ダムダム弾とは?威力はどのくらい?現在は使用禁止になっている? 芸能人

ダムダム弾とは?威力はどのくらい?現在は使用禁止になっている?

ミリタリー好きな人ならダムダム弾という銃弾を聞いた事がある人も多いかと思います。今回はダムダム弾の威力、国際法で使用禁止とされた経緯などについてや、ダムダム弾の発展系とも言えるホローポイント弾についてなども含めて、詳細に解説していきます。

目次

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ダムダム弾とは?由来や威力は?現在では使用禁止に?

ミリタリーな分野に少しでも興味がある人なら「ダムダム弾」という銃弾の名前を耳にした事があるかも知れません。

威力が高く残忍なため使用が禁止された弾丸、というイメージを持たれている方も多いのでは無いかと思います。

しかしそれが一体どういった銃弾なのかについて、具体的に詳しく知っている人は少ないのでは無いでしょうか?今回はこの「ダムダム弾」について詳しく解説していきたいと思います。

ダムダム弾の意味は?どんな銃弾?

ダムダム弾とは簡単に言えば、弾頭部の一部をコーティングせずに鉛をむき出しに加工する事で、目標に命中した際に弾丸が変形し、傷口を広く複雑に破壊する事によって殺傷力を高めた弾丸です。

作られたのは19世紀頃、イギリス軍が当時植民地支配していたインドの反乱を制圧する為に考案したという説が定説となっていますが、狩猟用に考案された説など諸説あります。

ダムダム弾の由来は?

ダムダム弾(Dum-Dum Bullett)という名前はかなり変わった響きですが、これはイギリスが植民地としていたインドのカルカッタ近郊「ダムダム造兵廠」で製造されていた事が由来となっています。

後にはこの「ダムダム造兵廠」以外でも製造される様になりますが「ダムダム弾」は弾頭が変形するタイプ(エクスパンディング弾)の銃弾を示す言葉としても定着し、代名詞的名称となりました。

ダムダム弾の威力はどのくらい?傷口は?

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ダムダム弾は、発射された銃弾の持つエネルギーという観点から見た威力では通常の銃弾と変わりありません。

しかし、命中した時にコーティングのされていない先端から弾丸がひしゃげる事で、傷口が大きく複雑になり弾丸自体も体から貫通しにくくなります。その為エネルギーが外に逃げず大きなダメージを与える事が出来ます。

傷口が広く複雑化する事に加えて、弾丸が体内に残る事で鉛毒(鉛の中毒)を起こして傷口が治りにくくなり、長期間苦しんだ末に死亡するという心理的な恐怖感を相手に与える効果もありました。

ダムダム弾の画像は?

上がダムダム弾の画像です。右側が元の弾丸の形状、左のひしゃげた形になっているのが命中した際の形状です。体に命中した時にこうしてひしゃげる事で弾丸が貫通しにくくなります。

ダムダム弾は現在では使用が禁じられている?

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ダムダム弾をはじめとする形状が変形する弾丸(エクスパンディング弾)は、1899年にオランダのハーグで開かれた国際会議「第1回万国平和会議」で残虐である事を理由に戦時における使用が禁止されています。

ダムダム弾の危険性は?殺傷能力が高い?

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ダムダム弾の危険性や殺傷能力についてさらに詳しく解説していきます。

ダムダム弾の危険性とは?

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ダムダム弾は目標に命中した際に、ひしゃげて平たい形に変形します。さらに、変形した弾頭は体内に入った後そのまま回転しながら体内を搔きまわし、傷口をより大きく複雑にしてしまいます。

以上からダムダム弾は、応急的処置しかできない戦場などで使用された場合、非常に危険な弾丸だと言えます。

ダムダム弾の殺傷能力は高い?

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そもそも、ダムダム弾は命中時の殺傷能力を出来る限り高める事を目的にして考案された銃弾です。

通常の貫通しやすい弾丸であれば運動エネルギーは外に抜けてしまいますが、命中後に体内に残るダムダム弾の場合は運動エネルギーは全て体内で消費され、身体を酷く破壊してしまいます。

また、傷口が複雑化したり、弾丸がバラバラになったりする事で、体内に残った弾頭は応急的に取り出す事が困難になり、さらに鉛の中毒によって健康に深刻な悪影響を及ぼし、致死率を飛躍的に高めます。

貫通する銃弾より危険?

