『てるくはのる事件』の真相は?冤罪だった?手紙の意味・解読法は? 芸能人

『てるくはのる事件』の真相は?冤罪だった?手紙の意味・解読法は?

『てるくはのる事件』をご存知でしょうか?京都府の小学生が刺殺されるという痛ましい事件で、酒鬼薔薇を思わせる凶悪さだけではなく、犯行声明文の解読法や犯人とされる岡村という人物、冤罪疑惑が話題となりました。謎の多い『てるくはのる事件』の、真相に迫っていきます。

目次

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てるくはのる事件とは?事件の概要は?

てるくはのる事件とは、1999年に京都府の日野小学校で起きた児童刺殺事件です。この事件は容疑者と思われた男が逮捕前に自殺を図ったことにより、真相が闇の中となっています。

まずは、てるくはのる事件の概要を紹介していきます。

てるくはのる事件こと京都小学生殺害事件とは?概要は?

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てるくはのる事件とは、1999年の12月21日に京都市の伏見区にある日野小学校で起こった事件です。

この日の14時、日野小学校の校庭で遊んでいた小学校2年生の男児が、突然校庭に入ってきた覆面の人物に襲われてナイフで刺され、命を落としました。犯人は自転車に乗って逃走しています。

事件現場となった日野小学校の校庭には、凶器のナイフ、金槌の他に犯行声明文と見られる謎の手紙が残されたことで、様々な憶測を呼びました。

犯人が現場に残した手書き文書の内容は?

犯行現場に残された犯人の手紙には、自分が日野小学校に恨みを持っていること、日野小学校を攻撃する予定であることなどが記されており、犯行声明文として扱われました。

また、今は逃げるものの出頭する意思があるかのように取れる文章も見られます。

そして、この声明文で一番注目されたのが、手紙の一番最後に書かれた「私を識別する記号・てるくはのる」という謎の文言です。

当初、犯人は中学生か高校生だと思われていた?

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事件当初、犯行現場に居合わせた小学生たちが「犯人はお兄ちゃんくらいの年齢だった」と証言したことから、小学生とあまり年の離れていない、中学生~高校生くらいの犯行と予測されていました。

また、残された手紙の文面の幼さからも、犯人は社会人ではないという見方が有力視されていました。

「神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇聖斗の事件)」の再来と話題に?

この事件で残された犯行声明文については、神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗との共通点が見られることから、酒鬼薔薇聖斗に影響を受けた人物の犯行という説も話題になりました。

日野小学校に恨みがあるというのは口実であり、てるくのはるという意味ありげな文言を残すことで、事件の注目性を高めることが手紙の目的と考えられたのです。

この点から、酒鬼薔薇聖斗のように社会の注目を集めたいと願っての犯行との指摘が多く見られました。

警察は容疑者を特定、任意同行を求めるも逃げ出し自殺?

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この事件の容疑者として、警察は早い段階から1人の男をマークしていました。男の名前は、岡村浩昌。、岡村は伏見区に住む浪人生でした。

凶器として使われたナイフが販売されているホームセンターの防犯カメラに映った、同型のナイフを購入している男が岡村に酷似していたことなどから、容疑者として浮かび上がったと言います。

しかし、2月5日に警察が接触を試みると岡村は隙をついて逃走、13階建ての自宅団地の屋上に逃げ込んだ後に、飛び降り自殺を図りました。

てるくはのる事件の手書き文書の真相は?意味のない言葉だった?

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容疑者が自殺という結末を迎えることで、真相が明かされないまま岡村が犯人として幕を閉じた、てるくのはる事件。

しかし、犯行現場に残された手紙にはどのような意味があったのでしょうか?これについては解読を試みようと、様々な考証がされました。

ここでは、てるくのはる事件で残された手紙の真相に迫っていきます。

手書き文書の解読への鍵①:アナグラム説

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事件当初から有力視されていたのは、てるくのはるはアナグラムであるという説です。アナグラムとは言葉遊びの1つで、文中の文字を適当に並び替えることで暗号のような文章を作ることを指します。

てるくのはるを並び替えると「くの てるはる」という男性の名前らしき単語ができます。このことから、くのという人物が犯人という説が生まれました。

実際に京都市内に住むくのさんという名字のお宅には、てるくはのる事件との関係を確認する連絡が殺到したと言います。

手書き文書の解読への鍵②:キーボード文字変換説

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てるくのはるとは、キーボードのかな変換に関係あるのではないかという説も存在します。PCのキーボードのかなから、てるくのはるを探すと「W.FHK.」となります。

