ドーマン・セーマンとは?海女さんの魔除けのマーク?陰陽師と関係?

ドーマン・セーマンとは京都で陰陽師が使用していた印で、魔除けの意味がある為、海女さんが身に着けています。この記事ではこの印の書き方・この印の出てくる小説「帝都物語」・漫画家「ドーマン・セーマン」・「ドーマン・セーマン」に関連するグッズについても紹介します。

ドーマン・セーマンとは?魔除けのマーク?陰陽道にも関係?

「ドーマン・セーマン」とは何の意味があるマークなのでしょうか。「ドーマン・セーマン」に関連する様々なものについてまとめてみました。

「ドーマン・セーマン」、「ドマンセマン」の意味は?海女さんのお守り?

「ドーマンセーマン」とは、別名を「セーマンドーマン」とも言い、三重県の志摩地方の海女さんが身につけている日本古来から伝わる魔除けのことです。

これは二つの記号から成り立っています。縦4本・横5本の格子状の印は「ドーマン」と言い「多くの目で魔物を見張る」という意味付けがあると言われています。

五芒星の方が「セーマン」で、一筆書きで書けることから「魔物が入ってこられない」、元の位置に戻ってくることから「無事に帰ってくるように」という意味付けがあると言われています。

「トモカズキ」の魔除けのマーク?「トモカズキ」とは?

「トモカヅキ」とは海女さんが忌み嫌う亡霊・妖怪のようなものを指します。一人で潜水していると自分と同じ格好をした海女がいて、アワビをあげようと誘うような行動をとったり、笑いかけてきたりします。

その誘いに乗って、一緒に深い場所に行ったり、アワビをもらったりすると、途端に息が続かなくなって、そのまま命を取られるといわれています。

この時、トモカヅキは「ドーマンセーマン」のマークを付けていませんので、実在の人間かトモカヅキかを「見極める印(マーク)」として海女さん達の間で身につけられています。

ドーマン・セーマンのマークの由来は安倍晴明と蘆屋道満?

セーマンのマークである五芒星は安倍晴明の名に由来するともいわれ、安倍晴明判紋(晴明桔梗印)とも言われ、五芒星は、陰陽道においては、魔除けの呪符とされています。

またドーマンのマークである格子状のマークは九字の印・九字紋とも呼ばれていて、安倍晴明の宿敵である、芦屋道満(あしやのどうまん)が使用したとされています。

この格子記号は仕切りが多いことから、入り口がわからないため、悪霊が入りにくいと言われ、混乱しているトモカヅキから逃げられると信じられています。

ドーマン・セーマンは京都で見かける?陰陽道とも関係している?呪文?

ドーマンは、陰陽道の破邪の法で九字を切る場合に用いられます。各9本の線が「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前(りん・ぴょう・とう・しゃ・かい・じん・れつ・ざい・ぜん)」の9文字を表します。

セーマンの五芒星の5つの頂点はそれぞれが、陰陽道の基本となる五行の「木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)」を表しています。

それらを一筆で結ぶことにより様々な災厄から護り、心を浄化・清浄する結界の役目を果たしています。このセーマンの印は、安倍家の家紋であり、京都御所の西にある晴明神社の社紋でもあります。

ドーマン・セーマンは西洋的ペンタグラムとエルサレム十字にも関係?

セーマンの五芒星は、東洋魔術において陰陽五行の図で用いられます。これに対し西洋魔術においては「ペンタグラム」と呼ばれ、エーテル体の流れを表しています。

ドーマンの格子状の印と酷似した「エルサレム十字」と呼ばれる印があります。これは縦横の線を格子に組み合わせた十字架です。この「エルサレム十字」はペンタグラムとは違って、純粋に聖なる印とされています。

「エルサレム十字」は魔的な力を秘めた「ペンタグラム」と対をなす存在です。

ユダヤの紋章とドーマン・セーマンの模様が似てる?

「ドーマンセーマン」の模様は「ダビデの星」とも言われるユダヤ教・ユダヤ民族の紋章ともデザインが酷似しています。こちらの「ダビデの星」は六芒星となっています。

ドーマン・セーマンの書き方は?

セーマンを空に書くときは、拳を握り人差し指と中指を立てた剣印で「左下→上→右下→左肩→右肩→左下」の順に行く書き方(地の五亡という書き方)があります。この時、真言を一動作ごとに、響かせ込みます。

日常で具体的に利用する時は、ノートに書く場合は手のひらのサイズかそれより少し小さめに書いて円で囲みます。

円のスタート場所は左肩からが多いです。書くときは、鉛筆で書くのでも、プリンターでも良いです。この場合は、必ず剣印でなぞって最後に真言を響かせて、流し込み共鳴させます。

ドーマン・セーマンの販売されているグッズは?

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「ドーマン・セーマン」に関連しているグッズも販売されています。ここではいくつかのグッズについて紹介します。

ドーマン・セーマンのネックレスがある?

画像のようにネックレスもあります。これは真珠を作るアコヤガイという二枚貝の貝殻に「ドーマン・セーマン」の印を彫り込んだペンダントです。値段も500円とお手頃です。

ドーマン・セーマンのストラップやアンクレットもある?

「ドーマン・セーマン」のストラップやアンクレットもあります。この画像はアコヤガイそのものを削って作られたものです。

ドーマン・セーマンのステッカーを販売しているところも?

