ネグレクト(育児放棄)された子供の特徴は?大人になるとどうなる? 社会

ネグレクト(育児放棄)された子供の特徴は?大人になるとどうなる?

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食に異常な関心を示す

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ネグレクトされ満足に食事を与えられていない子どもは、食に異常なまでの関心を示すことがあります。普段は無感情、無関心であるのに食事の時になると感情を表に出す子もいます。

育ち盛りの子どもはよく食べるので、食欲が旺盛な子どもがすべてネグレクトされているとは言えませんが、食べ物の取り合いをしたりおかわりの回数が異常だったりした場合はネグレクトの可能性があります。

人の物を盗む

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人の物を盗むというのもネグレクトされた子どもの特徴です。嘘をつくこと同様に物を盗むことにも罪悪感を感じません。

本来なら親との関わりの中で自然と身につく感覚ですが、育児放棄されている子どもには、わかりません。

ネグレクトによる子供への影響は?

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続いてはネグレクトされた子供が受ける影響について、まとめてご紹介します。ネグレクトされた子供たちはどのような影響を受けてしまうのでしょうか?

体への影響は?

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まず、ネグレクトされた子供は、体に影響が出る場合があります。親が適切に食事を与えないため、栄養失調になり低身長、低体重になったり、逆に肥満になることもあります。

乳幼児ではおむつかぶれや湿疹、暑い夏場には脱水症状に見舞われる場合もあり、ある程度成長しても清潔にするという習慣が乏しいことから感染症や皮膚病によくかかる場合もあるようです。

その他虫歯が多かったり、定期検診や予防接種を受けていなかったりすることもあります。病院に連れて行ってもらえないことから命の危険にさらされることもあります。

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また、子供の存在を否定するような言葉の暴力は、脳の聴覚野を変形させるため、心ない暴言により「心因性難聴」を発症した子供もいます。

心への影響は?

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ネグレクトされた子供の心への影響では、自己肯定感が低く自信がなかったり、自分を大切にできない、また無気力になったりする子供も多いようです。

その他フラッシュバックに見舞われたり、夜驚(やきょう)症や、記憶が欠ける解離状態があったり、情緒不安定だったりすることもあります。

脳への影響は?

幼児期にネグレクトや虐待を受け続けると、脳の中の感情をつかさどる偏桃体が異常に興奮し、副腎皮質にストレスホルモンを出すよう命令します。

これにより、ストレスホルモンが過剰に分泌され、脳はダメージを受けます。じつは、大量のストレスホルモンが子供の脳の発育を阻害するのです。

1歳前後にネグレクトや虐待を受けた場合、ご褒美への脳の反応が低下することもわかっています。大人であれば、期待や希望などの感情が失われ、ポジティブ思考が停止している状態です。

成長への影響は?

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成長への影響では、小さい頃から十分に言葉をかけられていないことで言葉の発達が遅かったり、大きくなってからも学校を休み、十分に学力がつかない子供もいます。

行動への影響は?

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ネグレクトされた子供で最も問題になると言っても過言ではないのは、行動への影響かもしれません。ネグレクトされた子供は、愛情を十分にもらっていないので、愛着障害を抱えている場合があります。

愛着障害は3歳までの接し方で決まると言われています。しっかり自立していくためにも、愛着形成は必要不可欠です。

十分な愛情を与えられないことで、優しい大人に対して甘えられるだけ甘え、拒否されるとわざと困ることをしたりすることがあります。

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また、社会性が未成熟で人間関係もうまく作れないため、学校や職場といった集団にうまく馴染むこともできず、引きこもりになってしまう可能性もあります。

その他、感情を親に受け止めてもらう機会に乏しく、感情のコントロールが身につかないことで暴力的になる子供もいます。一方で衝動がコントロールできないため多動的になることもあります。

自己肯定感が低いことで自傷行為や自殺に走ることもあるようです。

ネグレクトされた子供が大人になった時の特徴は?

