ポリゴンショックとは?死亡者はいた?当時の状況や事件後の影響は?おもしろ

ポリゴンショックとは?死亡者はいた?当時の状況や事件後の影響は?

目次

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ポリゴン2、ポリゴンZもとばっちり?

アニメに全く出なくなったのはポリゴンだけではなく、進化系のポリゴン2、ポリゴンZも、一度も登場したことがありません。

ゲームにはしっかり登場しているうえに人気も高いことから、どうしてアニメに出してもらえないのか、余計に気になるファンが多いようです。

2008年の劇場版ポケモンでは注意書きが

2008年に公開されたポケモンの映画「ギラティナと星の花束シェイミ」では、ポリゴンショックと同様に、光の点滅を利用した演出がありました。

そのため映画館では、気分が悪くなった場合は係員に伝えるようにと言った、注意喚起がされていました。

ポリゴンがかわいそうだという声も?

この事件後、ゲームでは進化系が強キャラとなったポリゴンですが、アニメの出演はおろか、グッズも全く出してもらえない時期が続きました。

この扱いはさすがに可哀そうではないかと考える人も多く、Twitterには「ポリゴンは悪くない」というハッシュタグまで存在します。

アニメに出られない埋め合わせ?ゲームではやけに強いポリゴン

アニメでは不遇の状態が続いているポリゴンですが、ゲームでは進化版のポリゴン2やポリゴンZが強化されており、ポケモンソードアンドシールドでは特別個体のポリゴン2が配布されたこともありました。

ポリゴン2は強すぎることから、ソードアンドシールドのランクバトルでは使用が禁止されている16体に名前を連ねている程です。

またゲーム内ではポリゴンは野生に生息しておらず、条件を満たすと譲ってもらえるレアポケモンという扱いになっています。

これらの扱いが、アニメには出してあげられない制作陣の罪滅ぼしなのでは?とも囁かれています。

ミミッキュの正体はポリゴン?

サン&ムーンから登場した、大人気ポケモンのミミッキュ。ゲームではピカチュウの人気にあやかろうと、ピカチュウを模した服を着ているという設定でした。

しかし、ここにアニメオリジナルの「ピカチュウを憎んでいる」という設定が加わったことで、ミミッキュの中身はポリゴンなのでは?という噂が流れるようになったのです。

ミミッキュがピカチュウの真似をし始めたのは20年前から、という設定で、サン&ムーン発売の20年前に起きたのがポリゴンショックです。このことからも、ミミッキュ=ポリゴン説は有力視されています。

しかしポケモン図鑑によるとミミッキュの身長は僅か0.2m。完全なぬいぐるみ部分である頭を抜いた胴体の部分が0.2mと考えられますが、ポリゴンの身長は0.8mもあるのです。

あまりにも大きさが異なること、またポリゴンがノーマルタイプなのに対してミミッキュがゴースト・フェアリーと属性も違うことから、ミミッキュの中身はポリゴンではないのでは?との反対意見もあります。

海外のポケモン公式アカウントがポリゴンの冤罪を認めた!?

9月20日のポケモンGOのコミュニティ・デイでは、野生でポリゴンが大量発生するというイベントが開催されました。

これに合わせてポケモンGOアメリカの公式Twitterアカウントに「Porygon did nothing wrong.(ポリゴンは悪くない)」というツイートが投稿され、日本でも話題に。

Twitterのトレンドに「ポリゴン」がランクインし、「やっと公式がポリゴンを許してくれた」「そろそろアニメにも出してあげて!」という声が多くあがりました。

最近はポリゴンのグッズも出るようになってきた!

人気はあるものの事件のせいかグッズ化される機会も少なかったポリゴンですが、近年になってやっとモンコレEXにフィギュアがラインナップされるなど、グッズが充実してきています。

上の画像のシャツは2019年3月にグラニフがポケモンコラボ商品として発売したもので、ピカチュウやイーブイなどに混ざってポリゴンが商品化されたことにファンは大歓喜していました。

ポリゴンショックに対する意見は?

