「cicada3301」謎の暗号事件の真相と解読方法は?現在までのまとめ おもしろ

「cicada3301」謎の暗号事件の真相と解読方法は?現在までのまとめ

cicada3301という謎の暗号事件をご存知でしょうか。アメリカのチャットサイトに初めて現れたのですが、仕掛けた張本人の正体は不明で、目的も分かりません。この事件あるいはゲームに関してまとめ、仕掛け人の正体や解読過程などの真相を探ってみたいと思います。

目次

[表示]

謎の暗号事件cicada3301とは?

ある海外のチャットサイトに、2012年1月4日に投稿された「cicada3301」という謎の暗号。これが、事件の発端でした。それをスウェーデンのコンピュータ・アナリストが解読しようとします。

元々、暗号解読に自信を持っていた彼は、天才的ともいわれる頭脳を用いて、それに敢然と立ち向かいます。いや、最初は軽い気持ちだったようです。

しかし、それを解くのに莫大な時間を使って、天才の彼が様々な工夫をしてもドツボにはまっていくばかりです。謎をかけた一世一代のドラマと呼んでも差し支えありません。

世界一難関な謎解きと言われるcicada3301とは?

cicadaと書いて、シケイダと読みます。辞書を調べれば簡単に分かる通り、cicadaは昆虫のセミのことです。なぜセミが出てきたのかは、未だに謎です。セミに何かしらの意味が込められているのでしょうか。

2012年1月4日に、スウェーデン人のジョエル・エリクソン(Joel Eriksson)が、ネット上のアメリカのチャットサイトの掲示板に見つけたのが、端緒といわれています。

これだけ大規模で、大掛かりな謎解きゲームであるにもかかわらず、それを仕掛けたのは誰か、結局何の目的で行われたのか、最終的に謎を解いた人物がいるのかどうか、現在でも不明です。

未解決のオカルトミステリーとして数えられている

typographyimages / Pixabay

実際、解読した人がいるかもしれませんが、公の場に姿を現していないので、今もって解けた人がいるのか、やはり世界中の天才たちがこぞって解いてもダメだったのか謎です。

さらに、この暗号を解き明かしていく過程で、世界規模での謎かけゲームとなったのですが、それほど世界中でイタズラをわざわざやるとは考えにくく、現在ではオカルトミステリーの一つとされています。

ある意味、一種の都市伝説として数えられるのは、そのためです。謎かけを施した目的が全く不明です。そのため、様々な憶測を呼んでいます。その過程は、詳細に後述し、全貌をまとめてみたいと思います。

「o que e cicada3301」と海外で注目されている

Comfreak / Pixabay

「o que e」というのは、ポルトガル語で「なんと」という意味です。世界中の自信家たちがこぞってこの問題に取り組んだので、ポルトガルでさえも注目しているのです。

「o que e cicada3301」とネットで検索をかけると、非常に多くヒットすることがわかります。しかし、日本語で、この文言を解説しているサイトはないようです。

cicada3301事件の概要とは?世界一難関なgame?真相は?

designwebjae / Pixabay

上述したように、この事件あるいはゲームには、あまりにも謎が多いです。なので、詳しく経緯を説明しようと思ったら、多言を費やさなければなりません。

一応、順を追って詳述していこうと思いますが、非常に難解な暗号、プロのコンピュータ・アナリストでも難しいこの問題です。

多少、途中を「はしょって」説明している部分もありますが、全貌を説明するためには致し方ないことなので、ご理解ください。

2012年、アメリカ版の2ch「4chan」に謎のメッセージ

そのメッセージとは、日本語で簡略化して書くと、「我々は極めて優秀な人物を探している。そのために、この暗号を解きなさい。この画像の中にヒントが隠されている」と書かれていたのです。

そして、「その極めて頭脳明晰な少数の人と出会うことを楽しみにしている」とも書かれていました。スウェーデン人のジョエル・エリクソンが発見したのです。

彼は、コンピュータ・アナリストで、コンピュータ関係のセキュリティ会社に勤めていました。いわば、コンピュータに関しては、プロ中のプロ、高度な頭脳を持つ方だったのです。

cicada3301の由来とは?

