集合的無意識とは?ユングが考えた?アクセス方法や神との関係は?

動物にも集合的無意識がある?共通している点とは?

MabelAmber / Pixabay

ユングは、動物にも集合的無意識があると考えていました。集合的無意識には先祖からの記憶なども含まれているので、動物が生まれながらに持っている本能や技能も集合的無意識だと言えます。

動物が、誰から教えられたわけでもないのに同じような行動をするのは、集合的無意識の存在で説明がつくことです。

動物の共通点①犬の排泄後に後ろ足で砂をかける行為

kazzzsat / Pixabay

動物に見られる共通点として、犬が排泄後に後ろ足で砂をかける行為が挙げられます。排泄後そのまま立ち去ることもできるのに、世界で共通して砂をかける行為がみられます。

これは、犬が集合的無意識として共通して持っている感覚のためだと考えられます。

動物の共通点②猫の前足にツバをかけて顔を洗う行為

TeamK / Pixabay

猫が前足にツバをかけて顔を洗うのも、集合的無意識に含まれる行為です。誰から教えられたわけでもないのに、世界中の猫で顔を洗う行為がみられます。

これも猫が集合的無意識として持っている、共通の感覚のためではないかと考えられます。

動物の共通点③遠方に居る猿同士で同じような行動が見られた?

Pexels / Pixabay

動物が集合的無意識を持っていることを裏づける有名な話に、100匹目の猿現象があります。これは、宮崎県の幸島に生息しているニホンザルが、イモを洗って食べることを覚えたのが始まりです。

幸島の他の猿も洗って食べることを覚えていきましたが、ちょうど芋を洗う猿が100引きを超えた時に、遠く離れた大分県の猿の群れでもイモを洗って食べるようになったのです。

猿が集合的無意識でつながっているために、離れた土地でも同じような行為がみられるようになったのではないかと考えられています。

動物の共通点④多くの動物が災害前に違った行動をとる

Alexas_Fotos / Pixabay

災害の前になると、多くの動物が普段と違った行動をとることが知られています。たとえば、ネズミが地震の数日前に巣を捨てて移動したり、鳥がけたたましい鳴き声をあげるなどといったことが起こります。

これらの不思議な行動も、集合的無意識により動物がつながっているからなのかもしれません。

集合的無意識の詳細をわかりやすく解説!

Tama66 / Pixabay

集合的無意識は、普遍的無意識や超意識などと言われることもあります。ユングは、マントラをきっかけに東洋哲学の研究に取り組み、世界に共通したイメージがあることを発見しました。

この共通のイメージを作っているものとして、集合的無意識という概念を確立させていくこととなりました。

集合的無意識の別名は「普遍的無意識」もしくは「超意識」

geralt / Pixabay

集合的無意識は「普遍的無意識」もしくは「超意識」とも呼ばれています。全ての人に共通する感覚で、個人の経験や意識を超えたものであることから、神の意識などと表現されることもあります。

神話や宗教など世界的に共通しているものが多い!

KELLEPICS / Pixabay

世界の神話や宗教などをみてみると、世界的に共通しているものが多いことに驚かされます。太陽への信仰や、龍や女神像などは、地域や時代に関係なく世界各地で見られています。

これらの現象も人類が共通したイメージを持っているからだと考えられ、集合的無意識の存在を示すものだと言えます。

人間は生まれながらにして世界共通の感覚を持っている?

smpratt90 / Pixabay

集合的無意識は、人類が生まれてから経験した記憶や技能を含んでいます。個人が生まれてから経験した記憶ではなく、先祖からの長い期間の記憶です。

これは、人類が種全体として先天的に持っている意識だとされています。つまり、人間は生まれながらにして世界共通の感覚を持っていると言えるのです。

集合的無意識が生まれた経緯は?