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ポリゴンショックが起こった1997年代には、まだ情報は口伝で噂として伝わることが多く、ワイドショーなどでは「ゲームそのものが悪」といった報道も多くされました。

しかし一方で、アニメ制作者達から見たポリゴンショックとは、どのような事件だったのでしょうか?ここでは、関係者やプロの目から見た、ポリゴンショックについての意見を紹介していきます。

パカパカは、昔からよく使われている演出方法だった?

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1997年当時、ポケモンを含む多くのアニメはセル画で制作されていました。

そのため、制作にかかる時間とお金を節約するのに、2色に塗った背景画を交互に入れ替えるだけで迫力のある演出ができる「パカパカ」は、様々な作品に使われていた定番の手法だったのです。

アニメ監督・富野由悠季による指摘は?

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機動戦士ガンダムの監督として知られる、アニメ監督の富野由悠季氏は、ポリゴンショックが起きたことに対して、パカパカ自体はオーソドックスな演出方法だが、使った色に問題があると指摘しています。

青と赤(ピンク)という補色を使用したことが、極端に刺激が強くなったことが理由なのに対し、そのことを報道せずにテレビ視聴の注意喚起のテロップを流すという態度に、無神経との苦言も呈していました。

また、パカパカは手軽に使える演出方法であったことから、安易に派手な演出を使い過ぎであると、制作スタッフへの意見も述べています。

脚本家・首藤藤剛志の意見は?

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アニメのポケモンシリーズの脚本を担当していた首藤剛志氏も、自身のコラム内で、事件の真相ではなく、ポケモン、ひいてはゲーム文化そのものを否定する報道がされたことを疑問視しています。

また、上層部からよりバトルシーンを過激にすることを求められて、監督を含む製作スタッフが苦肉の策としてパカパカを利用したことも明かしていました。

ポリゴンショックが他作品に与えた影響は?

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アニメのポケモンの制作に大きな影響を与えることとなったポリゴンショック。しかし、その影響はポケモンだけにはとどまらず、他の作品にまで及びました。

ここでは、ポリゴンショックが他作品に与えた影響について紹介していきます。

報道番組・ワイドショーではテロップが表示されるように

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視聴の際に刺激があるかもしれない、という注意を促すテロップは、アニメ以外に報道番組やワイドショーでも見られるようになりました。

これは記者会見などの映像内のカメラのフラッシュがたかれるシーンで、気分を悪くする人がいるかもしれない、という配慮によるものです。

ドラマでのディスコやコンサート会場のシーンにもテロップが

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再放送のドラマや海外ドラマに、ディスコやコンサート会場といった光による演出が含まれるシーンがある場合にも、注意喚起を促すテロップが付けられるようになりました。

ハリーポッターシリーズのテレビ放送でも注意喚起?

ハリーポッターシリーズが地上波で放送された際にも、魔法の演出などで気分が悪くなる人がいる可能性があることから、視聴には気を付けるようにとの内容のテロップが付けられました。

特撮「ウルトラマンティガ」にも影響が?

2009年に特撮番組「ウルトラマンティガ」の第51回が再放送された際には、本放送であった光を使用した演出を、一部減光処理していることが番組冒頭で伝えられました。

あわせて、それでもテレビからは離れて視聴するようにと言った内容のテロップも流れました。

アニメ「終物語」でも、体調不良を訴える人が

2015年10月に放送されたTVアニメ「終物語」の第2話では、作中に原色の背景が短期間に点滅を繰り返す演出がされており、これにより体調不良を訴える人が現れました。

この回はBS11で放送される際には、該当のシーンで注意喚起をするテロップが入れられました。

「踊る!さんま御殿!!」がガイドラインに抵触?

2004年2月に放送された、日本テレビ系列のバラエティ番組「踊る!さんま御殿!!」では、視聴者からの手紙を募集するコーナーで、過度な光を使った演出がされていました。

このことで体調不良を訴える被害者などは出ませんでしたが、後に週刊誌「サンデー毎日」の調査で、映像表現のガイドラインに抵触する演出であったことが判明しています。

その他、現在でもガイドラインに抵触する番組は度々登場

2006年には、テレビ東京系列の「セサミストリート」内で、映像表現ガイドラインに抵触する演出がされていたことが明らかになっています。

その他にもORANGE RANGEのライブ映像や、通販番組でも、映像表現ガイドラインに抵触する光の点滅表現があったことが分かっており、定期的に同様の報告は見られています。

過去にもポリゴンショックと同じような事例があった?

