睡眠中にビクッとなるジャーキングとは?落下感の原因や対策について

寝ているときに体がビクッとなったことがある人は多いと思います。その症状はジャーキングという痙攣の一種です。原因は睡眠時の体勢やストレスなどが挙げられますが、どうやって対処したら良いのでしょうか。予防法から疑われる病気まで詳しく見ていきましょう。

ジャーキングとは?身体が落下するような感覚?

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うたた寝しているときに突然体がビクッ!っと痙攣するあの現象はジャーキングと呼ばれています。それはどういう意味なのでしょうか。またどのくらいの人が経験しているのでしょうか。

ジャーキングとはどういう意味?

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ウトウトしたり寝始めたとき、または完全に眠ったときに体の一部分が瞬間的に痙攣することをジャーキングといいます。

ジャーキングの多くは片足に発生しますが、両足、腕、頭など部位は人により異なり、回数も一回だけであったり連続して起こることもあります。

基本的にはひとりでに起こりますが、外界からの刺激によって引き起こされることもあります。また痙攣とともに落下するような感覚や夢・幻覚などを見ることさえあります。

ヒプニックジャークなど他の呼び方もある

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ジャーキングはヒプニックジャークとも呼ばれます。ジャーキングのジャーク(jerk)とは急にグイっと引くことを意味しています。

また日本語で「入眠時ぴくつき」、「入眠時ひきつけ」または「入眠前ミオクローヌス」とも言われます。

我々の祖先が木の上で寝ていた頃に木から落ちないように瞬時に目覚めることができるように身についたものが遺伝的に現在の人類まで残っているのだという説もあります。

成人の6~7割がジャーキングの経験がある

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あらゆる年齢層で起こるジャーキングですが、成人の6~7割の人が経験しています。ジャーキングは男女関係なく誰にでも起こりうる生理的現象の一つです。

8~12歳で頻繁に起こり、4時間~7時間を周期に起こりやすくなります。

週に2~3回起きる人が多く、なかには毎日という人もいます。ジャーキングで目が覚めてもまたすぐに眠れる人は4割、全く気にならない人と合わせると半数以上になります。

ジャーキングのしくみ

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眠り始めると覚醒時に働いていた脳の部分が休みだします。完全な眠りに入ると筋肉は緊張が取れて動かなくなります。しかしその境目の間は、脳の働きが不安定になります。

このときに脳がまちがえて指令を出し、急に脚や腕の筋肉が動くのがジャーキングのしくみです。

ジャーキングの原因は?どんな状態の時に起こりやすい?

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ジャーキングは一体なにが原因で起こるのでしょうか。また誰かに見られると恥ずかしいものですが、どんなときに起こりやすくなるのでしょうか。

武井壮の睡眠方法に関する記事はこちら

しゃっくりやまぶたの痙攣などと同じ不随意運動の一つと言われている

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ジャーキングは体が無意識に動く痙攣の一種で、ミオクローヌスという筋肉の不随意運動なので誰にでも起こり得ます。人間だけでなく犬や猫にも起こり、病気ではありません。

不随意運動の例として、しゃっくりやまぶたの痙攣などが挙げられます。脳が混乱し、間違って筋肉を収縮させる信号を送ってしまう症状です。

授業中や電車など無理な体勢で寝ているときに起こりやすい

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ジャーキングは無理な体勢で寝ているときや寝苦しいとき、寝心地の悪い状況で起こりやすくなります。授業中や電車の中などで見かけることが多いのはそのためです。

寝転ぶことができなくても、予防のために襟やベルトを緩めておいてから眠るのをおすすめします。

精神的なストレスが掛かっている

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精神的なストレスを強く受けているときや、カフェインやニコチンなどの刺激物を多く摂取したときにもジャーキングは起きやすくなります。

寝る前はスマートフォンを使わず、温かい飲み物を飲んだり好きな音楽を聴いたりしてリラックスした状態づくりを心がけましょう。

レム睡眠中でも起こる!高い所が落ちる夢を見ていると起こりやすい?

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レム睡眠中に脳は大量の情報の整理のために活発に働いているため色んな夢を見ますが、高い所から落ちる夢を見ているときにはジャーキングが起きることが多くなります。

これは「dream incorporation(夢組み込み)」と呼ばれる現象の一例です。

脳が夢と現実を混同してしまい、実際に高い所から落ちていると勘違いして筋肉の痙攣が引き起こされているのだとされています。

大きな音や声を掛けられたことにより起こることもある

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外界の音に反応してジャーキングが起こることも多く、睡眠が浅いときに話しかけられたり耳元で大きな音がしたときには特によく見られます。

完全な原因についてはまだ解明されていない

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ジャーキングが起こりやすいタイミングを見てきましたがはっきりとした原因がまだ解明されていないのが現状です。しかし不安定な体勢での睡眠が原因のひとつと言えます。

入眠すれば筋肉の緊張がほぐれますが、無理な体勢で寝ていると体のバランスが崩れていると脳が錯覚を起こします。そのため脳が筋肉を緊張させ、痙攣を起こします。

そのたびに睡眠が中断されると熟睡することはできません。安心して眠ることができず、神経も休まりません。

ジャーキングが起こらないようにするための治し方や対策・予防法は?

