ワイオミング事件の真相は?怖すぎる電波ジャック事件の真実を解明! 社会

ワイオミング事件の真相は?怖すぎる電波ジャック事件の真実を解明!

電波ジャックで世を騒がしたワイオミング事件の真相とは、何だったのでしょう。ユーチューブなどの動画サイト・ブログといった当時、出始めたメディアを駆使し、犯人らは何をしたかったのか。それはデマなのか。ドナルド・ウィルソンなる人物は誰なのか、まとめました。

目次

[表示]

ワイオミング事件とは?

ワイオミング事件は、アメリカのワイオミング州で起きたテレビ局の電波ジャック事件として伝わっていました。

前衛的なアニメーションと不気味な音声を使用した映像が電波ジャックの証拠とされてきましたが、実際に電波ジャックされた番組を見た人はいたのでしょうか?

ワイオミング事件とは何だったのか、事件の概要を紹介していきます。

ワイオミング事件で流れたとされる映像

上の動画が、ワイオミング事件で電波ジャック時に流れたという映像です。ニュース映像が中断され、ホワイトノイズの後に約6分にも及ぶ不気味な映像が流れたことがわかります。

そしてこの理解不能な映像が流れた後、画面は再びニュースに切り替わっています。

起こったのはいつ?日時不明の電波ジャック事件

ワイオミング事件の奇妙な点として、事件が発生した日時の情報が無いことが挙げられます。電波ジャックがあった証拠とされる理像では中断されたニュースはカラーで、ジャック映像は白黒。

アメリカでカラー放送が始まったのは、1970年代以降です。よって、それ以前はありえません。また、中断された方の画質がそこまで酷くないことと、女性キャスターの髪型や服装などもヒントになります。

それら映像情報を総合すると、ワイオミング事件が起きたのは、おおよそ1980年代中期から90年代前半までと絞ることが可能です。

現在も「検索してはいけない動画」と言われている

fancycrave1 / Pixabay

ワイオミング事件発生直後、「あの気味悪い放送はなんだ!」とテレビ局へクレームが殺到したそうです。嘔吐や頭痛など体調不良をきたし、病院へ駆け込んだも人も複数いたといいます。

そして現在もワイオミング事件の映像は1人で夜中に見ないほうがいい、検索してはいけない動画、と都市伝説のような扱いを受けているのです。

ワイオミング事件の概要

アメリカ中西部に位置するワイオミング州。その中にあってさらにローカル臭漂うニオブララ郡で、ワイオミング事件は起きました。

ワイオミング事件はワイオミング州ニオブララ郡の小さなテレビ局で発生

ワイオミング事件の発生現場は小さなテレビ局でした。電波ジャックされたのは、アンテナ設置場所から電波の届く限られた範囲だったといいます。

地方のローカル局で流されていたニュース映像の最中に、ワイオミング事件は起きたのです。

流れたのは不気味なメッセージと映像

先に触れたように、元々の映像はカラーでした。そこへ突如、白黒の不可解かつ不気味な映像が始まったのです。ワイオミング事件は「砂嵐」から始まりました。

そして「333-333-333」という意味不明な番号に続いて、特別なプレゼンテーションをお届けしますという意味ありげなメッセージが表示。

映像では全体を通じて「ピー」という高音が鳴り続け、それに前衛的な音楽が重なり、抽象的な言葉のメッセージが散発的に繰り出されました。

ワイオミング事件の映像の詳細と和訳①

Free-Photos / Pixabay

「YOU WILL SEE SUCH PRETTY THINGS:お前は素晴らしいものを見るだろう」「WHY DO YOU HATE?:お前はなぜ憎む」

「YOU ARE ILL:お前は病気だ」「WE JUST WANT TO FIX YOU:我々はお前を直してやりたい」「WHAT HIDES IN YOUR MIND?:お前の心の中に何を隠している」

「WE HAVE ALREADY SEEN IT:我々は既にそれを見ている」「YOU CAN LOSE EVERYTHING:お前は全てを失う」

ワイオミング事件の映像の詳細と和訳②

「NOTHING IS PRICELESS:尊いものなんて何もない」「YOU CANNOT HIDE FOREVER:お前は永遠には隠れられない」

「WE STAND AT THE DOOR:我々はドアの外に立っている」「YOU ARE LOST ON THE PATH:お前は道に迷った」

「THERE IS TRUTH IN FICTION:真実はフィクションの中にある」「ALL GOOD THINGS:全ての良い事」

ワイオミング事件の謎

qimono / Pixabay

誰が何のために電波ジャックという大掛かりな犯行をしたのか、メッセージにはどのような意図が隠されているのかと話題になったワイオミング事件。

しかし事件が知られるきっかけが当時の新聞やリアルタイムで見た人の感想などではなく、Youtubeであったことなど、ワイオミング事件には謎も多くあります。

ここではワイオミング事件にまつわる不審な点、謎などを紹介していきます。

ワイオミング事件が知られるきっかけとなったのはyoutube

geralt / Pixabay

奇妙なことに、ワイオミング事件と映像が広く知られるようになったのはYouTubeなのです。2007年9月10日に「jonrev」なるアカウントから投稿されました。

