オチョナンさんって?漫画「不安の種」に登場するその正体を考察!

カルト的な人気を誇るホラー漫画「不安の種」に登場する得体の知れない怪物「オチョナンさん」の正体とは一体何なのでしょうか?今回は怖いと話題のおちょなんさんの正体の考察や、実写映画化された「不安の種」に登場するオチョナンさんについても詳しくまとめます。

【ネタバレ有】無害?有害?オチョナンさんとは?

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中山昌亮さん作のホラー漫画「不安の種」には得体の知れない怪奇的存在が数多く登場します。その中でも特に不気味な存在として多くの読者に奇妙な不安感を与える「オチョナンさん」という怪物がいます。

今回は「不安の種」の読者に強いインパクトを残す存在「オチョナンさん」について詳しく見ていきたいと思います。

オチョナンさんは、漫画「不安の種+」に登場する謎の存在

「オチョナンさん」はホラー漫画「不安の種+」に登場する得体の知れない怪物で、人のような姿形をしていますが、その顔は人間のものではなく、善いものなのか悪いものなのかもはっきりしない謎めいた存在です。

登場人物の幼い少年が「うちにはおちょなんさんがいる」という作文をイラスト付きで書いた事でその存在が明らかになり、その後も何度か登場し、読者に強烈なインパクトを与えています。

漫画「不安の種+」とは?

オチョナンさんが登場するホラー漫画「不安の種+」は人気漫画家中山昌亮さんのオムニバス形式のホラー作品で「週刊少年チャンピオン」で連載されていました。

日常に唐突に現れる怪奇現象がショートエピソードとして描かれています。また、「不安の種+」には数多くの得体の知れない化け物が登場し「オチョナンさん」もその中の一つです。

タイトル「不安の種」には読者の日常にもある日、不意にこうした怪奇現象が起こるかもしれないという不安感を「種」として植え付けるという意味が込められているとされています。

初出は不安の種+第1巻「起の章・オチョナンさん」

「不安の種+」に「オチョナンさん」は何度か登場しています。最初に登場したのは第1巻「起の章」に収録されている「おちょなんさん」というタイトルのエピソードでした。

ある少年(後に龍太という名前が判明)が小学校で書いたとみられる作文で家族を紹介する流れの中で「おちょなんさん」を家族として紹介する形で初登場しています。

少年の作文には家族がいる時には隠れている事、少年が一人で家にいる時に出てきて家の中をぐるぐる回る事などが書かれていて、おちょなんさんのイラストも描かれています。

少年の描いたおちょなんさんという存在のイラストは、人間の顔の様に見えますがその目と口は人間の目と口を縦長にしたような奇妙な形に描かれている不気味なものでした。

この作文を読んだ少年の両親は、自宅の建築途中に撮影した写真に息子が描いたオチョナンさんとそっくりな何かが写り込んでいた事を思い出して不安に駆られ、新築したばかりのその家から引っ越してしまいます。

同巻転の章にて龍太の祖父もオチョナンさんについて言及

さらに、同じく1巻の16話「転の章」の「おじいちゃんのオチョナンさん」というエピソードで再びオチョナンさんについて語られます。

少年・龍太の祖父も子供の頃にオチョナンさんを見ていた事が明かされ、不安がる龍太の母親に対して祖父は「守り神の様なもので悪いものではないから心配する事はない」と伝えます。

しかし祖父は「ただな…」と続け、紙とペンで斜めに目の吊り上がったおちょなんさんの簡単な絵を描いて見せ「こういう感じの目のやつは危険だから気をつけろ」と伝えます。

第4巻にて龍太は歌いながら更に恐ろしくなったオチョナンさんを描く

その後、「不安の種」第4巻に再びオチョナンさんが登場します。歌を歌いながら龍太は友達の少女と一緒に何か絵を描いています。傍のテーブルでは母が少女の保護者らしき女性と暗い表情で会話しています。

母が話しているのは、元の家を引っ越してから、義父(龍太の祖父)が認知症を発症して入院した事や、旦那の仕事が上手くいかないなどの不幸が重なっている事から、元の家に戻ろうと思っているという内容の話でした。

話を聞いていた女性はここで「なぜ新築したばかりの家から賃貸アパートへと引っ越したのか」という疑問を口にします。母は暗い表情になり息子が以前描いたオチョナンさんのイラスト思い浮かべます。

するとその横で、龍太が書き上げたイラストを見た少女が突然泣き叫びます。

母が少し慌てて「龍太何を描いているの?」と尋ねると、龍太は恐ろしい姿で描かれたおちょなんさんのイラストを指差し「今はこんなになっちゃってるんだよ」と呟きます。

オチョナンさんの画像は?

