妊婦はカレーを食べてもいいの?注意事項とおすすめレシピまとめ!

妊婦はカレーを食べてはいけないという説があります。カレーでも、インドカレー、グリーンカレー、スープカレーと種類は様々で全てがNGなのでしょうか。レトルトのカレーは特に良くないとも言われます。作り置くと食中毒を起こす事もあるカレーと妊婦の関係を探っていきます。

妊婦はカレーを食べてはいけないの?注意すればOK?

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妊娠すると、つわりは付き物で、その間は食べたいものが極端に少なくなると言います。そうした時に、香りがよくスパイスの利いたカレーなら食べられるという妊婦さんもいるようです。

これに対し、妊婦はカレーを食べてはいけないという情報が見受けられることがあるようです。果たしてこれは本当のことなのでしょうか。

妊婦はカレーを食べちゃダメという噂が!食べてもいいの?

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妊婦にカレーは禁物、というような「噂」がネット上にも散見されます。それは一体、なぜなのでしょうか。カレーに含まれる、刺激の強い「スパイス」が、母子ともに悪影響があるという説があるのです。

香辛料を大量にとってしまわなければ問題はない?

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さて、そのスパイス・香辛料ですが、これは結論から言えば極端な「激辛」のようなものでなければ一切問題ありません。香辛料の中には血流増加を促進するものや胃腸への刺激が強いものがあります。

しかし過度にこれらを摂取しない程度の、ごく普通のカレーに関しては妊婦の方でも心配の必要はないのです。お腹の中の赤ちゃんとは「胎盤」で繋がっているとはいえ、全てが直接血流に入りはしません。

妊娠中、カレーライスを食べるのは週1程度が良い?

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しかし問題がないから言って「毎食」カレーでいいかというとそれも程度問題です。それはカレーが高カロリーであることと、塩分含有量が比較的多いことに関連します。妊娠中に太り過ぎることには制限がつきます。

厳格な規定回数はありませんが、目安として「週1回」程度に納めるくらいでちょうどいいかもしれません。塩分の摂り過ぎに関しても、妊娠中毒症の原因ともなりますので食べ過ぎには注意が必要です。

食べたいものがない時はどうしたら良い?、に関する記事はこちら!

妊婦がカレーを食べる時に注意すべきことまとめ!

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では、妊婦にも問題はないというカレーですが、いくつかの注意すべき点はありますので紹介しておきます。

カレーに含まれる調味料で注意すべきなのは?

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カレーには非常に多種類のスパイスがブレンドされて入っていることがあります。そのどれもが1食当たりでは微量であるため、神経質になり過ぎる必要はありません。主だったスパイスを紹介しましょう。

  • クミン     セリ科。強い香りと豊富な栄養素。抗酸化、消化機能促進
  • コリアンダー  パクチーを乾燥させたもの。抗菌、デトックス、抗酸化作用
  • オールスパイス フトモモ科。香り付けに。糖尿病の予防
  • ターメリック  秋ウコンが原料。抗酸化、消化機能促進作用
  • チリペッパー  乾燥した赤唐辛子。消化促進、抗酸化作用。
  • カルダモン   生姜の仲間。口臭・消化器の不調改善

(引用:KIRARI)

上記の香辛料の中では、クミン、ターメリック、チリペッパー、カルダモンの大量摂取にはやや注意が必要です。しかしいずれもハーブとしての効能にも優れますので、カレー1皿での影響はほぼありません。

この他に、フェンネル、バジル、セージなどは「子宮収縮作用」があるとされますが、それはあくまで「大量摂取」の場合です。前述した「週1回」程度のカレーでは、気にすることはまずありません。

激辛カレーは子宮の収縮でお腹が張る

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カレーでも「激辛」は、妊婦の方は避けるべきでしょう。激辛食品は血流を促進するため、子宮収縮を起こしお腹が張る原因となります。また上述したスパイス類も、過剰摂取になりかねません。

1皿の激辛カレーで、こうした事態を招く可能性が高確率とは言えません。しかしリスクがある以上、期間限定の妊娠中は、激辛好きな方も抑えたほうがいいでしょう。

妊娠中は胃腸が弱い!負担になる可能性も

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「激辛」成分のカプサイシンは胃腸を荒らし下痢の原因にもなります。妊娠期間中には「投薬」は極力避けるという点からも、激辛カレーを好んで食べることは控えたほうが賢明でしょう。

