万能壁画の手搏図には何が描かれているの?相撲は韓国起源?

高句麗(現在の中国東方部から朝鮮半島北部)の古墳群に、「万能壁画」(別名:手搏図”しゅばくず”)と呼ばれる壁画があります。韓国の考古学者は韓国の武道を描いたもので、相撲の起源だと唱えています。これは一体何なのか、真相を検証したいと思います。

高句麗古墳群の万能壁画とは?何を書いたものか?

Nettapi / Pixabay

高句麗古墳群とは、紀元前1世紀中頃から約700年にわたって繁栄した高句麗(現在の中国東北部から朝鮮半島北部)の王族や貴族の古墳が計63基、広範囲に分布している古墳群のことです。

2004年にユネスコ世界遺産として登録され、うちの16基には高句麗時代の人々の生活ぶりや文化、風習など今に伝える彩色豊かな壁画が描かれています。

万能壁画とは?韓国が起源となったあらゆる事物を記録している?

8minwoo / Pixabay

宇宙開闢(ビックバン)と時を同じくして描かれた、韓国の偉大な歴史を記録すると同時に未来を予言した図とされる。韓国によって創始されたあらゆる事物を記録しており、宇宙史にとって重要なアカシックレコードでもある。その観点から「万能」と呼ばれている。(引用:Enpedia)

この壁画では「両手を横に開いた下帯姿の2人の人物が相対している」絵が描かれています。各方面で憶測が飛び交っており様々な議論がなされています。

万能壁画に描かれているもの一覧①:相撲?(手搏図)

多くの学者が行った考察によると、日本では允恭天皇の葬儀(西暦453年)の場において、中国より特使が派遣され、「素舞(相撲の古称、体格のよい力士が上半身裸で力比べを行う)」を披露することで哀悼と弔意を表したことが、中国の相撲が始めて日本に伝えられた記録だとされている。

(引用:Science Portal China 劉心明、山東大学古典文献研究所副教授 著)

「相撲」の起源は万能壁画が描かれた高句麗時代、日本の古墳時代に「中国」から伝わってきたというのが有力なようです。万能壁画が「相撲」だと確定する根拠には至りません。

万能壁画に描かれているもの一覧②:忍者・忍術?

mohamed_hassan / Pixabay

描かれているのは忍術を扱う「忍者」という説があります。これは、1981年 に米国のサーテック社から発売され、流行となった3DダンジョンRPGゲームの登場キャラクターから連想されたようです。

万能壁画に描かれているもの一覧③:空手?

rauschenberger / Pixabay

「空手」は中国拳法を祖とし琉球王国時代に松村宗昆(まつむら そうこん)という人物が確立した「首里手」から「唐手」→「空手」と全国化・組織化し様々な流派を生んでいます。

これも「中国」が発祥のようです。ちなみに、空手は韓国のテコンドーを祖としているという説があるそうですが、これは真偽がはっきりしています。

「テコンドー」は1937年に来日した崔泓熙(チェホンヒ)氏が、日本留学中に学んだ松涛館空手を元に独自の工夫を加えて考案したものです。

万能壁画に描かれているもの一覧④:ろうそくデモ?

WikiImages / Pixabay

2008年5月2日に米国産牛肉の輸入再開を端に発し、当時の大統領 李明博 政策に対する教育問題、朝鮮半島大運河構想、公企業民営化反対等に批判する人々がデモを起こしました。

このデモを予測したものでは?という説もあるそうです。これについては何の根拠もなく、人々の疑惑の一つとして噂されています。

万能壁画の手搏図は本当に相撲?何を表しているの?

KELLEPICS / Pixabay

ここまでの説では、いずれも万能壁画の真髄をつくものではありません。私達日本人とは同じ黄色人種に区分される民族ですが、中々深い部分については分かり合えないのも事実です。

地理上では最も近い土地であり、白色人種の人達から見れば見分けがつかないくらい似ている我々ですが、共通するものが多いという事を「共有しよう」という状況には転じない現実があります。

シルムとは韓国の相撲?手搏図は本当にシルムなのか?

