
ウィンチェスターハウスとは?呪われた屋敷?詳細や映画情報も
アメリカにウィンチェスターハウスという幽霊屋敷があることをご存知でしょうか。この屋敷は1992年まで改築され続けた呪いの館だと言われており、映画の題材にもなりました。今回はそんなウィンチェスターハウスの現在についてもまとめました。
目次
[表示]怪奇の館、ウィンチェスターハウスとは?
ウィンチェスターハウスとはアメリカのカリフォルニア州サンノゼに存在する非常に豪華な作りの屋敷です。また、幽霊屋敷としても有名です。
このウィンチェスターハウスには様々ないわくや噂、奇妙な点があり、たくさんの創作物に影響を与えている屋敷でもあります。
この項ではそんなウィンチェスターハウスがどのような屋敷なのか、概要を見ていきましょう。
正式名称は「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」
ウィンチェスターハウスというのは通称で、正確な名前はウィンチェスター・ミステリー・ハウスといいます。
先に挙げた通りこの屋敷はアメリカのカルフォルニア州サンノゼ525サウスウィンチェスター通りにあるヴィクトリア調末期アン女王様式の屋敷です。
また、このウィンチェスター・ミステリー・ハウスは幽霊屋敷であるとも言われており、様々な怪奇現象が起こることで有名でもあります。
屋敷の元々の持ち主はサラ・ウィンチェスター
屋敷の元々の持ち主はサラ・ウィンチェスターという人物です。この方はウィンチェスターライフルの開発者の息子のウィリアム・ワート・ウィンチェスターの妻でした。
サラ・ウィンチェスターは夫のウィリアム・ワート・ウィンチェスターに先立たれています。
未亡人となったサラ・ウィンチェスターの指示によってウィンチェスターハウスは建造されました。
アメリカで最も呪われた屋敷と言われている
ウィンチェスターハウスはアメリカで最も呪われた屋敷としても有名です。
ウィンチェスター家はウィンチェスターライフルによって巨万の富を得た家です。
このウィンチェスターライフルによって殺された人々の霊がウィンチェスター家に呪いを与えているのだそうです。
1884年からサラが死亡する1922年まで休む事なく改築され続けた
ウィンチェスターハウスは非常に長い間改築され続けたことでも有名です。
なんと、1884年からサラ・ウィンチェスターが死亡する1922年まで365日休むことなく改築され続けたのです。
これはサラ・ウィンチェスターがウィンチェスター家にかかった呪いから逃れるためとされています。
死霊の住処?ウィンチェスターハウスの詳細
ウィンチェスターハウスはサラ・ウィンチェスターの個人的な邸宅として建てられた屋敷です。しかし、このウィンチェスターハウスは幽霊屋敷としても非常に有名な屋敷なのです。
ではウィンチェスターハウスが幽霊屋敷として有名になった経緯から詳しく見ていきましょう。
ウィンチェスターハウスが建てられたきっかけは、霊媒師の助言だった?
元々ウィンチェスターハウスが建てられたのは、ウィンチェスター家にかかった呪いに対抗するためだったと言われています。
サラ・ウィンチェスターは「ボストンの霊媒師」と言われる霊媒師によってウィンチェスター家は呪われていると言われます。
そして、サラ・ウィンチェスターはカリフォルニア州に引っ越してウィンチェスターハウスの建築を始めたのです。
娘と夫を亡くしたサラは、孤独と深い悲しみに苛まれていた
サラ・ウィンチェスターは1866年に娘のアニーをなくし、さらに1881年には夫のウィリアム・ワート・ウィンチェスターを亡くしています。
このことで深い悲しみと孤独に苛まれたサラ・ウィンチェスターは慰みを求めていたのです。ここでサラ・ウィンチェスターは友人にアドバイスを求めます。
友人のアドバイスから、サラは霊媒師に助けを求めた
サラ・ウィンチェスターは友人のアドバイスにより、「ボストンの霊媒師」の通り名を持つ霊媒師に助けを求めました。
その霊媒師は、ウィンチェスター家には一家にかけられた呪いがあるとサラ・ウィンチェスターに告げます。そしてその呪いから逃れるための助言をサラ・ウィンチェスターに行うのです。
霊媒師が告げた「一家にかけられた呪い」とは?
