シュールストレミングとは?世界一臭い缶詰?様々な注意が必要?

シュールストレミングはスウェーデン発祥の世界一臭い食べ物です。塩漬けにしたニシンを缶詰の中で発酵させる保存食ですが、臭いが強すぎるため取り扱いには注意が必要です。今回は世界一臭いシュールストレミングについて食べ方や注意事項も含めて詳しくまとめました。

シュールストレミングとは?世界一クサイ食べ物?

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スウェーデンで作られているシュールストレミングは世界一臭い食べ物で有名ですが、どのような食べ物なのか詳しくみていきましょう。

シュールストレミングとは?スウェーデンの缶詰?

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シュールストレミングはスウェーデン発祥の食べ物で、塩漬けの発酵したニシンを缶詰に詰めたものです。臭いがかなり強烈なため世界一臭い食べ物といわれています。

スウェーデンでは古くから伝わってきた伝統的な発酵食品で、スウェーデン近海でとれる豊富なニシンと塩のみを使って作られるシンプルな保存食です。

シュールストレミングの語源はスウェーデン語

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スウェーデン語ではシュールは酸っぱい、ストレミングはバルト海でとれるニシンを意味します。シュールストレミングとは酸っぱいニシンという意味で、発酵したニシンのことを指すようです。

酸っぱいという言葉が使われてはいますが漬物のような酸っぱい食べ物ではなく、酸っぱさより塩味が強い発酵食品になっています。

死亡レベル?臭過ぎて世界一臭い食べ物と言われている

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シュールストレミングは世界一臭いといわれていますが、卵が腐ったような臭いや生ごみを放置した臭いともいわれ、かなり不快感のある刺激的な臭いがするようです。

シュールストレミングの缶詰には「化学兵器と誤解されるかもしれない」という警告文までついています。兵器に例えられるくらいなので、その臭いの強さは死亡するレベルなのかもしれません。

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なぜそんな臭い食べ物が出来た?シュールストレミングの歴史とは?

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世界一臭い食べ物といわれるシュールストレミングは、どのようにして生まれたのでしょうか。シュールストレミングの歴史についてみていきましょう。

スウェーデンではニシンが大量に取れたが当時保存で必要な塩は貴重品だった

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中世のヨーロッパでは、肉よりも手に入れやすい魚を塩漬けにしたものが盛んに作られていたといいます。塩漬けにすることで保存が効き、広く流通していたようです。

スウェーデンでもニシンなどの魚が豊富にとれましたが、食品保存に欠かせない塩を作るための環境は整っていなかったようです。そのため塩は貴重品とされていました。

塩を節約するため薄い塩水で保存するも腐敗は防ぐが発酵は止められず

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貴重な塩を節約しながら食品を保存する方法として、薄めた塩水に漬けるというものがありました。樽に薄い塩水とニシンを入れておくだけで保存ができたそうです。

しかし、この保存方法では腐敗は防げても発酵を止めることはできず、ニシンはどんどん発酵して強烈な臭いを放つようになったといいます。

発酵は進むが保存は出来る?

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ニシンを薄い塩水に漬けるだけで腐敗することは防げますが、発酵はどんどん進みニシンが完全に分解されて液状化するまで続くそうです。

現在のように缶詰にして保管するようになっても、缶の中で発酵は進み続けています。しかし、発酵が進んでも保存食としては問題ないようです。

塩の節約とニシンの保存を両立した方法だった

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海水から塩を作るには日光を利用したり、火を使う必要があります。しかし、スウェーデンでは塩作りに必要なほどの日射が得られず、薪も不足していたそうです。

そのため、保存食を作る際にも塩を節約しなければならず、薄い塩水に食品をつけて保存するというやり方に辿り着いたようです。

主流の保存法として広まった

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薄い塩水でニシンを保存する方法は14世紀頃から普及し、17世紀には軍の糧食にも使われるほどで、保存方法としては成功を収めていました。

14世紀に塩の節約とニシンの保存を叶えることが出来てからは、薄い塩水での処理が食品の保存方法として広まっていきました。

缶詰が誕生してからは現在の形になった?