辛い食べ物だと食べやすいという傾向はありますが、1食の冒険でその後の不調を招くことは避けるべきです。これはカレー以外の激辛食品にも共通して言えることです。

カロリーが高いため、食べ過ぎると太る

カレーそのものも脂質が高く、通常ナンやライスと食べるものなので総カロリーがに高くなります。1食当りの総カロリーは概ね700Kcal前後で、糖質は100g以上、脂質30g程度といずれも高い数値です。

しかもカレーは「食べやすい」食品なので、つい食べ過ぎになりがちです。妊婦の方は安産のため、厳格な体重制限が設けられるので、カレーの食べ過ぎには注意が必要です。

塩分が多くなりがちなので、摂取量に注意

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同じカレーでも、市販のカレールーを使ったカレーは塩分を多く含むものがあります。1皿でおおよそ2.5g程度と、麺類のスープ込みよりは低いですが食べ過ぎてしまうことがあります。

カレーうどんではこの2倍以上の塩分量にもなりますので要注意です。成人女子の適性塩分摂取量は7~8gが限度とされ、理想的には6g以下です。塩分の過剰摂取は、妊娠高血圧症の要因ですから注意すべきです。

また、塩分過剰は腎機能など妊娠中に弱りがちな臓器にダメージを与えます。カレーに限らず、全ての食事で塩分控えめを心掛けましょう。

脂質の摂り過ぎにも気をつけること

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カレーでは多くの場合「肉」が入ります。タンパク源としては有効ですが、脂質も高くなります。カレールータイプでは小麦粉をとろみに使う際、多くの油分も使いますので脂質過剰に注意すべきです。

またトッピングに揚げ物を選んだり(カツカレーなど)、併せるサラダのドレッシングが思った以上に脂質を含むこともよくあります。脂質過剰は体重増加の原因ともなりますので注意が必要です。

添加物の多いレトルトカレーは避ける

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レトルトカレーの場合、牛脂豚混合油と言うラード(豚脂)とへット(牛脂)を混合した油が使われます。とろみの主成分でもあり、多くのレトルトカレーで大量に含まれます。この油分は非常に消化の悪い成分です。

他にもグルタミン酸ナトリウムを大量に含みます。これは化学調味料の「だしの素」であり、旨味を感じさせる添加物です。これを長期連用しますと、味覚障害を筆頭に健康を阻害することになります。

レトルトカレーは保存料こそ含有しませんが、その他の劣悪な添加物は多く含まれます。これは妊婦の方ももちろんですが、一般の方も多用しないほうが賢明です。

栄養バランスにも気を配る!カレーで不足しがちな栄養素は?

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カレーには多くの具材を入れることが多いので、栄養価が豊富なイメージがあります。しかし「カルシウム」などは不足するようですから、カロリーの低い乳製品などで補いたいところです。

他にもビタミンCは不足気味ですから、サラダや果物で補うようにするとよいでしょう。

つわりの時は控える方が良い

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つわりの時期には、食べられるものなら優先して食べることを推奨されます。しかしこの時期はまだ、胎盤が完全に定着しない時期でもあるので流産のリスクが高い時期でもあります。

こうした時期には、特に「激辛」なカレーは避けるべきです。胃腸を荒らして、結果的に子宮収縮に繋がる危険性があります。またカレーは油脂を多く含みますので、後から吐き気の原因ともなります。

痔の人は食べない

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妊婦の方に限らず、カレーなどの刺激物を多く含む食べ物は「痔」には悪影響です。カプサイシンを始め、粘膜刺激が非常に強いので特に激辛は避けたほうがいいでしょう。

多くの女性が便秘症のために、慢性的な「痔」であることは稀ではありません。妊娠時期は腹圧も荷重もかかりますから、痔の疾患をお持ちの方は注意しましょう。

食べ過ぎには注意が必要!

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カレーは香りがよく、辛さで食べやすいゆえに、食べ過ぎを起こしやすいものです。カロリー値の高い食品ですから、食べ過ぎで過体重になってはいけません。

また既に述べたように、スパイスも大量摂取になると妊娠への悪影響が出ます。適度な量で、適度な回数に留めるべきでしょう。

カレーは食中毒を引き起こすことがある?注意すべきウェルシュ菌とは?