「我々」と名乗るメッセージを書き込んだ組織(あるいは、人物)のハンドルネームがその画面に記されており、3301となっていました。

さらに、画像には大きくセミが描かれていたので、「cicada3301」と呼ばれるようになりました。それが、この名前の由来です。

なぜセミなのかは、未だもってしても謎です。何かしらのメッセージの可能性は高いと憶測を呼んでいますが、不明です。

ジョエル・エリクソンが発見、解読を試みる

エリクソンは、そのメッセージを読んで、とてもエキサイティングな気持ちになりました。天才によくある、ある種の好奇心です。そして、暗号を解く自信も持ち合わせていました。

コンピュータ関係のプロフェッショナルであると同時に、エリクソンは天才と呼んでも差し支えないほど、頭脳明晰な才能の持ち主だったのです。

シーザー暗号が使われていることに気が付く

NakNakNak / Pixabay

エリクソンは、やはり頭脳明晰で、その暗号の中にシーザー暗号が隠されていることに、ものの数分で気付くのです。やはり、天才とは想像もつかないような能力を発揮するのですね。

シーザー暗号というのは、文字列を3文字ずらして暗号化するもので、ローマ帝国の皇帝・ジュリアス・シーザーが考案しました。

例えば、DEFという文字列があったとすると、それを3文字シフトさせてABCとする手法です。それにすぐさま気付いたエリクソンは、まさに伝説です。

ローマ帝国の皇帝の1人を示すメッセージにたどり着く

ちょっと、解読過程と時系列の順が前後しますが、上述した通り、ローマ帝国第4代皇帝のジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)の名前を示すメッセージと、ランダムな文字列が出現しました。

だから、エリクソンはそのランダムな文字列がシーザー暗号だと気付いたのです。しかも、たった数分で。そのヒントがなければ、おそらく気付くまでかなりの時間を要していたか、分からなかったでしょう。

シーザー暗号に気付いたエリクソンは、隠された文字列の解読に成功。あるURLが書かれていることに気付いたのです。

暗号はトラップだった?画像を解析ソフトにかける

エリクソンは、そのURLのページを開きます。すると、アヒルの画像が表れて、「おっと、罠に引っかかりましたね。どうやら、あなたにはこの暗号を解くのは無理なようだ」と書かれたメッセージが表示されます。

凡人であれば、ここで諦めるか、元のページに戻って再び謎解きゲームをしようと思いますよね。エリクソンは、より燃えます。そこが、プロフェッショナルの違う所以でもあります。

エリクソンは「guess」、「 out」と表示されたことから、「OutGuess」という画像解析ソフトを用いて、アヒルの画像の分析をします。すると、また新しいURLが出てきたのです。

「book code」が並ぶ表が出現

ThorstenF / Pixabay

そのURLに飛ぶと、ブック・コードが現れたのです。そして、「数字:数字」がずらっと並んだ表が出てきました。ただし、ブック・コードは正式には、「code book」というらしいです。

そして、あるURLを示したメッセージが現れたのです。そのURLは怪しい文字列の羅列でした。そのURLを入力すると、ソーシャルニュースサイトの「Reddit」に飛びました。

ニュースサイト「Reddit」の掲示板へのリンクが現れる

27707 / Pixabay

Redditに数時間おきに変わる暗号が現れたのです。その暗号と共に、奇妙なシンボルマークが表示されていました。

エリクソンは、やはり天才ゆえ、そのシンボルにマヤ文明の数字が含まれていることに気付いたのです。本当に知識の広範な人だと分かります。ここまでたどり着くのに、単独でやったのです。

暗号を解読すると、「Agrippa」という詩に暗号解読のヒントがあることに気付きます。

投稿暗号文の中に「マヤ文明」の数字を発見

laGiuffry / Pixabay

上述通り、マヤ文明の数字が含まれていることに気付いたのは、客観的にみても奇跡としか言いようがありません。大部分の凡百は、マヤ文明の数字など知る由もなかったでしょう。