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上で紹介した様に、ダムダム弾は通常の銃弾(フルメタルジャケット弾=銅などの硬い金属で完全に覆った銃弾)に比べて殺傷能力が圧倒的に高くなっています。したがって貫通する弾丸より危険です。

ダムダム弾の威力がわかる画像は?

ダムダム弾が命中すると、弾丸が変形して拡張するため体内で搔きまわす様な破壊を引き起こします。

上の画像はダムダム弾の現代改良型ともいうべき変形型の弾丸「G2R RIPホローポイント弾」をスイカに射撃した画像です。弾頭がスイカの内部で拡散しまるで爆発の様な現象を起こしています。

ダムダム弾の威力がわかる動画もある?

上で紹介したダムダム弾を改良したとも言える弾丸「G2R RIPホローポイント弾」の紹介動画になります。命中時に拡散する形状にデザインされています。

ダムダム弾の歴史は?禁止宣言は国際会議で決まった?

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ダムダム弾に関する歴史についてもさらに詳しく紹介していきます。ダムダム弾の製造から禁止されるまでの経緯についても解説します。

1884年無煙火薬が発明されダムダム弾の製造がされた

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1884年無煙火薬が発明された事で、発射された銃弾の速度が飛躍的に向上しました。高性能な火薬を使用して小型で軽量な弾丸を高速で発射する方が、遠距離を正確に狙える事から銃弾の小型化が始まりました。

しかし、銃弾が高速化した事で鉛むき出しのままで射撃すると銃身内部に鉛がこびりつき、銃の性能が低下してしまいます。その対策として銃弾の周りを銅などの硬い金属でコーティングする様になります。

つまり、元々は銃弾は鉛のまま使用されていたのが、火薬の高性能化によってコーティングされる様になり、その後に殺傷力向上のためにコーティングを一部だけ取り払ったダムダム弾が発明されたのです。

19世紀半ば頃からイギリスで狩猟用ライフル弾として使用

ダムダム弾の原型となったのは19世紀中頃にイギリスで狩猟用に開発された銃弾「エクスプレス弾」だと言われています。

これは銃弾の先端部にくぼみを作る事で弾丸を変形させ、獲物に大きなダメージを与えて一撃で仕留められる様に開発されたものでした。

第一次大戦の少し前、ドイツからダムダム弾が非人道的だという抗議が

そこから発展し、弾頭の部分だけ金属のコーティングを取り払ったダムダム弾が戦場で使用される様になりますが、イギリスとの関係が悪化していたドイツから、ダムダム弾は非人道的であるという抗議が出ます。

1899年の国際会議で戦時の使用禁止宣言

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このドイツからの抗議は、敵対関係にある国への嫌がらせの様なものでしたが、これは国際的に受け入れられる事となり、1899年にオランダのハーグで開催された万国国際平和会議で使用禁止宣言がなされます。

これは「ダムダム弾の禁止に関するハーグ宣言」と呼ばれています。戦時においてのダムダム弾をはじめとする対人用の拡張弾頭の使用を禁止するというものでした。

現在でも一部でダムダム弾は使用されている?

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現在もこのダムダムを発展させた変形型の銃弾(エクスパンディング弾)は世界中の警察や狩猟用、あるいは護身用拳銃の弾丸として普通に使用されています。

アメリカでは一般家庭用にダムダム弾が使用されている?

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ダムダム弾からの発展系とも言える銃弾が護身用に使用されている事に触れましたが、アメリカで一般家庭用に使用されている護身用のエクスパンディング弾である「RIP」について解説します。

銃火器ショー2014にて「RIP」が発表

この「G2R RIPホローポイント弾」はアメリカ・ラスベガスで開催された「銃火器ショー2014」でG2 Research社から発表され物議を醸しました。

同社によるとこの弾丸は中空化されていて命中すると弾頭が拡散する様になっており、最大限の内臓破壊をデザインされているとの事。女性向けの護身用弾丸として家庭向けに開発されたとも主張されています。

ダムダム弾と同じ銃弾が開発されていた?