19世紀になると保存食を缶に詰めて長期保存する方法が広まっていきました。スウェーデンでも樽に入れて作られていたニシンの塩漬けを、缶に詰めて発酵させるようになったそうです。

19世紀から現在までその形は変わらず、ニシンが缶の中で発酵し続けるという点もそのまま引き継がれています。

缶詰になり流通しやすくなり世界に広まった?

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缶詰が主流になる以前は、シュールストレミングは大きな樽で悪臭を放ちながら作られていたため、長距離を持ち運べず世界中に普及することはありませんでした。

缶詰の登場で密閉して持ち運ぶことができるようになったので、ようやく世界中に広まるようになったそうです。

スウェーデンでも賛否の分かれる食品?

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シュールストレミングは古くからスウェーデンに存在する保存食ですが、主にスウェーデン北部で食べられており、それ以外の地域ではあまり食べられていないようです。

スウェーデン国内でも消費には地域差があるので、シュールストレミングは発祥地でも賛否が分かれる食品だといえるのではないでしょうか。

シュールストレミングの臭いはくさやの数倍?

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臭いの成分はアラバスターという単位で数値化することができ、シュールストレミングは世界最強クラスの数値だといわれています。

シュールストレミングがどのような臭いなのか、どれくらい臭いかということについてみていきましょう。

日本の臭い食べ物代表くさやの6倍の臭さ?

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日本で臭い食べ物といえばくさやが有名ですが、シュールストレミングはくさやの6倍も臭いといわれています。その臭いを示す値は8070Auで、くさやは1267Auです。

くさやはバラエティ番組の罰ゲームとしても使われるほど臭い食べ物ですが、シュールストレミングはその6倍も臭いのでかなりの刺激物だということが想像できるでしょう。

強烈な魚の腐敗臭?例えるなら生ごみのような臭い?

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シュールストレミングの臭いは、魚が腐ったような臭いや放置した生ごみのような臭いというように、腐敗臭として表現されることがあります。

食べ物とは思えない表現の仕方ですが、シュールストレミングがどれほど強烈な刺激臭がするかがよくわかる表現でもあるでしょう。

臭いの原因は細菌の一種

シュールストレミングは細菌によって発酵していますが、ハロアナエロビウムという嫌気性の細菌の一種がその臭いの原因だといわれています。

悪臭を放つ原因物質としては、プロピオン酸、硫化水素、酢酸、酪酸があげられます。これらが卵や乳製品の腐った臭いや酸っぱい臭いを発生させているようです。

うんこより臭いという意見も

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シュールストレミングは卵や乳製品、魚などの生ごみが腐ったような臭いだと表現されることがありますが、なんとうんこより臭いという意見もあるのです。

生ごみの臭いと聞いただけでもかなり臭いことが想像できますが、汚物より臭いと感じる人もいるのでシュールストレミングがいかに強烈かがわかります。

犬も腰を抜かすほどの臭さ

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犬は人間の何倍もの嗅覚を持っていますが、人間でも顔をしかめるほどの悪臭を放つシュールストレミングは、犬の鼻にとっては破壊的なダメージがあるようです。

シュールストレミングの開封は屋外ですることが多いのですが、ある時屋外での開封中に偶然散歩中の犬が通りかかってしまったことがあるそうです。

シュールストレミングの臭いを嗅いでしまった犬は、腰を抜かしたかのように動けなくなったといいます。臭いに怯えていた様子もあったというので、かなり悲惨な体験をしてしまったようです。

シュールストレミングの臭さがよくわかる動画

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YouTubeにはシュールストレミングを開封して食べる動画がいくつもあります。その中でも再生回数が多くシュールストレミングの臭さがよくわかる動画を厳選してご紹介します。

MEGWIN TVの「ウンコの7倍臭い!シュールストレミングゲーム」

こちらはシュールなネタに絡めた企画で、披露するネタがシュールだと判断されなかった場合にシュールストレミングを罰ゲームとして食べるという動画です。

罰ゲームとしてシュールストレミングを何度も食べる様子が映っていますが、食べるたびに吐き気を感じるくらい臭いも味も強烈なことがわかります。

HikakinTVの「世界一臭い食べ物をさらに腐らせて食べたら大変なことになった」

日本のトップYouTuberの一人であるHikakinもシュールストレミングの試食にチャレンジしています。半年以上賞味期限が切れた状態のシュールストレミングを開封する動画です。

