心配症と心配性の違いとは?短所ばかりじゃない、心配性の特徴まとめ 恋愛・心理

心配症と心配性の違いとは?短所ばかりじゃない、心配性の特徴まとめ

些細な心配がエスカレートして、夜、眠れないことはありませんか?心配性も行き過ぎると、「心配症」と呼ばれる病気になることがあるのです。本記事では、全般性不安障害いわゆる「心配症」のほか、心配性な人の特徴や長所、短所、リスクに対する反応などについてご紹介します。

目次

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心配症って一体何?誤字じゃないの?

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言い知れぬ不安、些細なことが気になって仕方ない感覚、何か良くないことが起こりそうな予感など、具体的な対象がなくても、心配な気持ちになることもあるのが人という生きものです。

適度な心配性であれば、むしろ不足の事態に備えられる美徳であり、問題になりません。しかし、あまりに深刻な場合は、「心配症」といわれる病気の状態になってしまいます。

ここでは、「心配性」と「心配症」はどこが違うのか、「心配症」とは本当に病気なのか、といった疑問について、一般的な見方をご紹介していきます。

心配性とは?

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「心」を「配る」と書いて「心配」です。字並びとしては、悪い意味はないように見受けられます。まずは、辞書的な意味を確認しておきましょう。

心配

[名・他サ変]

(1)[形動]現在の状態、これから先のことなどが気がかりで、心を悩ませること。

(2)心にかけて世話すること。配慮。

(引用:名鏡国語辞典MX)

「心配性」における「心配」の意味は(1)です。したがって、「心配性」とは、「今の状態やこれからのことが気にかかって悩んでしまう性質」をあらわします。

また、他人にとっては何でもないような些細なことでも、ついつい気になって仕方がなく、思い悩んでしまう人も「心配性」といって差し支えありません。

日本人は民族的に心配性の人が多いと言われる

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日本人は、民族的に心配性の割合が多いといわれています。この傾向は、遺伝学の分野における研究から説明することも可能です。精神状態の安定は、神経伝達物質「セロトニン」の量によって左右されます。

セロトニンの分泌量は、セロトニントランスポーター遺伝子の性質に基づいています。日本人の場合、不安や悲しみ、慎重さを司るS型のセロトニントランスポート遺伝子が7割程度を占めています。

これは、欧米人が4割程度であることを考慮すると非常に高い数字です。性格を決定づける要因の1/3は遺伝子といわれていますから、日本人は心配性になりやすいと考えられるのです。

心配症は心配性が深刻化した状態

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「心配症」という言葉は、「心配性」が深刻化した状態をあらわす俗語です。正式名ではないため、辞書には載っていませんが、過度な心配によって心を病んでしまった人を指して使われます。

「鍵を閉めたか」不安になって再確認する程度ならば通常の心配性といえますが、不安による不眠や頭痛に悩まされていたり、何も手につかなくなるような場合には、病気の可能性を疑ってみる必要があります。

もし、言い知れぬ不安に苛まれて生活に支障が出ているようであれば、心療内科を受診してみるのがよいでしょう。

症がつく通り病気であり、病名は「全般性不安障害」

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「症」というだけあり、「心配性」はれっきとした病気として認識されており、治療の対象となります。正式には「全般性不安障害」と命名されています。

この病気の特徴は、具体性を伴わない強い不安感が継続して見られることです。身体的には、頭痛、過度の緊張による全身のこり、めまい、便秘・下痢・頻尿などが挙げられます。

不安の対象が明確な場合は、この病気には当てはまりません。また、男性より女性が発症する比率がに高く、若年層に多くみられるのもこの病の特徴です。

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心配症こと「全般性不安障害」の症状!治し法・治療法は?

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「心配症」こと「全般性不安障害」は、不安の対象が明確でないため、対象を取り除くことによる治療は困難です。いわば、「不安による不安」を取り除く必要があると考えられます。

現段階では病気の原因の完全究明には至っていないとされていますが、この困難な病気を退けることは、可能なのでしょうか?

