こげんた事件(福岡猫虐待事件)の概要!犯人・松原潤の現在について

2002年に起きた福岡猫虐待事件についてまとめます。この事件は、こげんた事件や、犯人のハンドルネームにちなんでディルレヴァンガー事件とも呼ばれています。犯人が公開した画像や犯人の現在について触れていきますが、グロ画像はありませんのでご安心ください。

こげんた事件こと福岡猫虐待事件の概要

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福岡猫虐待事件は、2002年、インターネット上に野良猫を虐待する様子が公開された事件です。事件後、猫に付けられた名前から、こげんた事件ともいわれています。

ここでは、事件の概要や画像が公開された電子掲示板2ちゃんねる、虐待された猫のこげんたちゃんに関する情報をまとめます。

2002年に掲示板に猫虐待画像を公開した事件

2002年5月6日、ある人物が2ちゃんねるのペット大嫌い板に「おい!おまえら」という題でスレッドを立てました。その人物は、猫を虐待する様子を実況しながら、撮影した画像を公開していきました。

画像は全部で7枚公開され、虐待を受けた猫は死んでしまいます。書き込みを読み、その残虐な行為を知った人たちからは、犯人に対する批判が殺到しました。

その後、ログ解析やアップロードされた画像の分析が行われ、犯人が特定されると、警察に通報が殺到しました。最終的に、犯人は懲役6か月・執行猶予3年の判決を受けています。

犯人のHNに由来してディルレヴァンガー事件とも呼ばれている

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犯人は、ネット上のハンドルネームをディルレヴァンガーと名乗っていました。このことから、この福岡猫虐待事件は、ディルレヴァンガー事件、短縮してディルレ事件とも呼ばれています。

ディルレヴァンガーという名前の由来は、後ほど、事件の犯人である松原潤についてまとめた部分で紹介します。

電子掲示板2ちゃんねるについて

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猫を虐待する画像が投稿されたのは、電子掲示板2ちゃんねるの「生き物苦手板」でした。以前はペット大嫌い板という名前で、マナーの悪い飼い主に対する批判を書き込む、ペット関連の掲示板だったようです。

事件直後、この掲示板では動物虐待行為をほのめかすような書き込みは激減しました。掲示板は、動物虐待行為に対する非難の色に染まったといいます。

現在では、動物虐待行為が疑われるような書き込みがされた場合、他の利用者から通報されることもあるといわれています。そのため、直接的な犯行に関する書き込みはほとんどなくなっているそうです。

こげんたちゃんとは

事件後、犠牲になった猫にはペット葬が行われ、僧侶によって「こげんた」という戒名がつけられました。そのため、事件について語られる際には、この名前が共通の呼称として用いられています。

こげんたちゃんは、事件当時、一歳未満の若い猫でした。右目の目頭にある縞が特徴的です。

こげんた事件こと福岡猫虐待事件の時系列

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ここからは、こげんた事件こと福岡猫虐待事件の内容を、時系列でまとめていきます。事件は2002年5月6日の深夜23時に起こり、事件に関する書き込みは翌7日の朝まで続きました。

猫への虐待は、約4時間に及んだといいます。画像はありませんが、途中で虐待の様子を描写している部分がありますので、読まれる際はご注意ください。

2002年5月6日「おい!おまえら」というスレッドがたつ

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2002年5月6日の23時ごろ、2ちゃんねるの『動物嫌い』という板に、「おい!おまえら」というスレッドが立てられました。スレッドを立てたのは、ディルレヴァンガーと名乗る人物です。

書き込まれた内容は、「いいアプろだ教えて下さい。 先ほどキャリアを捕まえました。」というものでした。キャリアとはウイルスキャリアの略で、猫のことを指すようです。

虐待の内容を問い次々と画像を公開

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ディルレヴァンガーは、掲示板を見ている人たちに向けて、猫を虐待する内容を問いかけました。掲示板には、動物虐待行為を推奨するような書き込みがされ、さまざまな虐待方法が提案されます。

書き込みを見たディルレヴァンガーは、それらをもとにして猫に対する虐待を行い、その様子を写真に撮って、次々に公開していきました。以下は、虐待の流れとそれぞれの画像の説明です。