シルム=競技場は、直径8mの円形の砂場。競技場の外へ出しても勝ちにはならず、相手の膝から上を地につけることで勝利とし、審判は判定にホイッスルを使用します。

シルムの起源については、高麗史(918年 – 1392年)に記載されているのが文献として確認されています。高句麗古墳の壁画が起源だとする説も実際ありますが特定するに至りません。

韓国は相撲の起源は韓国にあると主張

jgyuity1289 / Pixabay

韓国の考古学者が万能壁画に描かれているのは韓国武芸の「手搏」だと言ったそうです。

中国において、紀元前221年に秦が統一国家設立する以前の先秦と呼ばれる時代は冷兵器時代と呼ばれ、火を用いない兵器が使用されていた。いわゆる「手搏」と呼ばれる素手による戦闘の能力もまた、全ての兵士にとって、非常に重要なものであった。(引用:Science Portal China 劉心明、山東大学古典文献研究所副教授 著)

遡れば、どうやら起源は「中国」のようです。日本は弥生時代中期に当たります。「手搏」は万能壁画が描かれる以前に、中国では素手で行う戦闘方法として使われていたようです。

万能壁画を理由にクリスマスツリーの起源があると主張する韓国人

geralt / Pixabay

クリスマスツリーは、キリスト教と共に広まったようです。常緑樹を装飾する習慣の起源は諸説あります。1419年にドイツのフライブルクで、パン職人の信心会が聖霊救貧院にツリーを飾ったというもの。

宗教改革で有名なドイツのマルティン・ルター(1483-1546)が子供部屋に飾ったのが由来というもの。その後、イギリスには19世紀、日本には江戸時代に持ち込まれたようです。

2015年に韓国で主張された説があります。クリスマスツリーとして現在使われている木のほとんどは韓国原産の”クサンナム”「チョウセンシラベ(和名)」だというものです。

チョウセンシラベ

12019 / Pixabay

モミ属の木「チョウセンシラベ」は、韓国・済州島が原産。1907年にフランスの神父によって漢拏山で採集された後、1920年にハーバード大学により新種として発表され、初めて世に知られました。

現在、チョウセンシラベは絶滅危惧種に指定されているそうです。しかしその根拠となるものが万能壁画だという説には少々無理矢理な感じが拭えません。

万能壁画に書かれているものが何なのかは結局現在不明である

Skitterphoto / Pixabay

ここまで挙げてきた諸説では、どれも曖昧な部分が付きまといます。時に突飛な発想によるものがあるのも事実です。人物が二人描かれただけの壁画に人々を引き付ける魅力のようなものがあるようです。

万能壁画が何度も登場する漫画、テコンダー朴が面白い

tunechick83 / Pixabay

「テコンダー朴」(テコンダーぱく)は、原作:白正男、作画:山戸大輔による日本の漫画です。晋遊舎の雑誌『スレッド』に創刊号から連載され、2015年に最終話まで収録された単行本が刊行されました。

万能壁画くんが面白い

paologhedini / Pixabay

韓国出身のテコンドー使いとされる主人公が、悪役として描かれる日本人との対決を描くギャグ要素入りの格闘漫画です。テコンドー、シルム、空手等の格闘技は全て韓国発祥でその証拠が「万能壁画」という設定です。
72: 風吹けば名無し 2017/01/22(日) 13:59:19.23
>>60
手搏図の便利さすき
86: 風吹けば名無し 2017/01/22(日) 14:00:45.18
>>60
万能壁画くんだいすき
(引用:GOD速報)

原作者は韓国人なのか日本人なのか、読者の間でも意見が分かれており、連載されてから色々な話題を巻き起こしているようです。2015年に作品内容の問題性について韓国の議会の議題にも取り上げられました。

日本の漫画なので読者も日本人がほぼ大半ですが、皆が其々に柔軟に受け止め、面白可笑しく楽しんでいるようです。日本と韓国との溝を大々的に作品にしてしまう大胆さに一目置かれたのでしょうか。

テコンダー朴は凄すぎるギャグマンガ

Prawny / Pixabay

2018年07月26日 15:30   3. 電波でキチガイな名無しさん:こんな酷い差別漫画売っちゃ駄目だろ

2018年07月26日 17:32 34. 電波でキチガイな名無しさん:面白いな

2018年07月26日 18:58 40. 電波でキチガイな名無しさん:続きが出ると、勉強になってしまうではないか。

(引用:マジキチ速報)

2チャンネルに書き込まれた様々な意見。この一見、偏見的な作品に触れた人達を大きく巻き込みかき回し、各々が日本と韓国にある歴史の問題や知識について考えるきっかけになったようです。

隣国との溝

Free-Photos / Pixabay

韓国と日本の価値観の違いがあらゆる場面に見えていますが、ここでもそれが顕著に表されています。しかし、意見の相違を唱える人は一部であり、お互いに認め合う人達が多いというのも事実です。

万能壁画は野獣先輩のネタに

3dman_eu / Pixabay

野獣先輩という人が近年話題になり、そのコラージュ画像や動画が世に出回っています。今回の万能壁画もご多分に漏れずターゲットになったようです。

野獣先輩までも韓国起源?万能壁画は淫夢っぽい?

