韓国の若者は「チキン屋か餓死」?恐怖のチキン屋が増える理由とは おもしろ

韓国の若者は「チキン屋か餓死」?恐怖のチキン屋が増える理由とは

韓国の若者の就職事情が尋常でないレベルに達しています。目当ての就職先に入れなければ、チキン屋での重労働か餓死するしかないとまで言われるほどで、韓国社会特有の理由がそうさせています。東京や大阪にも進出している、韓国産フライドチキンの評判と合せてまとめてみました。

目次

[表示]

韓国にはチキン屋さんが多すぎ?

韓国では繁華街の狭い範囲に、びっくりするほど多くのフライドチキンを提供する、韓国チキン屋が林立しています。それが、郊外でも、住宅街でも普通の風景になっています。

韓国にはチキン屋がかなり多い?マクドナルドの世界店舗数の2倍!?

2019年2月の調査によると、韓国にはあるチキン屋の数はなんと8万7000店。路面で営業している店だけではなく、雑居ビルの1室を借りて宅配のみを行っている店も含むと、この数になるといいます。

マクドナルドの世界店舗数は2017年時点で3万7,000店です。韓国は日本の四分の一程度の国土ですので、チキン屋がいかにも多く、しかも密集していることが分かります。

韓国の人口から換算すると600人あたり1軒の割合でチキン屋が存在することとなり、多すぎると言われてる日本のコンビニですら2300人あたり1軒の割合であることから、異常な数であることが窺えるでしょう。

韓国ではフライドチキンとビールを一緒に楽しむ「チメク」が流行している?

韓国の国民食の代名詞ともなっているフライドチキン、これに最も合う飲み物がビールとされています。この最強の組合せをチメク(チメッ)といいます。

ビールは韓国で「メクチュ」といいます。つまり定番のチキン&メクチュで「チメク(チメッ)」なのです。韓国人は何かにつけて、フライドチキンをおつまみにして、ビールを飲みます。

仕事帰りやスポーツ観戦の時には、「チメクしよう!」「これからチメクは?」というように日常的に使われています。ケンタッキーとは異なり、レストランで山盛りのチキンとビールだけを注文するのが一般的です。

韓国におけるチキン市場の総売上げは?

韓国のチキン市場の中でも近年は宅配チキンの売上が伸びてきており、1カ月以内に宅配チキンを利用した韓国人の割合は10人中1人にものぼったというアンケート結果も出ています。

韓国では旅行者向けに英語や日本語でもチキンの出前を頼めるサービスもあり、2017年には韓国内にあるチキン店の総売上は約5兆ウォン(日本円で約4588億円)とされている程です。

若者は餓死かチキン屋?増える理由や実態は?

まさに韓国の国民食とも呼べるチキンですが、チキン屋が増える陰には決して手放しで喜べない韓国が抱える若者の就職難や雇用の闇が存在します。

ここでは韓国でチキン屋が増える理由について見ていきましょう。

韓国の若者は就職難?公務員や有名企業はひと握り?餓死かチキン屋?

2014~2017年の4年間で、韓国での4年制一般大学の平均就職率は64.5%から62.6%に下がりました。2011年以降で最も低い数値です。 有名なソウル大学でさえ就職率は68.3%なりました。

韓国の若者の就職先としては不安定な中小企業より生活が保証される公務員が人気ですが、競争率は職種によって数百倍とサムソン・LGに継ぐ高いものになっています。

つまり猛勉強をして一流大学に入っても公務員になれるのも、有名企業なみに厳しくほんの一握り。韓国の若者が自分たちの境遇を「ヘル朝鮮」と揶揄する理由も、この就職の困難さにあります。

QuinceCreative / Pixabay

さらに近年の韓国では医学部を除く全ての学部で大学のランクを問わず就職率が低下しており、就職に有利な印象の強い工学系列の学部にまで就職難の波が襲いかかっているといいます。

このような状態になっている背景には、現在の韓国では非正規社員の正規化など雇用の質の強化に重点を置いているため、新入社員を雇う受け皿がないことがあげられます。

そのため一流大学を出ても厳しい現実に直面することとなり、希望通り就職できない若者たちがチキン屋で働くか、それとも餓死かといわれているのも、あながち誇張ではなくなっているのです。

韓国にチキン屋が増える理由は?45歳で定年?初期投資が少ない?

