牛の首とは?聞いたら死ぬ?世界一怖い話と言われる怪談【都市伝説】 社会

牛の首とは?聞いたら死ぬ?世界一怖い話と言われる怪談【都市伝説】

聞いた者はその恐ろしさのあまり必ず死ぬという「牛の首」という怖い話があります。「牛の首」とは一体どんな話なのでしょうか?単なる都市伝説に過ぎないのか?「牛の首」の真相を探っていきます。実はSF作家の小松左京氏が関係するとの噂についても詳しく紹介します。

目次

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【ネタバレ有】世界一怖い話?都市伝説「牛の首」とは?

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世界で最も恐ろしい話とは何かご存知でしょうか?それは「牛の首」という怪談だと言われています。

この「牛の首」の話は、そのあまりの恐ろしさから聞いた人が必ずショック死してしまうため、その話を聞いた人は現在誰も生存していないと言われており、その内容については謎に包まれています。

しかし実はこの「牛の首」、古くから伝えられている有名な都市伝説の1つで、実際には「牛の首」の中身については存在していないと言われています。詳しく解説していきます。

牛の首は聞くと死ぬと言われる怪談

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「牛の首」の話を聞いた者は、そのあまりの恐ろしい内容に聞いた直後から体の震えが止まらなくなり、3日と持つ事なく死に至ると伝えられています。

この怪談の作者は、聞いた人が次々とショックで亡くなった事を悔やみ、自ら仏門に入って二度とその話を口にすることはなかったのだそうです。その為その作者が亡くなって誰も知る者はいなくなったとされます。

2chでも話題に

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「牛の首」の話は匿名掲示板2ch(現5ちゃんねる)でも定期的にそれについて語るスレが立っています。

牛の首という怖い話を知っているか?とスレ主が問いかけ、内容を知らない者が食いついてくる、スレ主はその内容を知っているていで、この話を聞くと本当に死んでしまう程の恐怖を味わうけどいいか?と散々煽る。

しかし、結局「牛の首」の内容自体がそもそも存在しないので、話の内容が明かされる事なくスレは進行していく、というのが定番の流れとなっています。

検索してはいけない言葉にもなっている

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「牛の首」というワードは検索してはいけない言葉としても流布されています。検索してもしも、間違ってその話の内容を知ってしまえばその人は死んでしまうという事になるので検索してはいけないのです。

本当に死ぬ?死なない?牛の首の真相は

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牛の首の話を聞いた人は本当に死んでしまうのか?という問いに対しては、そもそも話を聞いた人は死んでしまって誰もおらず、それを確認しようが無い為に証明することができません。

このロジックこそが「牛の首」の話の骨幹であり、いわば真相なのです。実はこの「牛の首」は最近生まれてきた都市伝説ではなく、少なくとも1965年以前には存在していたとされています。

SF作家の大御所小松左京氏が1965年に発表した短編に「牛の首」という同内容の作品があり、これが「牛の首」の元ネタとの説もありますが、小松左京氏によるとこの話は以前から存在しているとの事なのです。

牛の首を世に広めたのは筒井康隆?

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さらに、この話を広めたのは、同じくSF界の大御所筒井康隆氏との説もあります。筒井康隆氏は1973年に「夕刊フジ」にて当時連載していたエッセイの中で「世界一怖い怪談」としてこの話を紹介しています。

筒井康隆氏はこれをSF作家の今日泊亜蘭氏から伝え聞いたとしています。こうした経緯からすると、SF作家界では当時からよく知られた話だったのでは無いかと思われます。

本物?創作?牛の首の内容とあらすじ

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誰も知る者はいないとも実際には存在しないともされる「牛の首」の話ですが、インターネット上にはいくつかの「牛の首」の内容とされる話が流布されています。1つずつその内容を見ていきましょう。

ネット上の牛の首①先生の話

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1つ目の「牛の首」の話は、とある小学校の先生が遠足に向かうバスの中で生徒たちに話して聞かせたとされる「牛の首」です。

先生が「牛の首とは…」と話し始めた途端生徒たちがパニックになり「先生、その話をやめて!」と口々に叫びます。しかし先生は何かに取り憑かれたようにその話を止めようとしない。

すると、バスが突然急ブレーキをかけて停車したそうです。ハッと我に返った先生が運転席を見ると、運転士が脂汗を流しながらブルブルと震えていた。それ以来その先生は二度とその話を口にしなかったという内容。

ネット上の牛の首②A村とB村

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上で紹介した学校教師がバスの中で話していた「牛の首」の内容では?と言われているのが2番目に紹介する「牛の首」の話です。

