死刑囚も死にたくない?恐怖を感じる?改心は?刑務官の心情も?

死刑を言い渡された死刑囚たちは「死にたくない」と恐怖に怯えたり、自分の犯した罪を悔いて改心するのでしょうか?また、死刑執行まで死刑囚の世話をする刑務官の中には死刑囚に情が移る事もあるそうです。ここでは、死刑囚や刑務官の心情などをご紹介していきます。

死刑囚も死にたくない?死刑囚の心情は?一般的な感情はない?

現在まで世界的に「死刑制度を無くそう」という動きがある中、日本は先進国でありながら現在も死刑制度が存在しています。

日本の刑罰の中で最も重い刑罰である「死刑」を言い渡された死刑囚たちでも、やはり死ぬことに恐怖を感じるのでしょうか?ここからは、死刑囚の心情についてご紹介していきます。

死刑囚の数はどれくらい?

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日本の死刑囚の数は2017年に123人、死刑確定者数が3人、死刑を執行された人数は4人。

2018年の死刑囚は116人で死刑確定者数は4人、死刑執行者数は15人でこのうち13人は1995年の「地下鉄サリン事件」に関わったオウム真理教の元信者です。

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日本では、法務大臣の命令によって死刑が執行されます。死刑囚が妊娠中、心身喪失、精神障害など特別な理由がない限りは死刑が確定してから6ヶ月以内に死刑が執行されるという記載があります。

しかし、実際に6ヶ月以内に死刑が執行されている事はほとんどありません。

死刑とは?残虐な刑罰?

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現在まで日本を含め世界各地で、人権の配慮、誤認逮捕や冤罪の可能性などの理由から「死刑制度を廃止すべきではないのか?」という議論が度々されています。

日本国憲法で「残虐な刑罰を禁止する」という文言がある為、「死刑制度は残酷な処罰に該当するのではないか?」という議論がされてきました。

しかし1948年に最高裁で「残虐な処罰」には該当しないという判決が下り、「死刑は合法である」とされました。

死刑囚は死にたくないのか?

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「死刑囚」と聞くと、「極悪非道で凶暴、サイコパスで自分の死も恐れないような人間」という印象を持っている人も少なくないと思います。

しかし、どれほど残虐な殺人などを犯した死刑囚でも私たちと同じ人間です。

その為、どんな極悪人であっても死刑執行日になると改心した姿を見せて「死ぬのが怖い」と恐怖心を抱くようです。

極悪犯も恐怖を感じる?人間的な感情は無い?

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殺人などの凶悪犯罪を犯す凶悪犯でも、「死にたい(死刑になりたい)」と言っている死刑囚でも「今日自分は死ぬ(死刑になる)」という事を聞けば取り乱す事が多いようです。

執行場まで自力で歩けない囚人も多く、「執行場へ行きたいくない」「死にたくない」と暴れたり、失禁や嘔吐をして最後まで抵抗する者も少なくありません。

死刑囚の心情は報道されない?

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死刑囚の心情などは一切報道されていません。その理由として、死刑を滞りなく執行する事。

死刑が執行され死刑囚が亡くなる事によって、被害者家族が加害者として世間から扱われないようにするためなどが挙げられます。

死刑囚も自分の命は大切?

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いくら人の命を奪った殺人犯でも、人の命を奪える=自分の命にも興味がない。という訳ではありません。

死刑囚でも自分の命は大切だと思っていますし、「死」に対して恐怖心もあります。

死刑囚に執行日は教えられない?自殺や錯乱を防ぐため?

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死刑囚は死刑執行日を当日の朝、死刑執行1時間前に知らされます。

「あなたは明日死にます」と言われ冷静でいられる人間はそうはおらず、死刑執行を知り錯乱状態にたって死刑が中止される、または死刑が執行される前に自殺をして刑罰が執行できなくなる事を防ぐ為です。

ただ、数十年前は死刑囚に死刑執行日を知らせ家族や身内と面会する事も許可される、食べたい物を許可されるなどの配慮があったそうです。

罪を悔いる死刑囚もいる?遺族への謝罪や現金の寄付も

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自分の犯した罪を悔い、反省し死刑執行を受け入れる死刑囚もいます。

1995年に起こった「地下鉄サリン事件」に関わったオウム真理教の死刑囚(2017年に死刑執行)も自分の犯した罪と向き合い、遺族へ謝罪の言葉を残して手元にある現金を全額寄付しています。

この元死刑囚のように、自分の罪を悔い、反省している死刑囚は死刑執行の知らせを受けても大きく取り乱す事は少ないそうです。

精神を病んでしまう死刑囚も?