韓国でチキン屋が増加しはじめた理由は、学歴も資格も無い人たちが少ない手元資金で気軽に始められたからでした。

韓国では、公務員は60歳まで雇用が保証されますが、一般企業では45歳定年といわれたり、役員になれないと50歳で退社せざるを得ないといわれています。

そして再就職もまた大変難しいのです。2019年の韓国統計庁の報告によると、韓国における平均退職年齢はなんと49.4歳。人々が退職後に少ない資金で起業できるチキン屋に走る理由もここにあります。

stevepb / Pixabay

韓国で宅配チキン屋を開業する際、初期費用として必要なのは平均5700万ウォン(日本円に換算して約512万円)とされています。

しかもフランチャイズオーナーになる場合には、材料の仕入れやレシピ、経営マニュアルまで用意されているため、特別な知識やスキル、人脈がなくともたった1人で開業が可能なのです。

儲かるから手を出しすぎて増えたという説も?

韓国では一旦ブームなると、猫も杓子も同じことをしてしまいがちです。さらに根拠の無いデマ「チキン屋は儲かる」がまかり通って、われもわれもと手を出しすぎた結果、現在の店舗数になったともいえます。

過剰に過剰が重なれば淘汰されますから、破綻して当然です。コンビニもチキン屋も増えすぎれば潰れるのは、自由経済のなせる業です。

近年の韓国では新しくオープンするチキン屋の数を倒産するチキン屋の数が上回っているといい、2017年には1時間に1件の店が潰れる計算になるという衝撃的な発表もされました。

失業した親と就職できない子供が共同経営するフランチャイズ店舗も多い?

リーマンショックが起こった2008年頃から、若者の就職難がより深刻化しはじめました。その後、新たなトレンドとして、親子2代が力を合わせて自営業に挑戦する「親子起業」が増えてきました。

退職金を受け取った親が正規職に就けない子と一緒に、フランチャイズチェーンなどで独立することが多いのですが、なかには失業した親と就職できない子という、大変厳しいケースもあります。

フランチャイズチェーンにおいて、フライドチキンの加盟店はコンビニエンスストアに次いで2番目に多く、「親子起業」もその一端を担っています。これが過当競争に拍車がかかる一因ともいえます。

韓国では「起承転鶏」という言葉も…

Danganhfoto / Pixabay

高学歴でも大学を出たらチキン屋、運良く大企業に就職できても40代で退職を余儀なくされてチキン屋。

このような過酷かつ自由のない労働環境を揶揄して、韓国には「起承転結」をもじった「起承転鶏」という造語まであるといいます。

起承転鶏とはどんな努力をしても、どこで生まれても、結局行き着く先はみんなチキン屋という意味で、韓国の闇を表す言葉とも言えるでしょう。

チキン屋を開業しても3年で約半分が廃業?他店との競争が激しい?チキンゲーム?

手軽に開業できるチキン屋ですが、最初から過当競争なので利幅は薄く、3年で約半数の49%が廃業する実態があります。立地条件の良さや独自の人気メニューなどに恵まれない限り、安定した経営が難しいのです。

他店との競争に打勝つためには、より良いサービスを提供する必要があります。チキン屋同士が、次々に魅力あるサービスを提供し続けなくてはならない現実、そういった競争を「チキンゲーム」と呼んでいます。

例えば「5回食べたら次は無料」とか「チキン1本サービスデイ」などがあり、特に「宅配サービス」では公園への配達や、店で扱っていないビールを買って一緒に届けるなど、様々なサービスで競っています。

またチキンチェーンであるロバートチキンやジェネシスBBQでは人件費カットのために調理や配膳をロボット化しており、今後は大手でも従業員の整理や雇用形態に変更があると見られています。

韓国ではフランチャイズBBQがセブンイレブンで単品販売?チキン加盟店主が不満

日本ではありふれた風景であるコンビニのフライドチキンの販売が、最近韓国でもはじまりました。これに対して、FC加盟店のオーナーが死活問題だと不満をもらしています。

2019年からセブン・イレブンが、フライドチキンの大手フランチャイズBBQの「シークレット・テイストチキンBBQ」ブランドで、コンビニのチキンの単品販売に乗り出したのです。

コンビニのターゲットである、1~2人家族を狙って少量販売することが特徴で、BBQ側の販路拡大の思惑にうまく合っています。セブン・イレブンは試験店の状況を見て、今後さらに店舗を増やしていく予定です。

チキンをめぐる韓国映画やドラマ事情

アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』では、主人公が無職になる前にチキン屋を営んでいたシーンがあり、転落の象徴としてチキン屋が使われています。

このように記号として使われる以外にも『愛の不時着』等の人気韓国ドラマでも頻繁にチキンを食べるシーンが登場しますが、これはドラマの提供にチキン関連の会社が多いからなのだそうです。

また2019年には『最高のチキン~夢を叶える恋の味~』というドラマが韓国で制作され、日本でもTBSで放送されました。

このドラマの主人公は、一流企業を自ら退職して憧れだったチキン屋を開業しており、チキン屋に対するネガティブなイメージを払拭するような内容となっています。

韓国で有名なチキン屋のチェーン店は?どんなところがあるの?

