により、攻略本がないと詰むといわれる「星をみるひと」の攻略サイトは、多数存在しているようです。

攻略本がないと、実質的に『歩く』『死ぬ』の2種類だけと評した文献があるのも頷けます。攻略本の内容を確認しなければ、ゲームを進めることが出来ないような内容が確認出来ます。

「星をみるひと」のエンディングは?物語の真相とは?

未完成品をそのまま世に出したかもしれないと言われるほど「クソゲー」のレッテルを貼られた「星をみるひと」は、物語の真相も謎の点が多いのです。

「星をみるひと」はエンディングの分岐でラスボス戦闘なしのバッドエンドもある?

3パターン存在するようです。他のRPGと違う点はラスボス戦闘なしであるということ、運命は「イルカ」が握っています。

バッドエンドは「たたかう」の選択をした場合です。突然、戦いにに負けて全滅したというエンディングに突入しゲーム終了という展開になります。

その他選択肢は、「あくあにすむ」「のこる」です。どれを選択しても画面は同じ、ただメッセージが変化だけです。

「星をみるひと」には未使用のエンディングがある?

容量不足や開発時間の不足で、最終ボスとの戦闘が省かれているという噂があります。そうです、未使用のエンディングがあるのです。

強制バッドエンドでは、ラスボスと戦って負けるという内容が出てくるのですが、そのメッセージが戦って勝ったという内容のメッセージが出るというバグもあるようです。

これは4つ目のエンディングデータがROM内に残っていたためとされています。

「星をみるひと」の物語の真相は「あいね」と「どな」にある?

ゲームを進めるのも難易であると同時に、ストーリーもわかりにくいこのゲームの核心にせまってみましょう。ラスボスが求めていたのは「てれぱす能力」ではないかといわれています。

自分達と対話が出来る存在を、遺伝子改造しながらテレパス能力者を作っていたのですね。でもこの作戦は失敗続きで世界が混乱したということでしょう。

遺伝子改造により成功したのは「あいね」であり(ドイツ語であいねは「1」を意味=望まれた一人ではないか)失敗作が「どな」その失敗作は廃物利用されて、主人公達の敵として現れたのではないでしょうか。

「星をみるひと」のその後は?

「クソゲー」とレッテルを貼られていてもリメイク作品も発売されるなど、存在感があった「星をみるひと」ですが、数年後、制作会社が経営難によりピンチに陥ります。

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