ここまででも何枚かオチョナンさんの画像を紹介しましたが、上の画像は最後に龍太が描いたオチョナンさんの画像です。

恐ろしい風貌へと変化していますが、元いた家から離れたから危険な怪物へと変異してしまったのでしょうか?

オチョナンさんは何者?考察まとめ!

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そんな不気味で不思議な存在「オチョナンさん」の正体については、ネット上で盛んに話題にのぼり様々に考察されています。ここではそんなネット上での「オチョナンさん」の考察を紹介します。

考察その1:座敷わらしの様に家につく存在

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「オチョナンさん」は家についている座敷わらしの様な妖怪との説もかなり有力です。

基本的に悪さはしないという事やおじいちゃんや父親の兄(龍太の叔父)も幼い頃に目撃しているとの情報から、代々この一家の家についている存在なのかも知れません。

考察その2:お長男さん

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こちらはネットの匿名掲示板2chで2009年頃に出てきた「オチョナンさん」の語源は「お長男さん」ではとの説です。

「オチョナンさん」という音の響きが「長男」に似ているという事で、過去になんらかの理由で亡くなったこの一族の「長男」が守り神として家についているのではないか?という説になっています。

ただ、「不安の種」のなかで描かれるオチョナンさんのビジュアルは男性的ではなく女性的に描かれています。

考察その3:守り神

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「オチョナンさん」の正体としては「この家の守り神の様な存在」という説もよく語られています。

これは第1巻16話での龍太のおじいちゃんの「守り神みてえなモンだ」というセリフが根拠になっています。

この説から考察すると、オチョナンさんは家を守っていた存在で、龍太の一家はその家から逃げ出した事でオチョナンさんの保護を受けられなくなり、結果悪い事が立て続けに起こる様になったとも考えられそうです。

オチョナンさんの正体は不明のまま

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結局のところ「不安の種」の作品中では「オチョナンさん」の正体は明かされませんでした。ネット上でも明確な答えが出ないまま、現在もその正体は不明となっています。

オチョナンさんは実写化もしていた!

ホラー漫画としてカルト的な人気を誇る「不安の種」は実写映画化もされ2013年に公開されています。作品のマスコット的存在とも言える「オチョナンさん」もしっかりと登場します。

実写映画化した「不安の種」

実写映画「不安の種」は監督・脚本を「放送禁止」シリーズを手掛けた長江俊和さん、主演に女優の石橋杏奈さんが起用されています。

原作の様に、オムニバス形式でいくつかの独立したショートストーリーが収録されているわけではなく、一本の長編作品の中に、原作の人気エピソードが盛り込まれているといった内容になっています。

映画「不安の種」のあらすじは?

映画「不安の種」は富沼(ふぬま)市という架空の街が舞台になっていて、この街で奇怪な出来事が頻発するという内容になっています。

富沼市に新しく引っ越してきた家族、一人暮らしをしながら富沼市の大学に通う男子大学生とその交際相手の美人女子大生(石橋杏奈)、ファミレスでバイトしている若い男といった登場人物達の視点で描かれます。

映画内で起こる様々な怪異は原作の「不安の種」で描かれた人気エピソードを忠実に実写化したもので、原作のなんとも言えない不穏な雰囲気もしっかりと表現されています。

オチョナンさんは特殊メイクで再現

原作の人気キャラクターである「オチョナンさん」は映画では特殊メイクを使って再現されています。原作では少女の様な姿をとっていたオチョナンさんでしたが、映画版では少年の様な姿で現れます。

映画では、オチョナンさんの正体が判明?

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映画版で登場するオチョナンさんは、登場する少年達が例の不気味な人間目と口が縦についた様な不気味なオチョナンさんに変化するという形で登場します。

少なくともこの映画版で描かれるオチョナンさんは、子供が変化してしまう存在の様でした。ただ子供達が変化してしまう理由については何の説明もされていません。

オチョナンさんを見た人の感想は?

この映画版に登場するオチョナンさんにについては、あまり原作の「不安の種」ファンからの評判は良くない様です。

何故登場した子供達がオチョナンさんに変異するのかの説明されていない上に、原作の神様的なあるいは妖怪的なイメージとはかなりかけ離れた存在として描かれているのも評判が悪い理由になっている様です。

また映画「不安の種」自体についても原作ファンからの評価は低くなっています。原作の様にオムニバス形式で、エピソードを忠実に実写化して欲しかったという意見が多数を占めています。

映画「不安の種」が配信されているサイトはある?

