新潟弁の特徴と方言一覧!語尾がかわいい?告白フレーズも紹介! ライフ

新潟弁の特徴と方言一覧!語尾がかわいい?告白フレーズも紹介!

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おらがん:自分のもの

新潟弁の「おらがん」は標準語では「自分のもの」という意味になります。「おら」が「自分」、「がん」は「もの」を表す言葉です。「おらがん」という言葉の響きはいかにも滑らかで親しみが持てます。

例文としては「その本はおらがんだよ」とか、「おらがんパソコンを勝手に使わないで」といった具合に自分の所有権を主張する場面で使われますが、刺々しい感じがしないところがかわいいのです。

どうしょば:~したらどうしよう

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新潟弁の「どうしょば」は標準語では「(~したら)どうしよう」と気を揉むような場面で使われる言葉です。これも「どうしょば」の方が「どうしよう」よりもちょっとユーモラスな響きが感じられます。

例文としては「また運転免許の路上試験に落ちたらどうしょば。もう期限が迫ってるのに」とか「彼女に告白したいけど、もし軽くあしらわれたらどうしょば」などと心配する場面で」使われます。

いとしげらね:かわいい

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新潟弁の「いとしげらね」と言えば標準語では「かわいい」とか「きれいな」という意味になります。標準語でも「いとしい」は「愛する」とか「可愛い」という意味ですから、これはわかり易い感じがしますね。

例文としては「君は実にいとしげらね」と言うと「君は実に可愛い」とか「実に美しい」という意味ですから、新潟の女性にこの一言を使えば大いに相手の女性を喜ばせることができます。

勘違いされやすい新潟弁一覧と例文

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どの地方の方言にも、標準語にも同じ言い方がありながら、その意味は全然違うというような言葉があるものです。新潟弁にもこの種の勘違いされやすい言葉がいくつかあります。

これからそういう新潟弁の例を4つ挙げて、それぞれの例文と併せてご紹介します。

しんでもええよ:しなくてもいいよ

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新潟弁の「しんでもええよ」は標準語では「しなくてもいいよ」という意味になります。「しんでも」が「しなくても」という意味なのです。標準語圏では「しんでも」は「死んでも」になりますからびっくりしますね。

さて例文としては「ここの掃除は済んでるから君はしんでもええよ」とか、「この問題は超難問だから無理にしんでもええよ」などと使って、要するに「する必要はない」ということを伝えます。

ごちそうさまです:ありがとうございます

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新潟弁で「ごちそうさまです」は標準語では「ありがとうございます」という意味になります。食事の後に限らず一般に「ありがとう」とお礼を言う場面で使われます。

お相撲さんの「ごっつぁんです」も同じ意味ですね。例文としては「良いアドヴァイスをいただいてごちそうさまでした」とか、「たいへん貴重な品をいただいて本当にごちそうさまです」などと使われます。

しかも食った:たくさん食べた

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新潟弁で「しかも食った」と言えば標準語では「たくさん食べた」という意味になります。「しかも」が「とても」とか「非常に」という意味なのです。「鹿も食った」と間違えそうですね。

例文としては「ああ、美味い御馳走をしかも食ったなあ」とか「そんなにしかも食うとお腹をこわすよ」などという風に使われます。

ごめんください:おはようございます

新潟弁の「ごめんください」は目上の人に対して挨拶する場面で使われます。「おはようございます」とか「こんばんは」などの丁寧な言い方に当ります。標準語で「ごめんください」は訪問先で声をかける時ですが。

また、新潟では人の前で話をする時にも、最初に「ごめんください」と言います。例文としては朝、会社で上司と顔を合わせたときに「ごめんください」、またスピーチを始める時も先ず「ごめんください」で始めます。

かわいいしかっこいい?新潟弁の告白フレーズ集

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一般にかわいいと言われる新潟弁ですが、そのかわいい新潟弁のかわいい告白フレーズを7つご紹介しましょう。これからご紹介する告白フレーズは単にかわいいだけではなく、何かかっこいい感じもあります。

うんな、ばっかめーごいね。

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新潟弁の告白フレーズ「うんな、ばっかめーごいね」は標準語では「お前、とっても可愛いね」という意味です。「うんな」は「お前」という二人称の言い方、特に男性が同級生や年下の女の子に対してよく使います。

