横浜バラバラ殺人事件とは?犯人、動機は?犯人の一人は今も逃亡中?社会

横浜バラバラ殺人事件とは?犯人、動機は?犯人の一人は今も逃亡中?

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池田は映画『アメリカン・ギャングスター』の主人公に憧れていた

池田容之はアメリカ合衆国で製作された犯罪映画『アメリカン・ギャングスター』に登場する麻薬王に、憧れを抱いていた事を供述しています。

麻薬王となった人物は1から麻薬ビジネスを始め、莫大な財産を築き上げました。警察なども賄賂によって買収し、恐れる物は何もないといった状態にまでなっていた人物です。

麻薬王に憧れているという事は裁判の供述で述べており、麻薬王の最後は悲惨なものだったという、自身と重ねるような供述もしていました。

近藤に覚醒剤密輸に誘われ「神に選ばれた」と思った

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麻薬王に憧れを持っていた池田容之にとって、麻薬の密輸・密売グループを指揮して大金を手に入れていた近藤剛郎はまさに憧れの人であり、誘われた時は「神に選ばれた」と感じたそうです。

その後も近藤剛郎の信頼を得ようと必死に働いていたため、池田容之が犯罪グループの中で運び屋のリーダーとして選ばれたのです。

恐らく近藤剛郎も池田容之が自分を崇拝している事に気づいており、裏切る事はないと考え手先として利用していたのだとされています。

池田は近藤の依頼を受けることで犯罪組織の中の地位を得ようとしていた

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池田容之は運び屋のリーダーとして、犯罪組織の中ではすでに他の人間より高い地位にいましたが、さらに信頼を得て近藤剛郎の相棒のような形になりたいと考えていました。

そのため近藤剛郎から殺人の依頼を受けた時も、すんなり了承し犯行に及びました。池田容之はこの事件を信頼を得られる上に、被害者から現金も奪えるチャンスと考えていたのです。

横浜バラバラ殺人事件の判決

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横浜バラバラ殺人事件の裁判は裁判員制度によって横浜地方裁判所で行われました。主犯格の池田容之は結果的に自供した事で殺人事件の犯人として逮捕されましたが、時間の問題だったとされています。

残忍な殺害方法でその後もバラバラに切断して遺棄、隠蔽しようとした凶悪性が判決に考慮されています。裁判に入廷した池田容之は長く伸びていた髪を丸刈りにして、白いジャージ姿でした。

主犯格の池田は9つの罪に問われた

池田容之が問われた罪は以下に記載してある9つとなりました。池田容之は全面的に犯行を認めています。

強盗殺人、殺人、死体損壊、死体遺棄、逮捕監禁、覚せい剤取締法違反、関税法違反、公務執行妨害、傷害 事件名 横浜沖バラバラ強殺事件

(引用:NEVERまとめ)

2010年10月14日横浜地方裁判所は覚醒剤密輸事件について有罪を言い渡した

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2010年10月14日横浜地方裁判所は、覚醒剤密輸事件について有罪の部分判決を下しました。部分判決にしたのは、裁判員制度によって選ばれた裁判員の負担を減らすためとされています。

11月4日公判で池田は殺害動機を「私利私欲の為」と述べた

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池田容之は裁判員の「どこで道を外れたのか」といった質問に対し、「私利私欲の為」と答えています。「周囲の人の影響ではない」とも述べており、自分の意思で犯行に及んだ事を供述しています。

弁護側は近藤からの指示で殺害し従属的な立場であったことを強調

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弁護側は池田容之は近藤剛郎から指示を受けており、従属的な立場であったため逆らう事が出来なかったという事を強調していました。実行したのは池田容之でしたが、立場的に仕方なかったという旨を述べています。

検察側は殺害の残忍性から「死刑は免れない」ことなどを強調

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検察側は犯行の残忍性を強く述べ、遺族も厳しい処罰を望んでいる事、極刑にすべきだという事を強調していました。また今までにはない異例の訴え方で、裁判員らに極刑の判決を下す事を促しました。

裁判員に向けて「このような被告が死刑にならないなら、今後わが国で死刑判決はあるのか」と異例の問いかけで論告を結んだ。

(引用:NEVERまとめ)

判決は「永山基準」に沿って行われた

池田容之の判決は死刑を判断する基準となっている「永山基準」に沿って行われました。「永山基準」とは永山則夫元死刑囚の裁判において、最高裁が1983年に示した死刑適用の基準です。

