日本や海外で起きたジェットコースターによる衝撃事故まとめ

安全が保障された状態でスリルを味わうことができるジェットコースター。しかし、過去にはあのディズニーランドを含めて様々な遊園地で、ジェットコースターの事故が発生しているのです。日本国内や海外で起きた、ジェットコースター事故について紹介していきます。

ジェットコースターの事故が起きる確率はどれくらい?

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ジェットコースター事故が起こると大々的に報道されることも多く、ジェットコースターは危険という印象を持たれがちです。しかし、実際に事故が起こる確率は交通事故の4万分の1と言われています。

そのため事故に遭う確率というのは非常に低く、特に日本のものは安全管理が行き届いていることから、基本的には安心して楽しめるアトラクションと言えます。

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日本で起きたジェットコースター事故まとめ

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世界的に見ても高い安全性を誇ると言われる、日本の遊園地のアトラクション。しかし高いホスピタリティで知られる東京ディズニーリゾートでさえ、ジェットコースター事故は起きています。

ここでは、日本国内で起こったジェットコースター事故を16例紹介していきます。

【千葉】東京ディズニーシーの「レイジングスピリッツ」

2012年5月、東京ディズニーシーの人気アトラクション・レイジングスピリッツで、安全バーが下がらないままま出発、男性客が軽傷を負うという事故が起こりました。

バーが上がったまま発車したことに驚いた男性客は、慌てて降りようとして軌道の脇に転落。右足に打撲を負いました。

レイジングスピリッツは東京ディズニーリゾートのアトラクションで唯一、360度回転する軌道を取るため、出発後は安全バーが一切動かないという特徴があり、この特性によって起きた事故でした。

【千葉】東京ディズニーシーの「スペースマウンテン」

東京ディズニーランドのスペースマウンテンでは、1984年と1987年に死亡事故が起こっています。これはアトラクションの故障ではなく、それぞれ乗客の心筋梗塞と脳溢血が原因でした。

また死亡事故では無いものの、これとは別に1986年にスペースマウンテン内で部品が落下してくる事故が起こり、乗客にぶつかり軽傷を負わせるという事故も起きています。

【後楽園】東京ドームシティのジェットコースター部品落下事件

2010年10月、東京ドームシティのアトラクション・サンダードルフィンで、走行中の車両からボルトが落下、下を歩いていた女児にぶつかって軽傷を負わせるという事故が起こりました。

国土交通省の検査によると、ボルトにかかる横方向の負荷への考慮が設計上不足していたとのことで、金属疲労が原因であったと結論付けられています。

【後楽園】東京ドームシティの「スピニングコースター舞姫」

スピニングコースター舞姫は、2011年まで東京ドームシティで運営されていた360度回転式のマッドマウスと呼ばれるタイプのジェットコースターでした。

撤去された原因は、2011年1月に安全バーがロックされていない座席がある状態で出発し、当該座席に座っていた34歳の男性が転落をして死亡したためで、業務上過失致死の疑いで警察も調査に乗り出しました。

この事件を受けて東京ドームシティはスパ施設であるラクーアを含めて、およそ半年間に渡って全館営業を中止。2011年6月から営業を再開しました。

【群馬】軽井沢おもちゃ王国の「ドラゴンコースター」

2012年、軽井沢おもちゃ王国にあるアトラクション、ドラゴンコースターから小学6年生の男児が転落。腕の骨を折るという重傷を負う事故が起こりました。

この事故の原因は腰部分で固定していたシートベルトが緩かったためと見られており、3週目で男児の体がシートベルトから抜けて転落したと考えられています。

なおドラゴンコースターは親が同伴する場合に限り2歳から利用可能とのことで、現在も運行しています。

【栃木】小山ゆうえんちで従業員がジェットコースターにはねられ死亡

1971年8月、独特のCMが話題を呼んでいた栃木県の小山ゆうえんち内で、アルバイトスタッフであった16歳の男子高校生が財布を拾おうとしてジェットコースターにはねられるという事故が起きました。

