

Mother3とは?ゲーム?衝撃シーンから都市伝説まで徹底解説!
皆様は「Mother3」というゲームをご存じでしょうか?海外では未発売のこのゲームは、そのストーリーや、トラウマを残すような没データ、エンディングの作りから様々な考察がなされています。今回はそんな不気味なゲーム「Mother3」についてまとめました。
目次
[表示]- 01.
日本一難産だった任天堂のコンピュータRPG「Mother3」とは
- 02.
【ネタバレ注意】賛否両論!?Mother3のストーリーとは?
- 03.
トラウマになる?衝撃シーン10選
- 04.
Mother3都市伝説と言われる怖い没データ
- 05.
【イラスト付き】Mother3のキャラクター
- 06.
Mother3の攻略法は?実況動画を配信している人はいる?
- 07.
【考察】エンディングでやっと手に入るドアノブとは?
- 08.
Mother3は差別表現が原因で海外で発売できない?
- 09.
Mother3のサントラがインディーズ部門1位に?デラックスボックスもある?
- 10.
Mother3の改造コード表がある?
- 11.
Mother3は小説化されている?
- 12.
「Mother3」の根本は家族愛にある?
- 13.
難解な生まれとテーマを持つRPG「Mother3」
日本一難産だった任天堂のコンピュータRPG「Mother3」とは
この「Mother3」というゲームは任天堂の「Mother」シリーズに名を連ねる作品群のシリーズ最終作として作成、販売されたゲームです。
この「Mother3」には色々ないわくや、様々な経緯があり非常に販売までの道のりが険しいゲームでした。
そんな「Mother3」についての概要をこの項では取り扱っていきます。
Motherシリーズの第三作目であり最終作?「Mother3」とは
「Mother3」とは、任天堂が2006年4月20日にゲームボーイアドバンス専用ソフトとして販売されたコンピューターRPGです。
「Mother3」は「Mother」シリーズの最終作で、その開発の発表も「Mother1+2」というゲームボーイアドバンス用ソフトのCMで行われました。
この「Mother1+2」のCMの3年後に「Mother3」は正式に発売されることとなります。
キャッチコピーは?CMには柴咲コウを起用していた
「Mother3」にはキャッチコピーがあり、それが「奇妙で、おもしろい。そして、せつない」というものです。
CMには柴咲コウ氏が起用されており、柴咲コウ氏がゲームの感想をしゃべりつつ最後にキャッチコピーが流れるというものでした。
SFCから64に?日本一難産と呼ばれた発売までの経緯
「Mother3」は当初スーパーファミリーコンピューター用ソフトとして開発されていました。しかし、開発が進むにつれてNINTENDO64用ソフトとして開発が再開されます。
さらに開発が進んでいくと64DD用ソフトとなり、1999年8月27日に「Mother3 豚王の最期」というタイトルでイベントにプレイ可能な状態で出品されます。
ところが、結局この「Mother3 豚王の最期」は開発が頓挫してしまい、結局ゲームボーイアドバンス用ソフトの「Mother3」が完成したのです。
「Mother3 豚王の最期」がタイトルだった?
先に述べた通り、当初の発売予定だったゲームのタイトルは「Mother3 豚王の最期」でした。これは64DD というNINTENDO64の外部機器が装着された状態の専用ソフトでした。
この「Mother3 豚王の最期」を開発している途中に任天堂の次世代ハード開発が重なったことや、プロデューサーの岩田聡氏と開発チームの意思疎通が希薄になったことから開発が中止されました。
2015年にWii Uバーチャルコンソールとして配信開始?
この「Mother3」は2015年12月17日より、Wii U版バーチャルコンソールのダウンロード専用ソフトとして配信されています。
発売から10年近い年月が経ってからの配信ということで、当時から非常に反響の大きかったゲームだったことがうかがえます。
Mother3が今後3DSで発売されることはない?「Mother4」は作られるのか
「Mother」シリーズはシリーズを手掛けた糸井重里氏自身が「ほぼ日刊イトイ新聞」において、公式に次回作はないと述べています。
また、現在携帯ゲームの開発環境が任天堂ではほぼSwitchに移行していることから、3DSで新たに販売される可能性は非常に低いでしょう。
ユーザーからの評価は?
「Mother3」のユーザーからの評価は賛否両論です。原因の1つが開発から実に12年もの歳月を経て販売されたゲームであるということが挙げられます。
また、前作までの雰囲気とは違った雰囲気の作品に仕上がっていることや、ストーリーが非常に重いものになっていることも評価の要因になっています。
なので、他人からの評価が非常にあてにならないゲームだと言えるでしょう。面白いかどうかはやってみた人次第のようです。
【ネタバレ注意】賛否両論!?Mother3のストーリーとは?