そして、「Agrippa」。何度も繰り返しますが、エリクソンは真の天才で、だからこそAgrippaに辿り着けたといっても過言ではないでしょう。

「Agrippa」の詩が手掛かりに

ThoughtCatalog / Pixabay

エリクソンは、「Agrippa」の詩を早速解析していきます。何かの手掛かりだと。彼は、この段階にきて、世界中でcicada3301を解読しようとしている人が大勢いることに気付きます。

それに気付いたエリクソンは、単独で暗号を読み解くのをやめて、アメリカ版2chanの4chanで他の同志と一緒に解読していくことにしたのです。

他の音楽や本にも手掛かりがあった

stevepb / Pixabay

加えて、仲間と一緒に更に解読していくと、Agrippaの中にアーサー王物語が含まれていることが判明しました。そして、他の本にも、はたまた音楽にもヒントが隠されていることが分かりました。

Agrippaだけではなかったのです。やはり仲間と解析していくと、エリクソンだけでは気付かない、様々な情報を入手できることができます。それが、非常にメリットとなっています。

4chanで他の人と協力しながら暗号を解読

moritz320 / Pixabay

4chanの仲間と頻繁に連絡を取り合いながら、大勢の同志とスクラムを組んで何とか暗号を解こうとします。そこで、ここでも色々な謎かけがあるのですが、ルーン文字と数字が書かれていることに気付きます。

OBBデータを取得し、バイナリ変換など様々な解析を施します。ここのプロセスは、コンピュータに詳しい専門家、ハッカーなどでないと理解できません。かなり煩雑な変換やら解析などを進めました。

5段×5段の数字の羅列が現れました。ここはさすがに天才たち、この数字の列が魔法陣であることに気付きます。これは、数学のできる人なら暗号がわからなくても気付くはずです。どの列も1033となります。

現れたヒント

harishs / Pixabay

その1033を使って、画像トカ、ルーン文字トカを解析していくと、クルト・ゲーデルの不完全定理の証明式やバッハの音楽やエッシャーの絵が現れます。

皆さん、「ゲーデル・エッシャー・バッハ」という、世界的に大ヒットした、そして日本でも大ヒットした分厚い本が上梓されたのはご存知でしょうか。なんと、その3人なのですね。

暗号をさらに解いていくと、「214-390-9608」に電話をしろ、というメッセージに辿り着いたのです。そこでエリクソンは、早速その番号に電話をかけました。

「214-390-9608」に電話。画像から素数を探す

FirmBee / Pixabay

実際のこの電話番号に電話をすると(2019年4月2日現在)、「よく確認しておかけください」というメッセージが流れ、つながりません。まあ、2012年の番号が残されているとは考えづらいです。

エリクソンが、その番号にかけると、機械音声で「cicada3301」の画像から素数を見つけなさい、というメッセージが流れたのです。

エリクソンを含む、4chanの仲間で素数(3301と画像の縦横のピクセル数)を探し出し、もう一度暗号を読み解くと、以下のURLに辿り着き、早速アクセスします。

「845145127.com」のURLウェブサイトを見つける

Boskampi / Pixabay

見つけられたURLは「845145127.com」というものでした。実際、このURLにアクセスすると、関係がないわけではないのですが、今(2019年4月4日現在)では、もう違う画像が現れます。

エリクソンたちはすぐにそのURLを開きます。何が書かれているのか、興味津々のメンバーでした。

カウントダウンする時計を発見

そのURLを開くと、カウントダウンするデジタル時計とセミ(cicada)の画面が表示されたページに行きつくのです。このカウントダウンの残りは、もう数日しかありません。

エリクソンとその4chan仲間は、カウントダウンがゼロになったら何が起こるか、非常に期待して待つことになります。

時計はゼロに。世界の主要都市の座標が表示

そして、いよいよカウントダウンがゼロになりました。ゼロになると、世界14の主要都市の位置を示す、GPS座標が表示されたのです。

その14都市の主なものは、ワルシャワ、パリ、ワシントン、シアトル、アリゾナ、カリフォルニア、マイアミ、ニューオーリンズ、ハワイ、シドニー、ソウルなどです。アメリカが多いことに気付かれたでしょうか。