GDJ / Pixabay

集合的無意識を提唱したのは、心理学者のユングです。ユングが人類共通の感覚を見出すきっかけとなったのが「マンダラ」だと言われています。

マンダラは、仏教の経典に基づいて表現された円形の絵です。瞑想の道具などにも用いられるものです。同時、円形の絵をよく描いていたユングは、マンダラとの共通点に気づいて興味を持つようになりました。

これをきっかけに東洋哲学の研究にのめりこみ、西洋と東洋の神話や宗教に共通点が多いことを発見します。人類の心の奥深くには共通した何かがあるのだと確信し、集合的無意識の概念を確立させていきました。

集合的無意識はプラトンの「イデア論」とも関係?

mvivirito0 / Pixabay

イデア論はプラトン(紀元前427年 – 紀元前347年)が提唱した哲学的概念です。プラトンは、完全な真実=イデアは天上界にあり、現実世界に存在しているものはすべてイデアの影だと考えていました。

一方で集合的無意識は個人を超えた部分に貯蔵されていて、人は集合的無意識とつながることで共通の感覚を得られると考えられています。

ユングにとっての集合的無意識と、プラトンにとってのイデアは似たような役割を果たしていると言えます。

世界共通のイメージパターンを「集合的無意識」と呼ぶように

msandersmusic / Pixabay

ユングは、東洋哲学の研究や、世界の神話や宗教の分析から、人々の心の中には共通したイメージパターンがあることを発見しました。ユングはこのイメージパターンを元型(アーキタイプ)と呼びました。

そして、その元型を作っている何かがあるはずだと考えて導き出されたのが、集合的無意識という概念でした。

自分を認識できるのは集合的無意識のおかげ?

geralt / Pixabay

ユングは、私たちが自分を認識できるのは集合的無意識のおかげだと考えていました。無意識のうちに共有できる感覚がなければ、私たちは自分の価値を見出すのは難しくなります。

集合的無意識があるおかげで、人は自分自身とも他者とも対話して理解し合えるのだとユングは言っています。

対義は潜在意識とも言われる「個人的無意識」

Free-Photos / Pixabay

集合的無意識の対義となるのが「個人的無意識」です。「個人的無意識」は潜在意識とも呼ばれていて、個人の心の中だけにある無意識です。

人類全体が生まれながらに持っている意識が集合的無意識で、個人が生まれてから培った意識が個人的無意識と言われます。

集合的無意識とアカシックレコードの違いは?

Comfreak / Pixabay

アカシックレコードは、宇宙すべての情報が記録されているデータベースだとされています。集合的無意識とアカシックレコードとでは、アカシックレコードの方が上位的存在だと考えられます。

アカシックレコードとは?宇宙に関係している?

WikiImages / Pixabay

アカシックレコードとは、宇宙が誕生してからの全てのできごとや感情について、あらゆる情報が記録されているものだと考えられています。アカシックレコードは、宇宙すべての意識の集合体だとも言えます。

アカシックレコードは宇宙のデータベースのようなもの

O12 / Pixabay

アカシックレコードには、宇宙が誕生したときからのすべての情報が眠っていると言われています。つまり、アカシックレコードは宇宙のデータベースのようなものだと言えます。

集合的無意識との違いは?対象範囲が限定されている?

Comfreak / Pixabay

集合的無意識には、範囲があります。たとえばその範囲は、全人類であったり動物であったりします。

アカシックレコードの範囲は、宇宙です。宇宙規模での集合的無意識がアカシックレコードだと言えます。

アカシックレコードの方が上位的存在

spirit111 / Pixabay

アカシックレコードと集合的無意識を比べると、アカシックレコードの方が宇宙規模で範囲が広いと言えます。アカシックレコードの中に、私たち人類や動物の集合的無意識が入っていると考えられます。

そのため、アカシックレコードの方が上位的存在だと言うことができます。

集合的無意識と阿頼耶識との違いは?全くの別モノ?