「W.FHK.」のFは伏見区、Hは日野小学校、Kは京都といったように、事件現場を表しているという指摘もあり、では「Wは何を意味するのか?」と話題を集めました。

手書き文書の解読への鍵③:ドラクエVI説

変わった解読結果として、てるくはのるとはドラクエVIを指しているのではないか?というものも存在しました。

「て」はten(10)のことを指しドと読める、「る」は6のことを指しラと読める、「く」はそのままク、「は」は8のことでeightからエ、「の」はそのままのと読めるというものです。

これを繋げると「ドラクエの6」となることから、てるくはのるは、当時発売されていたドラクエVIのことで、犯人はゲームオタクという推理もされていました。

ニュースステーションへの一般人の投書説

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様々な解読法が話題になりましたが、中でも一番真相に近いと言われたのが、テレビ朝日系のニュース番組「ニュースステーション」に寄せられた、視聴者からの投書に記されたものです。

この解読ではてるくはのるの最後の文字である「る」が「反」という暗号、犯行日と容疑者の岡村の年齢である21を特別な数字として、あるルールに従って50音表を使って解読するというものでした。

これによるとてるくはのは「らむかお」となり、最後のるが反対を意味することから、逆に読んで「おかむら」となるというもので、大きな話題を呼びました。

「てるくはのる」の真相は?意味のない言葉だった?

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様々な憶測を呼んだてるくはのるの文字ですが、後に犯人とされる岡村の自宅から押収された格言集がもとになっている、意味のない言葉であったことが分かりました。

てるくはのるとはこの格言集の中にある、か行の索引の末尾の文字を抜き出しただけのもので、この本の中に、てるくはのるの意味があるという内容のメモ書きも見つかっています。

てるくはのる事件を起こした犯人の生い立ちや動機は?

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てるくはのる事件の被害者となってのは、ごく普通の小学生です。小学校に恨みがあるからと、その学校の児童を殺害するというのは、あまりにも理不尽な犯罪と言えるでしょう。

この点と、結局岡村の自殺という不完全な解決を迎えたことから、岡村とはどんな人物だったのか?ということにも注目が集まりました。

ここでは、てるくはのる事件の犯人像や犯行の動機に迫っていきます。

犯人の名前は?本名は岡村浩昌?

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てるくはのる事件の犯人とされているのが、京都市伏見区に住む岡村浩昌という21歳の浪人生です。犯行現場となった日野小学校と同じく伏見区にある団地に、母親と暮らしていました。

岡村浩昌の生い立ちは?

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岡村は活発で明るい少年であったとされ、小学校、中学校時代には多くの友人に恵まれる人気者タイプであったと言います。スポーツ万能で、中学時代は陸上部で活躍していたそうです。

高校は地元の進学校である洛水高校に進み、勉学にも励んでいました。しかし、その一方で家庭内には問題が多く、中学1年生の時に父親が病死したことをきっかけに、兄による家庭内暴力が激化したそうです。

そのせいか高校生活が進むにつれて塞ぎがちになり、2年生に進級する頃には登校拒否から休学。近所でも変な高校生として白い目で見られることが増えたと言います。

殺害動機は?高校の卒業を取り消してくれないことに不満があった?

休学明け、岡村の担任の教師は、復学して真面目に学校に通うように説得を試みたと言います。しかし、岡村本人は高校を中退したがっていたそうです。

最終的には英語の単位を落としていたにもかかわらず、教員たちの配慮で何とか高校の卒業証書を手にした岡村ですが、なぜか卒業後も「高校の卒業を取り消してほしい」と学校に迫っていたと言います。

この理由は不明ですが、もともと大検で大学に入りたいと考えていた岡村は、高校卒業以降勉強にも身が入らなくなり、ゲームなどに没頭するようになったそうです。

岡村浩昌が進学した高校は?洛水高校?

岡村が通学していた高校は、京都市の伏見区にある京都市立洛水高校とされます。Ⅱ類理数クラスに入学しており、上位の成績で合格していたそうです。

入学当初は中学時代に続いて陸上部に入り、文武両道であったと言います。華やかな高校生活を送っており、この時点で、後に岡村が陰惨な殺人事件の容疑者になると予想した人はいなかったでしょう。

てるくはのる事件は冤罪だった?

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自供を得られないまま岡村が自殺をしたことから、てるくはのる事件は本当に岡村が犯人であったのか?と疑問視する声が上がっています。

ここでは、冤罪であったと主張されている根拠について紹介していきます。

てるくはのる事件の犯人は冤罪という説も?

