昭和最後の大横綱!千代の富士の筋肉の秘密!トレーニング内容は?

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相撲界の歴史に名を遺す大横綱の千代の富士。61歳という若さで惜しまれつつ亡くなってしまいましたが今もなおその名は後世に受け継がれています。そんな千代の富士は現役時代からその筋肉のすごさがたびたび話題になってきました。その秘密についてせまります。

鍛え上げられた筋肉を持つウルフ千代の富士を知ろう

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千代の富士といえば誰もが知る日本の大横綱です。現役時代はトレーニングによって鍛え上げられた筋肉と技で数々の記録を作り出し、現在もその名は角界の記録に残されています。四股名は千代の富士貢(本名:秋元貢)、北海道出身で1970年より九重部屋に所属していました。大関になってたった3場所で第58代横綱へと昇り詰めました。

千代の富士は1970年9月場所でデビューし1991年5月現役を引退しています。ウルフの愛称で知られ引退までの間に数多くの記録を残し、1989年には大相撲界から国民栄誉賞を受賞しています。引退後は九重親方として多くの力士を育ててきました。

関脇・大関・横綱昇進とウルフフィーバー

千代の富士の人気はすごいもので、力士の中では細身の筋肉質な体型と精悍な顔立ち、その体から繰り広げられる豪快でスピーディーな取り口で相撲界のアイドルのような人気でした。一気に横綱まで駆け上がった1981年はウルフフィーバーの都市とされています。

また千代の富士は1981年関脇・大関・横綱で優勝という史上初の記録を達成しています。番付を一気に駆け上がったが、新横綱の場所はケガで途中休場、しかし翌場所不死鳥のような復活優勝を果たしており千代の富士自身にとっても激動の1年だったようです。

角界の歴史に残る第58代横綱千代の富士

千代の富士は現役時代に通算1045勝(勝率.705)、幕内時代807勝(勝率.761)、横綱時代625勝(勝率.848)と素晴らしい成績を残しています。この記録はすべて相撲界の歴代3位の記録です。また連勝記録も53連勝と昭和以降では白鵬に次ぐ歴代3位の記録です。

千代の富士は鍛え上げられた筋肉から繰り出される豪快な上手投げを得意としていました。腕力に長けていた千代の富士は1981年の測定で握力は左が92キログラム、右は89キログラムを記録しています。

千代の富士の筋肉はどれほどすごいのか・・・

【昭和の大横綱】千代の富士その名は現役時代を知っている世代にとってはあまりに有名ですが、現役を知らない世代の人たちにとってはいまいちピンとこないかもしれません。千代の富士は記録もさることながら、強さを支えた筋肉の美しさがあります。

写真を見てわかるように千代の富士の筋肉は力士離れしていました。多くの力士は筋肉の上に多くの脂肪をまとっていますが、千代の富士は現役時代の体脂肪率が10.3%ととても引き締まった身体をしていました。参考までに現役横綱の白鵬の体脂肪率は25%前後です。

筋肉アップのトレーニングのきっかけは?

こんな素晴らしい記録を千代の富士ですが、入門当時は身長183センチに対して体重は70キロ程度で当時の新弟子検査もギリギリ通過しています。関取になってからも126キロと当時の他の関取に比べると細身な体型でした。そんな小柄の千代の富士はどうやって強くなっていなのでしょうか。

また肩に脱臼癖があり「治った頃にまたやってしまう。(肩が)ブランとしてしまう。(脱臼は)ものすごく痛いですよ」と千代の富士自身が語っています。この脱臼をカバーする筋力トレーニングが筋肉アップのきっかけでした。では実際のトレーニング内容はどんなものだったのか紹介していきます。

千代の富士、筋肉アップのトレーニングで生き残り!