高校生は全身を強く打ちつけられて死亡。その後、2003年にも同遊園地内の別のアトラクションで機器の誤作動により負傷者が出る事故が起こっています。

小山ゆうえんちは2005年に経営不振により閉演しており、現在遊園地の跡地はおやまゆうえんハーヴェストウォークというショッピングモールが運営されています。

【山梨】富士急ハイランドの「ええじゃないか」

2007年11月、富士急ハイランドにあるジェットコースターの1つ、ええじゃないかで、営業終了後に点検作業を行っていた男性従業員が突然動き出した車両に挟まれるという事故が起こりました。

従業員は車両とレールの間に胴を挟まれて、内臓に損傷を負うなど重傷を負っています。

【山梨】富士急ハイランドの「高飛車」

2016年3月にも富士急ハイランド内のアトラクション、高飛車で地上40mの時点で一時停止したまま車両が動かなくなり、7分間乗客が不安定な状態に置かれるという事故が起こりました。

急速落下する前の一時停止をするポイントで、停止を解除することができないというアクシデントが起きたとのことで、手動で作業員がブレーキを解除することで運転再開。

怪我人も出ずに済み、ブレーキのパーツを取り換えなどをしたうえで、事故から80分後には高飛車は通常運転されました。

【山梨】富士急ハイランドのええじゃないかボルト落下事件

2012年4月、富士急ハイランドのええじゃないかにおいて、今度は走行中にボルトが車両から外れて地上75mの地点から落下するという事故が発生しました。

この結果、外れたボルトがアトラクションの下にいた女性にぶつかって、額を切る軽傷を負わせることとなりました。

この事故の原因は金属疲労によるものとされ、ええじゃないかでは事故以前にも同じ部分のボルトが折れていたこともあるため、予見可能な事故であったと指摘を受けました。

【大阪】首切断?エキスポランドの「風神雷神II」

日本国内で発生したジェットコースター事故の中で、最も凄惨な現場となったのが2007年5月に大阪エキスポランドの風神雷神Ⅱで起こった事故でしょう。

この事故では走行中の6両編成のジェットコースターの2両目が突如脱線をして、2両目の先頭に乗っていた19歳の女性が鉄柵に頭部を打ち付けて即死、他19名もの重軽傷者を出すに至りました。

死亡した女性に関しては、柵に頭が打ち付けられた勢いで、頭部が地上に落下したという目撃談も多数上がりました。この件の後にもエキスポランドは事故を起こし、客足は激減。2009年に閉園しています。

【大阪】USJの「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドのバックドロップ」

2018年2月、ユニバーサルスタジオジャパンのハリウッド・ドリーム・ザ・ライドがバックで運行中に乗客35名を乗せたまま停止、そのまま動かなくなるという事故が起こりました。

この事故はアトラクション内についている多数のセンサーの1つが正常に作動していないことが確認されたため、安全装置が作動したことが原因とされます。

緊急停止から30分後に安全確認が完了し、従業員の誘導の元、乗客は全員無傷の状態で降車することとなりました。

【大阪】USJの「ザ・フライング・ダイナソー」

USJでは2018年5月に、ザ・フライング・ダイナソーというアトラクションでも車両が緊急停止し、乗客64人がなんと2時間近く宙吊りの状態で取り残されるという事故が起こりました。

停止の原因はモーターのトラブルであったと言いますが、救助に2時間もの時間を要したことから、被害に遭った乗客からは「死ぬかと思った」「足の感覚がない」という訴えが相次ぎました。

最終的にコースターの脇から乗客は順次救助され、怪我人はいなかったという報告です。

【大阪】USJの「ジュラシックパークザライド」

2013年にUSJのジュラシックパークザライド内で、神戸大学の学生らがボートを故意に転覆させるなどの迷惑行為を行い、アトラクションを休止させるという事故が発生しました。