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ジャーキングは時間が経てば起こらなくなることがほとんどですが、症状がひどい場合はしっかり予防して快適な睡眠を取りましょう。

疲れやストレスを溜め過ぎない様にする

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心身ともに興奮状態でリラックスできていないとジャーキングが起きやすいです。疲れやストレスは溜め過ぎない様に日頃から少しずつ発散するようにしましょう。

寝具選びも疲れを取るには重要です。枕の高さが合うものにしたり、その季節に合ったものに変えるといいでしょう。マットレスの硬さも快適なものにしてみてください。

アロマテラピーなどで気持ちや筋肉を落ち着かせる

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心地よいと感じる香りは、交感神経の働きを抑えて副交感神経の働きを高めてくれます。そこでアロマテラピーは心も身体もリラックスすることで快適な睡眠へ導いてくれます。

しかし好きな香りであっても脳を活性化させ睡眠を妨げる香りもあるので、睡眠に適したアロマオイルを選ぶようにしましょう。

ストレス軽減に効くアロマはとしてラベンダーやイランイラン、レモングラスなどが効果的です。ハーブティーも心や筋肉をほぐして落ち着かせてくれます。

規則正しい生活を心がける

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睡眠を覚醒のリズムがバラバラになるとジャーキングは起きやすくなります。規則正しい生活を送るように心がけてください。

適度な運動とバランスの取れた食事を摂り、気分をリラックスさせストレスを溜め過ぎない様にしましょう。

恥ずかしいと気にしすぎると逆効果

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心理学的に、人には観念運動といって頭でイメージしたり言葉にするだけで体が動いてしまう性質があります。

ビクッとなるのが恥ずかしいからと気にしていると余計になりやすくなるのでそれは避けて、上記で紹介したような対処法を取るようにしてください。

ジャーキングは病気?よく似ている症状は?薬はある?

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ジャーキングは誰にでも起こる無意識に起こる筋肉の収縮であって、病気ではありません。しかし症状がひどい場合はほかの病気が疑われるので注意が必要です。

周期性四肢運動障害とは?

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ジャーキングが極端にひどい場合は周期性四肢運動障害かもしれません。これは年齢と共に発症率は上がっていきます。

症状は睡眠中に足先の痙攣、膝蹴りのような動き、または肘を素早く曲げ伸ばしする動きなどを繰り返すというものです。

痙攣する時間の長さも回数も多くなるのが特徴で、ジャーキングはごく稀に瞬間的に痙攣するだけなのに対して周期性四肢運動障害は0.5~10秒ほど続く痙攣が何度も起こります。

睡眠てんかんとは?

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眠っている間に起こるてんかん発作もあります。睡眠てんかんは脳波検査で診断して、それ特有の波が見つかるか調べます。

睡眠不足が発作を助長する大きな原因のひとつとも言われるため、質の良い睡眠が必要です。

こむら返りとは?

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こむら返りはあまり深刻なものではありませんが、ジャーキングに似た症状が出ます。持続時間は2~3秒から数分間と長く続きます。

しかしジャーキングとは異なり、つった場所には痛みや不快感が残ります。

睡眠時の痙攣がひどい場合は病院に行くようにする

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睡眠時の痙攣がひどいと睡眠の質が下がり、不眠症にもなりかねません。普段の生活にも悪影響が出るので、症状がひどい場合は専門医にかかり、指示を仰ぎましょう。

またあまりひどくない場合でも、無意識に体が動くこの現象はベッドからの転落や周りのものにぶつかってケガをしたりケガさせたりということにもなりかねません。

深刻に悩むことはありませんがしっかり対策を取るようにしましょう。

一般的には睡眠薬としてベンゾジアゼピン系の薬が処方される

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病院では必要に応じて薬を処方してもらうことも可能です。睡眠薬であるベンゾジアゼピン系の薬は、脳や筋肉の興奮を抑えてくれます。

特に「クロナゼパム」や「ジアゼパム」がよく処方されるので、症状に悩んでいる方は一度試してみるのもよいかもしれません。

ジャーキングは成人だけじゃない?赤ちゃんや子供にも起きる

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ジャーキングは大人になってから経験することが多い症状ですが赤ちゃんや子供にも同じように起きることがあります。その際の対処法などを見てみましょう。

赤ちゃんや子供にも起きる!新生児から3か月ごろまでに多い?

新生児や3か月ごろまでの赤ちゃんにもジャーキングのようなモロー反射(原始反射と呼ばれる反射的な運動)がよく起こります。

それで目を覚まして夜泣きしてしまうのを予防するには、タオルなどのおくるみで包んで寝かせると効果的です。

人間だけじゃなく犬や猫などの動物でも起きる

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ペットの犬や猫が睡眠中にビクッとして心配する方もいるかもしれませんが、あれも人間と同じジャーキングです。

寝床の状態や寝るときの姿勢に無理があるとジャーキングの原因にもなるので睡眠環境を整えてあげることで改善できるかもしれません。

ジャーキングとスピリチュアルの関係性とは?

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寝ているときの不思議な感覚は解明されていない部分も多く、ジャーキングとしてだけでなくスピリチュアルの観点から考えることもできます。

寝ている間の不思議な感覚は幽体離脱の原因にもなる

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肉体に睡眠は欠かせませんが、意識は眠る必要がありません。肉体と意識の睡眠レベルが食い違ったときに不思議な感覚が起こります。

幽体離脱は、肉体が眠っているのに意識が起きているときに意識が肉体を離れていく現象と言われます。この離脱した意識が体内に戻るときに落下感を体験することもあるようです。

他の病気によって引き起こされるケースも?

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ジャーキングはそれ単体で起きるだけでなく、なにか他の持病などによって起きることがあります。

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