三重県鳥羽市安楽島町にある「鳥羽風土」というお店では、ライダーさんの安全を願って「ドーマン・セーマン」のステッカーを販売しています。

流れ星をイメージしてデザインされていて、進行方向に合わせて貼れるようにと、右側と左側の2種類があります。サイズは約87㎜×65㎜で、値段は税込で600円です。また耐久年数は約5年と長持ちです。

神明神社のお守りにもドーマン・セーマンが刺繍されている?

三重県鳥羽市にある神明神社には大人気の石神さんのお守りがあります。これには、表側に「石神」の文字、裏側に「ドーマン・セーマン」の印が刺繍で綴られています。

このお守りは海女さんの手作りで、お守りの麻の生地は、色あせしにくい土染めの布で、伊勢志摩の土で染められています。麻袋の中身は、石神さんの石が上がったという相差(おうさつ)の海岸の石が入っています。

お守りは2種類あり、ストラップ型のお守りの方には、三重県で養殖されているアコヤ真珠が付いています。真珠は厄除け・恋愛運を上げるといった効果も。カップルの方なら、ペアで持つと絆が深まるそうです。

ドーマン・セーマンは「帝都物語」や「レッツゴー!陰陽師」の元ネタだった?

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ここでは「ドーマン・セーマン」を元ネタとする「帝都物語」や「レッツゴー!陰陽師」についてまとめてみました。

ドーマン・セーマンは小説「帝都物語」にも登場する?

小説「帝都物語」の中で主人公である加藤保憲が「ドーマン・セーマン」を縫いこんだ手袋とハンカチを劇中で使用しています。着用している白い手袋には黒い五芒星の紋様があります。

ドーマン・セーマンは「レッツゴー!陰陽師」の歌詞中にも出てくる?

テレビゲームの「豪血寺一族」内で使われているBGMに「レッツゴー!陰陽師」という物があります。

この曲のサビ部分の歌詞に「ドーマン セーマン」と繰り返し歌う部分があります。上記の動画では35秒のあたりが該当します。

このBGMは豪血寺一族のPVであり、タイトルの正式名称は、『新・豪血寺一族 -煩悩解放 – レッツゴー!陰陽師』といいます。

悪霊退散!悪霊退散!「レッツゴー!陰陽師」のドーマン・セーマンの絵文字は?

「レッツゴー!陰陽師」のサビ部分の「ドーマン・セーマン」の絵文字も作られています。

悪霊退散!悪霊退散!
怨霊、ものの怪、困った時は♪
ドーマン!セーマン!ドーマン!セーマン!♪
直ぐに呼びましょ
陰陽師 レッツゴー!♪
/⌒ヽ ∩  ∧ ∧
( ^ω^)ノ ̄7 ( ゚Д゚)ノ
/ 7V7Z′/ / 7V7Z’
Lノト-イヘ ̄ ⊂Lノト-イヘ ̄
/、_」ツ^i  ∧ノ∧|ノ∩
.<、_[ニニ] ∩*゚ー゚)ノヾ
∠ノ( ´∀)/Ⅵ(y ハノ
/ 7└┘フ ノノ)エニ( ̄
⊂L_ノー-{ ̄ / y )
ノハ__」 ∠_/L_1
`(_ノL_ノ∠ノ (__)
∠ノ L_)

(引用:AA缶 きくらげ専用)

ドーマン・セーマンという漫画家もいる?道満晴明?

道満晴明(どうまん せいまん)という漫画家さんもいます。本名は飯島進さんといい、ペンネームの由来は蘆屋道満・安倍晴明、それと彼らの名に由来する紋様である「ドーマン・セーマン」からです。

代表作は「ファントム・ブレイブ – イヴォワール物語」や「ヴォイニッチホテル」などがあります。

蘆屋道満と安倍晴明が登場する作品

蘆屋道満や安倍晴明が登場する作品についてまとめてみました。興味のある方は是非読んでみて下さい。

陰陽師

安倍晴明と源博雅のコンビが不可解な事件を解決していく短編連作の物語です。

宇治拾遺物語 御堂関白の御犬晴明等奇特の事

藤原道長の愛犬が、主人の外出を止めようとしました。そこで道長が晴明に占わせ、式神の呪いを犬が察知したのだと判明します。

そして、他にこの様な呪術を使えるのは道満以外いないと考えられ、道満は囚われの身となります。その後、道満は生国播磨へと流罪となります。

同様の内容は「十訓抄」・「古事談」にも収録されています。

峯相記

藤原伊周が道満に依頼し、藤原道長に対して道に呪物を埋める呪詛を行います。それを安倍晴明が看破します。その結果、道満は播磨国に流されてしまい、その地で亡くなったとする説話が紹介されています。

現代まで受け継がれるドーマン・セーマン

平安時代に活躍した陰陽師として知られる蘆屋道満と安倍晴明の二人は様々な作品で取り上げられているため、ご存じの方も多いかと思います。

このライバル関係にあったとも言われるこの二人が1000年以上も昔に使用していた印が、現在も使用されているのはとても興味深いと思います。

海という自然にはいまだ人間は勝てません。そのため無事に帰って来て欲しいとの願いを込め、現代でも危険が伴う海での作業を行う海女さんのお守りへと使用され続けているのでしょう。

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