ここでは、「全般性不安障害」によって引き起こされる身体的症状ならびに精神的症状をまとめ、現在実施されている治療法をご紹介します。

全般性不安障害がもたらす身体的な症状

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全般性不安障害は、心だけでなく身体にも影響を与えます。身体的な不快感が、精神的な症状を助長し悪循環に陥ることも少なくありません。具体的には、下記の症状が発生します。

  • 頭痛
  • めまい、頭が揺れているような感覚
  • 便秘・下痢・頻尿
  • 悪寒・熱感
  • 身体のしびれ
  • 肩こり
  • 吐き気
  • 動悸、息切れ
  • 自分の身体が自分のものではないかのような感覚
  • 疲れ、倦怠感

多くの病気に当てはまる症状が多く、身体的症状からのみ判断することは困難なため、やはり精神的所見からの推察が望ましいでしょう。

一見、ちょっとした疲れのようにも思えても、上記の症状が継続する場合には、精神的不調がないか確かめてみることをおすすめします。

全般性不安障害がもたらす精神的な症状

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全般性不安障害では、不安に起因してさまざまな精神的症状があらわれます。具体的には、以下の通りです。

  • 注意力の低下
  • イライラする、怒りがコントロールできない
  • 倦怠感による根気の低下
  • 些細が気になり不安が増す
  • 記憶力の低下
  • ネガティブな想像が頭を離れない
  • 不眠
  • 人と会うのが億劫になる

それぞれの症状は、関係し合っています。不眠で疲れが抜けないことにより、記憶力や注意力が低下します。記憶力や注意力の低下は、不安を更に増幅させます。

また、全般性不安障害における不安の対象は際限がなく、学校や職場、人間関係の悩みにとどまりません。自身の身に降りかかっていない天災や不幸も不安の原因になります。

全般性不安障害の治療方①カウンセリング投薬

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全般性不安障害には、認知行動療法が適用されることがあります。この治療では、まず、日々の生活において遭遇した事象について、自身の認識を書きだして認知の問題点を整理します。

次いで、不安によって生じた認知の不合理性を指摘し、修正することで行動に反映させ、徐々に症状の改善を目指します。治療の過程では、目標が段階的に設定され、生活習慣や思考のクセを少しずつ改善していきます。

また、カウンセリングのみでの改善が困難な場合は、投薬と並行して治療がおこなわれます。

全般性不安障害の治療方②投薬治療

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全般性不安障害によってうつ状態が発生した際は、必要に応じて投薬治療がおこなわれます。身体的症状、精神的症状それぞれに適した薬の使い分けや併用によって、心身の悪循環を解消することが投薬の目的です。

抗不安薬としては、ベンゾジアゼピン系抗不安薬が処方されます。抗不安薬は、不眠や緊張による肩こり身体的な症状に効果が見込めます。「メイラックス」や「デパス」などの薬品が主流です。

精神面の症状に対しては、セロトニンの働きを正常にするために抗うつ薬(SSRI)が処方されます。「ジェイゾロフト」という薬品が主流で、効果的に治療するためには長期的な服用が必要です。

心配性の人の特徴は?【行動編】

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同じことをつい何度も確認したり、万事に備えて持ち物が多くなってしまうといった行為は心配性な人には経験があるのではないでしょうか?

ここでは、些細なことが気になって仕方がない「心配性」に見られる行動上の特徴をまとめてご紹介します。

何度も何度も確認してしまう

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心配性の最たるクセは、ついつい同じことを何度も確認してしまうことです。「忘れてしまうのではないか」、「もし間違っていたら」といった懸念が尽きません。

待ち合わせ場所や時間、スケジュールなどは何度見直しても不安が尽きないのが心配性です。「もう大丈夫!」と思っても、ついもう一回確認してしまう人は心配性といえるでしょう。

空気が読めて適切な行動を取れる

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心配性は、空気を読むのが上手といった特徴もあります。「その場にそぐわない行動をとってしまわないか」、「場違いな発言にならないか」など、とにかく慎重なため、いざ実行する際は適切な行動がとれます。

不安からあらゆる状況を想定しますので、後々悪い状況に発展しないよう、孤立している人に対するフォローや、ミスのカバーなどを得意としています。

確認を怠らない

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何事に対しても、確認を怠らないのが心配性です。ときには、周囲から鬱陶しいと思われるほど確認しまくることがあります。

どんなに会社のオフィスが暑くてもエアコンを付ける前には必ず確認しますし、極端な例では、電気のブレーカーが落ちた際、スイッチを戻すことさえ確認することがあります。

「いいからやってくれ」と思えることでも、行動に移す前に一旦確認したいのが心配性です。

解決の為の行動を起こさない

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不安は多かれど、解決に至る行動を起こせないのが心配性です。心配事の解消には行動が一番ですが、その行動に対しても心配が発生するため、身動きがとれません。

また、次々と悪い想像が連鎖してきて、何をやったらよいのかわからなくなるといったこともあるようです。

外出の際に持ち物が多い

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心配性の持ち物は、とにかく量が多いです。少し出かけるだけでも、頭痛薬、折り畳み傘、ハンカチ、目薬等々、次々に荷物が膨らんでいきます。

