日本三大怨霊とは?平将門・菅原道真・崇徳天皇?祟りもまとめ 占い・スピリチュアル

日本三大怨霊とは?平将門・菅原道真・崇徳天皇?祟りもまとめ

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「崇徳天皇陵」は崇徳天皇の墓所?

香川県坂出市にある崇徳天皇陵は、崇徳天皇が埋葬されている墓所で、別名「白峯陵(しらみねのみささぎ)」と呼ばれています。

最寄りのバス停から約6km離れた場所にある墓所は、自然に囲まれた厳かな雰囲気に包まれています。地元では「香川の守り神」として愛され、多くの人がお参りに訪れるそうです。

日本三大怨霊の中でも、特に恐れられているのは?

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いずれも強大な悪霊として恐れられている御三方ですが、取り分け最も恐れられているのは崇徳天皇ではないでしょうか。

身分の高い人物は、死後もその位の高さに応じて畏怖を集める傾向にあったようです。そのため、天皇という日本で最も高い地位にあった崇徳天皇が最も恐れられていると言えるでしょう。

何より生前自ら「天皇を打ち滅ぼしてやる」と宣言していますから、その恨みの念とも合わせて怨霊としての強さは他のお二方を上回るのではないでしょうか。

日本三大怨霊にはご利益もある?有名な神様?

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数々の不幸や厄災をもたらし、恐れられた怨霊の皆さんですが、神社やお寺で祀られ神として崇められている側面もあります。

平将門は武勇の神さまとして、藤原道真は学問の神さまとして崇められていますし、崇徳天皇を祀る安井金比羅宮は縁結びのご利益が有名です。

怨霊は敬意を持ってその霊を鎮めれば、平穏をもたらしてくれる存在にもなるのです。

「三大怨霊」を現代まで伝えた物語

崇徳天皇は「保元物語」から語り継がれる怨霊ですが、上田秋成の「雨月物語」に収録される「白峯」や、曲亭馬琴と葛飾北斎による「椿説弓張月」にも登場し、民衆の広く知るところとなりました。

菅原道真は、特に「菅原伝授手習鑑」という歌舞伎の演目が人気を博しました。平将門も人形浄瑠璃・歌舞伎の演目に登場していますが、物語の中心は彼の娘である滝夜叉姫、俤姫の復讐であることが多いです。

海外にも有名な怨霊がいる?

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日本三大怨霊を紹介してきましたが、海外にも似たような怨霊や信仰はあるのでしょうか?

中国にも、三大怨霊がいた!

中国では介子推(かいしすい)・屈原(くつげん)・伍子胥(ごししょ)が三大怨霊として知られているそうです。

いずれも春秋戦国時代の人物で、調べてみると日本の怨霊のように祟りをもたらしたという話はあまりなく、「非常に無念な最期を迎えた人物」として、中国の人々の心に深く刻まれた存在のようです。

介子推

介子推は、春秋時代の覇者となった重耳(晋文公)を支えた五人の家臣のうちの一人。自分の腿の肉を切り取ってスープにし、飢えた主人に食べさせたという逸話が「十八史略」にも残る、忠義に厚い人物でした。

しかし仲間との考えの違いから、恩賞も貰わずに主人の元を去りました。それを哀れに思った従者が書いた詩を見て、介子推を呼び戻そうとした重耳でしたが、二度と彼に会うことはできませんでした。

屈原

屈原は楚の政治家でした。非常に優れた能力を持っていましたが、その優秀さを同僚から妬まれて悪い噂を流され、王は意見を聞き入れてくれません。

結果、楚は秦との戦いに敗れ、王も捕らえられてしまいます。その後に即位した王からも冷遇され、楚の未来に絶望した屈原は汨羅江(べきらこう)という川に身を投げて自殺しました。

伍子胥

伍子胥は楚の国出身で呉の国に仕えた軍人です。「死体に鞭打つ」や「日暮れて道遠し」などの現代に残っている言葉の元になるエピソードを持つ人物でもあります。

闔閭・夫差という二人の王によく仕えて呉を支えましたが、やがて夫差は伍子胥の進言を聞き入れないようになりました。彼を疎む者からの讒言もあって伍子胥は王への叛意を疑われ、自害を命じられます。

恨み言を残してこの世を去った伍子胥の遺体は葬られることなく、川に流されたそうです。晩年、越に滅ぼされた呉の王・夫差は「伍子胥に合わせる顔がない」と後悔しながら自決したと言います。

海外では祟り神は祀らない?

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「非業の死を遂げた人間が、その死後も怨霊となって祟りを為す」、また「怨霊は正しく供養し祀ることで、平穏をもたらす神になる」という信仰は、海外にはあまり見られないようです。

特にキリスト教やイスラム教など、一神教の宗教が主流の国では怨霊や悪魔は祀るのではなく、「祓う」もの、排除するべきものとして見なされることが多いようです。

災厄を神として崇めて鎮めようとするのは、アニミズム的な感性を持つ日本の神道の特徴と言えるでしょう。

ヨーロッパには三大悪魔がいる?

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ヨーロッパ方面では怨霊ではなく悪魔や精霊が人々を苦しめる存在として語られています。彼らは様々な名前で書物に登場し、時に同一視され、多面的で複雑な存在です。

これにはキリスト教において、神に反するものや異教の存在が「悪魔」として敵視されてきたことが背景にあります。

グリモワールと呼ばれる中世の魔道書では、数々の悪魔がその名を記されています。特に『真正奥義書』などの書物で「地獄の三人の支配者」として数えられているのがルシファー、ベルゼビュート、アスタロトです。

ルシファー

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ルシファーはもとは権威ある天使として神に仕える存在でしたが、罪を犯して天界を追放されました。

よく「サタン」という名前で呼ばれている強大な魔王も、このルシファーのことだと言われていますが、近年の創作では別人として描かれているものもあります。

神に叛逆した存在であり、人間を堕落させるものとして、キリスト教では敵視される悪魔となっています。

ベルゼビュート

ベルゼビュートはフランス語の読み方で、ベルゼブブという名前でも広く知られています。本来は「気高き主」あるいは「高き館の主」を意味する「バアル・ゼブル」という名前で呼ばれていました。

しかし、ヘブライ語で「ハエの王」を意味する「バアル・ゼブブ」と音が似ていたため、古代キリスト教が異教の神へ対する侮蔑の意味を込めてこう呼び、悪魔として扱いました。

アスタロト

ヴァイヤーによる『悪魔の偽王国』によると、アスタロトは四十の軍団を従える地獄の大公爵と言われています。

17世紀に記された『ゴエティア』という本では、過去と未来を知り、あらゆる学問に精通している悪魔とされています。召喚した人間はアスタロトの秘められた知識を授かることができるそうです。

その起源は旧約聖書に登場する異教の神・アシュトレトに見られ、更に遡るとメソポタミア神話のイシュタル神にあると考えられています。

神と人を繋ぐ日本の神道

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今回ご紹介した三大怨霊に限らず、東照大権現・徳川家康や豊国大明神・豊臣秀吉なども神として崇められている人物です。

現在では日本の象徴である人間として扱われている天皇も、かつては「現人神=この世に人間の姿で現れた神」として崇められていました。

日本では伝統的に神々に対する人間の精神的な距離が近く、恐怖や畏怖、賞賛や尊敬の気持ちを抱くものを祀り上げてしまう習性があるのかもしれませんね。

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