犯人の様々な点を考慮して、死刑以外の選択肢の余地がない場合、やむを得ず死刑という選択が許されるといったものです。

11月10日残虐性、悪質さなどから死刑を求刑

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2010年11月10日に池田容之は犯行の残虐性や悪質さから、横浜地方検察庁によって死刑を求刑されました。16日に判決公判が開かれ、池田容之は求刑通りに死刑判決を下されました。

遺族も極刑を強く望んでいる事を述べました。特に被害者の婚約者は、非常に強く極刑を望んでいるという事を述べています。

裁判員裁判における死刑求刑は2件目

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この死刑求刑は裁判員裁判において2件目で、耳かき店員殺害事件と呼ばれる事件以来の事でした。別名新橋ストーカー殺人事件とも言われる1件目では、最終的に犯人は無期懲役となっています。

裁判員を務めた男性は「すごく悩み何度も涙を流した」と会見で述べた

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裁判員制度によって裁判員を務めた男性は「すごく悩み何度も涙を流した」と死刑判決後の記者会見で述べました。凶悪犯による猟奇的な犯罪に対して、裁判員に大きな負担がかかる事がはっきり分かる場面でした。

他の裁判員も目の前にいる池田容之に対して判決を求刑するという事に、大きな精神的負担がかかったと言っています。

池田は「控訴はしない」と伝えたが弁護士に説得された

池田容之は死刑判決を受け入れ「控訴はしない」という考えを伝えていましたが、弁護士の生きて償う方が辛いといった何度にもわたる説得により、控訴する事を了承しました。

裁判で池田容之は最初表情を変えず、淡々と質問を返していましたが、遺族が死刑を望む発言をした際には涙を流し「遺族の生の声が反省するきっかけとなった」と述べています。

その後死刑は怖いがでなければ意味がない、といった死刑を受け入れるような発言もしています。この発言に極刑を望む事は変わりないが、印象が変わったという声も上がっています。

2010年11月29日判決を不服をして控訴

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11月29日に死刑判決を不服として、弁護側が東京高等裁判所に控訴しました。池田容之本人は説得されたため、控訴する事を了承しましたが、やはり死刑を望んでいるような様子だったとされています。

2011年6月16日池田が控訴を取り下げ死刑が確定

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弁護側によって控訴され第二審が行われる予定でしたが、2011年6月16日に池田容之本人によって控訴が取り下げられました。弁護側は控訴取り下げは無効と申し立てていましたが、最終的に死刑が確定しました。

裁判員裁判で初めての死刑確定となった

裁判員裁判で死刑判決が確定したのはこの事件が初めてとなり、裁判員制度によって選ばれた裁判員の精神的ストレスなどを心配する声が多く上がりました。

横浜バラバラ殺人事件におけるその他の加害者への判決

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横浜バラバラ殺人事件における主犯格は池田容之と近藤剛郎でしたが、共犯者も遺体遺棄を手伝ったり監禁の手助けをしていました。

事件の関与が浮上した共犯者は逮捕され、判決下されましたがその判決の結果は軽すぎるのでは、と世間では言われています。

凶悪事件に主犯ではなくとも関わった犯人たちの判決結果をまとめています。

宮原直樹、伊吹真吾、三田恭志郎が逮捕される

横浜バラバラ殺人事件に関与していたとされる滋賀県在住の宮原直樹、伊吹真吾、三田恭志郎の3人が逮捕されました。3人の犯行動機はお小遣い稼ぎというもので、実行犯の池田容之に従っていました。

3人は遊び仲間で滋賀県から遊びに来ていた所、事件の手伝いを誘われ、お金がもらえるからと簡単に了承しました。3人の役割は遺体の運搬・遺棄や見張り、ホテルやレンタカーの手配といったものでした。

被害者とは面識はなかった

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宮原直樹、伊吹真吾、三田恭志郎の3人は池田容之同様被害者と面識はなく、特に怨恨などはありませんでしたが、金のため抵抗なく事件の共犯者となりました。

事件に誘われたのも、元々そのようなタイプの人間だと池田容之が考えたためとされています。自身と同じような人間を誘い込んだのでしょう。

遺体の遺棄を手伝ったことで逮捕された

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3人は遺体をレンタカーに積み、横浜沖まで運搬し遺棄したとされています。遺体切断には関与していないと供述しており、運搬と遺棄については認めています。

