上申書殺人事件の概要は?死刑執行を延長するための告発だった? 社会

上申書殺人事件の概要は?死刑執行を延長するための告発だった?

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被害者男性は完全に焼き尽くされ身元確認が困難な状態だった

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この事件に関して、後藤良次からの告発を受けて茨城県警は捜査していますが、焼却炉を調べても遺体が完全に焼き尽くされて一切残っていないため、身元の確認すらも困難な状態でした。

この事件により三上は億単位の金を手に入れた

そして、どういうカラクリか三上静雄はこの事件の結果億単位の金を手にしているとされています。

三上静雄が起こしたその他の犯罪の方法から推測すると、この犠牲者男性所有の不動産物件を自分名義にして処分したという事でしょうか。

証拠不十分により三上は不起訴になっている

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この「石岡市焼却事件」に関しては、被害者の遺体が発見できないどころか、被害者の男性の身元すら特定できない状況だったため、三上静雄はこの件に関しては証拠不十分で不起訴処分になっています。

三上静男が関係した事件は?②「北茨城市生き埋め事件」

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続いては、後藤良次が告発した2件目の殺人事件「北茨城市生き埋め事件」についてです。

北茨城市生き埋め事件の概要は?

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「北茨城市生き埋め事件」は埼玉県大宮市に住む資産家の男性を三上の所有する山間部の土地に穴を掘って生き埋めにして殺害し、その資産家男性が所有していた広大な土地を奪い取り売却し多額の利益を得た事件です。

「北茨城市生き埋め事件」の概要について詳しく紹介していきます。

1999年11月三上が埼玉県の資産家男性を拉致

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「北茨城市生き埋め事件」は1999年11月下旬に発生したとされます。「石岡市焼却事件」から1ヶ月も経っていない頃後藤良次は三上静雄からある話を持ちかけられたそうです。

埼玉県大宮市に広大な土地を所有する資産家男性がいる、この男性は80歳近いが身寄りがなく、失踪したとしても誰も不審に思わない、この男性を殺害しこの土地を奪い取ってしまおうという話でした。

1999年11月の中旬頃、後藤良次は三上静雄と男性を紹介した不動産ブローカーと共に、この男性を市営駐車場に呼び寄せ、そこで暴行を加えて気絶させ、車のトランクに入れて拉致します。

北茨城市の三上の所有地で穴を掘って生き埋めにする

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手足をロープで縛られ、口に猿轡をかまされた男性は車のトランクに入れられたまま、北茨城市の山間部にある三上静雄の所有する土地へと連れて行かれます。

その土地は雑草が腰の高さまで茂った広大な原野でした。その場所に着いたのは18時頃だったそうで、あたりは既に真っ暗だったそうです。

三上静雄と後藤良次らは、原野の適当な場所を車のヘッドランプで照らし、1メートル半四方、深さも1メートル半ほどの穴を掘ります。そこに男性を放り込み上から土をかけて生き埋めにして殺害します。

資産家男性の土地は一旦三上の名義になった後に売却

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その後、三上静雄は資産家男性の土地を奪い取るため、男性と年恰好の似た男をダミーに仕立て上げ保険証や印鑑登録を取得し、その後土地の所有件を三上静雄に移すことに成功します。

そして、それからほとんど日をおかずに、事前に売却先に決めていたというある不動産業者に土地を売却し多額の金銭を得たのでした。

この事件で三上は7000万円を手に入れた

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後藤良次の告白によれば、この時の土地売却によって、およそ7000万円ほどの利益が出たそうです。その金額は事件の共犯者全員で山分けしています。

その内訳は犠牲者の男性を連れてきた不動産ブローカーに2100万円、後藤良次に1200万円、事件に協力した後藤良次の旧友に500万円などで、残った3000万円ほどが三上静雄の懐に入ったとされます。

この男性は身寄りが無かった為本人と断定が出来なかった

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その後の捜査により、この被害者男性は特定されましたが、後藤良次が告発した場所からこの男性の遺体は発見されませんでした。これは三上静雄が警戒して遺体を掘り起こし、別の場所に移したと見られています。

