「ハーピー」「ハルピュイア」とは?ギリシャ神話の伝説の生物? 芸能人

「ハーピー」「ハルピュイア」とは?ギリシャ神話の伝説の生物?

ハーピーまたはハルピュイアとは何でしょうか?ギリシャ神話上の伝説の怪物の名称と言われているようです。その存在は昨今のゲームに登場することが多く、サマナーズウォーや白猫プロジェクトではお馴染みのモンスターです。今回はそんなハーピーについて追ってみましょう。

「ハーピー」「ハルピュイア」とは?

ハーピーまたはハルピュイアとはどんなものでしょうか?名称が2つに分かれるのは英語表記だとハーピーで、大元のラテン語表記だとハルピュイアになるようで同一のものを指します。

このハーピーもしくはハルピュイアの出自や外見、その画像などについてを紹介しましょう。

「ハーピー」「ハルピュイア」はギリシャ神話に登場する伝説の生物

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ハーピー/ハルピュイアは、ギリシャ神話に登場する伝説上の生物のことを指します。その名は「ひったくる女」という意味からのもの。通例2体~4体から成る姉妹の怪物で複数形はハルピュイアイです。

ゲームの中ではハーピー/ハルピュイアは混在し、呼び方に統一性があまりありません。ハーピー/ハルピュイアは万能の神ゼウスの手下であり地中海はクレタ島にその巣窟があるとされています。

「ハーピー」「ハルピュイア」の外見は?

ハーピー/ハルピュイアの外見は、上半身が人間の女性で胸から下の下半身が鳥、そして翼を持つものとされています。神話では高貴な神々の血脈ですが妹に当る虹の女神イーリスの美しさと差別化されます。

後には醜悪な怪物としての印象が強調された外見で紹介されるように定着します。ある伝聞記では、まるで老婆の如き顔にハゲタカの羽根を携え鋭い爪を持ち食糧を汚く貪り食う様相になります。

残飯の上には汚物を撒き散らかし飛び去っていくという、これ以上ない不潔さと下品で醜悪な生き物とされる変化を遂げました。現代のゲーム等では蠱惑的な女性の胸が強調されることが多いようです。

「ハーピー」「ハルピュイア」を描いた画像は?

ハーピー/ハルピュイアを描いた画像は中世ルネサンス期以後の絵画によく登場しています。1600年代のルーベンスなどの荘厳な作品群では悪の象徴と描かれます。

「叫び」で大変有名な画家・ムンクが描いた作品も存在しています。大別すれば稚拙な筆致の画風と、ギリシャ神話をベースとした厳粛な構図の中に描かれるものに分かれるようです。

現代においては世の東西を問わない怪物を集めたゲーム中のキャラクターとして欠かせない存在です。またそれらからのインスパイアとしてのイラストも、プロ・アマ問わずよく描かれています。

「ハーピー」「ハルピュイア」のギリシャ神話で伝えられる伝説は?

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ハーピー/ハルピュイアが初めて登場したギリシャ神話で伝えられている伝説とはどんなものでしょう?取りあげられた媒体によってもそのエピソードは多種多彩です。

では、それらのいくつかの例を紹介していきましょう。

「ハーピー」「ハルピュイア」の有名なエピソードとは?

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ギリシャ神話の中でのハーピー/ハルピュイアで有名なエピソードには次のようなものがあります。とある理由で神に罰せられ盲目を課された予言者ピーネウスを苦しめる役を担います。

ピーネウスへの食事が用意されるや否や空中より舞い降りてこれを奪い去っていきます。それだけに終わらず、ごくわずかにある残飯へ糞尿をかけ異臭まみれで食べられなくするという醜悪なもの。

そこへ英雄イアソンの駆るアルゴー探検隊が通りがかり、ゼーテースとカライス兄弟が彼女らを追い払ったとされています。 ギリシャ神話は凄絶な描写が多いですがおぞましい地獄絵図のようですね。

キリスト教社会での「ハーピー」「ハルピュイア」は?