戦前、2つの村(仮にA村、B村)が森と川を挟んで隣接していた。B村はいわゆる部落差別を受けており、A村の人々はB村の人々を忌み嫌っていた。ある朝A村で惨殺され首のない牛の死骸が発見された。

さらに、その後次々と同じような牛の死骸が発見される、A村の人々はB村の人々の仕業に違いないと疑って騒ぎ立てるようになった。

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しかし、同じ頃B村でも村の若い女性が次々と行方不明になるという事件が起きて騒ぎになり、彼らは彼らでA村の人々に仕業だと疑いを向けていた。

そんなある日の深夜、事件を怪しんだB村の数人が村の間の川にかかる橋の上で見張りをしていると、A村の方角からふらふらと全裸の男が歩いてくる、しかもその男の頭は人間ではなく牛の頭だった。

慄くB村の人々に気づいた牛男は、慌ててA村側の森の中に逃げ込んだ、騒ぎに気がついたA村の人々がこの牛男を捕まえると、正体は切断した牛の頭をかぶった、生まれつき知的障害を持つA村の権力者の息子だった。

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A村の人間がその男がよく遊んでいた権力者の所有する山を調べてみると、若い女の首が切断され、そこに切断された牛の頭がつけられた遺体がゴロゴロと見つかった。

この話の真相はこうでした。このA村の権力者の息子が、B村から若い女を誘拐し殺害してその頭部を切断して牛の頭に挿し替え、自分も牛の頭をかぶって性交していた。

それに気がついたA村の人々はその話を隠蔽し「牛の首」の話を無かった事にしたというものでした。

ネット上の牛の首③牛の革を被せて人を殺していた?

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3つ目にネット上で語られる「牛の首」の話は、江戸時代に発生した「天保の大飢饉」の時に実際に起こった話が元になっているとの説です。

飢饉に苦しむある村で、弱った村人を殺して食らうという凄惨な事件が起こっていました。この時その村の人々はその罪悪感を少しでも紛らわすために、対象とする人に牛の皮をかぶせて祭りと称して追ったというのです。

後にこのおぞましい事実を知った幕府の役人は、この事件を闇に葬り一切口外する事を禁じたのだそうです。これが、絶対に話してはいけない話「牛の首」の元になっているとの説でした。

大正15年にはこんな話も

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実は大正15年に刊行された文芸誌「文藝市場」に「牛の首」というタイトルである怪談が掲載されています。ある山の中の村に住む男がおり、その男の娘が病に侵されて危篤となった。男は医者を呼ぶために町へ向かう。

その道すがら、男は数メートル先に牛の首がプカプカと浮かんでいる事に気がつく、牛の首は生き生きとして耳がピクピクと動きどうやら生きている様子でした。男は恐ろしくなり目を瞑り蹲ってしまう。

再び目を開いてみると、牛の首は娘が使う鏡台に変わっていた、そしてその鏡には髪を梳かす娘の顔が映っている、次第に娘の顔は黒ずみだくだくと血が流れ出した。村に帰ってみると娘は既に亡くなっていた。

どれが本物の牛の首?

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以上が、現在ネット上で語られている代表的な「牛の首」の話です。この中に本物の牛の首の話はあるのでしょうか?残念ながら、この中のどれかが本物の牛の首であるという確証は得られませんでした。

しかし、そのどれもが非常に恐ろしく、ゾクゾクと悪寒が走るような内容ばかりです。こうして広がって行くおぞましさこそが「牛の首」そのものだと言えるのかも知れません。

Youtuberも「牛の首」を動画の題材にしている

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この様に、恐ろしい中にも人々の興味を引きつけて止まない「牛の首」について、複数のYouTuber達が動画の題材として取り扱っています。

水溜りボンド

都市伝説系の動画も多数投稿されている人気YouTuber「水溜りボンド」の2人も「牛の首」をテーマにした動画を投稿していました。にこやかな雰囲気で動画は進みますが、その途中で驚くべき現象が?

Lazy Lie Crazy

https://youtu.be/CnFNhr7uF44

人気Vtuberの「Lazy Lie Crazy」の5人も動画にて、読むと死ぬと言われる「牛の首」を最後まで読んでみることに挑戦しています。

https://youtu.be/ryTQxpVNkyQ

その後、メンバーの1人にある異変が起こります。詳細については是非動画をご覧ください。

Vtuber月子ちゃんねる

怪談朗読チャンネルとして人気のあるYouTubeチャンネル「ヤミツキテレビ」の2人、闇島さんとVtuberとしても活躍する月子さんが生配信にて「牛の首」について語っています。

生配信動画はアップできなかったので、ヤミツキテレビによる「牛の首」の動画を紹介します。ある仕掛けが施された、かなり聞き応えのある「牛の首」でおすすめです。

牛の首を題材にした作品や動画は?

