バンシーは泣き女の妖精?死を予知するのは本当?容姿や伝承について 芸能人

バンシーは泣き女の妖精?死を予知するのは本当?容姿や伝承について

バンシーはスコットランドやアイルランドで伝承される妖精で、死を察知してその人の家の前で泣くと言われています。その容姿は美女だったり醜い女だったりするようです。バンシーのような概念は日本でも神として存在しています。バンシーや関連する作品について紹介します。

目次

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女の妖精バンシーとは?

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女の妖精、バンシーとはどういった妖精なのでしょうか。その詳細について触れていきます。

泣き女バンシーとはどういう妖精?

泣き虫バンシーとは、スコットランドからアイルランドにかけて言い伝えられている民話の中の妖精のことです。この妖精の泣き声が聞こえた家で、人が死ぬという言い伝えがあります。

普段は姿を現さない妖精ですが、誰かの死を察知してその家に訪れて泣くというのです。しかし、バンシーに殺傷能力はなく、ただ誰かの死を感じてその人のために泣くといわれる妖精です。

そして、その泣き声はしくしくというものではなく、寝ている人も飛び起きるほどの凄まじいものといいます。

バンシーの語源は?

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バンシーという名前の由来は2つあると言われています。ひとつはケルト語で女性を意味する「ban」と妖精を意味する「shee」を合わせたものという説。

そして、もうひとつは古代アイルランド語で「ban」(嘆き)と「shee」(妖精)を合わせたものと言われる説です。

バンシーの起源は女神?クー・フーリンの死を予言していた?

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バンシーの起源は実は女神の「バズウ」に遡ると言われています。ケルト神話に登場する半神半人の「クー・フーリン」の死を予知して、鎧を洗いながら泣いていたともいわれています。

クーフーリンは魔槍の英雄ともいわれていますが、その最後はバンシーによって迎えられたのでしょう。

バンシーの起源は古く、アイルランドの戦の女神バズウにまで遡るという。アルイスターの英雄ク・ホリンが亡くなる寸前、バズウは泣きながら彼の血濡れた鎧を洗う老婆の姿となり彼に死が近いことを知らせたというのだ。

(引用:カクヨム|バンシー)

バンシーの見た目の特徴は?

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バンシーはスコットランドとアイルランドで伝承されている妖精ですが、その容姿は地域によって異なるようです。それでは、泣き妖精バンシーはどのような姿で現れてくれるのでしょうか。

イギリスのアイランドで伝承されている容姿は美少女?

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アイルランドで伝承されているバンシーの姿は美少女という話があります。

服装は緑色のもので、灰色のマントをかぶっているということです。

イギリスのスコットランドで伝承されている容姿は醜い老婆?

スコットランドで伝承されるバンシーの姿は、醜い老婆という話があります。

その姿は人間に似ていますが、よく見ると鼻の穴が1つしかない、歯はリスのように飛び出ている、水かきがあるなどの言い伝えがあります。

その姿から美しい姿ではなく、産褥期間(産後直後期間)に亡くなってしまった人の姿という風にも言われています。

バンシーは死をもたらす妖精?伝承について

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バンシーは死をもたらす妖精と言われていますが、それは死神のようなものなのでしょうか。バンシーの本当の役目はどういったものかをご紹介していきます。

バンシーの役目とは?泣くだけで死をもたらしているわけでない

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バンシーの役目はただ誰かの死を察して泣くだけと言われています。死神のように命を取ったり、最期に何かをするということはしません。

人徳のある人の死を知らせるために泣くだけです。

古い名家にはバンシーが憑いていると言われていた

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古い名家にはバンシーが憑いているという言い伝えもありました。バンシーは日本の座敷童のように、その家でみつかると「名家」という風潮がありました。