「ばっか」は「とっても」という強調する言葉、「めごい」は「可愛い」とか[愛らしい」という意味の言葉です。こんなフレーズをじっと見つめられて言われると女性としては冥利に尽きるのではないでしょうか。

じっと会えねーね。まっと会いていて。

新潟弁の告白フレーズ「じっと会えねーね。まっと会いていて。」は標準語では「ずっと会えてないね。もっと会いたいな。」という意味です。「じっと」は「ずっと」とか[かなり長く」という意味です。

「まっと」は「もっと」という意味です。遠距離恋愛などでよく出て来る事態ですが、相手の女の子が悲しそうにこうつぶやいたら、こちらもたまらなく愛おしくなりますね。

おめーじゃねーば駄目んがだて

新潟弁の告白フレーズ「おめーじゃねーば駄目んがだて」は標準語では「お前じゃなければ駄目なんだよ」という意味、「ねーば」は「~じゃなければ」とか「~じゃないと」という意味、「駄目んがだて」は自明ですね。

まさに君一筋、他の人には目もくれない、という真剣な意気込みで迫る感じですね。口説き落としの決め手のような迫力あるフレーズですから、相手にその気がある時にはこれで決まりです。

そろっと私んとこ来いば?

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新潟弁の告白フレーズ「そろっと私んとこ来いば?」は標準語では「そろそろ私のところに来ない?」と誘うフレーズです。どうもこれは女性の方から相手の男性を誘う時に使われている感じですね。

それもどちらかというと女性の方が年上の感じで、やや幼い男性をリードしている関係のような気がします。魅力的な年上のお姉さんからこんなことを言われたらもうたまらなくなるのではないでしょうか。

俺んがんになれや。

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新潟弁の告白フレーズ「俺んがんになれや」は標準語では「俺のものになりなよ」という意味の、これは男性の方が女性を誘う男らしく迫力のある一言です。「おれんがん」ではなく「おらんがん」です。

前に「おらがん」という新潟弁が出てきて、これは「自分のもの」という意味でしたね。「がん」が「(~の)もの」という所有権を表す言い方です。「安心してオレに任せろ」という気概に満ちています。

ばか大事らて

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新潟弁の告白フレーズ「ばか大事らて」は標準語では「(【君を)とっても大事に思ってるんだよ」という意味です。「ばか」は「とても」と強調する言葉です。「らて」は「なんだよ」と強く主張する言い方です。

「大事」と言うところがこのフレーズの味噌です。「好きだ」とか「愛している」と言われるよりも「(結婚したら)一生君を大事にするよ」と優しく言われる方がグッと来る場合もありますからね。

わかってくんなんせ。

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新潟弁の告白フレーズ「わかってくんなんせ」は標準語では「(君がどれだけ好きか)わかって下さいよ」という意味の口説き文句です。「~せ」は「どうか~して下さい」とお願いする時の語尾です。

「~せ」と言われると何か切実にお願いする気持ちがよく伝わって来ます。「ねー、頼むからわかってくれよ、僕の気持ちを」と言って相手に迫る一言なのです。

まだまだある新潟弁【あ~た行】

以上に「定番の」新潟弁とか「面白い」新潟弁とか「勘違いされやすい」新潟弁とか「かわいい」新潟弁など、それぞれ特徴のある新潟弁をたくさんご紹介して来ましたが、まだ他にもいっぱいあります。