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そんな映画版の「不安の種」ですが、原作ファンからの評判はあまり良くないものの、石橋杏奈さんが演じる少しメンヘラ気味な霊感少女キャラはかなり可愛いので石橋杏奈さんファンならば必見です。

また、原作を意識さえしなければ、その入子構造になったストーリーはよく考えて作られていてある程度は楽しんで観る事が出来ます。ここでは映画版「不安の種」を視聴する方法を解説します。

U-NEXT、Videomarket

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映画版「不安の種」は映像配信サービスの「U-NEXT」や「Videomarket」で配信されています。U-NEXTは月々1980円、Videomarketは月々500円で利用できます。

これらのサービスでは新作は追加で視聴料金がかかるシステムですが、今回紹介している「不安の種」は会員であれば追加料金なしで視聴可能となっています。

予告動画は無料視聴が可能

映画「不安の種」の予告動画は無料で視聴可能です。YouTubeにもアップロードされていたので紹介しておきます。

書籍版はEbookJapanなどで配信中

また原作の「不安の種」は電子書籍化されており、「EbookJapan」などの各配信サイトで購入可能です。

第1巻の最初の章は丸々公開されており「オチョナンさん」のエピソードも無料で読む事ができます。

おちょなんさんの亜種と呼ばれる存在も?

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原作の方の「不安の種」のエピソードにはオチョナンさんの亜種では?と言われている得体の知れない何かが登場するエピソードがあります。詳しく見ていきましょう。

米の跡を辿る謎の怪異

オチョナンさんの亜種と思われる何かが登場するのは、第2巻に収録されている62話「夏の思い出」というエピソードです。主人公の少女は夏休みの間、山奥にある祖父母の家で過ごしていました。

その頃に体験した話として描かれます。少女は仲の良い従姉妹(姉弟)の家へ夕飯のおかずを届けた帰り、日が暮れかけた山道に祖母の家の方向に向かって米粒が撒かれている事に気がつきます。

ふと後ろに気配を感じて振り返ると、遠くに得体の知れない何かがその米を拾って食べながらこちらに向かって近付いてきます。それが祖母の家まで来てしまうと恐ろしくなった少女は撒かれた米粒を蹴散らします。

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布団に入って震える少女でしたが、隣の部屋に大人たちが集まってなにやら真剣な相談を始め、それを耳にしながら少女は眠り落ちます。

翌朝になり、従姉妹の姉弟が少女の前に現れ「お前のせいで…」と睨みつけてきます。見ると弟は片目に包帯を巻き、それには真っ黒な血が滲み出しています。

従姉妹は少女の手を強く打ち「これからお前は知らない人だ」と捨て台詞を残して去っていきます。これ出来事から少女の家族はこの村で八分にされてしまうのでした。

オチョナンさんとの共通点①場所は伏す

このエピソードには「オチョナンさん」との類似性が感じられる部分がいくつもあります。

不安の種では物語の最後にその話が起きた場所と年代が示されるのが定型となっているのですがオチョナンさんが絡むエピソードに限り「場所は伏す」との表記にて話が締められます。

一見して「オチョナンさん」ではないこの「夏の思い出」の話の最後にもこの「場所は伏す」という表記があるのです。「オチョナンさん」のエピソード以外でこの表記が使用されるのはこの話のみです。

オチョナンさんとの共通点②縦になった口

このエピソードでは、少女がこの得体の知れない何かを発見した時に、そのシルエットと共に米を貪り食う口元の部分だけがピックアップされます。

その口元が人間の口を縦にしたあの「オチョナンさん」の口の特徴ととてもよく似ているのです。

オチョナンさんとの共通点③「…なん様」という断片的な会話

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少女が得体の知れない何かを目撃して逃げ帰った夜、布団に潜って震える少女の隣の部屋で大人たちがなにやら深刻な雰囲気で集まり何事か相談していました。

少女はその会話を布団の中で聞いていますが、聞こえてきた会話の中に「…なん様」という言葉が混じっていました。これが「オチョナン様」だったのではないかと考察されているのです。

こちらの正体についても謎のまま

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こちらも結局、その正体がなんであったのかは不明のままです。

ただ、村人たちの会話の内容や、米を用いたなんらかの儀式を行なっていたと推測できる点を考え合わせると、これはこの土地にまつわる「神様」である可能性が極めて高いと思われます。

NEXT 随所でオチョナンさんは話題になっている!