コンビニに行くだけでも、財布だけだと不安なため、必需品を入れている鞄を丸ごと持っていきます。また、財布の中身も、常に使うより少し多めに入れておかないと不安なのが心配性です。

周囲の反応に対して敏感

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心配性は、周囲の反応に人一倍敏感な傾向にあります。人と話した後で、何かマズいことを言っていないか気になったり、噂話が聞こえてくると自分のことではないかと不安になるのです。

コミュニケーションに細心の注意を払い、なるべく無難に事を収めようとしがちです。また、悪い想像が次々に去来するため、自意識過剰な思い込みで一人落ち込んでしまうことも少なくありません。

忘れ物をしない

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心配性にかぎっては、忘れ物をすることはまずありません。常にメモを欠かさず、何度も確認しますから、忘れようがないのです。

「もし忘れてしまったら」という最悪のケースを想像するだけで気分が悪くなってくる心配性も少なくありませんから、持ち物の点検には余念がないのです。

不安故に考えすぎてしまう

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考えすぎは、心配性にはよくみられる傾向です。何かにとりかかる前には、常に不安がよぎります。一度考え出すと次から次へと悪い想像が湧いてくるため、考える時間に際限がありません。

「不要なことを考えている」という自覚は何となくあっても、考えることをやめられずに時を過ごしてしまうことは心配性にはよくあります。

時間厳守で集合時間には5分前に到着

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5分前行動は、心配性の基本です。中には、1時間前に待ち合わせ場所の近くの喫茶店などで待機しておく、という心配性もいるようです。

遅れて他者に失望されたり、迷惑をかけることに耐えられないため、とにかく約束は厳守します。この点は、会社勤めでは有利な点ですから、悪いことばかりではありません。

早く行き過ぎるとかえって迷惑になる可能性も理解しているため、きっちり5分前が心配性の信条です。

心配が現実になるとパニックに!

あらかじめ想像していたはずなのに、いざ悪い想像が現実になるとパニックに陥るのが心配性です。予感はあっても、具体的な対処は苦手としています。

というのは、想像していた悪いことが起こると、起こったことに対してまた想像するといったループに突入してしまうためです。行動よりネガティブな思考にとらわれて、身動きがとれなくなってしまうのです。

時間の確認は入念に行う

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待ち合わせなどがなくても、常に時間が気になるのが心配性です。時計はどの部屋にも設置しておき、暇があれば、スマートフォンの時刻表示を確認してしまいます。

また、「時刻表示がない日曜日のテレビ」にはどことなく不安を覚える傾向もあるようです。

困らない様に準備に余念がない

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困らないよう、準備に余念がないのも心配性にはよく見られる特徴です。はじめて行く場所は、地図で確認するだけでなく可能な限り下調べします。

どこに行くにも、スマートフォンと財布は必需品です。ゴミ捨てに出るだけでも、持っておかないと不安だという心配性も少なくないといいます。

心配性の人の特徴【思考・性格編】

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不安や緊張感がいつも抜けないため、疲れてしまいがちな心配性。他にも、トラブルへの恐れや楽観性の乏しさなど悩みの尽きない性質の持ち主です。

基本的に真面目な頑張り屋ではあるものの、不安ゆえの心労で自縄自縛に陥ってしまうこともあります。ここでは、そんな心配性の人に顕著な思考の特徴をまとめてご紹介します。

常に不安を抱えている

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心配性な性格の根底には、不安があります。彼らはその思考の過程において、今現在抱えている問題、これから起こるかもしれない問題について、次々にネガティブな想像をしてしまいます。

結果、落ち着きがなくなったり、焦燥感に駆られるなどして更に心配事が増え、常に不安を抱いている状態になってしますのです。

いつも緊張感を持っている

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心配性な人物は、物事がうまくいかないかもしれないという考えが念頭にあるため、何事にも緊張感をもって臨みます。

したがって、手を抜くことが少なく、繊細な作業や綿密なスケジュールを要する案件をこなすことは得意です。逆に、気楽にやったほうがうまくいく遊びなどはかえって苦手としている生真面目な面があります。

急なトラブルを極端に恐れる

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心配性が感じている不安の一因は、自信のなさです。自分にはどうにもできない急なトラブルが起こって、立ち往生してしまうことが恐ろしいのです。

実際にはそれなりに対応できる能力をもっていても、必要以上に物事を大きく見積もってしまうため、不安はどんどん膨らんでいきます。

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