これは、禁止されているはずのダムダム弾と同じなのでは?としてネット上で物議を醸しました。

ただ、ダムダム弾が禁止されているのは戦時下においてであり、しかも互いにこの条約に批准している国同士の間でしか適用されません。

また、狩猟用にはこうした変形型の銃弾(ホローポイント弾)が主流となっているという事もあります。しかし、これが人体の破壊を目的に開発された事が明言された事でダムダム弾が思い起こされたのでしょう。

海外やネットの反応は?

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この「G2R RIPホローポイント弾」ですが、発売された2014年にはアメリカ国内では売り切れ続出となる程の大人気になりました。

ネット上では人道的ではないとしての批判も多数出ていますが、実際にはこうして売れまくる結果となっており、アメリカ国内の一般家庭には受け入れられている事になります。

ダムダム弾はホローポイント弾の一種

銃弾は鉛の芯のコーティングの仕方で「フルメタルジャケット弾」「ソフトポイント弾」「ホローポイント弾」などに分類されます。

ダムダム弾は広義においてはこの「ソフトポイント弾」と「ホローポイント弾」の特徴を併せ持った銃弾だと言えます。ここではホローポイント弾について詳しく解説します。

弾丸とは?弾頭の形状は?

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弾丸はその形状によっていくつかに分類する事ができます。上でふれた「フルメタルジャケット弾」は鉛の芯の全体が硬い金属でコーティングされた銃弾です。

「ソフトポイント弾」は弾頭の先端がコーティングされておらず、変形して目標に大きなダメージを与える形状のものを指します。広義ではダムダム弾はこのソフトポイント弾にあたります。

ホローポイント弾とは?

ここで主に紹介する「ホローポイント弾」は弾頭に穴を開ける様にすり鉢状に凹ませる事で、命中時に先端が傘の様に広がって(マッシュルーミング)目標に効率的に運動エネルギーを伝えて大きなダメージを与えます。

ホローポイント弾とダムダム弾の違いは?

ダムダム弾は弾頭の部分を縦割り状に分断するか、完全に取り除く様な形状になっています。通常のライフル弾は先端が尖っていますが、ダムダム弾は弾頭に少しくぼみがあります。

これは先端のコーティング部分を薄くする、あるいは完全に取り覗く事で、命中時に鉛の芯部分が露出させる為の構造です。

ホローポイント弾も先端の形状を変えて変形させる事で威力を高めることを目的としているので、ダムダム弾もホローポイント弾もコンセプトの点ではほとんど同じ銃弾だと言えます。

ホローポイント弾の構造は?

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ホローポイント弾は弾頭の部分がすり鉢状に凹んだ形になっています。ホローとは空洞の意味で、弾頭が空洞状になっていることからこの名称がつきました。

弾丸の周りはコーティングされていますが、これは銃身を回転しながら銃弾が通る際に鉛が付着することを防ぐ事と摩擦を減らして弾丸をより高速で射出する、貫通力を高めるなどの効果をもたらしています。

ホローポイント弾の威力は?

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ホローポイント弾は命中時に弾頭部分が傘状に広がり、その運動エネルギーを無駄なく目標に伝える事ができる為、通常のフルメタルジャケット弾よりも高い威力を持っています。

高い威力を持つ為一撃で相手に致命傷を与える事ができます。その為不要な苦しみを与える事なく一撃で獲物を仕留める事が求められる狩猟用の弾丸では、このホローポイント弾が主流となっています。

ホローポイント弾①RIP

ここまでも何度か紹介しましたがG2 Research社から発売された「RIP」もホローポイント弾です。これは先端部分に8つの切れ目が入れられていて命中するとこの8つの先端が破裂してそれぞれに進みます。

この先端の部分までを含めて完全にコーティングされているので、それぞれが貫通しやすく、破片がバラバラになって体内に残るという事も起こりにくくなっています。

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