繰り返しになりますが、グロ画像はありません。ただし、気分が悪くなる表現があるため、自己判断で読み進めてください。

1枚目

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1枚目は、虐待前の様子を撮影したものでした。画像には、猫がバスタブで缶詰の餌を食べている場面が写されていました。

餌を与えてもらったためか、カメラを見あげる表情からは、犯人になついている様子もうかがえたようです。

2枚目

2枚目には、紐でつるされた猫が写されていました。2ちゃんねるに書き込まれた内容によると、固定のために安全ピンでとめようとしたものの、皮が硬く針が通らなかったことから、紐でつるしたようです。

この際、ディルレヴァンガーは「何で三味線に使われるのか良くわかったよ」と書き込んでいます。

3枚目

猫を縛った後、ディルレヴァンガーは掲示板を見ている人たちに対し、「とりあえず尻尾と4つ足、どれからいく? 」と問いかけました。

尻尾半分、という回答がくると、波板切りはさみを使って、猫の尻尾を切り落とします。画像には、丸まった猫と一緒に、切られた尻尾と波板切りばさみが写っていました。

4枚目

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その後、続けて「次はどれ?」「右耳と左耳、どっちがいい? 」と質問しています。左という回答が得られたことから、猫の左耳を切断したようです。

写真では、血みどろになったバスタブにいる猫と切られた耳が撮られていました。

5枚目

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5枚目になると、猫はバスタブの中で力なくうずくまるだけになってしまいます。

6枚目

6枚目の画像では、猫の目は見開かれて、完全に瞳孔が開いていました。異常なほど口を大きくあけられて、顎ははずされています。

その状態で吊るされた猫と一緒に、「わたしは敗北者主義です」と書かれたCDが写されていました。

最後の7枚目で死骸を公開

公開された画像の最後となる7枚目には、バスタブに横たわっている猫の亡骸がありました。そこには、「世界と斗う*黒ムツ諸兄に捧ぐ オスカル・ディル」と書かれた紙も一緒に写っていました。

黒ムツとは、黒いムツゴロウの略で、動物好きとして有名な畑正憲さんをもじったもののようです。掲示板上では動物虐待派を指し、動物虐待文を書く際に好んで使われる名前だといわれています。

掲示板では、鳴き声を出させないため、喉をナイフで裂いてから殺害したと報告していました。

7日の朝まで及び死骸は川へ捨てる

7枚目の画像を公開すると、ディルレヴァンガーは猫の亡骸を川に捨てに行きました。その後、この掲示板への書き込みは、7日の朝まで続いたようです。

ディルレヴァンガーが虐待を始めてから死亡するまで、猫は4時間近くの間、痛みに苦しんだことになります。これには反発を覚える人も多かったようです。

画像公開後の書き込みでは、動物虐待行為の愛好家によるディルレヴァンガーを擁護する意見が出る一方、彼が行った行為を非難する声が高まっていきました。

こげんた事件こと福岡猫虐待事件のその後

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ここまで、福岡猫虐待事件の内容を追ってきました。ここからは、犯人逮捕に至るまでの経緯や事件に対する人々の反応についてまとめます。

犯人探しが始まった

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画像公開後、事件の残虐性から、ディルレヴァンガーの行為に対する批判が相次いでいました。書き込みを見た人たちの中には、犯人を特定しようと動き出す人たちも現れ始めます。

ディルレヴァンガーの書き込みや投稿した画像が拡散されると、インターネット上ではディルレヴァンガーを特定しようという動きがさらに強まりました。

2ちゃんねらーにより通報殺到

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犯人探しを行う中で、複数の2ちゃんねらーによって、投稿された画像の分析やログの解析が行われました。すると、数日中に犯人が特定されます。特定後は、警察に通報が殺到しました。

こうした動きを経て、ディルレヴァンガーを名乗っていた男は、福岡県警によって書類送検されることになりました。

5月22日に書類送検での言い訳

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5月22日、書類送検された男は、警察の取り調べを受けます。しかし、そこで語った内容は、罪を逃れるための言い訳のようなものだったため、人々に不信感を抱かせました。

以下は男が取り調べに対して答えた内容ですが、投稿された画像などから、明らかに事実ではないということがわかっています。

猫を逃がした

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男は供述の中で、「猫は逃がした」と言っています。しかし、事件を知った人々が投稿された画像を調べたところ、猫が生きていたとは考えられない状態であったことがわかりました。

