女史とは?どういう意味?現在は差別用語?ビジネスでの敬称は?

「女史」という言葉を知っていますか。読み方は「じょし」で「じょ」にアクセントを置くイントネーションで発音をします。この言葉が近年差別用語や皮肉であるといわれており、使用するのが失礼にあたる可能性があります。この言葉について詳しく調べていきたいと思います。

女史とは?意味や使い方は?現在は差別用語?

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女性に対して使用される「女史(じょし)」という言葉をご存知でしょうか。こちらは差別用語であると言われていますが、そもそもどういった意味の言葉なのか、調べていきたいと思います。

女史の元々の意味は?宮中で働く女性の役職名だった?

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  • 社会的地位や名声のある女性を敬意を込めていう語。また、その女性の名前に添えて敬意を表す語
  • 昔、文書の事務を扱った女官。

(引用:コトバンク)

女史ですが、読み方は「じょし」となります。そして、上記にも述べましたとおり、全く悪い意味は込められていません。むしろ敬意を込めた言葉となっているのです。

女史は社会的地位や名声のある女性の敬称として使われるように

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女史とは、現代でいうところのキャリアウーマンに対して敬意を込めて使われてきた言葉のようです。

古くから日本と中国で女史という言葉が使用されてきており、2国でほぼ同じ意味を持っています。宮中で働く女性の官職を現していました。そのため、全くもって悪い意味は込められていません。

女史の読み方・イントネーションは?

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女史のイントネーションですが、主に女性のことを指す言葉である「女子」と同じイントネーションになります。

「女史」の「じょ」にアクセントを置くイントネーションということになりますね。

女史の使い方は?現在は差別用語に?

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女史の使い方ですが、立場のある女性などに対して「○○さん」ではなく「○○女史」というような使い方が一般的のようです。

しかし、現在では女性に対しての差別用語であると言われているため、あまり使用しないほうが無難かもしれません。

女史が差別用語になった理由は?

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各報道機関から「記者ハンドブック」が出版されています。正確な日本語による記事を書くために、適切な語句の意味や、用語の使い方が分かるように記載され、用字辞典としても利用できます。「記者ハンドブック」には差別語や不快用語について注意喚起されています。特に注意をしたい言葉の中に性差別の項目があり、その中に『女史』が入っているのです。『女史』は性差別の表現の筆頭に挙げられ、「女性を特別に挙げる表現」・「男性を表す対語がない女性特有というの表現」は原則として使うべきでない、使う時には注意をするようにとされています。ちなみに、『女史』が差別用語とされたのは、1997年発行の版からです。比較的新しく定められたので、知らずにいる人も多いと思われます。

(引用:Cherish)

上記の通り、古くから女性に敬意を込める意味で使用されてきた女史という言葉ですが、1997年に差別用語であるということになってしまったというわけのようです。

女史は悪口に皮肉を込めて使われる場合もある?

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元々は女性に対しての敬意を示すために使用されてきた女史という言葉ですが、現在では差別用語や皮肉を込めた言い方であるという認識がされています。

立場や学歴のある女性や、役職がある女性、会社に長く勤めているようないわゆる「お局様」のような女性に対して皮肉を込めた言い方として広まってしまっています。

現在、女史の代わりに使われるようになった言葉は?

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古くから女性への敬意を込めて使用されてきた女史という言葉ですが、現在は差別用語であると認識されています。

では、その女史に代わる言葉はあるのでしょうか。確認していきましょう。

現在では氏が一般的?女史は失礼?使わない?

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上記の通り、「女史」は女性に対して使用されてきた言葉です。

そして「氏」という言葉は主に男性に対して使用がされてきた言葉ではあるのですが、この「氏」という言葉が女性に対しても使用され始めているとのことです。

「女史」という言葉のほうが「氏」に比べて格式ばっていているものの、ほとんど二語の意味は同じのようです。そのため、最近では男女問わず名前に「氏」を付けることで敬意を込めるようになっています。

ビジネス文書では女性にも「貴殿」を使うようになった?

