パラコート連続毒殺事件まとめ!自販機の飲み物に毒?【未解決】 社会

パラコート連続毒殺事件まとめ!自販機の飲み物に毒?【未解決】

2chやなんJなどでも度々話題になっている「パラコート連続毒殺事件」は自販機の取り出し口などに致死率が高い毒物パラコートが混入された飲料が置かれ、それを拾い飲みした人が13名も死亡した事件です。犯人はまだ捕まっておらず未解決のままです。事件についてまとめます。

目次

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パラコート連続毒殺事件とは?未解決の無差別殺人?

「パラコート連続毒殺事件」とは1985年に全国で発生した無差別連続殺人事件です。総勢12名が何者かに殺害される大事件でしたが、2019年5月現在も犯人は捕まっておらず未解決となっています。

パラコート連続毒殺事件の概要は?自販機の飲み物に毒?

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ここからは、パラコート連続毒殺事件の概要を詳しく説明していきます。

犯行の手口は、自動販売機の取り出し口に毒物(パラコート)を混入したジュースなどを放置し、それを忘れ物や間違って複数出てきたのと勘違いして飲んだ人を殺害するというものでした。

また、取り出し口だけでなく自販機の上や下に毒入り飲料が置かれたケースもありました。犯行が行われた地域は、関東や関西をはじめ、東海地方から北陸、中国、九州地方など全国各地で発生しています。

コーラやオロナミンC、リアルゴールドに毒が!紹介動画も

パラコート連続毒殺事件では、コーラやオロナミンCやリアルゴールドなどの定番の人気飲料に猛毒であるパラコートが混入されていました。

また、自販機に放置する毒入り飲料には、その自販機で実際に販売されている飲料が選ばれており、用意の周到さが感じられます。ただ、この一連の事件が同一犯によるものかは現在までわかっていません。

パラコート連続毒殺事件で混入されたパラコートとは?農薬?

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パラコート連続毒殺事件で混入された毒物は「パラコート」という薬品でした。これは除草剤として使用されていた農薬で、当時は18歳以上の人であれば印鑑を持参する事で誰でも購入が可能でした。

パラコートは強い中毒性があり、解毒も難しいため体内に入った場合死亡率が極めて高く、中毒症状の経過も悲惨で危険な薬品です。そのため世界各地でパラコートの販売や使用の規制を求める声が上がっています。

日本国内では1999年に国内生産が中止され、現在は購入できなくなっています。ただ、2005年にネットオークションでパラコートを含む薬品が出品される事案が発生、保健所が対応する事態になりました。

当時はキャップの未開封を区別する必要性が浸透していなかった

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パラコート連続毒殺事件で犠牲者が続出してしまった背景には、当時まだキャップの開封、未開封を区別する必要性や方法が浸透していなかったという事情がありました。

この事件が発生する前の1977年に東京と大阪で「青酸コーラ無差別殺人事件」が発生した影響から、この当時既に瓶入りドリンクのほとんどは、開封済みか未開封かが見分けられるキャップへの改良がされていました。

しかし、地方都市では当時まだ未開封かどうかを見分ける方法やその必要性が強く意識されていなかった為に、こうした地方の地域を中心に犠牲者が多く出てしまったと考えられています。

パラコート連続毒殺事件の詳細・被害者は?

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パラコート連続毒殺事件では13名(うち1名は自殺の可能性あり)もの死亡者が出ています。ここではそれぞれの犠牲者と事件の詳細について見ていきたいと思います。

事件①:広島県福山市 トラック運転手(45歳)

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パラコート連続毒殺事件の最初の事件が発生したのは1970年4月30日、場所は広島県福山市でした。

被害者はトラック運転手の45歳男性で、自販機で飲料を購入した際に、自販機の上に放置されていたオロナミンCを拾って飲み5月2日に亡くなっています。男性の嘔吐物からパラコートが検出され事件となります。

事件②:大阪府泉佐野市 男性(52歳)

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第2の事件は大阪府泉佐野市で同年9月11日に発生、犠牲者は52歳の経理事務手伝いの男性でした。

男性は前日10日に和歌山県に釣りに行く際に自販機でオロナミンCを購入します。その時に、取り出し口にオロナミンCがもう一本ある事に気がつき、間違って2本出てきたと思い持っていきます。

2本のオロナミンCは家へ持ち帰り、翌日にまず1本目のオロナミンCを飲み、続けて2本目のオロナミンCを飲んでいる最中に苦しみ出し9月14日に死亡。パラコートは飲み残したオロナミンCから検出されました。

事件③:三重県松阪市 大学生(22歳)

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第3の事件は第2の事件発生の翌日、9月12日に三重県松阪市で発生しています。

犠牲者は三重県松阪市に住む大学生で、自宅近くの自販機でリアルゴールドを購入、取り出し口にもう一本リアルゴールドがある事に気がつき、自宅に持ち帰って飲み、14日に死亡しています。