はさみや紐は引越しのために購入した

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虐待に使った道具に関しては、「はさみや紐は引越しのために購入した」と供述しています。しかし、使用されたはさみは、波板切りばさみという特殊なはさみでした。

波板切りばさみは、波板と呼ばれる工事材料を切る専用の工具です。そんな工具を引っ越しのために購入したとは考えにくいことから、虐待目的ではなかったことを示すための言い訳だと考えられています。

酔っていて、かっとなって

虐待を行った動機に関する「酔っていて、かっとなって」という答えについても、疑わしい部分がありました。

男は、長時間にわたってスレッドへの書き込みを行っており、虐待の内容を実況しながら、画像も上げ続けていました。このことから、突発的な犯行とは考えにくかったからです。

また、男は以前から、生き物嫌い板でハムスターへの虐待行為をほのめかしていました。そのため、2ちゃんねるの利用者は、この動機を嘘だと考えていたようです。

8月7日署名が集まり犯人を逮捕及び起訴

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書類送検後、男に対して刑事責任を求める署名運動が始まりました。同時期に、事件を追及するウェブサイトも多く作られ、男の個人情報がインターネット上で公開されました。

多くの人たちによる署名が集まったことから、福岡県警は事件への対応を改めました。県警が獣医師に画像の鑑定をお願いしたところ、猫の死亡が確認されたそうです。

8月7日、男は逮捕され、取り調べを受けました。そして、取り調べの中で猫の殺害を認めたことにより、動物愛護法違反で起訴されることになりました。

9月30日に初公判

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こげんた事件こと福岡猫虐待事件の初公判は、9月30日に福岡地方裁判所で行われました。多くの人に衝撃を与えた事件だったこともあり、全国から100名近い傍聴人が集まったといいます。

また、福岡県警や福岡地検には、厳罰を訴える手紙やメールが殺到しました。多い日にはそうした訴えが1日100通以上寄せられたそうです。

審理はこの日のうちに全て終わり、後は判決を待つだけになりました。

10月21日に犯人松原潤に判決が言い渡された

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10月21日、再び福岡地方裁判所で裁判が行われ、福岡猫虐待事件の犯人である松原潤に判決が言い渡されました。ここで犯人に課せられたのは、懲役6ヶ月・執行猶予3年というものでした。

このような判決になったことには、すでに犯人の個人情報が公開されていたことが影響したようです。顔写真や住所を含む個人情報の流失によって社会的制裁を受けたと判断され、減刑につながったといいます。

この判決は、後に起きた動物虐待事件にも大きな影響を与えました。この事件以降に起きた複数の動物虐待事件の裁判で、同様の刑量判決が出されています。

こげんたちゃんに追悼の声が集まる

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事件後、こげんたちゃんにはたくさんの人から追悼の声が集まりました。事件の際に作られた追悼サイトには、サイトを見た人たちなどからたくさんの追悼文が寄せられたといいます。

事件を最初から最後まで追っていた「探偵ファイル」というサイトは、こげんたちゃんのためにペット葬を手配しました。お葬式は参加者を集めず、サイトの運営者のみで行われたようです。

Dear.こげんたとしてサイトや本が作成

こげんたちゃんに対する思いが綴られたサイトや本は、Dear.こげんたというタイトルがつけられて作成されました。追悼文などをまとめた本は、当初サイト運営者によって自費出版で発売されたといいます。

その後、作成された本は2004年7月から全国的に販売されるようになりました。印税は動物虐待を防止する運動に使われているそうです。

2009年7月には、「君はぼくの声になる」というタイトルで、こげんた事件だけでなく、動物虐待や保護活動といった幅広い視点から、事件とその影響についてまとめた本が出版されています。

ディルレヴァンガーこと松原潤について

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長時間に渡って猫の虐待を行い、その様子を公開した福岡猫虐待事件の犯人。彼に罪を償わせるため、多くの人々が動きました。

結果として、人々に大きな衝撃を与えることになった福岡猫虐待事件ですが、この事件を起こしたディルレヴァンガーこと松原潤とは、どのような人物だったのでしょうか?

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