なので、バンシーの泣き声が聞こえると、誰かの死を悲しむのと同時に自分の家が「名家」であるというお墨付きがもらえたようで喜んでいました。

スコットランドでは洗い手と呼ばれ願いを叶えてくれると言われていた

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スコットランドでは「悲しみの洗い手」とも呼ばれているようです。バンシーを見かけるときは、彼女が川で何かを洗っている姿を見かけることが多かったことから、この名前が付いたようです。

また、えげつない方法ですが、ケルト神話には妖精を結ばれると願いが叶うという言い伝えがあります。バンシーもその例外ではないようです。

スコットランドではベン・ニーア、悲しみの洗い手とも呼ばれている。死ぬ人の経帷子を川の畔で泣きながら洗い、訊ねれば死ぬ人物の名前も教えてくれるという。捕まえて垂れて醜い乳房を吸えば3つの願いを叶えてくれるともいわれているし、詩人に霊感を与えてくれるとも言われている。

(引用:カクヨム|バンシー)

幾人かのバンシーが泣くと偉い人の死を知らせているとも言われている

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バンシーは決してこの世に1人しか存在しない妖精ではなく、何人もいるようです。そして、その幾人かのバンシーが家の前で泣いている場合は、特に徳の高い人の死を知らせているという風にも言われます。

しかし、金切り声をあげて泣くバンシーがたくさんいることで、疎ましく思われることも多かったようです。

泣き女バンシーは世界各地に存在している?

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泣き女バンシーはスコットランドやアイルランドに限らず、世界各地に存在しているという風にも言われています。世界中のバンシーをご紹介します。

移民により一部はアメリカにも伝わっていたとされている

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アメリカに移住してきたのは主にアイルランドの人たちです。彼らがアメリカに移住した時に、バンシーの言い伝えをそのままアメリカに持ち込んだという風に言われています。

旧約聖書にも泣き女に関する記述がある

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旧約聖書にも泣き女バンシーに関する記述があります。

この場合の泣き女は、バンシーとは異なり、ロマの人々(ジプシー)がお金をもらって亡くなった人のことを悔やむように泣くという風習からの「泣き女」という言葉です。

それゆえ、主なる万軍の神、主はこう言われる、「すべての広場で泣くことがあろう。すべてのちまたで人々は『悲しいかな、悲しいかな』と言う。また彼らは農夫を呼んできて嘆かせ、巧みな泣き女を招いて泣かせ、またすべてのぶどう畑にも泣くことがあろう。それはわたしがあなたがたの中を通るからである」と主は言われる。

(引用:旧約聖書|アモス書5章16、17節)

日本では泣沢女神という女神がいる

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日本創設の神話である「古事記」では「泣沢女神」(ナキサワメ)という女神が登場します。

彼女は日本を作った神である「イザナミ」が亡くなったとき、そのパートナーである「イザナギ」が悲しんで流した涙から生まれたと言われています。

古来の日本では死者を弔うために巫女が涙を流す儀式がありました。これもナキサワメを信仰していて、神につながるということから行われていたものでした。

中国や中東エジプト・ヨーロッパでも泣き女の伝承は残されている

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儒教が成立する前の中国にもバンシーに似たような「泣き女」の風習は存在しました。

古代エジプトの壁画にも泣き女に関する絵が描かれており、女神のイシスにつながっているという風に言われています。

基本的に泣き女は東洋での風習のようですが、旧約聖書にもあったようにヨーロッパでも古くからその風習は存在しました。

バンシーに影響された作品やキャラクター

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バンシーは非常に興味深い妖精であるということがわかりました。そして、その魅力は現代でも作品やキャラクターとして受け継がれています。その一部をご紹介します。

フィクション界では幽霊やモンスターなどアンデッドとして扱われていることが多い

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ファンタジーやフィクションの映画やゲームでは、バンシーはモンスターやアンデットとして扱われることが多いようです。