賞味期限が切れたシュールストレミングは缶が膨張しているので、発酵が進みすぎるとどうなるのかがよくわかります。開封前も袋の上からにおう程、強烈な臭いを放っているようです。

開封する際は発酵した中身が飛び散り、浴室から脱衣所まで汚れるというハプニングに見舞われていました。涙目で試食する様子からシュールストレミングの強烈さがわかります。

はじめしゃちょーの「【地獄】世界一臭い食べ物を部屋で開封そして食う」

こちらの動画のシュールストレミングは適切に保存をしていたためか、開封すると発酵状態の良いニシンが入っています。しかし開封の際はガスの噴射音がするのでかなり発酵しているようです。

わざと室内で開封する企画にしていますが、処理しやすいように浴室で行なったり、周囲への配慮として消臭剤を用意するなどして万全の体制で挑んでいます。

狭い浴室内で開封しているので臭いが充満し、食べる前から嘔吐してしまうほど臭いに参っている様子でした。

Fischer’s-フィッシャーズ-のシュールストレミングの動画

こちらも賞味期限が切れたシュールストレミングを食べるという動画です。賞味期限が切れてから半年が経過しており、更に冷蔵保存が推奨されているのにも関わらず常温で放置していたようです。

缶はパンパンに膨張し、缶切りを突き立てた瞬間にガスと液体が吹き出してしまいました。開封すると発酵が進みすぎたことが原因でニシンの原型はほとんどありません。

ニシンが液体化するほど発酵が進んでいたためか味も臭いも強烈だったらしく、試食したFischer’sメンバーはもれなく吐き気に見舞われていました。

シュールストレミングを手に入れる方法は?

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シュールストレミングはスウェーデンで生産・販売されていますが、日本ではどこで購入することができるのでしょうか。

シュールストレミングの商品の種類や購入方法についてみていきましょう。

日本でもAmazon等の通販で買える?

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シュールストレミングはAmazonでも購入できます。現在は300g入りの缶詰が5940円で購入できるようです。しかし頻繁に輸入しているわけではないようで在庫切れになることもあります。

Amazonの商品説明には適切な保存方法や開封する上での注意事項などが細かく記載されているので、初めての購入でも安心です。

日本では法律の関係で通販でしか買えない?

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シュールストレミングは気圧の変化よる缶の破裂を防ぐため空輸が禁止されています。現在日本では船による輸入以外で国内に入ってくることはないようです。

ヨーロッパから日本までは船で1ヶ月から2ヶ月ほどかかり、生産地と輸送途中の気温に差があるため、日本に到着するころには発酵しすぎていることもあるといいます。

こういった背景がある輸入方法に加えて、日本政府によるニシンの輸入制限の関係で、現在はインターネットによる通販でしか購入することができなくなっています。

高級なシュールストレミングもある?

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シュールストレミングには発酵のさせ方が抜群で、見た目も良く味に深みがあるという高級な商品もあるようです。ウルヴォ・リラ・サルテリで作られているものがそれにあたります。

DUVA&LULEAという会社でのみ販売されており、独占販売ということで特別感のあるシュールストレミングが味わえるそうです。

シュールストレミングの作り方は?出来はともかく作るだけなら意外と簡単?

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ニシンの発酵食品であるシュールストレミングはどのようにして作られているのでしょうか。

中世から現代まで変わらず受け継がれるシュールストレミングの作り方についてご紹介します。

頭を落とし内臓を取り除く

シュールストレミングに使われるニシンは産卵期の春にバルト海でとれるものです。頭を落とし内蔵を取り除くなどの下処理をして樽に入れ薄い塩水に漬け込みます。

完成まで全て手作業で行われるといいますが、作り方はニシンの下処理をして薄い塩水に漬け込むだけなので簡単にできるようです。

薄い塩水に8週間程漬け発酵させる

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下処理が終わったニシンは薄い塩水の中で8週間から10週間程度漬けこまれ発酵します。発酵は春に行われ、缶に詰める作業は夏に行われます。

漬け込み中のニシンは18度以下の低温で保管されます。これは発酵が進みすぎない適正温度で、これ以上の高温で保管すると発酵が進みすぎてしまうようです。

NEXT 缶に詰めたら完成