さらに、この男性は天涯孤独の身の上であり、身寄りが1人もいなかったために例え遺体が見つかったとしてもDNA鑑定などでの遺体がこの事件の被害者と証明する事が難しいという問題がありました。

この事件も証拠不十分で不起訴となった

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こうした理由から、事件が実際に起こっており、それに三上静雄が深く関与している事がほぼ証明されているにも関わらず、この「北茨城市生き埋め事件」においても三上静雄は証拠不十分として不起訴処分となります。

三上静男が関係した事件は?③「日立市ウォッカ事件」

後藤良次が告発した3件目の事件は「日立市ウォッカ事件」です。この事件には犯行が長期間に及んだことで多くの証拠が残っており、3事件の中で唯一三上を加害者として立件できた事件でした。

日立市ウォッカ事件の概要は?

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「日立市ウォッカ事件」は多額の借金を背負った男性を拉致監禁状態に起き、高額の生命保険をかけた上で病死に見せかけて殺害、多額の保険金をだまし取ったという事件です。

「日立市ウォッカ事件」の概要について詳しく紹介していきます。

2000年7月以前から借金のあった男性を日立市内の事務所に軟禁

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「日立市ウォッカ事件」は2000年7月頃に発生しています。被害者となった男性は、多額の借金を抱えて首が回らなくなっていた上に、重度の糖尿病を患って入退院を繰り返していました。

自宅には借金取りが連日押しかけており、その状況に追い詰められたこの男性の家族が、三上静雄の商売仲間の男性に相談。三上静雄に任せてこの男性に保険金をかけ殺害してしまおうという計画が持ち上がります。

依頼を受けた三上静雄はゆっくりと病気に見せかけてこの男性を殺害しようと考え、この男性を水戸市内にある事務所に連れ込んで軟禁状態に起きます。

被害者男性は茨城県阿見町でカーテン経営者の社長だった

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被害者となったこの男性は当時67歳で、茨城県阿見町で内装装飾業を営む社長で、主にカーテンや絨毯を取り扱っていたため仲間内からは「カーテン屋」と呼ばれていました。

経営者の娘は日立市でインテリアショップを経営していた

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経営者の娘は日立市でインテリアショップを経営してはいませんが、娘を含むこの家族(被害男性、男子の妻、男性の娘、娘の旦那)は4人で阿見町のインテリアショップ(内装装飾業)を経営していました。

娘の会社の経営が悪化し娘は6000万円の負債を抱えていた

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娘の会社ではなく家族経営でしたが、被害者ら家族の経営するインテリアショップは経営状況が悪化し、事件発生時点で、総額6000万円もの負債を抱えていました。

父親が生命保険に加入していたが保険料の支払いが困難になった

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被害者となる父親は高額な生命保険に加入していましたが、経営の悪化のために、その保険料の支払いすら困難な状況にあったとされています。

娘の夫が知人の不動産会社に相談し紹介されたのが三上だった

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こうした危機的な状況にあって、共同でインテリアショップを経営していた被害者の娘の夫が知り合いの不動産会社経営の男性に相談します。

この相談した男性は実は、後藤良次が告発した第一の事件で遺体を処理するための焼却炉を三上静雄に提供した男性でした。そして、この男性がこの家族に三上静雄を紹介する事になるのです。

被害者の妻、娘、娘婿が三上らに保険金殺人を依頼

そして、被害者の妻や娘、娘婿の3人が現状の借金地獄から抜け出すため、三上静雄に被害者男性を殺害する保険金殺人を依頼する事になったのです。

「借金の相談」という名目で毎日大量の飲酒を強要させられた

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三上静雄は、家族が黙っていれば時間がかかっても絶対にバレないと考え、じっくりと時間をかけて被害者男性を殺害する計画を立てます。

男性は「借金の相談」をするという名目で三上静雄の所有する日立市の一軒家に軟禁状態に置かれ、後藤良次とその舎弟らに毎日大量の飲酒を強要されるようになります。

被害者は糖尿病と肝硬変を患っていた

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三上静雄が被害者男性に大量の飲酒を強要させたのは、この男性が重度の糖尿病を肝硬変を患っていたためでした。