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ネグレクトされた子供は何かしらの心理的外傷を持って成長していくと言われています。また、大人になっても何かしらの特徴が見られるのでしょうか。大人になったネグレクト被害者の特徴についてお伝えします。

女性の場合は風俗やキャバ嬢になっていることが多い

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一概には言えませんが、ネグレクトを受けて育った女児の場合は、大人になると風俗やキャバ嬢などの職業についているケースが多いようです。

よくあるケースでは、シングルマザーの母親にネグレクトされ、母親が男をつくり、ほとんど家に帰ってこないというケースです。

また、母親は生活費を置いていくわけでもないので、空腹や入浴などの必要に迫られ、似たような境遇の友人の家に身を寄せるようになることもあります。

ネグレクトが原因で家出をする

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長期にわたる育児放棄により、家を出て生活するようになります。

家を出ても、すぐ自活できる生活力も無いので、生活のため短期間で大金が稼げる風俗嬢やキャバ嬢のような水商売や性を売り物にする職業につくことが多い傾向があります。

これには、少女時代から知人宅を転々としていることが多いので、その間に性への認識が歪んでしまっていることがあるのも原因の1つになっています。

大人になっても親に金をせびられる

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ネグレクトされた子供が完全に親との関係を切っていない場合は、大人になっても親に金をせびられることがあります。

未成年でアパートを借りたりすれば、親に保証人になってもらったり、名義を親にしなければならなかったりします。

そのようなことで親との関係を続けざるを得ず、関係を切りたくても切れないケースもあります。

劣等コンプレックスを抱きやすくなる

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ネグレクトされて育った子供は、劣等コンプレックス、いわゆる劣等感を抱えたまま大人になることもあります。

この劣等感を補填するために権力を欲したり、常に自分が他者よりも優っていることを証明しようとします。

無償の愛というものがわからなくなることも

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ネグレクトされた子供の全員とは言えませんが、大人になっても無償の愛というものが、理解できない人もいます。子供の頃から、親に無視されたり放置されてきたため、自分は価値の無い人間だと思い込んでいます。

ですから、損得勘定なく人を愛したり、人に尽くしたりといった事がわからないのです。

承認欲求が強い

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ネグレクトされた子供が大人になった時の特徴として、承認欲求が強いというものがあります。この承認欲求とは、人から認められたい欲求のことです。これは程度の差はありますが、誰しも持っているものです。

承認欲求が強い原因は、「所属欲求」が満たされていないからと言われています。この所属欲求とは、集団に属して生活したいという欲求のことです。

普通に幼少期を過ごせば、家族や仲間などといった集団の中で生活し自然と自分に自信を持つことが出来ます。

所属欲求が満たされていない

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ネグレクトされた子供は育っていく中で親に無視されたり、放置されたりといった育児放棄をされ、健全な家庭環境で成長していく事が出来ませんでした。

また、子供が生まれてから最初に属すコミュニティである家族というものがありません。当然、この所属欲求は満たされずに成長していきます。

ですから、ネグレクト経験者は、満たされていない所属欲求を埋めるために大人になると承認欲求が強くなるという特徴があります。

友情でも恋愛でも依存症になる確率が高い

ネグレクトされた子供は、大人になっても、友情や恋愛で依存症になる確率が高いという特徴があります。また、子供の頃から家族や親に頼ることが出来なかったので、自立心も強く、しっかりした人も多いと言えます。

ですが、愛情を知らずに育ったという孤独感が根底にあるため、恋人や結婚相手に依存してしまう傾向があります。

ですから、女性で依存心が強すぎる人は、相手男性からDVを受けてしまったり、だらしない男性に引っかかってしまうことも多々あります。

アダルトチルドレンになりやすい

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ネグレクト経験者は、「アダルトチルドレン」になりやすいとも言われています。アダルトチルドレンとは、子供の頃から親や家族に心身ともに傷つけられ、その傷を癒すことが出来ずに大人になった人たちのことです。

また、アダルトチルドレンの人たちは、子供時代から親に無条件に愛されることもなく、自分の存在を認めてもらうこともありませんでした。

そのせいで、人が生きていく上で大切な自己肯定感や自己信頼感などが育たぬまま大人になってしまうのです。

自分も虐待を繰り返す

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自身が虐待を受けて育った場合、自分の子供にも虐待をしてしまうという場合があります。子育てのやり方も、親と同じようになってしまう場合が多いようです。

ネグレクトされた子供は負のスパイラルから抜け出せる?