そのうち、あ行の新潟弁を10個、その意味も併せてご紹介します。

  • あきゃきゃ:これは標準語では「あらら」に当たる間投詞です。前に「さあさ」という新潟弁が出てきて、これも同じく標準語では「あらら」に当たる間投詞でしたが、「あきゃきゃ」の方がユーモラスですね。
  • あくと:これは標準語では足の「かかと」を意味します。「あくと」と「かかと」では随分かけ離れていて知らないとちょっと見当が付きません。「あくと」の語源は一体何なのか興味があます。
  • あさげ:これは標準語では単に「朝」という意味です。標準語で「あさげ」と言えば「朝食」のことですが。因みに新潟弁では「夜」とか「晩」のことを「ばんげ」と言って、やはり「げ」が付きます。
  • あたける:これは標準語では「ふざけて騒ぐ」という意味になります。これも標準語とはかけ離れていて見当がつきません。古語で「うつけ」という言葉が「ばか」とか「おろか」という意味ですが、類縁関係は不明です。
  • あちさん:これは標準語では「他人、よその人」という意味になります。これは「あちらの人」という感じである程度見当がつきます。戦後、東京圏でも外国人のことを「あちらさん」と呼んだりしました。
  • あつける:これは標準語では「預ける」という意味になります。これも「あづける」の濁点を取り除くだけですから見当はつきますね。
  • いさげ:これは標準語では「喧嘩」という意味になります。これは古い日本の言葉、すなわち古語の「いさかひ」との類縁関係がありそうです。標準語でも「いさかい」と言えば今でも「喧嘩」として意味が通じます。
  • うんめ:これは標準語では「美味しい」という意味になります。標準語でも「おいしい」のことをくだけた言い方で「うまい」といいます。もっとくだけると「うめえ」です。これがちょっとなまれば「うんめ」ですね。
  • えんでくる:これは標準語では「歩いて来る」という意味になります。一見標準語とかけ離れているように見えますが、標準語もちょっと古くなると「あゆんでくる」という言い方があり、これとは近い感じがします。
  • おえる:これは標準語では「生える(はえる)」という意味になります。第一音の「お」と「は」の違いだけですが、だからと言ってあまり近いとも言えません。因みに山梨にも「おいる」という言い方があります。

まだまだある新潟弁【な~わ行】

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な行からわ行までにもこれまでにご紹介していない新潟弁がたくさんあります。これからそういう新潟弁をな行から10個選んで、それらの意味も併せてご紹介します。

  • なー:これは標準語では「お前」とか「君」という二人称を指す言葉です。それも友人同士とか年下の人など気軽な間柄で使われる言葉です。前に出て来た「うんな」もやはり同じで「お前」という意味でしたね。
  • なら:これは標準語では「お前たち」とか「君たち」という意味で、「なー」の複数形です。「なー」に複数を表す「ら(等)」が付いて「なーら」、これが短縮形になって「なら」ということです。
  • ながまる:これは標準語では「横になる」という意味になります。「ながまる」を「長まる」と考えると「長くなる」から「横になる」という感じが出てきますから、それほど意外でもなくなりますね。
  • なして:これは標準語では「なぜ」とか「どうして」と問いかける意味になります。「なして」を「なんとして(何として}」が短縮されたものと考えれば、これもあんまり意外でもありません。
  • なんぎい:これは標準語では「体調が悪い」とか「つらい」という意味になります。「なんぎい」に対して「難儀い」と漢字を当ててみると確かに「体調が悪い」とか「つらい」という感じが出て来ます。
  • にかや:これは標準語では「二階」という意味になります。標準語の「にかい」の最後の第3音の「い」が新潟弁では「や」になっただけですから、ちょっとしたなまりと言うべきでしょう。
  • にくげ:これは標準語では「ぶさいく」という意味になります。これも「にくげ」に「憎げ」と漢字を当ててみると「ぶさいく」という感じに近づいて来ます。しかし「憎げ」となるとちょっときつい感じがしますね。
  • にどいも:これは標準語では「じゃがいも」という意味です。「じゃがいも」は「じゃがたらいも」すなわち「じゃがたら=外国」渡来のいもということですが、それがどうして「にどいも」になるのでしょうか?
  • のめし:これは標準語では「怠ける」とか「手抜きする」という意味になります。「のめし」と「怠ける」がどうつながるのか見当がつきません。ことによると「なまける」の「なま」が「のめ」となまったのでしょうか?
  • のめしこき:これは標準語では「怠け者」とか「面倒くさがり」という意味の言葉です。「こき」は「こく人」つまり「その行為をする人」という意味なので「のめしをする人」で「怠け者」になることは納得できます。

新潟弁つめこみ動画集

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それではこれから新潟弁がいっぱい詰まった面白い動画を3つご紹介しましょう。生の新潟弁の音声を聞けますからかわいい新潟弁が実感できますよ。どうぞご期待下さい。

笑ってこらえて!ダーツの旅 新潟県弥彦村

これはテレビの「ダーツの旅」という番組で新潟県の弥彦村を訪ねた時に収録した動画です。87歳のおばあちゃんが登場して、たくさんかわいい新潟弁を披露してくれます。

たとえば「今ね、天気が良いすけね、そろそろと出て来たって。」とか「昔はよっぱら歌、歌ってたけど、今、腹に力入らねえから、歌なんて歌わんねえ。」という風です。

方言彼女。 方言口座 相沢美羽(新潟弁)

