【三菱銀行人質事件】梅川昭美の生い立ち、角田美代子との関係は? 社会

【三菱銀行人質事件】梅川昭美の生い立ち、角田美代子との関係は?

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梅川は切断された耳を口にいれ「まずい」と吐き出した

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切断された耳を受け取った梅川昭美は、なんとその耳を自分の口に入れると「まずい」と言いながら吐き出したそうです。猟奇的な異常行動を繰り返す事で、梅川は完全にその場を支配する事に成功したのでした。

耳を切断された行員は一命を取り留めた

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この耳を切断された男性行員は、事件解決後に緊急治療を受け何とか一命を取り留めています。この一連の英雄的行動はのちに賞賛されています。

男性の右肩は銃撃によって完全に破砕されており、肩から二の腕にかけて人工骨が入れられました。手術後も摘出不可能となった散弾12発が体内に残ったままその後の人生を送っています。

三菱銀行人質事件の詳細【警察の対応と人質の解放】

凄惨な状況が繰り広げられる三菱銀行北畠支店でしたが、その外側では事件解決に向けて警察が方策を練っていました。ここからは三菱銀行人質事件での警察の対応や数人の人質が解放された経緯を見ていきます。

警察は梅川と電話ができるようにホットラインを設置

警察はまず、犯人梅川昭美とコンタクトを取るための方法を考えます。本部を設置した銀行2階の事務室から、1階の梅川につながる直通のホットラインの電話を設置したのでした。

それまでは、警察からのコンタクトに一切応えようとしなかった梅川昭美でしたが、この内線のホットラインによって警察との直接対話に応じるようになります。

外からはパトカー113台、警官644名が銀行を包囲した

この時点で外にはパトカー113台、警官644名が北畠支店を包囲し、ありが這い出る隙間もないほどの包囲網が敷かれていました。

また、銀行から半径1キロにわたって規制線が引かれ、交通は完全に遮断されていました。その上で警察はシャッターに密かに穴を穿ち、内部の状況把握に努めて図面の作成などを行なっています。

夜になると梅川はサーロインステーキとワインを要求

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事件発生から数時間が経過したその夜、梅川昭美はこのホットラインを通じて、捜査本部に「サーロインステーキとワインを差し入れろ」と要求してきています。

捜査本部はこの要求を直ちに許可します。空腹は犯人の神経を研ぎ澄まさせ、凶暴化もさせるので人質に危険が及ぶ可能性があるが、腹を満たしてやれば気が緩むかもしれないという判断からでした。

警察は食事に睡眠薬を入れることを検討していた

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同時に、現地本部ではこのステーキに液体睡眠薬を塗り込み、梅川昭美を眠り込ませてしまおうという作戦も提案されます。現地本部は実際に睡眠薬を取り寄せ、幹部が実際に試食するなど検討しています。

しかし、いざ試食をしてみると、ピリピリとした刺激味を感じるために、この作戦は中止となっています。

梅川は用心深く食事は全て人質に毒味させた

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さらに、梅川は差し入れられた食事にかなりの警戒心を示し、用心深く全ての食事と飲み物をまずは人質に食べさせて毒味をさせるという方法を取っていました。

この用心深さではとても食べ物に睡眠薬を混入させる作戦が成功する見込みはなく、この作戦は中止せざるを得ませんでした。

午後9時半酷い風邪をひいていた女性行員が解放された

その他、警察側は同時に人質の食事としてカップラーメンを差し入れていますが、これに対して梅川は何故か「栄養がない!」と激怒し、代わりとしてサンドイッチを差し入れさせています。

そして、それから少し経過した午後9時半頃に、ひどい風邪をひいて体調を悪化させた女性行員の1人が解放されています。

1月27日深夜2時76歳男性が解放

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さらに、日付が変わった1月27日の深夜2時頃、人質の76歳の男性も解放しています。これは、トイレに行かせて欲しいとこの男性が申し出た際に梅川が男性の年齢を聞き解放する事を決めたそうです。

このように梅川昭美には、問答無用で殺人を犯す残虐性と、子供や老人、病人や妊娠中の女性など弱い立場の人間に対しては優しさを見せる人間性の両面が奇妙に共存していたのでした。

ラジオの差し入れが遅いと発砲し流れ弾で男性行員2人負傷

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深夜、梅川昭美は自ら電話で現地本部に「階段下に置いた要求書通りのものを差し入れろ」と要求してきます。