ボストンの霊媒師はサラ・ウィンチェスターにウィンチェスター家にかかった呪いについて話します。
その内容はウィンチェスター家が作った銃が数多の人の命を奪い、その霊がウィンチェスターへの復讐を狙っているというものでした。
さらにこの呪いへの対抗手段をサラ・ウィンチェスターに授けたとされています。
助言によりサラはカリフォルニアへと移住、屋敷の建設を開始
霊媒師がサラ・ウィンチェスターに授けた助言の内容には異論も紛糾していますが、多数を占める説があります。
霊媒師はサラ・ウィンチェスターに「西に引っ越してそこに霊を鎮めるための家を建てなさい」というような助言を授けます。
さらに「その家の建築を止めてはなりません。家の建設を止めたらあなたは死んでしまうでしょう」と助言は続きます。
屋敷の増築に使用された材料は、一級品ばかり
このウィンチェスターハウスの建築には非常に高価な材料が大量に使用されていました。
例えば金・銀製のシャンデリアや、寄せ木細工が様々に使われている床材などが使用されています。また、窓もティファニーで作られた色のついた石が使われたものが使われている部分もあります。
屋敷の増築費用は550万ドルにも上ると言われる
38年間もの間24時間365日休まず増築を続けたウィンチェスターハウスの増築費用は550万ドルに上るとされています。
この550万ドルはあくまで当時の価格であり、現在の価値に換算すると1億6750万ドル程度とされています。
これは現在の日本円に直すと167億円以上という途方もない金額です。
当時では珍しい多数の設備が?その内容は
ウィンチェスターハウスには当時では非常に珍しい設備が多数設置されていました。
暖房設備や水道の配管、近代的な室内便所、ガス灯、温水シャワーなど当時の建築物には極めて稀な設備でした。
また、エレベーターが3基存在していて、うち一つは当時のアメリカでは唯一の水平水圧式エレベーターピストンが配されていました。
屋敷にはサラ以外知らない秘密の場所も存在する
ウィンチェスターハウスには現在ではたどり着けない部屋、サラ・ウィンチェスター本人しか知らない部屋があるとされています。
というのもウィンチェスターハウスには意味不明なギミックが満載されており、現在ではその解法がわからないからだそうです。
そもそも本当にギミックの先に部屋があるのかすらわからないところも多いのだそうです。
ウィンチェスターハウスの不思議な点
ウィンチェスターハウスには様々な不思議な点、奇妙な点が存在しています。ウィンチェスターハウス自体の間取りや設計、そもそも38年もの間増築され続けたことなどとにかく様々です。
その中でも特に奇妙な点をいくつか詳しく見ていきましょう。
ウィンチェスターハウスの間取りや大きさは?画像はある?
ウィンチェスターハウスの奇妙な点の一つがその間取りです。外観は品のいいセレブの豪邸といった感じです。
しかし、その屋敷の中は開けると壁に突き当たるドアや天井に突き当たる階段、どこにもたどり着けない階段が存在しています。
こういった普通の家のつくりを無視した間取りとなっており、さながら忍者屋敷の様相を呈しています。間取り図はあまり出てきません。
亡霊から逃れる為に作られた様々なギミック
先に述べた通常ではありえない屋敷の間取りは実は霊から逃れるためのギミックであると言われています。
そのギミックこそ行き止まりの階段や開けるとすぐに外に出る屋敷2階のドアで、それらは全て霊を惑わし、閉じ込めるためのものだそうです。
そういったギミックを盛り込み続けるために38年間もの間増改築を繰り返し続けたわけです。
サラの拘りが反映された13と蜘蛛の巣
サラ・ウィンチェスターは「13」という数字と蜘蛛の巣を幸運の象徴としていたようです。
このウィンチェスターハウスの中には至る所にこの13という数字と蜘蛛の巣のモチーフが紛れ込んでいます。
窓には蜘蛛の巣の模様が施され、元々ろうそくが12本刺さるシャンデリアをろうそくが13本刺さるように作り変えるほどに拘っていたそうです。
現在でも怪異は報告されている?