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ハーピー/ハルピュイアは、キリスト教社会では七つの大罪中の「貪欲」を象徴するものとして描写されることがありました。心理学的見地からは悪の化身でもあり分裂を示唆することもあるようです。

様々な伝承を経て形を変容させ続けた怪鳥奇譚ですが、ここでも良い印象はありません。

「ハーピー」「ハルピュイア」のダンテの「神曲」での役割は?

中世時代には処女宮(乙女座)の紋章(エンブレム)と昇華しダンテの代表作「神曲」で扱われます。ここでは貪欲に人々を襲う絶望と不幸の証として、自殺者の魂を貪り食う卑しき存在となります。

この構図が画家・ムンクによって描かれたという説があり、その絵画作品が残っています。

「ハーピー」「ハルピュイア」は創作作品にも登場?創作での存在は?

現代の創作作品では、神話上での醜悪な存在を強調されることが減り、むしろその姿かたちに対しての美化的なデフォルメが多いようです。やはり上半身は女性であるということからでしょう。

ニコニコ静画などへの投稿イラスト作品ではハーピー/ハルピュイアを「可愛く」描くことが好まれる傾向が非常に強いようです。これは似ているとされるセイレーンでも同様です。

名前の付いた「ハーピー」「ハルピュイア」も?

ハーピー/ハルピュイアは総称ですが、固有名詞で説明されることもあります。彼女たちは「姉妹」でありそれぞれ名前がついています。引用で紹介します。

ギリシア神話には名前のついたハルピュイアが登場します。その数は2匹とも3匹とも4匹とも言われており、一般には4匹の名前が知られています。

アエロ(疾風)、オキュペケ(速く飛ぶ)、ケライノ(暗闇、雷雲)、ポダルゲ(速く歩く)の4姉妹であり、中でもポダルゲは、その容貌の醜さにもかかわらず、北風の精ボレアスの気を引き、彼を父親として二匹の馬を生みます。

その子供はクサントゥスとパリオスと名付けられ、のちにトロイア戦争の英雄アキレウスの戦車を曳く有名な神馬となります。

(引用:怪物神羅万象)

「ハーピー」「ハルピュイア」と「セイレーン」の違いは?

セイレーンもまた、ギリシャ神話上の生き物で、半人半鳥または半人半魚という出立です。それゆえにハーピー/ハルピュイアと混同されたり間違えられたりすることが多いようです。

どちらも神話上では「悪さ(いたずら)」をする存在と描かれています。しかしその登場場面はハーピー、ハルピュイアが空中から襲い掛かるのに対し、セイレーンは海が主戦場です。

セイレーンは美しい歌声で海の船頭を幻惑させ遭難を招くことで有名です。モンスターを多く扱うゲームなどではこの2者はよく似て描かれている場合もあるようです。

ハーピーイーグルとは?どんな生き物なの?

ハーピーイーグルとの俗称を持つ実在の鳥類がいます。これは正式には「オウギワシ」のことを指します。生態は次のようなものになります。

大型の猛禽類。平均的な雌は全長100cm、翼開長200cm、体重7.5kg に達する。雄は雌より小型で、体重は4.75kg 程度。爪の長さは13cm もある。体の大きさはフィリピンワシやオオワシと並び、猛禽類では最大の部類に入る。

(引用:wikipedia)

頭部には扇のような羽根飾りを冠し、角度によって非常に美しい姿を見せます。最大レベルの大きな猛禽類ですので時に猿やナマケモノを襲うこともあるようです。パナマの「国鳥」に指定されています。

「ハーピー」「ハルピュイア」はゲームにも多く登場!