この学生たちは自ら起こした事故の様子をネットにあげて武勇伝として自慢、当然ながらUSJからはパークへの出入り禁止の厳重処分が下されました。

ジュラシックパークザライドでは2019年7月にも、一時的に運行中の船が停止するという事故が起きていますが、これは浮遊物などにセンサーが反応した結果の緊急停止であったようです。

【三重】ナガシマスパーランドの「シャトルループ」

事故の多い遊園地という不名誉な称号を得ている、長島スパーランド。2013年2月にはシャトルループを営業時間外に試運転していたところ、乗車した男性従業員が転落して怪我を負うという事故が発生しました。

この時には総勢14人の作業員が動作確認のためにシャトルループに搭乗していましたが、落下したのは最後尾の車両にいた1名のみで、安全装置のロックが完全に掛かっていなかったことが原因と考えられます。

【三重】ナガシマスパーランドの「スチールドラゴン2000」

2003年8月、ナガシマスパーランドのスチールドラゴン2000で、走行中の車両の車輪88個のうちの何と半分が相次いで落下するという大規模な事故が起こりました。

この事故では乗客1名とアトラクションの下にいた客1名に落下した部品がぶつかり、重傷を負わせました。

事故の原因は1ヶ月前に行われた定期点検の際に、業者が不要な部分にまで車両の部品を取り付けたためと考えられています。事故後は長らく運休状態でしたが、2006年9月より運転を再開しています。

【三重】鈴鹿サーキットの「ブラックアウト」「マッドコブラ」

鈴鹿サーキットにあったアトラクション、ブラックアウトでは2007年に走行中に安全バーで体を強く圧迫されたことが原因で、小学4年生の女児が胸の骨を骨折するという重傷を負う事故が起こりました。

この件を受けてブラックアウトは2008年に撤去されており、同施設内にあったマッドコブラも事故が起きたため、2003年の9月に撤去されました。

世界で起きたジェットコースター事故まとめ【アメリカ編】

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アメリカでもジェットコースター事故は数多く起こっており、死亡者が出る程の大規模な事故も少なくありません。ここでは、アメリカで発生したジェットコースター事故から8例を紹介していきます。

ディズニーランドカルフォルニアの「ビッグサンダー・マウンテン」

2003年9月、カリフォルニア州にあるディズニーランドで走行中のビッグサンダーマウンテンが脱線、乗客の男性が打撲による内出血で死亡するという事故が起こりました。

この時に同車両に乗っていた10人の乗客も、重軽傷を負いました。事故の原因はディスにーランド側の設備整備の不良と安全点検の見落としにあるとされ、過失によって起きた事故と考えられています。

そのため亡くなった男性の親族はディズニー側に慰謝料を求めて裁判を行い、これに勝訴して5000万円の慰謝料を受け取っています。

ディズニーランドカルフォルニアの「スペース・マウンテン」

1979年8月、カリフォルニアディズニーランドで、スペースマウンテンに搭乗中の女性が体調不良を訴えたものの、従業員のミスでそのまま2週もアトラクションに乗りっぱなしになるという事故が起こりました。

この結果、当該女性は昏睡状態に陥り、一週間後に死亡しています。そのため、適切に降車させていれば彼女は助かったのではないか?との疑惑が浮上したのです。

しかし調査の結果、彼女は元々心臓に腫瘍があり、それが脳に異動したことによる急逝と判断されたことから、ディズニー側には過失がなかったということになっています。

キングズアイランドの「サン・オブ・ビースト」

2006年7月、アメリカのオハイオ州にある遊園地、キングズアイランドにある世界一の高度を誇る木製コースター、サン・オブ・ザ・ビーストで、コースの亀裂が原因とみられる事故が起こりました。