それが第一弾であり、すぐに第二弾も続きました。それは2007年11月28に「kawaiser」というアカウントから投稿されました。

映像の元の持ち主はダニエル・ケーブル

上に挙げたのは投稿者です。映像の持ち主は別にいました。「youcanwatchnow」というIDを持つ人の兄「ダニエル・ケーブル」がそうでした。ただし、持っていたのは映像の一部だけだったようです。

「ダニエル・ケーブル」がカナダのイエローナイフに滞在していた時、ワイオミング事件のビデオを得たとみられていますが、弟の「youcanwatchnow」から直接入手したかは不明です。

「ダニエル・ケーブル」は映像に関わった内で、名前を持つ2名のうち1人ですが、本人が死亡していたため詳細は確認できていません。彼の死をもって、そこからの遡及は一切不可能になりました。

GMillerが電波ジャックし映像を放送

ワイオミング事件のビデオは9つのバートに分かれていて、それらを繋ぎ合わせて作った映像が電波ジャックに使用されたといいます。

実際には使われなかったパートも3つあるといい、全てのパートを所有しているのが「GMiller」というIDを持つ人物でした。

このことから「GMiller」こそがワイオミング事件の仕掛け人であり、電波ジャックの犯人だと見られました。

Gmillerは支離滅裂なブログ記事を投稿し削除

「GMiller」は2006年1月から支離滅裂な文章を自身のブログに書き始め、その後、削除するといった不可解な行動を起こしています。

「GMiller」の本名は「グレゴリー・ミラー」との説もあり、ブログの記事を消したのは別人、見られたらまずいことが書いてあったのでは?等と様々な憶測を呼びました。

GMillerは殺人犯の集まるスレッドへの誘導記事をブログに投稿

「gmiller」はブログ上において、ネットフォーラム「Happy Cube」のとあるスレッドへ読者を誘導していたことがありました。

該当のスレッドはすでに凍結済みですが、誘導先は殺人犯の集まるスレッドであったとされます。

ドナルド・ウィルソンが鍵を握っている?

「ドナルド・ウィルソン」という人物がワイオミング事件の鍵を握る、と「gmiller」はブログで仄めかしていたことがあったといいます。

しかし、「ドナルド・ウィルソン」なる人物は「ダニエル・ケーブル」同様、2000年代中盤に存在が知られた時には既に死亡していたとされます。

映像中の不気味な音楽は「サイレント・ヒル」の音源だった?

『サイレント・ヒル』はプレイステーション用のホラーゲーム・シリーズです。PS3からvitaまで制作された続けた累計840万のヒット作。2006年と2012年には、映画化もされています。

世界中の人間が、何十時間もプレイして耳なじんだ音なのに、なぜバレなかったのでしょうか。答えは簡単、音源はこのサウンドトラックを逆再生し、ピッチを落としたものだったからです。

しかし、サイレントヒル1がリリースされたのは1999年のこと。ワイオミング事件のニュース映像は、キャスターの服装や髪型からして、もっと古いもののように見えます。

映像に出てくる人物は、ハイドリッヒ・ラングや正岡子規?

ワイオミング事件の映像には、日本人には割と知られた人物と、知らない人は全く知らない二次元の人物が登場します。前者は明治時代に近代俳句を生んだ「正岡子規」。

「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」を詠んだ俳人です。後者は『銀河英雄伝説』という、そこそこ有名なアニメ作品の端役「ハイドリッヒ・ラング社会秩序維持局長」です。

ワイオミング事件が話題になった時期に、2chでハイドリッヒ・ラングをアスキーアート化したものが人気を博しました。しかし日本人ならいざしれす、普通のアメリカ人が二人を知っているとは思えません。

ワイオミング事件の真相・全てはフィクションだった!?