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「女史」や「氏」を使い分けることはジェンダーフリーの観点から最近では避けられています。そして「氏」と同じような意味を持った「貴殿」という言葉もまた、最近では女性に対しても使用がされ始めています。

「貴殿」に関しては主に男性同士が手紙などの書面でのやり取りをする際に使用がされてきた言葉でした。

「様」を使う方が良い場合もある?

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上記にも述べましたが、最近はジェンダーフリーの観点から男女分けられた敬称を使用することが好ましくないという考え方がされ始めています。

そのため、男女問わず使用ができる「様」を使用することが最も無難であるという考え方が多くなってきています。

現在でも、女史という言葉を使う人はいる?理由は?

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現代では差別用語ではないかと言われてしまい、使用される頻度が少なくなってしまっている女史という言葉ですが、そんな女史という言葉を今でも使用している人はいるのでしょうか。

女史という言葉を尊敬の言葉で使う人は、今もいる

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近年では差別用語であると言われている「女史」ですが、これを使用している人はもちろん現在もいるようです。

繰り返しになってしまいますが、そもそも「女史」という言葉は女性に対して敬意を込めた呼び方となっていますので、それを知って使用している人がいても全くおかしいことではありません。

意味をきちんと理解して使用している人なのであれば、敬意を込めているということですので、むしろ光栄なことであるかもしれません。

「女史」を使う理由は?①:歴史のある言葉を残したい

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女史という言葉は太古の時代より使用されてきた由緒正しい言葉です。日本と中国で使用がされていた言葉であり、どちらも同じように女性に対して敬意を示す言葉となっています。

そのような歴史を知っている人が、歴史を重んじて女史という言葉を使用している可能性があります。

「女史」を使う理由は?②:男性と区別して評価したい

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「女史」に対して「男史」という言葉はありません。

そのため、男女を区別している差別用語なのではないかと言われてきてしまっている「女史」という言葉ですが、あえて「女史」を使用して区別することで敬意を表現する場合もあるようです。

もちろん差別的な意味合いで使用しているのではなく、意味をきちんと理解している可能性もありますので、非常に光栄なことかもしれません。

女史の対義語は?英語・韓国語・中国語では?

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古くから女性に対して尊敬の意味を込めて使用されてきた女史という言葉ですが、英語や韓国語、中国語でいうとどのようになるのでしょうか。

また、女史に対して男史はありませんが、女史の対義語に値する言葉はあるのでしょうか。調べていきたいと思います。

女史の対義語は氏ではない?

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「女史」が女性だけに使用されてきた言葉であるということから差別用語ではないかと言われています。そのため「女史」の代わりとなる言葉として「氏」が使用されてきました。

しかし「氏」は「女史」の対義語ではないため、「氏」の代わりに「女史」を使用することは間違っているという声も上がっています。

女史は英語ではMs.?Ms.が現在も使われる理由は?

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英語でも女性の敬称に対して様々な意見があります。「Miss」は未婚女性に対しての敬称、「Mrs」は既婚女性に対しての敬称など、これらも差別用語でないかと言われてきました。

そのため、近年では「Ms」という敬称が使用されており、これは婚姻の有無に関わらず、女性全般に使用することができる敬称となっています。

そのため「女史」をあえて英語にあてはめると「Ms」が1番しっくりくる言い回しとなるかもしれません。

女史は韓国ではどういう意味?

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「女史」を韓国語で言うと「여사」で、読み方はヨサと言います。韓国では、位の高い女性に対してや、目上の女性に対してこの敬称が使用されています。

日本語の「女史」と違って、この「여사」に差別的な意味は含まれておらず、現在でも広く使用がされています。

中国語では女士?女性の敬称?

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「女史」を中国語でいうと「女士」となり、この敬称は苗字にのみ使用される敬称となるようです。

「女士」は女性への敬称ですが、男性への敬称は「先生」となり、こちらも苗字のみに使用されています。

日本の女性を指す言葉の変遷は?