そして、実際その14都市で調査が開始されました。それにしても、これだけ世界規模の謎かけは、とても個人でやることは無理だ、何かの組織がやっていると、憶測を呼ぶキッカケになったのです。

QRコードが記されたポスターを発見

すると、その14都市で、QRコードとセミの絵が描いてあるポスターが発見されます。世界各地の仲間から、続々とエリクソンに連絡がきました。

QRコードは公開され、仲間たちで解読されます。QRコードには、「深層ウェブ(Torアドレス)」が隠されていることに気付いたのです。

「我々が欲しいのは最上の者だけ」

geralt / Pixabay

深層ウェブのサイトには、「我々が欲しいのは、最上の者だけ。ただ付いてきただけのものはいらない」と書かれていました。

そして、QRコードを読み解くと個人情報を入力するサイトにリンクされていました。

手掛かりを失う

エリクソンは、ここで、今後の手掛かりを失ってしまうことになるのです。実は、個人情報入力サイトが画面に現れた時、スウェーデンは真夜中でした。だから、彼は眠ってしまったのです。

翌朝に個人情報を入力すればよいと、楽観的に考えてしまった痛恨のミス。翌朝、そのサイトが画面から消えていました。多くの人が入力を済ませたため、謎かけ人は当該サイトを削除してしまったのです。

そして、多くの人が情報を共有し、暗号解読に協力し合っていたことが、謎かけ人には面白くなかったらしく、上記のようなメッセージを残し公に出なくなります。手掛かりを失ってしまうのです。

再び「Reddit」にcicada3301からメッセージ

qimono / Pixabay

Torアドレスが発見された、その数か月後、Redditに「我々は、その最上の者をついに見つけた。ここで、長い旅は終了したい。今のところは」というメッセージが書きこまれていたのです。

普通ならこの文言で、この事件はズィ・エンドですよね。エリクソンも落胆しました。ただ、気になるのが「今のところは」という文言。何を意味しているのでしょう。

ここで、cicada3301の謎かけゲーム、事件、ミステリー、真相は、謎の闇に葬り去られてしまうのでしょうか。

cicada3301の続編とは?現在までのまとめ

qimono / Pixabay

全章までのゲーム?事件?は、主にジョエル・エリクソンの語った体験でした。その後に何があったのか、ほとんど知られていません。しかし、まだまだ続きがあったのです。

エリクソンは諦めた?かもしれませんが、次々とこのゲーム事件は謎かけをしており、また誰が何のためにやったのかという、謎かけ人の正体も真相も全く分かっていません。

加えて、サイトのメッセージに出現した通り、本当にこの難問を解読したした人はいたのでしょうか。解読したと名乗り出ている人物もいないため、不明です。

2013年、cicada3301から再びメッセージ

ribkhan / Pixabay

2013年1月4日、そうジョエル・エリクソンが最初に謎の暗号を発見した、ジャスト1年後。またcicada3301のメッセージが投稿されたのです。

「こんにちは。我々は極めて頭脳明晰な人物の探索を、継続することに決めた」という書き込みが突然現れたのです。

そして、コンピュータ・プロフェッショナルや数学者、暗号解読のプロ、ハッカーなどがこぞって夢中になり、この暗号を解いていくことになるのです。

暗号には世界七ヶ国の都市が記されていた

PIRO4D / Pixabay

実は、「こんにちは。我々は極めて頭脳明晰な人物の探索を、継続することに決めた」というメッセージにも、暗号が含まれていることが分かりました。

ルーン文字やらヘブライ語のコード表やら、かなり難解な解析を行って、暗号解読に向けて分析していったのです。ここら辺りは幾ら説明しても、専門的で、かつ難解過ぎて解説するには多言が必要です。

その結果、明らかになったのは、世界7カ国の都市を指していることだったのです。

NEXT:日本の沖縄でもcicada3301のポスターが発見される
1/3