「真実はフィクションの中にある」とは、ワイオミング事件の映像の中に登場する「謎の13メッセージ」、そのラストから2番目ものです。

実はこの文言に、ワイオミング事件の犯人の意図が隠されていました。実はワイオミング事件というのは架空の事件で、映像もフィクション。実際には電波ジャックなど起きていなかったのです。

ワイオミング事件はデマ!全て作られたものだった

memyselfaneye / Pixabay

事件の発端は「Something Awful Forums」というサイトからでした(Awful は酷いという意味)。ここの常連だったクリエイター数人が、電波ジャックのフェイク映像を制作したのです。

その第1弾は「Google Video」に投稿されましたが、すぐに削除されました。しかしめげずに、他サイトに投稿して狙い通りブレイク。

コメント欄での自演を通して第2弾、第3弾と次々に新しい情報に視聴者を誘導し、電波ジャック事件に信憑性をもたせていったのです。

2007年の時点でフェイクだと指摘されていた!

geralt / Pixabay

継続は力なり。悪ふざけの中にも、彼らはスキルアップをみせます。鮮明な第二弾に比べ、フルムービー版では一昔前のニュース映像に寄せ、画質を一段落とすのに成功しています。

しかし具眼の士はいるもので、2007年時の動画第二弾で既に、ユーチューブのコメント欄で「バイラルメイキングか、素人フィルムメイカ―の類(たぐい)がねじ込んだもの」と指摘されてしまいました。

そして、早くもバレ、正確にその正体を指摘されていました。ワイオミング事件で流されたとされる白黒映像、あの「我々は特別なプレゼンテーションを行う」のラストバージョンは6で止まりました。

GMillerや殺人者が集まるスレッドも偽物だった

pixel2013 / Pixabay

IDだけの人物たち、「GMiller」のブログ、「Happy Cube」の連続殺人鬼が集うスレッド。

ワイオミング事件の周囲にあった情報は、全てがウソでした。この事件の真相は徹頭徹尾、虚構=フィクションでしかありません。

ワイオミング事件の真相は「子供の悪ふざけ」のデマでしかないのです。しかし、情報は勝手に独り歩きするもの。現在に至るまで、ワイオミング事件は都市伝説として脈々と語り継がれています。

ドナルド・ウィルソンのホームタウンがワイオミング州だった

ワイオミング事件において、一つとして真実はありませんが、一つだけ実在していたものがあります。それが「ドナルド・ウィルソン」でした。上記のタイトル「ドナルド・ウィルソンの死亡記事」です。

このサイト「Niobrara Country Ribrary」と、その死亡記事は本物であり、今でも閲覧可能です。しかし、読めば分かるように、ワイオミング事件と文中の人物とは何の接点もありません。

デマでなく、真実としていえるのは、「オレゴン州の二ブララにそういう名前の人がいた」この1点だけです。おそらく、犯行グループの誰かが偶然死亡記事を知り、その名と所在地を事件に拝借したのでした。

この事件で唯一確かなドナルド・ウィルソンの死亡記事

以下、「Niobrara Country Ribrary」というサイトから。キャスパーの居住者ドナルド・マクニール・ウィルソン(76歳)は、ワイオミング医療センターで、2006年1月1日死亡しました。

彼は、1929年2月11日パインリッジに生まれ、米陸・空軍を退役し、結婚後ラスクで市長を務めた後、油田で掘削流体のコンサルタントとして働きました。熱心なアウトドア愛好家でした。

また、アメリカの在郷軍人会、VA総務エルクロッジのメンバーでもありました。葬儀は午前10時、金曜にオレゴントレイル州立退役軍人墓地のチャペルにて、しめやかに執り行われました。

犯人はなぜワイオミング事件をでっちあげた?

ワイオミング事件を創作した動機について、首謀者たちは「マックス・ヘッドルーム事件に憧れて」と、1987年に実際に起きた電波ジャック事件を模倣したことを公表しています。

しかしワイオミング事件の犯人たちの中には実際に電波ジャックを行うには通信に関する知識を持つ者がいなかったため、フェイク映像をつくり、ブログなどで嘘をブラッシュアップしていったのです。

本物の電波ジャック事件、マックス・ヘッドルーム事件とは

マックス・ヘッドルーム事件はアメリカ合衆国のイリノイ州シカゴ、その地域一帯で起きたテレビ放送における電波ジャック事件です。

事件の犯人は、3時間の間、2回放送信号の割り込みに成功しています。発生から30年近く経ちましたが、今もって未解決のままです。

1987年11月22日に発生した未解決の電波ジャック事件

マックス・ヘッドルーム事件が起きたのは、1987年11月22日の生放送のニュース番組中でした。放送に割り込む形で急に当時の人気キャラクター、マックス・ヘッドルームのマスクをかぶった男が登場。

犯人は同日のうちに3回も電波ジャックをしたうえ、スポーツ解説者に野次を飛ばす、尻を出すといったようにやりたい放題の映像を流したのです。なお2020年現在、犯人は未だ捕まっていません。

NEXT:マックス・ヘッドルーム事件の経緯
1/2