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ハーピー/ハルピュイアは、数多くのゲーム中のキャラクターとして登場します。その主なゲームタイトルを紹介していきましょう。

ハーピー/ハルピュイアが登場するゲーム①:サマナーズウォー

サマナーズウォーは韓国出自のスマホゲーム。種別はバトルRPGに該当し、モンスターを召喚(サマナー)して戦うということが基本路線のゲームです。

しかし多くのバトルゲームがモンスターをゲットする「ガチャガチャ」で、レア度の高いキャラを得られなければ強くなれないところと違いがあります。例えレア度が平凡でも育成次第で強くなります。

その当りが長く広く支持されている要因のようです。ハルピュイアは入手しやすいキャラの部類のようですが「火」の属性のものはそこそこ強くなります。キャライメージは女の子の顔です。

ハーピー/ハルピュイアが登場するゲーム②:白猫プロジェクト

白猫プロジェクトは上記サマナーズウォーと同カテゴリのバトルRPGスマホゲームです。こちらはクエスト(探検)を通じてキャラや武器を育成していくといったRPGゲームの王道スタイル。

こちらにもハルピュイアが登場します。白猫でのハルピュイアのキャライメージは、ややドライな感じでいわゆる「くのいち」という別称が付けられていることが特徴です。

ハーピー/ハルピュイアが登場するゲーム③:ロックマンゼロ

ロックマンゼロは、日本の代表的ゲームメーカー・カプコンが開発発売したアクション系ゲームです。その歴史は古く、任天堂のゲームボーイで2002年にその1作目が誕生しました。

その世界観は独特なものです。ここでハーピー/ハルピュイアは神話での原型をほとんど留めぬ重要な役割の「賢将ハルピュイア」として登場しています。やや難解ですので引用を用いて紹介します。

ネオ・アルカディア四天王(The Big Four)のリーダー格。十の光る武具の一つ、ソニックブレード(二刀流)を持つ。誇り高い性格で、エックスを政治面で補佐していた。「烈空軍団」を率いる。雷や竜巻をその気になれば起こす事が出来る。

エックス(オリジナル、コピー含め)を崇拝し、人間を守ることを絶対としているが、コピーエックスの統治しているネオ・アルカディアの在り方に少なからず疑問を持っている節もある。コピー死後はネオ・アルカディアの指揮代行を務めていたが、コピー復権後、度重なる失態を指摘され、レヴィアタンやファーブニル共々幹部の座を追われた。

バイルによってネオ・アルカディアが掌握され、人間たちを守るためネオ・アルカディアと離別。以降の足取りに関しては作中で明言されなかったが、後にスタッフインタビューなどで彼らのその後が語られている(詳細は四天王参照)。初めはゼロをあからさまに敵視していたが、彼との戦いを通してレジスタンスの考えにも理解を示すようになり、Z3でオメガに重傷を負わされて助けられたりと、ゼロとはライバル関係にある。名前の由来は、ギリシャ神話に登場する妖鳥ハーピーの別名。

(引用:wikipedia)

ハーピー/ハルピュイアが登場するゲーム④:魔法使いと黒猫のウィズ

こちらは②で紹介した白猫プロジェクトと同じ開発元のコロプラから配信された、クイズRPGというジャンルのソーシャルゲームです。

このゲームでのハーピー/ハルピュイアは序盤での登場でゲーム全体からすると特に重要な役割はないようです。キャラデザインはやはりとても可愛らしいものに仕上がっています。

ハーピー/ハルピュイアが登場するゲーム⑤:テイルズオブエクシリア2

テイルズオブエクシリア2は、PlayStation3用のRPGゲームとしてバンダイナムコゲームスより2012年発売されました。進行は章仕立てのストーリーを追っていくものです。

このゲームの中でハーピー/ハルピュイアはモンスター的キャラではなく、武器としての「ミラの剣」のひとつとして登場します。その威力は中程度に強いものとなっております。