この第3の事件では、パラコートではなく非選択形除草剤のジクワットが検出されています。これの毒性はパラコートの約半分ほどと言われていますが、解毒が難しく致死率の高い点は同じです。

事件④:福井県今立町 男性(30歳)

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第4の事件は同年9月19日、福井県今立町で発生。被害にあったのは同地で農業を営んでいた30歳の男性でした。自販機の下で拾ったというコーラを飲んで体調が悪化、病院へ駆け込みますが9月22日に死亡します。

胃洗浄をしたところ、胃の内容物から黄色い液体が見つかり、そこからパラコートが検出されます。また飲み残しのコーラからも同様にパラコートが検出されています。

事件⑤:宮崎県都城市 男性(当時45歳)

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さらに、その翌日の9月20日には第5の事件が宮崎県都城市で発生。被害者は同地に住む営業担当の会社員45歳でした。国道269号線沿いを車で移動中、道沿いの自販機でリアルゴールドを購入。

取り出し口に2本のリアルゴールドがある事に気がつき両方取り、車の中で2本目を飲んでいる最中に体調が悪化して家族に連絡、その後に病院に入院しますが、22日に死亡。2本目の瓶からパラコートが検出されます。

事件⑥:大阪府羽曳野市 男性(50歳)

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さらに2日後の9月23日、大阪府羽曳野市で第6の事件が発生します。被害者は同地に住むゴム加工業の男性50歳で、悲願の墓参りを目的に実家へ向かう途中に道沿いの自販機でオロナミンCを購入。

取り出し口に2本あったため、その場で1本飲み、車内で2本目を飲んでいる最中に味が変な事に気がついて吐き出し、瓶ごと川へ投棄しています。

その後、下痢の症状が出たため病院で治療を受けますが、容態が急変し2週間後の10月7日に呼吸困難で死亡しています。体内からパラコートが検出されました。

事件⑦:埼玉県鴻巣市 男性(44歳)

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第7の事件は10月5日に埼玉県鴻巣市で発生。被害者は44歳の会社員の男性でした。

男性は前日10月4日に、同市内のドライブインの自販機でオロナミンCを購入したところ取り出し口に2本発見、一本をその場で飲み、もう一本は自宅に持ち帰ります。

翌日に持ち帰ったオロナミンCを焼酎で割って飲んだところ、体調が悪化して苦しみ出し入院しますが、2週間後の10月21日に亡くなります。飲み残しからパラコートが検出されています。

事件⑧:奈良県橿原市 男性(69歳)

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第8の事件は奈良県の橿原市で10月15日に発生。被害者は69歳の船具販売業の男性で、自宅近くの栄養ドリンク剤を購入し飲んだところ死亡、飲み残しからパラコートが検出されています。

この第8の事件は、放置されていた物を持ち帰ったのではなく、購入したものから検出されたという説もありますが定かではないようです。

事件⑨:宮城県 男性(55歳)

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続く、第9の事件については10月21日に宮城県で発生し、55歳の男性が死亡したという事以外は詳細な情報がありません。

事件⑩:大阪府河内長野市 男性(50歳)

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第10の事件は、10月28日に大阪府河内長野市で発生しました。被害者は同地に住む農業を営んでいた50歳の男性で、和歌山県へ釣りに行く途中、自販機でオロナミンCを購入、やはり2本見つけて持ち帰ります。

その翌日に持ち帰ったオロナミンCを飲んでから体調が悪化し、それから約1ヶ月後に死亡しています。

事件⑪:埼玉県浦和市 男性(42歳)

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第11の事件は11月7日に埼玉県の浦和市で発生しています。被害者は建設会社を経営する42歳の男性で、自宅近くの自販機でオロナミンCを購入、同じく取り出し口に2本あったものを持ち帰っています。

帰宅後に飲み、体調悪化を訴えて病院に搬送されますが、2日後の11月9日に呼吸困難で死亡。飲み残しからパラコートが検出されました。

事件⑫:埼玉県児玉郡 女子高校生(17歳)

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さらに第12の事件が、11月17日に埼玉県児玉郡で発生しています。被害者は埼玉県児玉郡上里町に住む女子高校生17歳で、自宅近くの自販機でファンタを購入した際に取り出し口に瓶入りコーラを発見。

それを自宅に持ち帰り飲んだところ、容態が急変して1週間後に死亡しています。コーラの飲み残しからパラコートが検出されています。

この時の自販機には事件に関する注意書きをした張り紙が貼られており、女子高生はそれを読んだものの、まさか自分が当たることはないと思い、コーラを口にしたという事でした。

事件⑬:京都府福知山市 男性(48歳)※自殺の可能性あり

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13番目の事件は、7月11日に京都府の福知山市で発生したもので、これは自殺の可能性もあり、他殺とは断定されていません。犠牲者は大阪府東大阪市に住む48歳の呉嘉夫さんという男性でした。

パラコート連続毒殺事件では模倣犯も?