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岡村は冤罪であったのではないか?という主張の根拠として、岡村と被害者の少年との関係がないことが挙げられます。

被害者の少年の遺体はナイフでめった刺しにされており、犯人は校庭にいた他の子供には目もくれなかったと言います。犯行の動機も薄い岡村が、このようなことができるのか?という点が疑問視されているのです。

事件を起こした動機がおかしい?

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てるくはのる事件の動機として考えられているのが、犯行声明文に残されていた日野小学校に対する恨みという部分です。しかし、彼はこの小学校の卒業生ではありません。

高校の卒業を取り消してもらえなかったことから、学校機関そのものに恨みを持って、日野小学校を襲撃したという結論付けられましたが、この動機もいまいち釈然としないものです。

洛水高校に恨みがあるのなら、普通は洛水高校をターゲットにしないか?といったような指摘もされています。

事件の結末は、警察に仕組まれたものだった?

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てるくはのる事件の冤罪を主張する意見の中には、警察の対応の不自然さを指摘するものも見られます。

最初の事情聴取を警察署内でも岡村の自宅でもなく、公園で行っているということや、複数で事情聴取に向かっていながら逃げられていることなど、不自然な点が多いのです。

ここから、警察には何らかの意図があって、真犯人を隠ぺいするために岡村を犯人に仕立て上げる必要があったのではないか?と考察されています。

自殺現場にマスコミがいたのは、情報が漏れていたから?

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また、てるくはのる事件で不自然とされているのが、岡村が警察と接触している写真が京都新聞などの誌面に掲載されたことです。

逮捕時の写真であればいざ知れず、任意の事情聴取の写真がマスコミに流れるというのは不自然と考えられます。

このことから、警察はわざとマスコミに情報を流していたのではないか?という疑惑があるのです。

てるくはのる事件には、裏社会が関係していた?

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岡村が犯人では無かった場合、真犯人は誰だというのでしょうか?冤罪を主張する人の間では、学校関連の利権で儲けを得ている裏社会の人間が犯人だったのではないか?という説が囁かれています。

てるくはのる事件や大阪府の池田小学校の事件を機に、公立学校のセキュリティは見直されるようになり、これに大金が投じられるようになりました。

この時動いたお金に関わりを持つアウトローな団体と警察が手を組んで、てるくはのる事件を起こしたのではないか?という考察があります。

てるくはのる事件に対する社会での意見は?

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てるくはのる事件は社会の関心を集め、事件の悲惨さを嘆くものや、犯行声明文の解読を試みると言ったもの以外にも、様々な意見や議論が持ち上がりました。

ここでは、てるくはのる事件に対する社会の反応について取り上げていきます。

てるくはのるの謎解きをするのはよくない?謎解き過熱に対する意見は?

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てるくはのる事件が起きた当初、残された犯行声明文の手紙から、注目すればするほど犯人の自己顕示欲を満たし、第2、第3の被害者を生む可能性があると危険視する声も上がりました。

また、手紙の謎ときで世間が盛り上がることは、てるくはのる事件の犯人を喜ばせるだけではなく、模倣犯を生み出す可能性もあるとの指摘もありました。

事件では警察の失態も話題に?批判が殺到

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いくら学生時代はスポーツ万能であったとは言え、一般人の逃走を複数の警察官が許すというのは、警官の失態ではないのか?という厳しい意見も、この事件には多く寄せられました。

また、向島ニュータウンのマンションに逃げ込まれ、自殺を許してしまったという点にも、批判が殺到しました。

てるくはのる事件の被害者家族は?

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てるくはのる事件では、加害者や事件の謎ときだけではなく、何故わずか7歳の子供が狙われなければならなかったのか?という点にも多くの注目が集まりました。

ここでは、事件後に被害者遺族が社会に向けて起こした活動などについて紹介していきます。

亡くなった小学生の父親の思いとは?

被害者の少年の父親である中村聖志さんは、事件から1年が経った頃、表面上は普通の生活を送れるようになったことや、事件は悪い夢であったのではないかと錯覚することがあると語っていました。

しかし、仕事を終えて帰宅すると、息子がいないという現実に打ちのめされ、奥様の唯子さんと涙を流す日々が続いたと言います。

亡くなった小学生・中村俊希君の両親は本を出版

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てるくはのる事件の被害者となった中村俊希君の両親である、中村聖志さんと唯子さんご夫妻は、共著で事件についての思いを綴った本を出版されています。

「聞け、“てるくはのる”よ」と題された著作内では、俊希君を悼む気持ちだけではなく、どうしたら卑劣な事件から子供を守れるかや、少年法を含む法律の改正の必要性についても触れられています。

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