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続いて、「牛の首」を題材に用いた作品や動画をさらに紹介していきたいと思います。

小松左京作の小説「牛の首」

上でも簡単に触れましたが、SF界の大御所で先日逝去された小松左京さんの短編小説に「牛の首」という作品があります。これは現在伝わる牛の首の大元とも言えるオーソドックスな内容になっています。

よく出来ているので、興味のある方は是非読んでみてください。「小松左京ショートショート全集」や「小松左京全集 完全版 25」などに収録されています。

牛の首の真実、小松左京作「くだんのはは」

さらに、小松左京氏はその後に「牛の首」の真実について触れた短編作品「くだんのはな」を書かれています。「牛の首」と合わせて読むと大変興味深い内容です。

無料web漫画「牛の首」

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漫画投稿サービス「マンガバック」では「牛の首」というタイトルのマンガが無料で公開されています。なぜか突然別の有名都市伝説「巨頭オ」も出てくるなど斬新な展開になります。

妊婦と牛のエロ漫画「牛の首」

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ホラーとエロを融合させた漫画「異形怪奇譚・八尺八話快楽巡り」の中にも「牛の首」というエピソードが収録されています。かなり胸糞の悪い内容の話になっているので読むときには注意してください。

東方Projectにも牛の首が登場!

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同人作品として大人気の「東方Project」の公式漫画作品「東方鈴奈庵」では牛の首が登場しています。

知れば死ぬと言われる牛の首の実体化を避けるため「牛頭天王がパトロールに来た」と結論づけるという強引な解決でことなきを得ました。

ウクライナでも牛の首の話がある?

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ウクライナに伝わるあるお話の中に「牛の首」という妖怪が登場する話があります。ただ、日本で伝えられている「牛の首」の話とは特に関係のない話になっています。

牛の首と類似した話

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さらにここでは、牛の首と似た形体をとる話についてまとめていきます。

ヤバ過ぎて闇に葬られた?鮫島事件

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2000年代の初頭のインターネット黎明期に語られるようになった有名な都市伝説に「鮫島事件」があります。

これは「鮫島事件」という、なんらかの理由で事実が隠蔽されたとても恐ろしい事件が存在するという語り口で語られながら、実はそんな事件は実際には存在していないというものです。

「鮫島事件」という凄まじい事件があったという部分だけが語られ、人々の興味を引きつけて現在も語られ続けているという構造になっており、牛の首と酷似しています。

聞くと呪われる!地獄の牛鬼

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「牛の首」の亜種として「地獄の牛鬼」という話があります。この話を聞いたものは呪われて必ず死ぬというもので、皆死んでしまったので誰も知っているものがいないという内容でした。

声に出して読むと何かが起こる「トミノの地獄」

声に出して読むと呪われるとされる詩「トミノの地獄」は1919年に出版された詩人西條八十の詩集「砂金」に収められた奇妙で少し不気味な雰囲気のある詩です。

トミノという少年が地獄を旅するという内容で、作家の寺山修司氏はこの「トミノの地獄」を朗読したために呪われて若くして亡くなったのではないか?との噂も存在します。

イギリス軍の殺人ジョーク

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イギリスのコメディ集団「モンティ・パイソン」のスケッチに「イギリス軍の殺人ジョーク」というものがあります。

イギリスの作家があまりに面白いジョークで読むと死ぬまで笑い続けてしまうジョークを創作し、ドイツと戦争中であったイギリス軍は、この話をドイツ語に翻訳してドイツ軍内に流布させます。

ドイツ兵に笑い死にするものが続出した為に、ドイツ軍も対抗して笑い死ぬほどのジョークを創作しようとしますが、ドイツ人にはジョークのセンスが無いために失敗してしまうという内容でした。

ほんとにあった呪いのビデオ THE MOVIE2

2003年にリリースされた作品「ほんとにあった呪いのビデオ THE MOVIE2 」は牛の首をモチーフにしたと思われる内容になっています。

番外編「山頂」

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番外編として、本当は存在しないのに存在するように語られるウェブサイト「山頂」の話があります。

これは、たくさんの漫画無料で公開されているサイトだとされており、フリーで人気漫画を公開するサイトが規制を受けて潰れるたびに、話題に上がります。

「山頂なら無料でいくらでも読めるよ」という話が広まり、真相を知らない人は存在しないサイト「山頂」を探し求めてしまいます。怖い話ではありませんが、その構造は牛の首によく似ています。

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