
ピザでお馴染みの「ペパロニ」とは?サラミやカルパスとの違いは?
ピザのトッピングとしてポピュラーな「ペパロニ」。サラミやカルパスによく似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。類似の食品との比較や美味しさの秘密について調べ、レシピやおすすめのお店をリサーチしました。
目次
[表示]ピザなどで知られるペパロニとは?
ピザの具の一つとして名前を見かけるようになったペパロニですが、そもそもどのような食べ物なのでしょうか。まずはペパロニの基本的な情報から調べていきます。
ペパロニとは?
ペパロニとは「スパイスの効いたサラミ」と定義されており、主にピザなどのイタリア料理で使われています。
通常は塩漬けの豚肉を使って作られますが、宗教上の理由で豚肉を食べられない人向けに、牛肉を使って作られているものもあります。
ペパロニの語源は?
ペパロニという名前は、もとはイタリア語の「ペペローネ(peperone)」の複数形「ペペローニ(peperoni)」が語源となっています。ペペローネとは唐辛子やピーマンの仲間を示す言葉です。
スパゲッティにも「ペペロンチーノ」というメニューがありますが、こちらも唐辛子を使ったレシピですね。
ペパロニとサラミの違いは?他にも似ている食材はある?
見た目はサラミと大差ないペパロニですが、どのような違いがあるのでしょうか。サラミのみならず、他の食品との違いも比較してみましょう。
ペパロニとサラミの違いは?ペパロニは辛いドライソーセージ?
ペパロニとサラミは製法に大きな違いはありません。ソーセージを作る過程で乾燥させ、保存性を高めたものが「ドライソーセージ」に分類されます。
ペパロニは辛味やスパイスが練りこまれているのが特徴なので、「ペパロニ=辛い」、「サラミ=辛くない」という味付けで区別されています。
ペパロニとカルパスの違いは?
ドライソーセージと言えば、お酒のおつまみとして「カルパス」も人気ですよね。カルパスとペパロニの違いは、乾燥の度合いによるものだそうです。
水分が35%以下のものが「ドライソーセージ」、水分が36~55%のものは「セミドライソーセージ」という分類がJASの規格で定められています。
カルパスはセミドライソーセージなので、ペパロニよりも水分量が多いことになります。食べ比べてみるとカルパスの方が柔らかく、ペパロニの方が噛み応えがあります。
ペパロニとチョリソーの違いは?
辛味のあるソーセージとしてはチョリソーも人気ですが、実は日本で一般的な辛いチョリソーはメキシコで改良された味で、本場スペインのチョリソーは辛くないのだそうです。
日本では最初にメキシコ料理としてチョリソーが紹介されて広まったため、「チョリソー=辛い」というイメージが定着したようです。
チョリソーは乾燥熟成させていないので、ペパロニよりも柔らかな食感を楽しむことができます。辛味だけでなく凝縮した肉の旨味を味わいたい時はペパロニを食べましょう。
チキンペパロニとは?
アメリカのドラマ「チャック」では、登場人物が「チキンペパロニ」を作って振る舞うというエピソードがあります。
この「チキンペパロニ」は、ペパロニを鳥の胸肉・ニンニク・トマトソースと一緒に煮込み、最後にたっぷりのモッツァレラチーズをかけてオーブンで焼いたものだそうです。
ペパロニはどこで買える?スーパー?
我々の食欲をそそるペパロニですが、あまり身近なスーパーマーケットなどでは見かけないようです。一体どこで入手できるのでしょうか?
スーパーでペパロニは買えない?
業務スーパーや成城石井などの商品を検索したところ、ウィンナーソーセージや生ハムの取り扱いはあるものの、ペパロニは見つかりません。まだまだ一般家庭で使われる食品としては、ペパロニはマイナーなようです。
通販にペパロニが!値段は?
「ミートガイ」という食肉・加工肉専門のオンラインショップでペパロニを見つけることができました。ミートガイのWebサイトから直接、もしくはamazon経由でも購入することができます。
お値段は1kgで税込2,710円。業務用サイズの大容量ですが、家庭でピザパーティーをしたいときには大活躍ですね。
ペパロニは家で作れる?作り方は?ペパロニを使ったレシピも紹介!
お店で簡単に買えないならば、自宅でペパロニ作りに挑戦してみるのも良いかもしれません。そこで、家でできるペパロニの作り方や、ペパロニを使ったレシピを調べました。
ペパロニを家で作るには?簡単?
ドライソーセージは家庭でも工夫して作ることができます。挽き肉をよく捏ねて棒状にまとめればケーシング(腸詰め)なしでも大丈夫です。
肉を捏ねる際に唐辛子やスパイスで辛味を加えることでペパロニを作ることができます。お好みの辛さに調整できるのは手作りならではの利点です。
ソーセージの形にして燻製にした後、冷蔵庫で1~2週間ほど寝かせて乾燥させれば完成です。燻製の道具はアウトドア用品売り場で買えますが、ダンボールなどの身近にあるものを組み合わせて代用もできます。
ペパロニを使ったレシピは?
