カラチャイ湖とは?放射能汚染がやばい湖?現在は埋め立てられた?

ロシアにあると言われている「カラチャイ湖」は、放射能汚染の影響で魚をはじめとした、あらゆる生物が住むことができなくなっているそうです。現在は埋め立てられているとの噂もありますが、どうなのでしょうか?今回は日本の福島県についても調査してみます。

カラチャイ湖とは?どんな生物も存在できない?

「カラチャイ湖」は世界で最も汚染されている場所としても有名になりました。ロシアに存在するこの湖ですが、昔は放射性廃棄物によって汚染されていたそうです。

カラチャイ湖は世界中で最も汚染された場所?

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「カラチャイ湖」は「地球上で最も汚染された場所」とアメリカのワールドウォッチ研究所に揶揄されています。

その原因は、放射性物質の廃棄所として、この湖が使われたことによるものです。1990年代では、この湖のほとりに1時間いただけで人間は死んでしまうほどの放射線を浴びるほどでした。

カラチャイ湖の位置は?ロシアにある?

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この湖は、ロシアのチェリャビンスク州の南ウラルと呼ばれる場所にあり、別名、イレンコの熱い湖・テチャ川とも呼ばれています。

ロシアの中でも、ヨーロッパよりの地域で、カザフスタンとの国境により近い所に位置しています。

この地域は、雨不足になることも多く、干ばつが起きやすい地域でした。そのため、湖自体が干上がってしまい、地図からその存在が消されることもあったといいます。

カラチャイ湖はなぜ汚染されたの?

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なぜ、「カラチャイ湖」はこれほどまでに汚染が進んでしまったのでしょうか?その真相に迫っていきたいと思います。

チェルノブイリよりも危険な場所とも言われたことのある、カラチャイ湖はどのようにして、汚染されていってしまったのでしょうか?

「ウラル核惨事」で汚染?放射能の数値は?

「ウラル核惨事(かくさんじ)」という事故によってカラチャイ湖は汚染されてしまいました。これは1957年9月29日にソビエト連邦ウラル地方チェリャビンスク州マヤーク核技術施設で発生した原子力事故です。

放射性廃棄物を貯蔵していたタンクが爆発し、周辺地域に住んでいた人は、最高で1週間に0.72シーベルトという大量の放射線を浴びることとなりました。

これにより、チャリンビンスク市の住民のおよそ65%が危険な状態になりました。その地域のガンは21%上昇、先天性欠損症が25%、白血病は41%も上昇しました。

事故後、奇形の魚も見つかる

当時は、放射能汚染により、カラチャイ湖には、奇形化した魚が生息していたようです。

下顎が大きく突出してしまっているものや、歯並びがバラバラのものなどが発見されています。

「ウラル核惨事」をソ連は隠蔽していた

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ここまで確認した通り、「ウラル核惨事」は大事故ではありましたが、この事故は、核開発を支持する立場の人間によって隠蔽されていました。

当時は、情報伝達システムが現在のようには発達していないので、アメリカ等にも「何かがソ連で起きた」くらいのことは伝わっていたようですが、大部分は隠蔽されてしましました。

「ウラル核惨事」は、国際原子力事象評価尺度ではレベル6(大事故)に分類され、福島とチェルノブイリの事故に次いで、歴史上で3番目に大きな原子力事故です。

「ウラル核惨事」が正式に公表されたのは事故から32年後

「ウラル核惨事」は正式に発表されたのは事故から32年が経過した、1989年9月20日でした。また、地域住民に放射能汚染を伝えたのは1992年になってからであり、汚染被害が拡大しました。

1976年11月に科学者ジョレス・A・メドベージェフさんが、イギリスの科学誌「ニュー・サイエンティスト」事故に関する論文を掲載しており、これにより概要は判明していました。

彼はその後「ウラルの核事故」を出版し、告発をしたものの原子力を推進する立場の人に、作り話であると否定されてしまいました。

実は「ウラル核惨事」前から汚染されていた?

「ウラル核惨事」以前から、「カラチャイ湖」には大量の放射性廃棄物が流されていました。核兵器の再利用には燃えた燃料を再処理する必要がありました。

この再処理の際に発生する、低・中レベルの放射性破棄物を、1949〜1956年には、セシウムやストロンチウムといった物質がカラチャイ湖に流されていました。

そして、その後の「ウラル核惨事」とその後の隠蔽も重なって、被害がさらに拡大してしまったのです。動画ではその被害の様子がわかります。

カラチャイ湖の現在は?

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「ウラル核惨事」から60年以上がたった現在の、「カラチャイ湖」はどうなっているのでしょうか?

また、カラチャイ湖の近くに建てられた、ソ連最大の原子力開発施設である「マヤーク核技術施設」は現在も使われているとの情報をキャチしましたのでこちらも調べていきたいと思います。

現在のカラチャイ湖はセメントで埋め立てられている

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現在のカラチャイ湖はそのほとんどがセメントによって埋め立てられています。それによって、放射性物質の飛散を防ぐ目的があるからです。

1962年の段階では0.51平行キロメートルだったカラチャイ湖は、1994年には、0.15平行キロメートルまで縮小されました。2015年11月26日に封印作業が終了しています。

カラチャイ湖の現在の画像は?地図で見ると?

GoogleMapで、「カラチャイ湖」を確認すると埋め立てられていることがわかります。気になる方はチェックしてみてください。

「カラチャイ湖」あるいは、「Lake Karachay」とGoogle Map上で調べれば発見することができます。

カラチャイ湖の観光はできる?