韓国の代表的なチキン屋チェーン店を幾つか紹介します。

キョチョンチキン

健康志向が大きなアピールポイントで、厳選した国産鶏肉をはじめとして、野菜などの食材から独自の無添加調味料に至るまで徹底的にこだわっています。オリジナルソースに蜂蜜を加えたハニーシリーズが人気商品です。

BBQチキン

スペインの契約農家から仕入れたエクストラバージン・オリーブオイルを使用しているフライドチキンが一押しです。揚げたてのオリーブチキンは、外はサクサクで中は肉汁たっぷり、しかもヘルシーと大変好評です。

bhcチキン

国産の高品質な鶏肉を使用したフライドチキンは、ヘルシーなヒマワリ油で揚げています。メニューが多彩で、醤油味のチキンに唐辛子、黒ゴマ、香味野菜などユニークなトッピングがあり、サイドメニューも豊富です。

トゥルドゥルチキン

揚げる前に24時間熟成させるという、こだわりが人気のお店です。その熟成肉を、改良を重ねて開発した独自のフライヤーで揚げることで、外はパリッと中はもちっとした美味しいフライドチキンを提供します。

カンブチキン

オリジナルのフライド用パウダーを使って揚げたチキンは、カリカリ・サクサクの香ばしい食感と、中のジューシーな味わいが楽しめます。ソースも複数用意されており、独自の食感に病み付きになる人も後を絶ちません。

ネネチキン

元々食肉加工店だったせいか、一回り大きいフライドチキンを、揚げ方にこだわって表面をカリッと、中は柔らかに仕上げています。チキンの上に粉チーズを雪のようにかけた「スノーウィングチーズチキン」が人気です。

東京で韓国チキンを食べるなら新大久保?人気のお店は?

東京のコリアンタウンといえば新大久保です。本場顔負けの美味しいチキン屋さんを紹介します

市場タッカルビ&BBQ Chicken

高級オリーブオイルを使って揚げた、本場韓国で大人気のBBQチキンをそのまま提供しています。外はサクサク、中はとてもジューシー、しかもヘルシーな定番チキンは何度も食べたくなると大好評です。

カンホドンチキン678

カラリと揚げて油っぽさが少ないため、女性ファンが多いチキン屋さんです。激辛チキンやスパイシーなチキンでお酒が進みます。メニューが豊富で美味しいので、いろいろ試したい好奇心旺盛な人にぴったりです。

プングム 新大久保本店

内装が大変おしゃれな事で有名なお店ですが、ここのチキンも大変好評です、表面がカリッカリで、ジューシーなオリジナルチキンが人気です。大小のサイズが選べ、オリジナル味以外に塩味や激辛も注文できます。

韓国家庭料理 トマト

留学生御用達の郷土料理店です。どの料理も格安で提供されており、日替りで半額になるメニューもあります。バーベキューチキンやフライドチキンの他に、骨なしの甘辛ソースチキンの「タッカンジョン」が人気です。

韓国家庭料理 鐘路本家

チメクに不可欠なビールが、とてもお得な価格で飲めるお店です。ビールと一緒に頼みたいのがお得な「ジョンローチキン3点盛合せ」で、「フライドチキン」「ヤンニョムチキン」「醤油ソースチキン」の3種盛です。

大阪で有名?韓国チキン屋さん「39チキン」はどんなお店?

大阪の真ん中、日本橋にある「39 CHICKEN」は、韓国チキンがリーズナブルに食べられると評判のお店です。遅くまでテイクアウトや宅配もしているので、大阪で泊まるときには配達してもらうのもよいですね。

小さなお店ですが、12種類以上の漢方素材を、24時間熟成させた奥深い味わいを実現というキャッチコピーで、本場のフライドチキンを提供しています。

NEXT:韓国チキン屋の日本での評判は?あまり人気が出ていない?
1/2