脱臼克服は千代の富士が力士として生き残っていく手立てでした。そのトレーニング内容は稽古で腕立て200回、20キロのダンベル上下20回とダンベル振上げ20回、その他自宅でもトレーニングを行っており1日の腕立て回数はどんどん増えていきました。

結果、鍛え上げられた筋肉によって、取組でのぶつかりや投げ技を出す時などに衝撃にたえ方を脱臼せずにすむようになりました。この千代の富士の肩回りの筋肉の際立ちは他の力士と比べるとその差は一目瞭然です。

千代の富士の強さ!上腕二頭筋の筋肉アップトレーニング

肩の脱臼癖をカバーするための筋力トレーニングは肩回りの筋肉とともに腕の筋肉や握力の強化へつながっています。千代の富士はその鍛え上げられた上腕二頭筋のおかげで取組時のまわしを引き付ける力がとても強かったようです。

実際、小柄な千代の富士が体格差のある力士を引き付け投げるのは並みの力では大変です。他の力士との体格差をカバーし勝ち星を積み上げるほどの筋肉を鍛え上げた千代の富士の努力は本当にすごいです。

千代の富士の強さ!上半身強化の筋肉アップトレーニング

千代の富士の上半身の筋肉は目を見張るものがあります。千代の富士が上半身のトレーニングとして積極的に行っていたのが腕立て伏せです。腕立て伏せは肩や腕だけでなく背中や胸など総合的に鍛えられます。

千代の富士は部屋の稽古や自宅のトレーニングで腕立て伏せの回数が500回、1000回と増えていったようです。手を広げる幅を変えたりしながら大胸筋、三角筋などをみごとに鍛え上げました。

千代の富士の強さ!下半身強化の筋肉アップトレーニング

力士といえば下半身です。力士の体重を支え、激しい取り組みを行うためにも力士にとって下半身の強化はとても大事なものです。またしっかり下半身を鍛えることで大きなケガも防ぐことにつながります。

そんな下半身を鍛えている力士の中でも、千代の富士の下半身はやはり群を抜いて鍛えられていました。千代の富士の下半身の筋肉はバランスよく鍛えられており、立ち合いでも相手の押しに負けない強さがありました。

また立ち合いの踏み込みの鋭さ素晴らしいものがありました。鍛え上げられた下半身から繰り出される踏み込みは短距離走ののスタートに例えられるほどで、この鋭い踏み込みで得意の左まわしを奪うことも千代の富士の強さの秘密の1つです。

下半身の発達は四股の美しさにも・・・

千代の富士の四股は相撲界の中でも大変すばらしく、横綱の土俵入りは気合の入ったうまいもので、足を高く上げた姿はとても美しいものでした。重い横綱を着けた状態で頭より高い位置まで足を上げられるのは千代の富士のほかにあまりいなかったようです。それほどすごいことなのです。

四股で片足で全体重を支えながらバランスをとれるのは筋肉がバランスよくついている証拠です。重い相手力士を持ち上げるほどの筋力だけでなく、体の芯が強く軸がぶれない堂々とした取組をとれていたのは、体幹までしかっりと鍛えられていた証拠です。

てっぽうを大事にしていた千代の富士

てっぽうとは相撲部屋にある太く大きな柱に腰割りをしたまま脇を締め柱に両手をつけます。そしてすり足で足を柱に寄せ同時に同じ方の手を柱に突きます。その後両手を突っ張り体を柱から離し、次は反対の手足で行います。この繰り返しです。

てっぽうは腕や肩を含めた上半身の筋肉を鍛えるのに大変適しています。脱臼癖のあった肩の関節を覆うような筋肉を作るためにも、このてっぽうのトレーニングを千代の富士はとても大事にしており積極的に自身のトレーニングに取り入れていました。

大器晩成だった千代の富士

筋肉を作り上げていくことは時間のかかるものです。特に力士は体重を増やし脂肪で体格を作ることも大事です。そのうえで身体を支える筋肉をつけていきます。筋肉をしっかりと鍛えているからこそあの瞬発力のある取り組みが行えるのです。

現役生涯成績を見てわかるように、千代の富士は幕内さらには横綱になってからの活躍は素晴らしいものです。長年の月日をかけて基本から忠実にトレーニングに取り組んだことで築き上げた筋肉が千代の富士の強さの秘密といえます。

地道なトレーニングあってこその横綱千代の富士

『今日いい稽古をしたからって明日強くなるわけじゃない。でも、その稽古は2年先、3年先に必ず報われる。自分を信じてやるしかない。大切なのは信念だよ。』千代の富士の言葉です。この言葉こそが横綱千代の富士を作り出した根幹なのかもしれません。

先ほども述べましたが筋肉は1日や2日で出来上げるものではありません。継続的なトレーニングが必要になります。まさに千代の富士の言葉のとおりです。千代の富士の相撲人生を支えたのは強い信念と地道なトレーニングの積み重ねた強靭な精神力です。

千代の富士の強さは筋肉だけじゃない

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