この事故では複数の乗客が走行中に体に不自然な衝撃を受けたことを訴えており、打撲など軽症や呼吸困難などに陥った人が多くいたそうです。

幸い脱線という大事故には至りませんでしたが、この亀裂はサン・オブ・ザ・ビーストの構造上発生が避けられないものという結論となり、アトラクションは無期限で運行停止となりました。

ダリエンレイクの「ライド・オブ・スティール」

ダリエンレイクのテーマパークにあるアトラクション、ライド・オブ・スティールで、2011年7月、退役軍人の男性が走行中の車両から投げ出されて死亡するという事故が起こりました。

このコースターに安全に乗るための条件として、遊園地側は「安全装置を適切に装着するために、脚があること」を求めていましたが、死亡した元軍人の男性には両脚がありませんでした。

しかし男性は義足をつけないままコースターに乗車したことから安全バーは全く意味をなさず、150フィートの高さから落下して命を落としたと言います。

ラグーンアミューズメントパークの「リトル・ファイヤー・ドラゴン」

アメリカ、ユタ州の遊園地ラグーンアミューズメントパークコのアトラクション、リトル・ファイアー・ドラゴンは、上の写真の通り子供でも乗れるジェットコースターです。

1989年、6歳の少年がリトル・ファイアー・ドラゴンの走行中に立ち上がってしまい、安全バーの隙間から体が浮いて、車両の外に投げ出されるという事故が起こりました。

発車してすぐに転落したためにスピードも出ておらず、すぐ後ろに落ちるだけの軽傷で済んだのですが、運悪く後続車がそこに突っ込んできたことから、少年は亡くなっています。

シックスフラッグズの「バッドマン ザ・ライド」

2008年6月、アメリカのジョージア州にあるシックスフラッグス・オーバー・ジョージアで、17歳の少年がバットマン・ザ・ライドという人気アトラクションにはねられて死亡するという事故がありました。

少年は警告標識を無視してフェンスを乗り越えてジェットコースターのレール内に侵入、そこへ時速80kmで車両が突っ込んできて衝突。頭部が切断されて即死であったと言います。

コニーアイランドの「サイクロン」

アメリカのニューヨーク州、コニーアイランドにあるルナパークという遊園地には、サイクロンという1927年から運転されている歴史のある木製ジェットコースターがあります。

このサイクロンは現在も運転されているのですが、これまでに20代の乗客の男性と男性従業員が走行中の事故で死亡しており、2007年7月にも50代の乗客男性が事故に遭いました。

男性はサイクロンを降車してから指先などに麻痺を感じるようになり、検査をしたところ脊髄を骨折していたことが発覚。その数日後に、合併症で他界しています。

シダーポイントの「ラプター」

2015年8月、アメリカオのハイオ州にあるシダーポイントで、ラプターというジェットコースターのレール内に侵入した男性が走行中の車両にはねられて、死亡するという事故が起こりました。

ラプターは最高で時速90kmで走るとされ、男性と衝突した時の詳細な状況は不明であるものの、相当の速度が出ていたと予想されます。

世界で起きたジェットコースター事故まとめ【その他編】

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イギリスや中国といった国々でも、ジェットコースター事故は発生しています。ここでは、海外で発生したジェットコースター事故から5例を紹介していきます。

【イギリス】バタシーパークの「ザ・ビッグ・ディッパー」

ロンドンに1951年に開園した、市民の憩いの場でもある公園、バターシー・パーク。そのバタシー・パークの一角に造られた遊園地に存在したのが、木製コースターのザ・ビッグ・ディッパーでした。

人気の高いアトラクションであったザ・ビッグ・ディッパーですが、1972年に、走行中コースの頭頂部で車両を支えるケーブルが切れて勢いよく地面に落下、あたりが血の海になるという大惨事を起こしました。

この事故では乗客のうち子供5名が死亡、13名が重軽傷を負い、世界の遊園地で起こった事故の中で最悪レベルのものの1つとして語り継がれています。

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