梅川の言った通り階段の下には紙が置かれそこには「ラジオ、アリナミンA、カルシウム、人質の食事、暖房をもう少し強くしろ」などと書かれていました。

そして、このラジオの差し入れが遅かったことに腹を立てた梅川は、またしても猟銃を発砲し、この時の流れ弾が男性行員2名を負傷させています。

午前8時前客の41歳女性、その後57歳の元刑事が解放

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27日の午前8時前には、さらに当時41歳の女性客が、そのすぐ後に当時57歳の男性客が解放されています。この57歳の男性客は、実は元大阪府警捜査一課の刑事でした。

この男性客の人質は、自分が元警官だとバレれば必ず射殺されると思い、職業を聞かれた際には大工だと偽っていたそうです。マスコミの取材に対して「生きた心地がしなかった」とコメントしています。

三菱銀行人質事件の詳細【母親の説得】

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警察は梅川昭美が全く隙を見せないことに焦りを感じていました。何より情報が全く不足しており、事件発生から丸1日近くも立てこもっている犯人が何者かさえわからなかったのです。

梅川昭美の身元が発覚したきっかけとなったのは、事前に強盗の共犯を持ちかけられていた梅川の知人が名乗り出た事でした。これにより犯人が梅川昭美であることが発覚したのでした。

梅川の知人の男は、梅川に高齢の母がいることや梅川がかなりの母親想いである事を警察に伝えます。警察は、この母親に梅川を説得させようと試みます。

10時半梅川の母親などが説得に表れるが梅川が電話を切り失敗

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大阪府警はすぐに梅川昭美の実母に連絡を取り、府警のヘリコプターを引田町に飛ばし、迎えに行かせています。

その後、現地本部に到着した梅川の母と父の弟(梅川の叔父)はすぐにホットラインを使って説得を試みますが、梅川がすぐに電話を切ったため失敗に終わっています。

母親の書いた手紙が梅川の元へ届けられた

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その後も、何度か警察は母親に説得させようと試みますが、梅川はその度に激昂「お袋に電話させたら人質を殺す」とまで言っています。

警察は電話が無理なら手紙はどうかと考え、母親に便箋を渡して手紙を書かせています。警察は梅川に連絡を取り「お袋さんが電話がダメならせめて手紙を渡したいと言っているから受け取ってくれんか」と伝えます。

そして、その他の差し入れのついでという形でこの母親の手紙が梅川昭美の元へと届けられたのでした。

母親からの手紙を読んだ後、人質にトイレの使用を認めた

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この母からの手紙は、ほとんど平仮名の拙い文字で書かれたものでした。梅川昭美はこれを人質の女性行員に読ませています。

「お母さんが来ていますのよ。朝のてれびで知ったのですが、おまえどうしたことをしたのです。いま、でんわをかけてもらったけど、なんですぐきってしまったのか。いまそこにいるおかたを、わけをはなして、母上のたのみですから、ゆるしてあげてください。早くだしてください。母上のたのみです。母より」

(引用:梅川昭美の母からの手紙)

梅川はこの手紙をきっかけにして自分の過去の経歴などを語って聞かせています。この母親の手紙がどういった心境の変化を促したのかはわかりませんが、この後に梅川は人質にトイレを使用する事を許可しています。

ただし、1人20秒間だけというもので1秒でも遅れたら誰かを射殺するという厳しい内容でした。

銀行にあった500万円で借金の支払いをすよう命じる

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また、梅川昭美は、男性銀行員の1人に銀行からなんとかこの状況から500万の借金を合法的に返す方法はないか?と尋ねています。また、お袋に遺産として500万円渡したいとも要求します。

銀行員は内心「そんな方法はあるわけがない」と思いながらも「銀行から融資する形にすればどうか?」と提案します。梅川はその提案を入れ、男性行員の1人に500万円を借金相手の元に持っていくよう命令します。

この男性行員は命令に従って警察や銀行上層部にも話を通して承諾を取り付けています。

午後1時半弁当の差し入れと引換に24歳の女性客を解放

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1月27日の午後1時半頃、梅川は弁当の差し入れを要求、33人分の弁当を差し入れさせています。その引き換えとして24歳の女性客を解放しています。

午後3時前梅川の借金返済の為に男性行員がハイヤーで出発

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午後3時前、梅川昭美の要求した500万円の借金返済のため、男性銀行員の1人が手配されたハイヤーに乗って出発しています。