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死刑執行は、執行される当日に死刑囚に知らされます。その為、死刑囚は毎日「今日執行されるのか、明日執行されるのか…」とピリピリして過ごしています。

いつ訪れるのか分からないけれど、確実に訪れる自分の死に怯え、自殺する事もできない環境で過ごし精神を病んでしまう死刑囚も珍しくありません。

中には、死刑目的で罪を犯した死刑囚も

死刑囚の中には、死刑になりたくて殺人などの凶悪犯罪を犯した者もいます。

2008年土浦市で起こった「土浦連続殺傷事件」では、「確実に死ぬ為に死刑になりたい」という理由から刃物で次々に人を刺し2人が死亡し7人が重症を負いました。

その希望通り、2013年に死刑執行されましたがこの元死刑囚は死刑執行日に自身が死ぬ事に恐怖を感じ大暴れしたそうです。

死刑囚の大半が死の恐怖に怯える

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大半の死刑囚は、いつ来るのか分からない死刑執行日を毎日怯えながら生活しています。死刑執行日までに「死刑になるような罪を犯したのだから仕方がない」と受け入れる者。

「死刑になりたい、確実に死にたい」と言っている者でも、いざ死刑施行日が訪れると「死にたくない」と恐怖します。

死刑執行までの過ごし方は?更生する期間?

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ここからは、死刑執行までの死刑囚の過ごし方についてご紹介していきます。

死刑囚の過ごし方は?

死刑囚は死刑が執行されるその日まで心身共に健康に過ごし、最終的に確実に刑を執行させなければなりません。

その為、脱走をさせないのはもちろん自殺や自傷行為をさせないために天井には監視カメラが設置されており24時間体制で死刑囚を監視しています。

そして死刑囚の1日は施設によって多少違いはあるようですが、朝7時に起床、点検、7時40分朝食…など細かく決まっています。

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健康を維持するために、週に2~3回30分ほど(季節による)のランニングなどの運動を行いますが、他の囚人との会話は禁止されています。

独居房の中は自由に歩くことは出来ず、留置場にもよりますが窓の外の景色すら見えない場所もあり死刑囚は死刑執行日をただ待つだけの日々を送ることになります。

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しかし、ただ自分が死ぬ日を待つだけ…という生活はかなりの恐怖を感じる為、その恐怖をごまかすために希望する者は室内で出来る軽作業(紙袋作りなど)が許可されています。

報酬は出来高払いで単価も安いものですが、何か没頭出来るものがある事で恐怖心を抑え精神を保てる死刑囚は多いそうです。

死刑執行までは更生する期間?刑務官が世話をする?

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刑務官の主な仕事は、受刑者にどれほど重い罪を犯したのか理解させを更生、教育する為に指導や監督を行う事です。

そして死刑囚は自らの命を持って、罪を償う事が刑ですので、その刑罰を確実に受けさせる為に刑務官は執行日まで死刑囚を心身共に健康な状態で生かさなければなりません。

死刑囚に情が移る刑務官もいる?

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死刑の執行は、特別な訓練を受けた刑務官が行うのではなく、普通の刑務官が担当します。

どれほど凶悪な犯罪を犯した死刑囚でも人間らしい一面も持っていますし、日常的に死刑囚の教育や更生を行っている刑務官たちも人間ですので死刑囚に情が移るのは不思議な事ではありません。

死刑執行日まで毎日顔を合わせ、死刑囚が反省する姿、後悔している姿などを見て最終的に更生した死刑囚を死なせなくてはならないのですがら刑務官の精神的な負担は相当なものです。

その為、死刑執行を任された多くの刑務官は死刑執行後はまともに食事も出来ず、深酒をするそうです。

死刑執行には、執行手当が支給されていますが、その支給額は酒代にもならないようなわずかな金額で刑務官たちには相応のケアも補償もありません。

死刑前の死刑囚の中には、お経を唱えるものや懺悔する人も

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死刑囚の中には、月に1回だいけ訪れる牧師に自分の罪を懺悔したり、聖書を何度も読む、被害者の為に般若心経を毎日唱える者もいます。

自分が犯してしまった取り返しの罪と向き合い、毎日後悔し死刑執行の日を待ちます。

死への恐怖から、廃人のようになる場合もある?