ハーピー/ハルピュイアが元であることで「半人半鳥」の理由からか「風の属性」を持っています。そして詠唱時間短縮の特性がある設定になっています。

ハーピー/ハルピュイアが登場するゲーム⑥:幻獣物語2

幻獣物語2は、育成系RPGゲームのひとつです。やりこみ要素が強くじっくり進めていく楽しみがあるゲームです。

ここでのハルピュイアはこのゲーム中でも上位のクラスSの「獣」であり比較的レア度の高い幻獣と位置づけられているようです。

ハーピー/ハルピュイアが登場するゲーム⑦:世界樹の迷宮X

世界樹の迷宮X(クロス)はアトラス社が任天堂3DS専用ゲームとして2018年に発売したゲームです。世界樹の迷宮シリーズの集大成として各世代のいいとこ取りをした内容という定評があります。

このゲームでのハルピュイアは敵モンスターとしては難敵として登場します。通常攻撃の他の付加的要素を多く持つ敵であり攻略は早めに仕留めることが重要なようです。

キャラクターは大きな翼を広げた女性イメージのものです。

ハーピー/ハルピュイアは遊戯王にも登場?零鳥姫リオート・ハルピュイア?

「遊戯王」は少年ジャンプ誌上に1996年連載開始された漫画が始まり。この漫画からのスピンオフ形式で「カードバトル」ゲームが生まれました。

その「遊び方」は非常にバリエーションに富み戦略が複雑なものになっています。ゲームとしては「デュエルモンスターズ」がありゲームボーイから始まり今は各種プラットフォームがあります。

「零鳥姫(れいちょうき)リオート・ハルピュイア」は遊戯王でのハーピーモデルです。キャラは化物というより装甲でできたロボット的なイメージで最高ランクの5ですが使いにくいキャラとも言われます。

東西の幻獣勢ぞろいの伝説的名作RPG!?「女神転生」は超・斬新だった!

1987年初代ファミコン版として発売された「女神転生」をご存じでしょうか?ドラクエやFFなどの超大ヒット作ではないのでFC版ではプレイしたことがないゲーマーも多いと思います。

しかし現在に至るまで女神転生シリーズは脈々と受け継がれ根強いファンを獲得しています。そもそも敵を仲間にするという発想のシステムはこのゲームこそが元祖的存在。今ではよくあるシステムですが。

仲間になるかどうかは話しかけてみないとわからず、なる場合でも確率が変動したり宝を要求されたりと超リアル。初代ドラクエが1986年発売ですからこのようなシステムは当時革命的なものでした。

「悪魔合体」にシビレる面白さ

今でこそ珍しいシステムでないですが、敵の悪魔を「仲間にする」「召喚して戦いに加える」に加えて「悪魔を合体させ別な悪魔を生成する」という発想。これはRPG黎明期には極めて斬新なものでした。

手に入れた悪魔はレベルアップをしないのですが、不要となった悪魔同士を掛け合わせるととんでもなく強い悪魔が生成できたりします。クリアのために主人公キャラの成長も必要ですが悪魔の強さが肝要。

今プレイすれば難易度高めですが、BGMといいキャラのイラストといい不気味で禍々しい雰囲気に包まれた名作です。人によってはこれをRPGの最高傑作と位置づけます。ハーピーも地味ですが登場します。

ギリシャ神話生まれの怪物は時代とともに変化して

その大元はギリシャ神話のハーピー/ハルピュイアですが、現代の創作物やゲームではその姿は大きく変容しています。醜悪な怪物のイメージから、ちょっと可愛いキャライメージへ変容を遂げました。

ハーピーだけでなく架空の生き物の姿や生態などは登場するメディアでまるで違うものに変化することはよくあります。普段何気なく楽しむゲーム上にもそうした「いわくつき」はまだ沢山あります。

ゲーム好き、イラスト趣味な方にとっては、そうした「由来」のウンチクもまた楽しいものでしょう。架空の生き物ゆえにイマジネーションが自由自在に持てるということですね。

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