午後4時頃にこの行員から「予定通りに金を配っている」との連絡が入っています。ちなみにこの時の金は事件解決後に法律上無効として警察に回収された上三菱銀行に返されています。

午後3時半19歳女性、3人の負傷した男性行員を解放

午後3時12分頃、梅川はリポビタンD3本の差し入れを要求、それと引き換えに19歳の女性客を解放しています。

さらに午後3時半頃には、耳を削がれた男性行員を含む3人の負傷者(いずれも男性行員)を人質から解放しています。

これは別の男性行員らの「怪我人だけでも解放してやってくれ」との必死の訴えに梅川の心が動かされたためだとされます。

午後5時25歳の人質客を解放

さらに、その日の午後5時の少し前には鉄工所所員の当時25歳の男性客解放しています。梅川はこの男子客を人質の中で最も気に入っており「〇〇ちゃん」と親しげに呼んでいたとされます。

午後6時梅川に気がつかれずに隠れいていた客が脱出

支店内には、梅川が把握されないまま、応接室や地下の貸し金庫室、カウンターの影などで身を潜めていた来店客が複数名いました。

午後6時頃には応接室にいた2名が、6時45分頃にはカウンター影に隠れていた50代の主婦がそれぞれこっそりと脱出することに成功しています。

三菱銀行人質事件の詳細【犯人・梅川の射殺と事件の終幕】

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籠城が丸2日間に及び、ようやく梅川昭美にも疲れが見え始めました。1月28日、ついに「三菱銀行人質事件」は解決に向けて動き始めます。ここでは、犯人梅川の射殺と事件の終幕までを見ていきます。

1月28日トイレにきた行員に警察が「突入する際に合図をする」と伝言

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1月28日に入り、警察はいよいよ佳境に入ったと判断し、内部に忍び込んだ警察官が1階のトイレに用を足しに来た男性行員に「間も無く突入する、その時は身を伏せろ」と伝言しています。

午前8時頃、警察から協力を依頼されていた男性行員が警察に梅川の隙を伝言

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梅川に借金返済を命令され、一時銀行を出ていた男性行員はその時に警察から突入作戦への協力を依頼されていました。

男性は梅川がだんだんと注意散漫になっている事に気がつき、トイレを訪れた際に「今回はチャンスがあると思う、合図するのでよろしく」と潜入していた警官に伝えています。

警察に合図を送り機動隊・零中隊が突入

そして、午前8時41分頃、この男性行員は、梅川が新聞を読みながら居眠りをし猟銃から手を離した瞬間を確認、掌をこっそりと上下させて合図を送ります。

この合図を受け、大阪府警第二機動隊の零中隊(特殊部隊SATの前身部隊)の7名の隊員が一気に突入を開始します。

機動隊・零中隊が8発発砲し3発が梅川の頭、首、胸に命中し死亡

零中隊の突入隊員7名は人質たちに「伏せろ!」と叫ぶと梅川に向けて拳銃を一斉に発砲、8発中3発が梅川の頭と首、胸などに命中しています。

倒れた梅川はすぐに担架で運び出され、病院に緊急搬送され緊急手術を受けますが、その日の午後5時43分に死亡が確認されています。

梅川は人質に自分の服を着せ弾を抜いた銃を持たせていた

梅川はこの時、人質に自分の服を着せ、銃弾を抜いた散弾銃をその人質に持たせて自分の影武者に仕立て上げていました。

自分はその人質の服を着用し警官隊突入の隙をついて「人質解放や!」と叫び混乱に紛れて逃亡を図るという計画を立てていました。しかし、これは事前に警察に見抜かれていたため失敗に終わっています。

梅川は読書家だった?自宅からは様々なジャンルの書籍600冊が見つかる

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その後の取り調べにより、梅川昭美がかなりの読書家であったことが判明します。

梅川昭美の自宅からハードボイルド小説を始め、知識書や哲学書、偉人の伝記、趣味だった猟銃に関する本や健康本など様々なジャンルの本が600冊以上見つかっています。

記憶力が高く39名の人質と顔、姓名を覚えていた

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また、梅川は過去に借金取り立て業を副業にしていた事があり、人の名前や顔を記憶する能力に長けていました。

そのため、この時の39名の人質の顔や姓名、さらに職業からその生い立ちに至るまで事細かに正確に記憶していた事が解放された人質の証言で明らかになっています。

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