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古くから使用されてきたこの「女史」という言葉ですが、他にも様々な言葉が女性に対しての敬称で使用されています。

それらの言葉の変遷などを詳しくご紹介していきたと思います。

女性を指す言葉で現在も使われているのは?

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上記にも述べましたが、本来男性に対して書面で使用されていた「貴殿」という言葉が女性に対しても使用がされています。

しかし、これも元は男性に対しての敬称であることから「貴殿」を使用することも差別用語にあたるのではないかという考え方もあるようです。

やはり、男女関係ない言葉として多くのビジネスシーンなどで「様」が使用されているのかもしれません。

女性を指す言葉で見直された言葉は?

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実は「女史」以外にも差別用語に当たるのではないかということで見直された言葉がいくつか存在します。「看護婦」「保母さん」などが代表的なものなのではないでしょうか。

これらも「看護師」「保育士」など、男女問わず使用できる言葉が近年では浸透しており、「看護婦」や「保母さん」という言葉のほうが今では聞くことが少なくなってきているかもしれません。

男性しか就けない職業や女性しか就けない職業が存在する?

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日本には様々な職業が存在していますが、実は男性のみしか就けない職業や女性のみしか就けない職業が存在していることをご存知でしょうか。

性別が区別されている職業として助産師や相撲の行司などがあります。それは、どのような理由から男性のみ、女性のみという区別が付けられたのでしょうか。詳しく調べていきたいと思います。

助産師が女性しか就けない職業である理由とは

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助産師という職業は、実は女性しか就くことができない職業のひとつです。出産は女性にとって非常に重要であり、特別であります。そして当然、男性は出産をすることができません。

しかし過去に、男性も助産師になることができるようにしようという話になったことがあるようです。

けれど出産の際に女性の性器に触れたり手を入れたりする可能性が非常に高いことから、男性の助産師は受け入れることができないという声が非常に多いことも理由の1つになっているようです。

産婦人科医の男性は多い

現在、圧倒的に男性の医者の割合が高いために、男性の産婦人科医は珍しいことではありません。そして現代の日本で男性助産師が認められるようになるにはまだ長い年月が必要であると言えます。

そのため、男性で出産に関わる職業に就きたいということであれば、産婦人科医を志すというのもひとつの方法であると言えます。

しかし、海外には男性助産師が認められている国もあるようですので、考え方が改められて男性の助産師が日本で誕生する可能性もあるかもしれません。

相撲の行司は男性だけの職業

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相撲の世界は実は男性のみで構成されているのをご存知でしたでしょうか。力士や行司を始めとする様々な相撲に関する職種は全て男性のみの職業なのです。

そもそも相撲は豊作を願って執り行われてきた行事であり、豊作の神様が女性であると考えられていたことから、男性のみが行うものとして受け継がれてきたということなのです。

女性が土俵に上がって救命をしたことが問題に

多くのニュースで取り上げられたこの件を覚えている人は多いと思います。実は土俵は女性が触れてはいけないという決まり事があり、その土俵に複数人の女性が上がったことからこの件が起こりました。

しかし、救命行為を行った女性に対して行司が「女性は土俵から下りてください」ということが問題視されてしまったのです。

伝統を重んじるべきか、人命を重んじるべきかということで多くの批判の声が上がりました。

「女史」は女性への敬意を込めた歴史ある言葉だった

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現在では差別用語や皮肉であるとして使用されることが少なくなってしまっている「女史」という言葉ですが、本来の意味は女性に対して敬意を込めた敬称であることがわかりました。

「女史」に代わる言葉として多くのビジネスシーンなどでは「氏」が使用されていたりもしますが、更にそれも失礼にあたるのではないかという声もあがっているようです。

しかし「女史」の本来の意味は女性に対して敬意を込める敬称であり、その歴史は深いものでもあります。こういった歴史のある言葉を大切にすることも必要なのかもしれません。

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