成人指定ビデオの男優さんで、「真夏の夜の淫夢」シリーズの第4章で火がついたと言われています。ネット社会になり便利な世になりましたが、様々な所で影響を及ぼしているようです。

気になる方は別にまとめられているサイトが沢山ありますので、そちらをご参照下さい。

万能壁画以外に韓国が韓国起源と主張する文化は?

Heechul / Pixabay

韓国が起源とされるものは一体何か?ここで、順に検証していきたいと思います。

皆さんはテッキョンをご存じでしょうか?三国時代からあったといわれている韓国の武芸・民間遊戯です。

韓国起源の文化?①:テコンドーの起源はテッキョン?

Marvin_SNCR / Pixabay

1950年に勃発した朝鮮戦争において韓国軍の陸軍少将であった崔泓熙氏が自分の師団に訓練として教え、1954年に李 承晩大統領の前で演武を披露したところ、全部隊に広めるべきと絶賛されました。

しかし大統領は空手を知らず反日思想をもっており、さらにテッキョンとは技術体系が異なる為、崔氏は「これはテッキョンを元に創設したもの」とし、テッキョンから「テコンドー」と名づけました。

テッキョンとは?

朝鮮の三国時代(高句麗、百済、新羅:紀元前1世紀~紀元後7世紀)にはあったとされています。プムバルキ(품밟기)という独特のステップを踏み、足払い・蹴り・投げ技を繰り出します。

2011年にユネスコ無形文化遺産に登録。韓国の文化財庁によれば、相手を倒すためのものではなく精神修養のもので、格闘技とは異なるそうです。

韓国起源の文化?②:切腹

BeaTowers / Pixabay

切腹の起源については諸説あります。古代の世界中で行われていた生贄の動物の内臓占いから端を発し、縄文時代頃からあったとも言われます。腹をみせて潔白を証明する、という意味合いもあったそうです。

中国で男性と交わったと噂された未婚の女性が、潔白を示す為に割腹したとされますが、どこまで遡るか明白ではなく、”旧唐書”(唐時代 618―907)に記述された安金蔵という人物が最初とも言われます。

日本の記録として残る切腹は988年(平安時代)の藤原保輔という説と、平安時代末期の武士である源為朝(1139年:保延5年 – 1177年:嘉応2年)が最初でるという説があります。

起源はどこ?

qimono / Pixabay

2002年公開の日本・韓国合作映画「サウラビ」について、2001年に朝鮮日報が「起源は百済人にあり、侍の割腹や断頭に深い関連がある」と報じた事で、切腹の起源は韓国であるという主張をされました。

映画「サウラビ」とは(サウラビ=朝鮮語で”戦う人”の意)、滅亡した百済のサウラビの末裔が11世紀頃の日本の侍と対決をするという内容の映画です。11世紀の日本は平安時代にあたります。

主張している百済で行われた割腹や断頭については根拠はなく、平安時代の日本には侍はいない。時代考証が合致しておらず、信憑性が薄いものです。韓国が起源、と簡単に言い切るのは難しいようです。

韓国起源の文化?③:醤油

StockSnap / Pixabay

起源は諸説あり、中国では紀元前700年頃の古文書「周礼(しゅうらい)」に醤(ひしお)=”動物や魚類の内臓に酒と塩を加え発酵させたもの”が記され、製法は大和朝廷の頃に中国・朝鮮半島から伝えられました。

日本では縄文時代の遺跡から魚醤の原型と思われるものが出土。奈良時代には醤をおかずとしています。調味料の醤油が初めて文献に出てきたのが室町時代で、現代の醤油に近いものです。

2008年に韓国の液体調味料会社が「醤油は韓国が発祥」と主張。韓国の醤油に似た”カンジャン”は全くの別物であり、この調味料会社の醸造設備と製法は太平洋戦争後に日本人が残したものです。

韓国起源の文化?④:日本語

RyanMcGuire / Pixabay

日本語の起源は、日本人の起源にも関連します。古代の大陸の人々が日本の土地に入り、4世紀~5世紀頃に中国から楷書体(かいしょたい)の漢字が伝わります。この頃以前は口伝えでした。

次いで、日本語の音読みを表す為に日本独特の「万葉仮名(まんようがな)」が7世紀頃に成立します。平安時代(794年~1185年頃)になるとカタカナ・平仮名が作られたと考えられています。

和銅5年(712年)に編纂された古事記は日本最古の歴史書で、漢文が使われています。漢字以前の口語の起源は諸説あり、結論が出ていないのが現状です。

迷走する起源

韓国は「日本語(一部の漢字・万葉仮名・かたかな」の起源は韓国であると主張。しかしいずれの研究者の主張も、根拠となるものは見当たらず混迷したままです。

NEXT 韓国起源とする主張に対する世界の反応は?