ここからはネタバレを多分に含みながら「Mother3」のストーリーについて触れていきます。
この「Mother3」というゲームの評価が最も割れた部分がこのストーリー部分で、RPGにおいて最も重要な部分でもあります。
ではこの賛否両論の「Mother3」のストーリーを大まかに見ていきましょう。
Mother2で滅亡した世界の中で生き延びたドラゴンの島ノーウェア島が舞台
この「Mother3」の舞台は実は前作「Mother2」の世界が滅亡した後の世界で、その世界の中でも選ばれた人たちがわずかに生き残っているという設定です。
このわずかな生き残りの人たちが住むのがノーウェア島であり、このノーウェア島の正体が「闇のドラゴン」という凄まじい力を持ったドラゴンなのです。
このドラゴンの凄まじい力によって、島に住む人たちはあらゆる厄災から守られています。
冒頭から「死と不幸」の描写がある?最初の主人公はリュカの父フリント
このゲームは章仕立てでストーリーが進行していきます。そして第1章に冠されているタイトルが「とむらいの夜」なのです。
第1章の主人公はリュカという少年の父親であるフリントです。そしてここでリュカの母親は謎の集団に殺されてしまい、リュカの兄は行方不明になるというイベントがあります。
「Mother3」には冒頭から非常に重いイベントが存在しているわけで、まずここが賛否両論のポイントになっています。
あらゆる時代を追い出されたポーキーが豚マスク集団をつれ母ヒナワが殺される
前作でラスボスの側近として現れた「ポーキー」というキャラクターがいます。そしてこのポーキーが今作の悪役を務めるブタマスク軍を従えているのです。
ポーキーはありとあらゆる場所、時間の人間からも存在を否定されてしまい、人格が歪んでしまっています。
そしてこのブタマスク軍により本来温厚だったドラゴという恐竜が改造され、メカドラゴとなってリュカの母ヒナワを殺してしまいます。
双子の兄クラウスは仇を取りに、リュカもドラゴンの針を抜く旅に出る
リュカの双子の兄クラウスは母の仇を討つために、メカドラゴに挑みかかりますが敗北、その後行方不明になってしまいます。
そしてリュカは特別なPSI能力「PKLOVE」に目覚め、ブタマスク軍の陰謀を止めるために世界を書き換える力を持つと言われるドラゴンの針を抜く旅に出ます。
リュカと仲間たちの冒険
リュカは道中で目的を同じくする仲間に出会い、旅を進めていきます。
その道中でブタマスク軍が働く悪事を解決したり、仲間と離れ離れになったりしながらも旅は続いていき、8章にてついに最後のドラゴンの針へとたどり着きます。
最後はポーキーに操られたラスボス・クラウスとの戦闘で涙腺崩壊する人が多発
そして最後のドラゴンの針にたどり着いたとき、もう1人の人物が針を抜こうとしていました。それこそがポーキーに操られた双子の兄、クラウスなのです。
当然クラウスとの戦闘になってしまうのですが、ここでの演出が非常に感動的なものでゲームをやり切ってここにたどり着いた人であれば涙腺崩壊すること請け合いです。
賛否両論のまま「END?」プレイヤーの想像に委ねられた
ラスボス戦を切り抜けると、リュカは最後のドラゴンの針をみんなの前で抜きます。
そしてドラゴンの力が解放され、天変地異が巻き起こり島をめちゃくちゃにしていき画面が暗転して「END?」という文字が表示されます。
その後にキャラクターたちが「助かった」などと言ってはいるのですが、その場面をプレイヤーは見れません。想像するしかないのです。
トラウマになる?衝撃シーン10選
「Mother3」はストーリー全体も非常に重いものでありながら、1シーンを切り抜いても非常に衝撃的なシーンがたくさんあります。
今回はその中から10個を選んでご紹介いたします。中にはトラウマになりかねないシーンもありますので注意してくださいね。
第一章から飛ばしてくる「良い知らせと悪い知らせ」
第1章の序盤に主人公たちが暮らす村の近くの森で火災が起きます。その火災によってフリントの妻ヒナワと息子のクラウス、リュカが行方不明になります。
第1章の主人公であるクラウスは、なんとか家族の消息を掴むことが出来たのですが、直後に友人のブロンソンから「いいしらせと それから わるいしらせがある」と告げられます。
いい知らせは「ドラゴの牙」という武器の材料になる素材を手に入れたということで、悪い知らせはこの「ドラゴの牙」のせいで妻ヒナワが死んでいたということでした。
ヨクバにプレイヤーが痛めつけられる展開?屈辱的なシーン
これは3章のサルのサルサが主人公となるシーンで、サルサの恋人が行商人のヨクバに人質ならぬサル質として捕えられ、いうことを聞かざるを得なくなります。
そして、このヨクバが事あるごとにサルサを痛めつけるのですが、この章ではヨクバがいなければRPGに付き物の戦闘に勝てないのです。これがまた屈辱的だと言えるでしょう。
激変するタツマイリ村
4章からようやく主人公としてリュカを操作できるようになります。しかし、同時に故郷のタツマイリ村も大きな変化を迎えます。
ブタマスク軍のせいで村はどんどん近代化していき、先ほど出てきた行商人のヨクバが「シアワセのハコ」なるものを配った影響なのか村人たちもどこか攻撃的になります。
あやしい温泉で超能力に目覚める?