pixel2013 / Pixabay

阿頼耶識(あらやしき)は仏教の言葉で、人の意識の一番深いところを表します。これは個人の意識の中の一部を指す言葉なので、集合的無意識とは別モノです。

しかし、阿頼耶識を理解することは、集合的無意識にアクセスにするためには大切なことです。

阿頼耶識(あらやしき)とは?仏教の言葉?

photoshopper24 / Pixabay

阿頼耶識(あらやしき)とは、仏教の言葉で、人の意識の一番深いところを指すものです。阿頼耶(あらや)は蔵を意味していて「蔵識」と呼ばれることもあります。

阿頼耶識は潜在意識の最深部にあたる存在

DeltaWorks / Pixabay

仏教の世界では、人間には「八識」と呼ばれる8つの意識があるとされています。阿頼耶識は、八識の中でもっとも深い意識であると位置づけられています。

この意識の深い部分は、心理学の言葉で言えば潜在意識と呼ばれるところです。つまり阿頼耶識は、潜在意識の最深部にあたる存在だと言えます。

集合的無意識とは切っても切れない関係性?

sasint / Pixabay

阿頼耶識は、個人の意識の深層部だと考えられますが、集団的無意識とは切っても切れない関係だと言えます。

集合的無意識は、潜在意識の深部に影響していると考えられています。そのため、集合的無意識と向き合うためには、潜在意識の最深部=阿頼耶識を理解することが大切になります。

阿頼耶識をコントロールできれば集合的無意識にアクセス可能?

4144132 / Pixabay

集合的無意識にアクセスするためには、潜在意識の深いところと向き合うことが必要です。そのため、自分の意識の最も深い部分である阿頼耶識をコントロールできれば、集合的無意識にアクセスしやすくなります。

集合的無意識にアクセスして願望を叶えるためには、阿頼耶識を理解することも有効だと言えます。

個人意識を表す阿頼耶識は集合的無意識とは異なる

brenkee / Pixabay

阿頼耶識はあくまでも個人の意識の中の深い部分を表しています。一方で、集合的無意識は個人を超えて共有されている意識なので、根本的に異なるものだという理解が必要です。

集合的無意識に関する本はある?

Marisa_Sias / Pixabay

集合的無意識に関する本は、いくつか出版されています。ユング自身の著書の訳本も出ていますし、日本人の心理学者による解説書もあります。

集合的無意識について、より深い知識を得たい人は、手に取ってみると良いかもしれません。

①自我と無意識 (レグルス文庫)

「自我と無意識」は、ユングが長年の経験から得た知見をできるだけやさしく解説した本です。予備知識のない読者にもわかるように書かれ、ユング心理学や集合的無意識についての基礎を学ぶことができます。

レグレス文庫から出版されていますが、漫画版も出ているので初心者には読みやすい一冊です。

②ユング心理学入門(培風館)

「ユング心理学入門」は、日本の心理学者である河合隼雄氏による著書です。河合隼雄氏は日本人として初めてユング研究所でユング派分析家の資格を取得した人物で、日本でのユング心理学の第一人者です。

この本は、河合隼雄氏の京大文学部での講義をもとにまとめたもので、日本で初めての本格的なユング心理学の入門書とされています。

③元型論―無意識の構造(紀伊國屋書店)

「元型論―無意識の構造」は、集合的無意識と元型についての主要な論文を集めたものです。神話や東洋学の知見とユング自身の体験を踏まえて、集合的無意識を明らかにしようとしています。

訳者によるていねいな解説もついていて、ユング心理学を学ぶ上でかかせない一冊と言えます。

④初めてのユング心理学入門(Kindle版)

Monoar / Pixabay

「初めてのユング心理学入門」はユングと同時代に生きた精神科医の杉田直樹氏が、ユングの学説をわかりやすく編集したものです。元型や宗教の関係など、ユング心理学の基本的な概念がまとめられています。

AmazonのKindle版で手に入りますので、ダウンロードして手軽に読むことができる一冊です。

NEXT 集合的無意識を使えばヒットが生まれる?