泣いているだけという存在では、あまり主要なキャラクターにはならないのかもしれません。

ナルニア国物語の白い魔女

ナルニア国物語の白い魔女は、ナルニア国の自称女王で、離れ小島に住む女帝です。白い魔女はバンシーをもとに作られたキャラクターであるという話があります。

白い魔女は一度ピーターらに倒されたが、黄泉の国の女王としてよみがえります。その時に緑の服装をしていることと、よみがえったことはバンシーを彷彿させるものがあります。

ハリー・ポッターのマネ妖怪ボガードが変身

ハリーポッターとアズカバンの囚人では、マネ妖怪ボガードが出現する場面があります。マネ妖怪ボガードは目の前に現れた人の一番怖いものに姿を変えることができる妖怪です。

シェーマス・フィネガンというクィディッチの実況者が、マネ妖怪ボガードの前に立った時、そこには声を無くしたバンシーがいました。

このエピソードは映画ではカットされてしまいましたが、ハリーポッターシリーズの本で読むことができます。

X-MENのヒーロー

X-MENのヒーローの中にバンシーというキャラクターがいます。バンシーをモデルにしているのは明らかで、口から「ソニック・ハイスクリーム」という超音波攻撃を行うことができます。

また、バンシーはキャシディ城の城主で、その城には妖精が出るといいます。

バンシーが亡くなった後は、その娘のサイリーンが彼の後を継いで「バンシー」を名乗るようになります。

魔道物語・ぷよぷよのトリオ・ザ・バンシー

ぷよぷよシリーズに登場する3人組のキャラクター「トリオ・ザ・バンシー」もバンシーをモデルにしてつくられたキャラクターです。

赤と黄色と緑の髪の毛の女の子がマントを着て登場します。

遊戯王の屍界のバンシー

遊戯王のカードゲームでもバンシーは登場しています。このバンシーは、闇属性でアンデット族での下級のモンスターとして扱われています。

アメリカの映画「BANSHEE」

アメリカにバンシーを主役とした映画が存在しました。この内容はどういったものなのでしょうか。ご紹介していきます。

バンシーを元にしたホラー映画

2009年にコリン・ゼイズを監督として撮影されました。BANSHEEはアメリカでは都市伝説となっているようで、バンシーというモンスターから生き延びるサバイバルホラー映画です。

泣き妖精とは打って変わって、なぜかこの映画では人を食らうようなモンスターになってしまったバンシーです。

バンシーのあらすじ

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この映画のあらすじは、少年たちがある森でキャンプをしました。そこで、主人公はある少年のテントが何者かに荒らされていることに気付きます。そして、中を見てみると、彼は血だらけで倒れているのでした。

主人公とその仲間たちは、その森の中に姿を変えて現れる「何か」が存在することに気付きました。そして、彼らは命からがらそのキャンプを抜け出し、森の中の小屋にかくまってもらいます。

その小屋で出会った人たちも、主人公と同じように以前キャンプをしていたらその「何か」に襲われて命からがら逃げてきて、モンスターと戦っているといいます。さて、主人公たちの運命やいかに。

モンスターになったバンシー

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この映画ではバンシーは姿を変えるモンスターとなって、人々を襲い、その命を奪っています。

このバンシーは名前はバンシーであるにせよ、泣き妖精のようなおとなしさや乳房を吸って願いをかなえるといったことはなさそうです。アメリカらしいアレンジです。

アメリカのドラマ「Banshee」

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バンシーは様々な作品でわき役として登場しますが、アメリカのドラマでは「バンシー」というタイトルのドラマが存在します。

そのドラマは泣き妖精と同関連してくるのでしょうか。このドラマについてご紹介します。

「バンシー」はドメスティックなサスペンス

バンシーは2013年にシーズン1が始まっています。その内容は妖精やファンタジーに満ちたものかと思えば、実はハードドメスティックなサスペンスです。

監督はアラン・ポールで代表作は「アメリカンビューディー」で、ゴールデングローブ賞を受賞した名監督として知られています。

2016年のシーズン4を最後に、このドラマは終了しています。現在日本では、アマゾン・プラムビデオで視聴することができるようです。

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