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人と触れ合う事もなく、ただ死を待つだけの日々の死刑囚の中には「まだ死にたくない」と抵抗を続け、死の恐怖から廃人のようになってしまう場合もあります。

最後まで反省しない死刑囚もいる?

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2008年の「土浦連続殺傷事件」で2013年に死刑執行された元死刑囚は、「死刑になりたい」という理由から2人死亡、7人に重軽傷を負わせ2009年に死刑が確定しました。

公判でもその主張は変わらず死刑願望を口にしており、留置所では「人を殺す事しか考えていない」「今、自分を解放すればまた人を殺す」と言い最後まで反省の言葉はありませんでした。

最終的に本人の思い通り死刑になって終わった為、遺族や被害者からは「ご褒美をあげたようなものだ」「反省の機会を与えた方がいいのではないのか?」と言うような複雑な心境だったようです。

死刑執行時の流れや様子は?担当刑務官は真面目な人物?

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ここからはどのような流れで死刑執行されるのか、また、死刑執行されるときの担当刑務官はどのような人物が選ばれているのかをご紹介していきます。

執行時の流れは?

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留置場によっては、手続きなどの細かい部分で多少の違いがあるようですが、基本的に死刑囚はどの留置場でも同じような流れで死刑執行されます。

以前は死刑執行日は前日に告知されていたようですが、現在は前日に執行日を知らされる事はありません。

また、死刑執行の際の担当刑務官は以前は、勤務成績の悪い者が罰として担当する事だったそうですが確実に死刑執行が行えるように真面目な刑務官が担当者として選ばれているそうです。

執行日は当日知らされる

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死刑囚は死刑執行される日を当日の朝知らされます。

執行日になると屈強な職員、監督者の5人ほどで死刑囚のいる独居房へ迎えにいきます。

「独居房から出てきなさい」と命令しますが、なぜ独居房から出なくてはならないのか、この時はまだ言いません。

死刑執行前、刑務官にお礼を言う死刑囚も?

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死刑囚が独居房を出ると、執行を言い渡す所長部屋へ向かいます。そして「今から死刑を執行します」と死刑執行を言い渡すと死刑囚は刑場へ向かいます。

刑場に着くまでの廊下には、脱走など万が一に備え刑務官が5メートル間隔で並んでいます。

死刑囚は刑場へ向かうまでの廊下で、「1秒でも長く生きたい」という本能から、廊下に並んでいる世話になった刑務官や顔見知りの刑務官を見つけては「お世話になりました」と挨拶をしていくそうです。

最初は教誨室で遺書を書く?

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死刑執行をされる前にに、死刑囚は教誨室(きょうかい)に入ります。教誨室の一番奥には祭壇があり、まず死刑囚の所持品の処分方法を聞かれ、その後教誨師と最後の会話をします。

この部屋では遺書を残す事もできますし、お菓子を食べる事もできます。また、教誨室の仏壇はキリスト教、仏教など本人の信仰に合わせる事ができます。

前室では、目隠しと手錠?足にも?

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教誨室の次に通されるのは、死刑執行の控え間のような役割の「前室」というところです。

すぐ横に執行室がありますが、ここからロープなどが見えてしまうと死刑囚が同様してしまう為、蛇腹やカーテンなどで区切られて執行室は見えなくなっています。

そして、前室で留置所長によって正式な死刑執行を伝えられた後に、死刑囚は目隠しと後ろ手に手錠、足にも手錠をつけられ執行室へ行きます。

ロープを首にかけて指揮官が確認、ボタンは複数の刑務官が押す

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執行室へ行くと、死刑囚は踏み板の上に立たされ首にロープを付けられます。

死刑囚の話しが終わるのを待ち、話が終わった瞬間に指揮官から「押せ」という命令がありボタンを押す刑務官たちのいる部屋に赤いランプが点灯します。

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死刑囚が話し終わるまで待つ理由は、話の途中で執行すると舌を噛んでしまい残虐な状態になるためです。

そして、5人の刑務官が一斉にボタンを押すと「プシュー」という音が鳴り死刑囚の乗っている踏み板が外れ、死刑囚は下へ落ち首が締まります。

刑務官は全てを見ている?

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首吊りの状態になってから12分吊るしたままにして、医師によって死亡が確認されるとボタンをおした刑務官たちは遺体の回収をします。

ロープから遺体を外し、棺桶にいれ花を棺にいれて遺体安置所まで移動してこの5人の刑務官の役割は終了します。

全てを見なければならない担当刑務官の中にはトラウマになってしまう人もいるそうです。

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