ピザのトッピングだけでなく、いろいろな料理でペパロニを味わいたいですよね。
ペパロニを使ったメニューを調べたところ、工夫豊かなレシピが集まりました。これで毎日でも飽きずにペパロニが食べられそうです。
ペパロニポテト
- ジャガイモを輪切りにし、レンジで加熱して柔らかくする
- 耐熱容器にジャガイモとペパロニを重ねながら交互に並べる
- 塩・乾燥バジル・パルメザンチーズを振りかける
- 180度のオーブンで20~30分焼いて完成
材料がジャガイモと調味料だけなので揃えやすく、簡単に作れる一品です。お好みでトマトなどを追加しても美味しそうです。
ペパロニミートボールのトマトソース
- ペパロニと玉ねぎをみじん切りにする
- ひき肉にペパロニ、マヨネーズ、塩コショウ、オレガノ、チーズを入れ、粘りがでるまでよく捏ねる
- 好きなサイズに丸めてミートボールにする
- フライパンで強火で焼き、外側に焼き色をつける
- 玉ねぎ・しめじをフライパンで炒める
- 火が通ったらトマトソース・バジル・ローリエを加える
- 煮立ってきたらミートボールを入れ、弱火~中火で1時間ほど煮込む
パスタに和えるのにぴったりなレシピです。ペパロニが入ってスパイシーなミートボールは、もちろんトマトソースとの愛称もばっちりです。
ペパロニチップス
- サラダ油を温め、ペパロニの両面をサッと揚げる
油で揚げるだけという何ともシンプルな一品。揚げすぎると苦みが出てきてしまうので注意しましょう。カリカリになったペパロニの塩気と辛味はビールのおつまみにぴったりです。
辛さも色々?スパイスの組み合わせで自分好みのペパロニも作れる!
ペパロニの辛さは基本的には唐辛子で味付けされています。しかし手作りなら多種多様なスパイスの組み合わせで自分好みの辛さを生み出すことができますよね。
ペパロニづくりにオススメできそうなスパイスやハーブと、その特徴をまとめました。
セージ
「ソーセージ」の語源になったともいわれるハーブです。ヨモギに似た香りと苦みがあり、臭み消しの効果は抜群。ソーセージのみならず、食肉加工には欠かせないハーブの一つです。
カルダモン
カレー粉の原料としても欠かせないポピュラーなスパイスです。清涼感のある香りで肉の臭みを打ち消してくれます。
マスタード
ケチャップとともにソーセージのトッピングとしておなじみのマスタード。実はあの黄色いソースの原料となっているマスタードの実には白と黒の二種類があるのです。黒は辛味が強く、白はマイルドで旨味があります。
同じ唐辛子でも産地によって辛さが変わる?
実は同じ唐辛子でも、産地によって辛さが変わってくるのだそうです。例えば韓国の唐辛子は辛味よりも甘い風味が強くなっていますし、南米原産のハバネロなどの種類は非常に辛いことで有名です。
唐辛子を選ぶときはどの国で生産されたかもチェックしてみると、より好みのペパロニに近づけられるかもしれません。
ペパロニが使用されているペパロニ好きの人におすすめピザ
「ペパロニを心ゆくまで堪能したい!」そんなペパロニ好きさんにオススメできるピザメニューをリサーチしました。
サラミ好きにはたまらない?!ダブルペパロニピザがすごいと話題に
トッピング可能なお店で「ダブルペパロニ(ペパロニ2倍)」を注文したところ、大量に重ねられたペパロニが生地を埋め尽くしたピザが届けられた、という写真が2015年にニュースサイトで話題になりました。
投稿者が利用したのはアメリカの「マウンテン・マイク」というお店で、海外の掲示板でもそのペパロニの量に驚く人が続出しました。中には「モンスターピザ」と評するコメントもあったほどです。
コストコのペパロニピザ
大量の商品を安価で買えることで人気のコストコでは、店舗にフードコートが併設されています。
こちらで扱われているピザは三種類のメニューがあり、特にペパロニピザは生地にぎっしり敷き詰められたペパロニを堪能することができます。ペパロニだけでなく色々な具を味わいたい方にはコンボもオススメです。
手のひらよりも大きなサイズで1スライス300円、ホールでは1,580円で販売されています。ボリュームに対してかなりお得な価格設定はさすがコストコといったところです。
ピザーラのペパロニラバー
名前からしてペパロニ愛好者向けであることが分かるメニューですね。
ペパロニの他にも玉ねぎ・ピーマン・マッシュルームなどがトッピングされています。スパイシーな味付けとチーズのコクもペパロニの美味しさを引き立てる一助となっています。
ペパロニ・シュプリーム
ピザ・ハットで販売されている、トマトソースにペパロニとチーズのみというとてもシンプルなメニューです。
ピザ一面に重なるほどたっぷりのペパロニが敷き詰めらており、これもペパロニ好きにはたまらない一品でしょう。