パラコート連続毒殺事件の発生した1975年には、この事件に影響されたとみられる模倣事件も何件か発生しています。

9月17日に、東京都港区で画廊に勤めていた34歳の女性が、経営者と支店長に毒入りのコーヒーを飲ませようとしたものの未遂に終わり逮捕されました。会社の金を使い込んだ事を隠蔽しようとしたのが動機でした。

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9月25日には、世田谷区上北沢の自販機でドリンクを購入した大学生が、味が変な事に気がつき警察に通報、ドリンクを調べたところ石灰硫黄合剤が混入されていたのが判明しますが、犯人は見つかりませんでした。

さらに、9月27日にも東京都北区の自販機でドリンクを購入した女性から、同様の訴えが警察にあり、これにも石灰硫黄合剤が混入されているのが判明、同一犯と思われますが犯人は捕まっていません。

事件を模倣して自演した人もいた?

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さらに、この事件を模倣して自演した人も複数現れています。9月27日には東大阪市の自販機で購入した飲み物が変な味がすると訴え、入院した中学生は自ら殺虫剤を混入して飲んだ事が発覚します。

動機は、事件の被害者になれば同級生がお見舞いに来てくれると思った事だそうですが、残念な事に誰一人お見舞いに来なかったそうです。

9月30日には福井県に住む22歳の男性が、殺虫剤をドリンクに自ら混入して飲み、警察に訴えますが後に自演が発覚、逮捕されています。また、12月11日にも群馬県の中学生がパラコートで自殺を図っています。

パラコート連続毒殺事件後の社会的変化は?犯人の現在は?

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立て続けに13名もの死者を出したパラコート連続毒殺事件は社会に大きな衝撃を与えました。事件が及ぼした社会的変化や犯人の現在についても見ていきましょう。

パラコート連続毒殺事件でオロナミンCの蓋が変わった?

パラコート連続毒殺事件で、毒物を混入されたドリンクのメーカーは事態を重く見て、容器の構造を変えるなどの対策を取っています。

大塚製薬のオロナミンCは、事件発生の翌1986年に、それまでの回して開けるスクリューキャップから、現在の蓋についたリングを引っ張って剥がして開ける形状のマキンキャップに変更されました。

パラコート連続毒殺事件で自販機で売られる飲み物は缶になった?

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パラコート連続毒殺事件発生前までは、自販機では多くの瓶入りドリンクが販売されていました。

しかし、事件をきっかけにして瓶入り飲料の多くは姿を消し、代わりにリングを引っ張って、蓋を剥がして開ける缶入りのタイプを中心に販売される様になりました。

現在は缶の構造が変わった?

しかし、この蓋を剥がし開けるタイプは剥がした蓋の部分が大量に地面に捨てられ環境の汚染が懸念されるとして、それから数年してすぐに、現在の缶入り飲料の蓋の主流であるプルタブ形式に変更されました。

ただ、現在のプルタブ形式に関しては、外部に接していた面が開封後に飲料内部に入り込んでしまうため、もしこの面に毒物を塗布されたら危険ではないのか?という声もあがっています。

パラコート連続毒殺事件の犯人の現在は?まだ生きているかも?

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パラコート連続毒殺事件は、これだけ広範囲にわたって13名もの被害者を出したにも関わらず、犯人はついに逮捕されませんでした。

事件が解決しなかった理由としては当時、街中に防犯カメラの設置がほとんどされていなかった事やパラコートが除草剤として農家で一般的に使用されていた事で犯人の特定が難しかった事があげられます。

1985年の事件発生から、まだ30数年程度しか経過していない(2019年現在)事を考えると、この凶悪な事件を引き起こした連続殺人犯が現在もどこかで生きている可能性も十分に考えられます。

パラコート連続毒殺事件は2ch、なんJでも話題に?

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パラコート連続毒殺事件は、その特異性や犯人の像が全く見えてこない不気味さから匿名掲示板2chやなんJ板(なんでも実況板)などでも度々話題に上がっています。

パラコート連続毒殺事件を話題にしたスレッドなどのまとめも多数作成されているので、読んでみると事件に関しての新たな見解が得られるかも知れません。

自販機の取り出し口に未開封の飲み物があっても持ち帰ったらダメ!

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パラコート連続毒殺事件は、自販機内に放置されていた飲料を未開封品と勘違いして飲んでしまったのが大きな原因となっていました。

かつては実際に、自販機が誤作動を起こして飲料が2本出てくる事が頻繁にあった事も事件を誘発したと考えられます。

現在でもこうした自販機のエラーはごく稀に発生する様ですが、取り出し口に2本ドリンクがあったとしても決して持ち帰らない様にしましょう。

見知らぬ飲み物には触らない方が良い!

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見知らぬ飲み物には基本的に触ってはいけません。飲み物に限らず落ちている食べ物も拾って食べるのは絶対に止めましょう。

例えそれらの物が未開封に見えたとしても、何らかの方法で内部に毒物を注入する事は可能です。自ら購入し、確実に安全が確認できている飲食物以外は決して安易に口にしてはいけません。

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