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カラチャイ湖を観光することはできません。埋めら建てられた現在でも安全性は確保されておらず、許可を得た人間のみが入れる状態です。

研究者の中には、カラチャイ湖周辺から放射性物質がなくなるまでに数千年かかると指摘する方までいるのが現状です。

ロシア政府は埋め立てをして、将来的には、草や茂みを生み出すことを目的としていますが、どれくらいかかるのかすら判明していません。

「マヤーク核施設」は?現在も使用されているって本当?

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1945年〜1948年の間に、元々存在していた工場群を使用して、カラチャイ湖の近くに建設されたのが、「マヤーク核施設」です。この施設は今現在も使用されています。

現在も、核処理施設として稼働していますが、環境保護法で禁止されている放射性廃棄物の河川への垂れ流しが行われていたこともあり一時的に稼働停止処分が下された時期もあります。

マヤーク周辺250平方キロメートルの地域は立入禁止になっており、情報も一部秘密裏になっていることがあり、実際にどのようなことを行なっているのか、完全には判明していません。

カラチャイ湖は綺麗な山脈にある湖だった?2chでも話題に?

カラチャイ湖は、絶景が有名でもありました。山脈のほとりに存在し、元々は綺麗な湖だったのです。

ネット匿名掲示板である、2ちゃんねるで、「汚染された地域ランキング」を話すスレッドでは、「めっちゃ綺麗やんけ」と絶賛されていました。

危険な湖や場所はカラチャイ湖の他にもある?福島は?

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地球上に存在する危険な場所は、「カラチャイ湖」だけではありません。ここからは、その他危険な湖に加えて、汚染されてしまっている場所を紹介していきたいと思います。

危険なのは心霊スポットも同じです。記事はこちらから

世界の危険な湖は?①:イジェン山クレーター(インドネシア)

インドネシア、ジャワ島に存在するイジェン山、その山にあるクレーターが小さな湖になっています。火山噴火によってできた湖です。

なにが危険なのかと言うと、「強酸性湖」なのです。pHは0に近く、温度も高いので触れることはできません。

また、ここにたどり着くまでも、火山からの有毒なガスから身を守るためにガスマスクが必要になります。

世界の危険な湖は?②:ラグナ・カリエンテ(コスタリカ)

コスタリカ中央部のボルカン・ポアス山に存在する、ラグナ・カリエンテも危険な湖として知られています。この湖には強い毒性があり、周囲2.5km立入禁止になったこともあります。

ラグナ・カリエンテも強い酸性を持つ湖で、周囲では酸性雨や毒性を持つ霧が発生しています。

世界の危険な湖は?③:ボイリング湖(ドミニカ)

ドミニカ共和国に存在する、ボイリング湖も危険な湖の1つです。この湖はBoiling(沸騰している)という名前からもわかる通り、非常に熱い湖です。

火山の噴気孔上にある湖で、地下のマグマと噴き出るガスによって水温が100℃になることもあります。1880年には水蒸気爆発も起こしています。

さらに、この湖にたどり着くのも危険を伴います。たどり着くまでに道路はなく、13kmもの険しい道を進んでいかなければなりません。

他にも汚染された場所はいっぱい?①:臨汾(リンフン)(中国)

大気汚染が進んでしまった場所の1つに、中国の臨汾(リンフン)という街があります。かつては「洗濯物を外に干すと乾く前に真っ黒にになる」とまで言われていました。

2010年の「世界で最も汚染の深刻な地区15カ所(The 15 Most Toxic Places to Live)」の報告内容によると、臨汾は3位にランクインしています。

鉱産資源が豊富なこの地域は、待機中に工業汚染物が充満して大気汚染を引き起こしています。約300万人もの市民が気管支炎、肺炎、肺がんなど呼吸器系の病気にかかる危険があります。

他にも汚染された場所はいっぱい?②:アフヴァーズ(イラン)

WHO(世界保健機関)によると、イラン・フーゼスターン州の州都で最大都市であるアフヴァーズは、世界で最も大気汚染が深刻な街であると言われています。

原因としては、絶えず続く砂嵐と近隣の油田が大気汚染の原因であるとされています。

世界で最も汚染された場所ランキングでは福島が一位に?

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2012年12月27日に発表された、「中国網日本語版(チャイナネット)」によると、世界で最も汚染された場所ランキングの1位は、日本の福島県であるとされています。

2011年3月11日に起きた、東日本大震災の影響で、福島第一原発から放射能が漏れ出してしまったのが原因です。福島の原発事故はチェルノブイリの事故と同レベルであるとされています。

放射能汚染による風評被害

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福島の原発事故により受けた影響は大きく、海外の日本食レストランでも、日本産の食材を使っていないことをアピールしたり、客が日本産の食材を使わないよう要求するケースまで出ています。

経済ジャーナリストの牧野義司さんによると、元々日本が持っていた「安心・安全」のイメージが原子力事故の対応と食材の汚染により、崩落したと話しています。

また、原発事故リスクレベル5だったものを、2段階一気にあげてレベル7にしたことも海外メディアの不安を増幅させるきっかけになったといいます。

カラチャイ湖は放射能汚染により現在は埋め立てられた!

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かつては、山脈に存在する綺麗な湖であった、ロシアの「カラチャイ湖」ですが、冷戦期のソ連の核開発により、生物が存在できないレベルにまで放射能汚染が進んでしまいました。

福島やチェルノブイリに次ぐ歴史上3番目に大きな核開発事故により、魚や地域の住民に奇形化などの甚大な影響を与えました。そのため、現在では埋め立てられています。

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