これは相沢美羽という人の新潟弁講座の動画です。「日本の美味しいお米はどこに行ったんでしょう」が新潟弁では「日本のうんめー米はどこに行ったがー。」となります。

また「お前は太っているんだからパンを食べなさい」が新潟弁では「おめぇはこえてるんだすけーパンを食ってれさー」となります。

今から始める新潟弁講座

これは新潟の「交民歓PLAGE 歓長」 川内達也さんが講師を務める新潟弁講座の動画で、新潟市を中心とする新潟弁について解説しています。今回のテーマは「犬」です。

新潟弁で「犬」は「えぬ」ではなく「インガ」と言います。そして「とてもたくさんの犬がいました」が新潟弁では「ごっつぁこてインガがふっとついたてー」となるそうです。

新潟が産んだ名宰相、田中角栄の話術と新潟弁

田中角栄という人は新潟県出身の異色の名宰相です。貧農の家に生まれ高等小学校卒の学歴から身を起こし、戦後政界に進出してついに1972年には当時の政界で最年少で首相の座に登りつめました。

首相の立場に立つと「コンピューター付きブルドーザー」と言われるような優れた知力と行動力を発揮して戦後の日本の流れを変える大事業を成し遂げました。特に大きな仕事は日中国交正常化と日本列島改造論です。

この角栄さんは人の心をつかむ不思議な力を持つ話術の持ち主としても有名です。そしてそこではふんだんに故郷の新潟弁がたいへん巧みに使われていました。

田中角栄とはどんな人?

先ず角栄さんの経歴をご紹介しましょう。生まれは1918年新潟県刈羽郡二田村(現、柏崎市)の農家の次男です。1933年二田高等小学校卒業後、15歳で上京し1943年には田中土建工業を設立します。

戦後の1947年に衆議院議員選挙に新潟2区から立候補して初当選し政界に進出し、1957年には岸内閣の郵政大臣となって初入閣を果たします。その後池田内閣や佐藤内閣において大蔵大臣や通産大臣を務めます。

そしてついに1972年7月には佐藤内閣の後を受け内閣総理大臣となります。その2か月後には中国を訪問して周恩来首相と共に日中共同声明を発表、また日本列島改造論を唱えて国土開発の大事業に踏み出しました。

日中国交正常化と日本列島改造論

現在の中国(中華人民共和国)は戦後の1949年に建国された共産主義国家です。戦後日本はこの中国とは国交を結んでいなかったのですが、1972年の日中共同声明により初めて国交が正常化されました。

田中角栄の日本列島改造論は、高速道路と新幹線などを拡充整備して人口と産業の地方分散を図り、大都市の過密と地方の過疎の弊害を同時に解消させて地方でも豊かに暮らせる国造りを目指す構想でした。

これは日本の国土開発の基礎を据え、確かに農村も豊かになった反面、過剰な開発と土地投機のブームを煽り物価高騰のインフレを招いた上に、環境破壊も伴ったので自然保護の陣営からも批判を浴びる事になりました。

田中角栄の話術と新潟弁

田中角栄の名演説には定評がありました。不思議に人の心をつかむ話し方を身に着けていたのです。しかしこれは弁論術のようなテクニックではなく、本当に相手の気持ちをよく理解する能力が優れていたからです。

オレは貧乏育ちだから貧乏人の気持ちは良くわかる、と言うのも角栄さんの口癖でした。また郷里新潟の豪雪地帯で雪に苦しむ人の気持ちも本当によくわかっていたので、中央に進出した後も深く心を配りました。

「雪は都会の人にはロマンだが、新潟じゃ生活のための戦いなんじゃ」というのも彼の口癖の一つでした。そして新潟に帰れば新潟弁を自在に使って郷里の人と心を通わせました。新潟では角栄さんは神様でした。

新潟弁の心をわかりましょう

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以上に新潟弁のいろいろな特徴を挙げて、定番の新潟弁、かわいい新潟弁、面白い新潟弁、紛らわしい新潟弁、また新潟弁独特の告白のセリフなどをご紹介して来ました。

最後に新潟生まれの名宰相、田中角栄さんの名話術にいかに新潟弁が使われたかについてもご紹介しました。角栄さんの話術の核心は他人の心がよく解る所にあります。これは誰にも見習いたい所ではないでしょうか。

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