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カレーが食中毒の原因になるという話は、報道などでも聞くことがあります。生ものでもないのに、これはどうしてでしょうか。

カレーの保存方法が危険?作り置きカレーで食中毒を起こす可能性がある?

カレーは多めに作り置くことがよくある食品です。「二日目のカレーが美味しい」という俗説もあります。しかしこの「大量に作り置く」という調理の特徴が特定の「菌」に最適な繁殖場所となるのです。

作り置きのカレーで繁殖するウェルシュ菌とは?

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その「菌」の名は、「ウェルシュ菌」です。このウェルシュ菌は自然界に幅広く存在し、沸点100度の加熱では死滅しない特性があります。空気に弱い特性ですが、逆に空気と触れなければ繁殖します。

カレーは粘性の高い食品なので、鍋底では空気に触れず、ウェルシュ菌が「芽胞」を形成する格好の餌食となります。この芽胞は加熱では死滅しないため煮込んだ安心感から食べてしまうことになります。

ウェルシュ菌で食中毒にならないために!調理や保存で注意すべきことは?

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一般的にはほとんどの食中毒の原因は「加熱」で回避できますがウェルシュ菌には無効です。これを遠ざけるためには、まず調理開始から手や食器を完全滅菌することが大事です。

そして菌の芽胞が増殖しないように、作り置きは放置せず小分けして冷蔵するのがベターです。そして2度目以降に食べる際には、よく「かき混ぜ」て空気を十分混入させて加熱することが重要です。

妊娠中のカレーにはメリットもある?

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では逆に、妊娠中でもカレーを食べて得られる「メリット」はあるのでしょうか。これはカレーの持つそのものの特色が、体に良い方向に向く場合に考えられます。

冷え性が改善できる

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カレーはスパイスを含み、特に唐辛子由来のカプサイシンなどで血行促進・発汗作用が期待できます。妊娠中には「冷え」は大敵ですので、適度のカレーを食べることで冷えの解消が見込めます。

メニューによっては必要な栄養素をたくさん取れる

カレーでも、市販のカレールーで作り方の通り、入れる具材も同様に作るのでは栄養価に偏りが出ます。しかし広義での「カレー料理」は幅広いもので、非常に多くの素材を「カレー」として作り得ます。

夏野菜のカレーなどが良い例で、食べにくい野菜などもカレーで食べることが出来たりします。栄養素から逆算して、素材を決めてカレーにするのも一つの手段でしょう。

食欲がなくても食べられる

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食欲不振時にはカレーは有効な食品です。妊婦の方にとっても、つわりや疲労感で食欲が落ちることはよくあることです。そうした時に、香りよく食べやすいカレーに救われることはあるでしょう。

しかしここで述べた「メリット」の全てにおいて、食べ過ぎと激辛への注意は共通して言えます。ほどほどに、カレーを楽しむと良いと思われます。

妊婦におすすめなカレーレシピまとめ!

妊婦の方に、おすすめなカレーのレシピをいくつか紹介してみます。カレーのレシピに関しては、非常に多くの種類があります。一般的な市販カレールーでのカレーと違うレシピも新鮮さがあります。

妊婦におすすめなカレーレシピは?油やルーを控えめ、野菜は多めに

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妊婦の方に適したカレーレシピでは、どんなことを考えたら良いでしょうか。まずカロリーや塩分を低めに抑えることは重要なカギとなってきます。そして野菜を多めに種類豊富にすることも大事です。

野菜から摂取できるビタミンやミネラルなど、妊娠中に重要な栄養素を効率よく摂れるようにできるからです。

カレールウは控えめに!カレー粉を使う方がよい?

市販カレールーは小麦粉を主原料として、多くの油脂で作られています。旨味を増強するための添加物を多く含むものも実際には多数存在します。美味しく仕上がるため塩分も想像以上に含まれます。

ですから「カレー粉」を用いるレシピで作るカレーの方が遥かに妊婦に優しいカレーが出来ます。

妊婦はインドカレーもOK?

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インドカレーのレシピでは、ルーに小麦粉を使いません。肉や野菜などの具材を、スパイスで煮込む「さらっと」した仕上がりのカレーがインドカレーの特徴です。

ですからむしろ、妊婦の方には市販ルーのカレーよりもインドカレーの方がおすすめなのです。しかし過度の香辛料にはやはり注意が必要です。

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