このウィンチェスターハウスでは今でもとある怪異が起こるという報告が上がってくるそうです。
その怪異というのが前を歩いていた見学者についていったら急に目の前からいなくなってしまうというものです。
なお、怪異ではなく見学中にガイドから離れると本当に屋敷の中で遭難しかねないそうなので注意が必要です。
ウィンチェスターハウスの現在は?
そんな怪異や様々な謎、ミステリアスな魅力に包まれたウィンチェスターハウスは現在どのようになっているのでしょうか。
実はこのウィンチェスターハウスはかつてのサンフランシスコ大地震によって完全な姿をとどめてはおりません。
しかし、人の手が加わることによってアメリカでも有名な観光名所へと生まれ変わっています。詳しく見ていきましょう。
現在では観光名所となっているウィンチェスターハウス
先に述べたようにウィンチェスターハウスには人の手が加えられカリフォルニアを代表する観光地になっています。
かつては7階建ての豪邸でしたが、今は地震の影響で4階建てとなっております。
現在はこのウィンチェスターハウスを舞台に様々なツアーを組まれており、大変人気の観光名所となっているようです。
屋敷では、様々な怪奇現象が発生する?肝試しツアーも?
ウィンチェスターハウスでは13日の金曜日のツアーやハロウィンのツアーなど肝試し的なツアーが組まれています。
このツアーでは20名につき1名のガイドがついて屋敷の中の約110部屋を巡ります。ツアーの中で先に壁しかないドアなども見れるそうです。
ただ、このツアーに参加したあと謎の筋肉痛や体調不良に見舞われたり霊を見るなどの霊障に見舞われる方がいるようです。
地震によって一部倒壊?広大さは今も健在!
ウィンチェスターハウスは先に述べた通りかつてのサンフランシスコ大地震の影響で最盛期の姿を喪失しています。
具体的には当時7階建てだった建物が一部倒壊し現在では一番高い建物で4階建てになったりしています。
しかし完全には倒壊しておらず、今なお約160もの部屋を持つ大屋敷で、その敷地面積は2万4千平方メートルにも及びます。
実際にウィンチェスターハウスに行った人の感想
実際にウィンチェスターハウスにいった方いわく、建物の中は怖いというよりかは奇妙や不思議といった感覚が先に来るそうです。
むしろ部屋の中にはまるでドールハウスのような可愛らしい調度品や家具に溢れた部屋もあるそうで、やはり怖いという感じではないそうです。
そのほかの感想はどんな感じ?
実際にウィンチェスターハウス行った方はとにかく広く、階段の上り下りが多いためかなりの運動になると言っています。
また、ツアーで中に入ることになるわけですがガイドの方の解説がかなり早口の英語なので詳しく聞きたい方には高いリスニング能力が必要なようです。
さらに、人によっては先に述べたような体の変調に始まる霊障のようなものに見舞われるそうなので注意しましょう。
【ネタバレ有】ウィンチェスターハウスがモデルの映画も!
ここまで実在するウィンチェスターハウスについて奇妙な点や不思議な点をご紹介してきました。
このウィンチェスターハウスは実は様々な創作物の舞台や元ネタとして使われることがあるのです。
その中でも特に有名なとある映画作品についてこの項で詳しくご紹介いたします。
2018年、ウィンチェスターハウスを題材にした映画が公開
このウィンチェスターハウスを題材にした映画は2018年6月29日に公開されました。
この映画はウィンチェスターハウスにまつわる実話を元にして作ったそうで、ウィンチェスター家にかけられた呪いに関して作られています。
なので、幽霊がサラ・ウィンチェスターを殺そうとしたりするパニックホラーのような作品です。
タイトルは「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」
この映画のタイトルは「ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷」といいます。
「アメリカで最も呪われた屋敷」というのは邦題になってから付け加えられたもののようで、原題は「WINCHESTER」です。
「WINCHESTER」が最初に公開されたのはアメリカで、2018年2月2日が世界初公開の日です。