リュカはPSIという超能力を使うことが出来る才能を持った少年で、このPSIはマジプシーというドラゴンの針を守護する者の一人であるイオニアによって開花します。
しかし、このPSIに目覚めるシーンではイオニアとリュカが温泉に入り、怪しげな行動をとっているのです。
印象的なひまわりの高原
6章ではひまわりの高原で、リュカは死んでしまったはずの母ヒナワと再会します。
たったこれだけのシーンが一つの章として独立しており、それもあって非常に印象に残るシーンです。
「MOTHER2」のムーンサイドを連想させる居心地悪いタネヒネリ島
タネヒネリ島とは7章にて立ち寄ることになる島です。ここにたどり着いた経緯としては、直前に「うずしおさま」というボスキャラクターに最後の一撃で流されてしまったためでした。
さらにHPは1でPPは0、アイテムも全て亡くなった状態で奥にはボスが待ち構えています。そのボスの前に食べると全快する「おげんきになるキノコ」が設置されています。
キノコを食べると幻覚に襲われ、狂気に彩られた極彩色のジャングルやキャラクターの会話テキストがひしめき、人によってはトラウマを残すほどです。
相対する嫌な予感しかしない「かめんのおとこ」
ブタマスク軍にもドラゴンの針を抜くことが出来る存在がおり、それがブタマスク軍の司令官である「かめんのおとこ」なのです。
そして、このゲームではブタマスク軍の兵士がリュカを司令官と勘違いする場面があるのです。
ネスたちの記録が上映される映画館
「Mother3」のラストダンジョンはポーキーが自分のためだけに作った町「ニューポークシティ」です。
この町では「Mother2」の主人公であるネス達の活躍が上映されている映画館があるのです。
最終章で時間を飛び回った影響でよくわからない姿になったポーキーに遭遇
最後の章ではポーキー自身に会うことが出来、その姿は「Mother2」の時のような少年の姿ではなくなっています。
ありとあらゆる時間を飛び回ったせいなのか、体つきは赤ん坊のそれで、顔は老人のような姿になり果てています。
フリントの帽子の中が明らかになる?
最後のドラゴンの針を探すためにエンパイアポーキービルの地下に潜っていくと、先に進んでいたフリントと出会います。
このフリントは「かめんのおとこ」の正体を教えてくれるのですが、この時に被っていた帽子が飛ばされてしまうのです。
その下には見事に禿げた頭が見え、フリントに何度も話しかけるとその真相が聞けるのです。
Mother3都市伝説と言われる怖い没データ
「Mother3」のゲームのカセット内には開発している最中にゲーム本編で使われなくなったいわゆる没データというものが存在しています。
この没データが何とも不気味なものなのです。では没データを見ていきましょう。
ゾンビのようなクラウス?
まずはラスボス、クラウスの没データから見ていきます。色白で赤い目をしており、まるでゾンビのような風貌をしています。
それがゆらゆら揺らめいており、非常に不気味な没データとなっています。これ以外にもクラウスに関する没データが存在しています。
肉体を失い「ゆげ」になったクラウス?
このゾンビクラウスの次の没データがクラウスらしい要素がまったくなくなった「ゆげ」という没データです。
赤い「×」マークがゆらゆらと揺れているのが特徴的な没データです。
白目を剥いたクラウス
さらにこの「ゆげ」という没データの次の没データが白目を向いたクラウスのアップです。
これもゆらゆらと揺れていて非常に不気味な物になっています。
進化系はドットクラウス?
この白目のクラウスのさらに次がこの白目のクラウスを荒いドット絵にしたような没データです。
没データのナンバーが進んでいくにつれて不気味さが増していきますね。
ステルスクラウスもいる
これは白目のクラウスの没データから色を抜いて、輪郭線だけにしたような没データです。
この次の没データが没になった敵のデータの最期のもののようです。
最終形態?「ゆげ2」
「ゆげ2」と表されたこの没敵のデータはぼんやりとした黒く丸い影のようなものの中に顔のようなものが浮かび上がったデザインです。
これがラスボスのクラウスだとするならば、どういった経緯でこうなってしまうのかが気になるところですね。
通常盤ラスボス戦の動画は?
この動画が「Mother3」のラスボスである「かめんのおとこ」との最終決戦になります。
基本的にリュカは「なぜかこうげきができなかった」と言って攻撃をしないのでただ耐える戦闘になります。
これにもちゃんとした理由があり、ラスボス戦を最後まで進めると感動的な物となります。
没になった改変前のクラウスストーリーは?
ゲーム内に存在している没データから実はクラウスには別のストーリーが用意されていたという考察が為されています。
この考察によると、クラウスはポーキーにつかまった後キマイラ化し、リュカたちと戦ううちにどんどん化け物のような姿に変化してしまうというものです。