三上静雄はこの男性をアルコールの過剰摂取によって徐々に体を弱らせ、糖尿病を再発さらに悪化させて死亡に追い込もうと考えていました。また、急性アルコール中毒で死亡しても構わないとも考えていたようです。

被害者の体調悪化を狙い1ヶ月大量の酒を飲ませる

そして、三上静雄はそのまま被害者の体調の悪化を目論み、1ヶ月にわたって連日大量の酒を飲ませています。この酒を強要する行為は後藤良次とその舎弟の3人の4人で行なっています。

この時、被害者男性を軟禁していた一軒家には、なんと被害者男性の妻や娘夫婦も様子を見に訪れていたそうです。

なんとその時被害者の家族らは「迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」と後藤良次らに対して頭を下げたのだそうです。これによって、後藤良次は家族もこの男の死を望んでいると確信したそうです。

8月三上の自宅でウォッカを無理矢理飲ませ殺害

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そして、8月3日彼らはついにこの男性にとどめを刺す事を決めます。なんと三上静雄の自宅へとこの男を連れて行き、そこで焼酎などを大量に飲ませたそうです。

この時男性が「やっぱり死にたくない。家に帰りたい」と言い始めたため、後藤良次らはスタンガンを押し当てたり切断した電気コードを頭に押し付けたりなどして男性に「ヤキを入れる」などしたそうです。

その様子を面白がった三上静雄も虐待に参加、酒の棚からアルコール度数98パーセントのウオッカを持ち出し、後藤良次の射程に男を押さえつけさせ、口にそのボトルを押し込んで無理やり飲ませ殺害したそうです。

遺体を七会村の林道に遺棄

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三上静雄は「やはり自宅で死なれては困る」と言いだし、被害男性を水戸市の事務所へと移動させる事が決まります。そしてその移動中、午前3時半頃に被害者男性は完全に死亡したとされます。

事務所に遺体を運び込んだ三上静雄らは、そこで遺体を冷水につけるなどして死亡推定時刻を遅らせるなどの工作や遺体の口にホースで水を流し込み、胃の中のアルコールを洗浄するなど証拠隠滅も図っています。

その後、遺体を笠間市方面、国道50号線を脇の林道に入った七会村付近の道路上に遺棄しています。その付近に被害者の車を放置し、わざと身元がわかるようダッシュボードに男性の運転免許証をいれたそうです。

8月15日に遺体が発見されるが「事件性なし」と処理された

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その後被害者男性の遺体は8月15日に発見されていますが、警察は自殺か行き倒れと判断し「事件性なし」として処理されています。これだけの行為を受けながら犯行は発覚しなかったのです。

被害者家族は保険会社から1億円の生命保険を手にした

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被害者男性の遺体が事件性なしと判断されたため、被害者家族は約1億円(後藤良次の告発によると8000万円)の保険金を手にしています。

大部分の保険金は三上によって山分けされることに

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そして、その保険金のほとんどは三上静雄の手に渡っています(事件後被害者の家族の供述から6800万円ほどが支払われたとされる)その金額は三上によって後藤らと山分けされる予定でした。

しかし、この事件直後に後藤良次らが別事件(宇都宮監禁殺人)で逮捕されてしまったため、この時の報酬(1人あたり2000万円の約束だった)が後藤良次らに渡ることはありませんでした。

この時の報酬を三上静雄が1人で懐に入れた事が、後藤良次が一連の事件の告発を決意する理由となったとされています。

上申書殺人事件として唯一刑事告訴された事件となった

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後藤良次が告発した3件の凶悪殺人事件の中で、唯一この「日立市ウオッカ事件」だけが三上静雄を加害者として刑事告訴する事ができた事件となりました。

後で詳しく述べますが、三上静雄は事件の裁判で無期懲役の判決を受けています。もしも他の2件の事件でも告訴する事ができていたのならば、三上静雄の刑はもっと重いものとなったのは間違いないと言われています。

後藤良次が逮捕されるきっかけとなった宇都宮殺人事件とは

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続いては、後藤良次が逮捕されるきっかとなり、三上静雄とともに犯した「上申書殺人事件」を告発する遠因ともなった「宇都宮殺人事件」についても詳しく紹介します。

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