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ポケモンは大人気番組の上に子供の視聴者が多かったことから、ポリゴンショックの被害者も多く生まれ、海外にまで報道されることとなりました。

しかし、実はポリゴンショックの前にも同様な放送事故は起こっており、少ないながらも被害者も発生していたのです。ここでは、過去にあったポリゴンショック同様の事例について紹介していきます。

実はポリゴンショックが最初の事例ではなかった

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ポリゴンショックが起こった1990年代以前にも、TVアニメやゲームを中心に、パカパカやストロボライトを使った演出は多くされていました。

しかし、ポケモン程の影響力を持つコンテンツではなかったために、大きな騒ぎに発展することがなかったのです。

昔のアニメでは、点滅が多用されていた

1970年代後半に放送された「ヤッターマン」や、1980年代後半に放送された「笑うせぇるすまん」など、かつて放送されたアニメでは、光の点滅を多用した作品が数多くありました。

これらの作品が再放送されたり、特番で使用される場合などには、減光処理や該当シーンを静止画に差し替えるといった処置が取られることもあります。

NHK「YAT安心!宇宙旅行」で報告されていた体調不良

「でんのうせんしポリゴン」が放送される7ヶ月前に、NHKで放送されたアニメ「YAT安心!宇宙旅行」で、ポリゴンショック同様の被害が発生していたことが、後に明らかになっています。

この時も数名の子供が体調不良を訴えて病院に搬送されましたが、規模が小さかったこともあって、大々的に取り沙汰されることもありませんでした。

「YAT安心!宇宙旅行」が放送された時点で、原因究明に取り組んでいれば、ポリゴンショックは防げたのではないか?との指摘もあります。

てんかんを引き起こした「FFⅤ」

https://twitter.com/YLaylee/status/1328518487329816576?s=20

1992年に発売されたSFC用のRPGゲーム「FINAL FANTASY V」でも、ゲーム内での演出が原因で、子供がてんかんを起こすといった被害が発生していました。

なお、問題の演出部分は後にPSなどの他機種に移植された際には修正されています。

2007年、映画「バベル」でも体調不良者が?

2007年に公開されたブラッド・ピッド主演のアメリカ映画「バベル」でも、東京のクラブが舞台となるシーンで、光過敏性発作を起こす観客が発生していました。

体調不良を訴えた観客は、分かっているだけで9名となっており、東宝系列の映画館では注意喚起の貼り紙がされるようになりました。

また、後に発売されたDVD版では、パッケージの裏面に演出に関する注意事項が記載されています。

ポリゴンショックに関するその他の話題

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1990年の終盤には社会問題として、多くの国民に認知されていたポリゴンショックですが、現在でもネットなどではこの事件について話題になることが見られます。

ここでは、ポリゴンショックに関するその他の話題について紹介していきます。

ポリゴンショックは漫画にもなっている?

平成の間に言っておきたいことと銘打って、2019年1月にはTwitterでポリゴンショックの真実を漫画化したものがアップされました。

このツイートは5万件近くのリツイートを獲得し、令和を迎えた現在も大きな話題となっています。

ポリゴンショックがアメリカでパロディに?

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アメリカの国民的アニメ「ザ・シンプソンズ」の日本未公開エピソード内には、ポリゴンショックのパロディと思われるシーンが存在します。

該当のシーンは、東京を訪れたシンプソン一家がTVで日本のロボットアニメを観て、てんかんの発作を起こすというものです。他にアニメ「サウスパーク」でも、同様のパロディシーンが見られます。

ポリゴンショックを独自に考察するYouTuberも

ポリゴンショックについてまとめている動画はYouTubeにも数多くアップされており、中でも人気が高いのがコヤッキースタジオの上の動画です。

動画内では「でんのうせんしポリゴン」放送後に任天堂の株価が大暴落し、嫌がらせの電話も多数かかってきたことなどを紹介。

さらにはNHKが「YAT安心!宇宙旅行」での事故の際にもっと原因究明をしっかりしておけば、ポリゴンショックは防げたとアナウンスをしたことを紹介し、改めて制作側の対応について触れています。

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