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ネグレクトされた子供は、負のスパイラルから抜け出す事が出来ますし、多くの人が脱却しています。

確かに、子供の頃から親に無視され、放置されて育ったことで自分に自信が持てず、考え方もネガティブ思考になってしまうのは、当然のことと言えます。

ですが、その不幸な境遇を無駄にせず反面教師にして、自分の家族を持ち、幸せに暮らしている方もたくさんいます。

負のスパイラルから抜け出すには

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ネグレクト経験者は、大人になっても親からの愛情に飢えていて、執着する傾向があります。ですが、執着を辞め、親と過去のことを忘れることが、負のスパイラルから抜け出す方法です。

また、自分が親から愛されなかった分、自分に子供がいればその子に愛情を注ぎます。愛されない辛さが身に染みてわかっているからこそ、より人に優しく出来るとも言えます。

血縁関係である親から与えられなかった愛情や優しさを他人や友人から与えられ、癒された人も多いのです。

ネグレクトされた子供がいるかも?救う方法はある?

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近所にネグレクトされている子供がいたら、どうすべきでしょうか。特に自分に子供がいてネグレクトされている子供と関わりが多い場合、対応に悩むことも多いかと思います。

一方で、ネグレクトされている子供が心配だという人もいるでしょう。効果的な「声かけの方法」や、ネグレクトしている実の親から保護された後の社会復帰までの方法なども合わせてお伝えします。

ネグレクトの子供の対応に困るときは

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ネグレクトされている子供の甘えや非常識な行動に困っているという場合、際限なく優しくするのではなく、初めから許容範囲をはっきりと説明しておくことが効果的であるようです。

許されていたことが突然許容されなくなると、ネグレクトされている子供はパニックになってしまうことがあります。例えば自分の子供と遊ばせる場合でも、あらかじめ時間や場所にルールを作っておく等です。

この時、相手の親に直接交渉するというのは、そもそもネグレクトをする親なので解決が難しい場合が多いようです。学校や児童相談所の全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」に相談しましょう。

ネグレクトされているかも?心配な時できることは?

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それでは、近所にネグレクトされているのかも?という心配な子供がいる時にできることはないのでしょうか?

少しずつ聞き出せるように声を掛ける

母親に直接声をかけるのは有効な方法ではありますが、ハードルが高いのも事実です。

「周りの人はあなたのことを気にかけている」というメッセージをはっきり伝えられる反面、かける言葉によっては母親の怒りの感情をエスカレートさせたり、落ち込ませたりするリスクもあります。

「もう夕方だから赤ちゃん眠いのかな?」など、赤ちゃんに対して問いかけの形で話しかけても良いでしょう。母親は情報を得ることで、「私が悪いのではなく夕方だからグズっているのかも」と気持ちが和らぎます。

子供の関心をよそに向ける

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怒っている母親と泣いている子供に遭遇した時に、シールや風船といった、子供が関心を引きそうな物を渡すと泣き止むことがあるそうです。

その際に「大丈夫?泣いちゃったね、これあげるよ」などと話しかけながら渡します。

母親にも「ママも大変ね。暑いからねぇ」などと話しかけます。ちょっとした会話ですが、母親も思いを吐き出すことで、気分転換になります。

母親の孤独感を和らげる

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母親に暴言や暴力がある時は、その行為を止めることを優先すべきです。もちろん親への配慮も大事なのですが、子供の安心安全が脅かされている時は、見過ごさないことが重要です。

母親は子供がまだ小さいうちは孤独を感じることが多いです。孤独感は、やがて不安や苛立ちを生み、ネグレクトや虐待へエスカレートする可能性もあります。

多くの人に声をかけてもらったり、子供をあやしてもらったりすることで、母親の心に余裕が生まれます。また、「自分を気にかけてくれる人はいる」、そう思うだけで母親の気持ちは和らぐのです。

里親による育て直し

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ネグレクトなどで親と暮らすことが難しい子どもは、児童相談所や里親に引き取られたりします。精神的にも身体的にも傷つけられた子どもたちの親代わりになり、育て直しをします。

生みの親から与えられなかった愛情を注いであげることで子どもの心を癒し、社会復帰させます。

実の親が育児を放棄してしまう以上、こうした制度がネグレクトされた子供にとってのセーフティーネットとして必要です。

スマホネグレクトが話題に?ならないためには?

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スマホに夢中で赤ちゃんや子供を無視する「スマホネグレクト」というものがあります。このスマホネグレクトは子供の「愛着障害」を引き起こす原因として最近問題になっています。

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