他には3人で交代しながら見張りをしていたり、ホテルやレンタカーといった必要なものを揃える役割も担っていました。

3人は懲役3年執行猶予5年

宮原直樹、伊吹真吾、三田恭志郎の3人は死体遺棄と逮捕監禁の罪に問われ、懲役3年に執行猶予5年の刑を言い渡されました。

お小遣い稼ぎ程度に考えていた事や、指示に従って見張り、運搬、遺棄、をしただけとされ、強い動機はなかったという点が考慮され、執行猶予付きの判決となりました。

世間からは金銭目当てで遺体を海にばらまいて遺棄したのに執行猶予付きになるとは、刑が軽すぎるのでは、という声が上がっていましたが、判決はそのようになりました。

2019年現在ではすでに釈放され社会復帰

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事件が起きて逮捕されたのは2010年11月の事ですので、3人はすでに社会復帰しています。元々執行猶予付きだったため、大人しくしていただけで反省などはしていなかったのでは、と言われています。

強盗致死と死体遺棄、逮捕監禁の罪に問われた男は懲役15年を求刑

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強盗致死と死体遺棄、逮捕監禁の罪に問われた男は懲役15年を求刑されましたが、言い渡された判決は懲役12年でした。「強盗するつもりはなかった」と容疑の一部を否認しましたが、退けられました。

この判決を不服として控訴しましたが、東京高裁で被告側控訴棄却となり懲役12年が確定しました。この判決は池田容之よりもさらに従属的関係にあったと情状酌量の余地ありと減刑した結果でした。

横浜バラバラ殺人事件が世間に与えた影響

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横浜バラバラ殺人事件では裁判員制度によって裁判が行われ、その結果死刑という判決が下されました。判決後の記者会見で泣きながら悩んだ、という裁判員の言葉通り、非常に大きな負担がかかっています。

池田容之の裁判では証拠品として配布された事件の様子が分かる写真や、殺害に使用された電動ノコギリなどの凶器も提出されました。

それらを目の前にした裁判員の精神的な負担は計り知れないものであり、最終的に死刑判決が下されたこの事件によって、裁判員制度や死刑制度に対して疑問の声も多く上がりました。

裁判中に遺体の写真が配布された

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池田容之の裁判では事件の証拠品として、バラバラに切断された遺体の写真が提出されました。横浜沖や山梨県山間部に遺棄された後、捜査によって発見された遺体です。

それらの写真は裁判員にも配布されました。写真をプリントしたものには表紙がつけられ、めくらなければ見れないものでしたが、裁判員全員が目を通しました。

バラバラの遺体写真に目を通した裁判員は、ショックや戸惑いを隠せない様子で写真はすぐに回収されました。

首を切断するために使ったチェーンソーが証拠品として提出された

生きたまま首を切断した時に使った凶器のチェーンソーと、遺体をバラバラにするときに使用したナイフも証拠品として提出されました。

これらも裁判員にかなりの衝撃を与えたと思われ、すぐに取り下げられました。猟奇的な事件のため、裁判員にも慎重な対応がされていました。

裁判員にかなり精神的負担を与えた

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猟奇的で残忍な犯行の供述を、犯人から直接聞きその判決を求刑した裁判員は多大な精神的負担を受けました。事件の証拠品となったバラバラ切断遺体や、凶器を目にしたこともかなりの衝撃だったと言われています。

横浜地方裁判所や裁判長はなるべく裁判員の負担を減らすように、部分判決を下したり、証拠品の写真や凶器を手早く回収しましたが、それでもかなりの負担だった事には変わりありません。

裁判員裁判で死刑が下され世間の注目を集めた

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事件の猟奇性や残酷な内容から様々なメディアで報道され、話題となっていましたが、裁判員裁判で死刑が確定された初めてのケースとしても世間から大きな注目を集めた事件となりました。

この件で死刑という制度そのものに対する疑問の声も多く上がっています。それは犯人の更生の余地に関する考えや、人権に対する考え方、最終的な判決を下す裁判長の負担などについてもです。

それに加え収容された死刑囚の世話をする刑務官や、実際に死刑を執行する執行官の負担など、様々な問題に対して再度深く考えなければいけないのでは、という声が上がっています。

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